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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2022年3月


物語は決して尽きない。語る言葉に終わりはない。数多のエンターテインメントを味わっていく―。最新エッセイ!
この本の目次
1 こんな夢をみている(夢日記より
秘密の繋がり ほか)
2 ジョン・ファウルズを探して(キング作品映像化のハードルとそれを越えた子供たち―映画『IT』
特捜部Q キジ殺し―ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q キジ殺し』 ほか)
3 胸が締めつけられる(胸が締めつけられる映画
家 ほか)
4 足を踏み入れた人々(半歩遅れの読書術
「面白い」ということ―谷崎潤一郎について ほか)


                    (筑摩書房HPより)




このシリーズのエッセイは初めて読んだかな?

多くの本を読んでいるのは、今更ながら凄いと思うけど、映画も沢山見て
その感想が面白く、見てみたくなるものが幾つか。

アガサクリスティは、また読み返してみようかなぁ~。



柚木裕子さんのことを薦めていたのは嬉しかった!
確かに、人に薦めたくたくなる。


1冊 「虹を待つ彼女」逸木 裕/著  は読んでみたい。


でも色々な作品の感想は、どこかにメモしているのかな?
それとも凄い記憶力?



                     ★★★
PR


発行年月:2021年11月

「BUTTER」著者渾身の女子大河小説
大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。
彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだったーー。

                   (小学館HPより)


主人公の「河井道」の名前は初めて知った。
津田梅子の教え子であり、同じようにアメリカのプリマー大学へ留学している。
表題の「らんたん」は、その大学で上級生が下級生に提灯を継承する行事から。
自分が灯した光を後輩にもっと大きな灯として繋いでいって欲しいの意味を持ち
この物語も次々と同じ志で思いを繋いでいく女性たちの姿が描かれている。


戦時中は、キリスト教の教えを基にしている学校ということで国から監視されたり
するけれど、自分たちの考え方は変えない頑固さには、恰好よさも
あるけど、ちょっとヒヤヒヤ。


志に賛同する男性たちが応援してくれるのも心強かったでしょう。
新渡戸稲造も大きな関り方をしていた。


朝ドラの「花子とアン」で登場の村岡花子と柳原白蓮も後半、登場。

女子教育のために関わった過去の偉人たちの取り組みに、ただただ感動と尊敬。


凄い大河ドラマを読んだ。



                    ★★★★★


発行年月:1991年1月 (単行本は1994年4月)


四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた……。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した! 新鋭の学園モダンホラー。

                      (新潮文庫HPより)



理瀬シリーズを読んだら、同じような学園物の話が読みたくなり、こちらを
手に取った。

恩田さんの書く学園物は登場人物たちが、それぞれ個性的で頭のなかに
スッと入ってくる。

この物語は、4つの高校がある地域。谷津という場所が舞台。

それぞれの高校に、ある噂が広まる。
そして、その噂は現実に

噂1・・・5月17日、如月山にUFOが来て、エンドウという子が連れて行かれる。
噂2・・・7月14日、サトウさんに隕石が落ちる。
噂3・・・みんなを迎えにくる。


噂の遠藤さんも佐藤さんも噂に似たような状況になるけれど、無事だというのは
ホッとした。
でも、なせそんなことに巻き込まれたのか???

それぞれの高校に通う生徒たちが集まる研究会・谷津地理歴史文化研究会
のメンバーたちがあれこれ推理し、真相を探ろうとする。


不思議なことは解決しないまま・・・
でも、それがいい。


読んでいるときは、どっぷりその世界観にはまれるのが楽しい。

また過去本、読んでみよう。


                   ★★★★



発行年月:2022年11月


直木賞候補作、高校生直木賞受賞作『くちなし』から4年――
私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと
愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語
幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く……はずだった。順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機――娘の死から、彼女の人生は暗転した。離婚、職場での理不尽、「普通」からはみ出した者への周囲の無理解。「再生」を期し、もがけばもがくほど、亡くした者への愛は溢れ、「普通」は遠ざかり……。(表題作「新しい星」)
美しく、静謐に佇む物語
気鋭が放つ、新たな代表作

                   (文藝春秋HPより)


素敵な話だった。
大学時代、同じ合気道部だった4人の男女。

森崎青子、大橋茅乃、安堂玄也、花田卓馬

30歳を過ぎた彼らはそれぞれの悩みを抱えながら日々を送っている。
時々4人で会ってはしゃいだり、愚痴を言い合ったりと本当にいい関係。


自分をさらけ出せる友の存在が、前を向く力をくれる。
ひとりじゃないって思えるのは強いな。


ラストは、泣けた・・・・(;O;)

茅乃の高校生になった娘・菜緒が母親から自分は好かれていなかったのでは?と
いう誤解を居合わせた玄也が、それは違うよと一生懸命に説明して
誤解を解く場面。

誤解が解けて本当によかった。

菜緒もまた自分が困難にぶつかったとき、頼れる大人が家族以外に3人居るって
きっと心強いと思う。


良い話だったなぁ~。


                    ★★★★★


発行年月:2021年7月


あなたの心で鳴っている音に、あなたは、きっと気づいていない――。
“人の心に流れる音楽が聴こえる”という風変わりな店主が、南の島の小さな店で、お待ちしています。
発売前から書店員絶賛!の感動の物語。
「耳利きの職人が、お客様にぴったりの音楽をおすすめします」
ここは、お客様の心に流れる曲を、世界でたったひとつのオルゴールに仕立ててくれる、不思議なお店。
“小さな箱”に入っているのは、大好きな曲と、大切な記憶……。
北の小さな町にあった『ありえないほどうるさいオルゴール店』が、最果ての南の島で、リニューアルオープンしました!
今回も、7つの物語が奏でる美しいメロディーに載せて、やさしい涙をお届けします。
* * *
島を出て行った初恋の人を想い続ける郵便屋さん、音楽を捨てて都会からやってきた元ミュージシャン、島の神様の声が聞こえるババ様……彼らの心にはどんな音楽が?
みんな必ず、小さな寂しさを秘めています。
でも、自分で気づいていない「本当の気持ち」も、
他人に知られたくない、「密かな想い」も、
音楽となって、あなたの心に流れているのです。
そして、美しい旋律を奏でています。

                   (幻冬舎HPより)



今回も素敵なお話たち。

店主の特殊能力の秘密はまだ謎のままだけど、最後の話に
前作のお話で登場した聴力障害のある男の子が立派に成長して登場したのは
嬉しかった!!

優しい妹さんとの卒業旅行。
前作で購入したオルゴールの修理依頼のためにオルゴール店を再訪して
今度は、妹さんのオルゴールも!
2人が同じ音楽を心のなかで大事に想ってきたというのも素敵。

やはり、二人のお母さんは素敵な女性なんだろうな。


他の話もそれぞれ良かった。

店主自身のお話、次は書いてくれないかな~。



                   ★★★★★
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