中学2年の夏、少女たちは出会った。
ダブルダッチを通して、深まる友情。
成長する彼女たち。
スポ-ツを通した爽やかな青春スト-リ-!
ダブルダッチ=二本の縄を回し手(タ-ナ-)が内側にまわし、そのなかをジャンパ-が技を交えながら飛ぶスポ-ツ
物語の主人公は中学生の少女たち。
主人公の朋花はある日、高校教師の母親との会話でイライラし家を自転車に乗って逃げ出し校区から離れた公園で、偶然、ダブルダッチをする同じ中学の子たちに遭遇。
二人が縄を廻し、その中を見事な技で跳ぶ少女。
顔はみたことあるけど・・・話をした事もない子達。
まして、「あの子とあの子がなんで一緒に?仲良く?」と不思議がる朋花。
学校では優等生で同じクラスだけど、とても話しかける雰囲気ではない美咲。
茶髪で欠席、遅刻の常習者なこれまた近づき難い雰囲気の玲奈。
そして、皆は玲奈のパシリだと噂されている玖美。
通りがかりの「?」顔の朋花に「やってみる?」と気楽に声をかけてきた美咲。
やや挑発的な目で言われたが、玲奈が手本を見せる形で先に縄に入り挑戦することに有無を言わせぬ雰囲気。
なかなか縄に入るタイミングがつかめずいる朋花に的確な指示で誘導する玲奈。
何度か挑戦するうちに跳べるようになる朋花。
相変わらず、玲奈は乱暴な口の利き方だし、美咲はぶっきらぼう。愛想の良いのは玖美だけだけど、運動後の爽快感か?気分が良い。
そんなかんじが朋花と他3人の出会い。
朋花には、優等生だった兄がいるのだが、レベルの高い高校に進学した後、突然、行方不明になっている。
でも、時々、件名と写真が添付されただけのメ-ルが届くので、元気でいることは確かと思っている朋花。
だが、両親には告げるな!との約束を守っている。
朋花の両親って、そんなに子ども達から疎まれちゃう存在なの?と少々疑問でした。
同じ親として親の立場で考えちゃって・・・
どうしてそこまで、信用なくされちゃったんだろう?
多分、こういうことかな?という事は少し出てくるのですが・・・。
中学生なので、いろいろ多感な時期。
親以外にも学校の先生の言葉で傷つく場面も出てきます。
が、信用を寄せる大人も何人か。
同じ教師でも担任の渡部先生はなかなか良い先生。
生徒の言葉をよく聞き、信じてくれる。
子どもって、都合よく、ウソをつくこともあるけど、真剣に助けを求めているときには信じてあげないとダメなんだろうな。
ラストは、行方不明だった兄も、朋花の母親もなんとなくこの後は、歩み寄り、関係が少しずつ修復していくのかな?と希望が持てそうでホッとしました。
お兄ちゃんとその友達の関係もいいな。
人って、多くの人と接して、いろいろな経験をすることで大きく成長していくんだなぁ~。
濱野さんって若い人の心理がよくわかるのね。
若い人なのかな?と思ったら・・・・後ろのプロフィ-ルみて1956年生まれとか。
わたしより年上の人なんだ!?ちょっとビックリ!
うしろのあとがきにあったけど、実際に体育館に座り込んで現役の学生さんから取材したとか。
前回、長女に薦められて読んだ「その角を曲がれば」も楽しかったし、これも長女の後に読みましたが大人が読んでも楽しい話でした。
また、爽やかな青春小説、読ませてくれるかな?
新刊を楽しみにしています♪
★★★★
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2008年2月(第3刷)
あなたのまわりのちょっとした事件。
先生と僕が解決します。(ホントに!?)
(こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生)×謎=名探偵!!
(本の帯文より)
物語の主人公は先生と僕。
伊藤二葉:18歳。人が殺される小説は読めない。地味で冴えない極度のこわがり屋。
でも記憶力には自信がある。大学生になり始めて都会での一人暮らし。
瀬川隼人:13歳。ジャニ-ズばりの爽やかな笑顔でミステリ大好き。都会の裕福な家庭に育ったひとりっこ。
二人は公園で偶然出会う。
隼人が公園で一人佇む二葉に「大学生?学生証みせて」と声を掛け、言われるままに学生証を見せると「S大の理数系。頭いいんだね・・・・・家庭教師になってほしい」と。
大学に受かったといっても、記憶力だけでの合格で・・・・勉強はホントは得意じゃないし・・・と渋る二葉に
「勉強では困ってないから、家庭教師のフリをしてくれればいいんだ」と。
この最初の時点から、18歳と13歳の立場は、逆じゃないか!?と(笑)
気弱な二葉に対して、理論を並べて相手を説得しちゃう隼人。
ちょっと嫌味な中学生?と思いきや、全然、違って、とってもかわいいのです♪
二葉に兄弟がいるのを聞くと羨ましいと素直に言ったり・・・・
プ-ルに二人で行こうと二葉が誘うと「プ-ルの後のカキ氷は絶対だからね!」なんて。
そんな隼人に対して、時には兄貴の気分を楽しむ二葉もかわいいけど・・・・。
二人は結構、一緒に行動するんだけど、そこで偶然、ちょっとした事件に遭遇し、それを二人で探る。
本屋だったり、漫画喫茶、区民プ-ル、ペットショップなどなど・・・。
殺人ほど重い事件じゃないけれど、真相を見事に推理する二人(主導権は隼人ですが・・・^^;)。
事件を追いながら、それに関する感想を述べる隼人の考え方もなかなか深いものがあり「なるほど~」と感心。
ミステリ好きの隼人が二葉のために殺人が絡まないミステリ小説を幾つか紹介するのも面白い。
江戸川乱歩やアイザック・アシモフほか。
巻末にそれらの文庫リストが丁寧に載せてあるのもなかなか親切。
幾つか気になるのがあるので、メモしておいて読んでみようかな?
怖がりの二葉用に隼人が選んだ作品なので、子どもにも良いかも。
坂木さんの作品は前回「短劇」を読んでどれも気に入り、もう少し長い話が読んでみたく、こちらを借りました。
これは事件を追うので話が5つに分かれています。
どの話も面白かったけど「額縁の裏」は、ちょっと誰でも遭遇しそうな事件みたいで怖かった。
そのときは、隼人くんの忠告を思い出すことにしよう!
これは、大人が読んでも、子どもが読んでも楽しめそうなので、家族にも薦めました!
★★★★
このごろ都にはやるもの、
勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ1枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、
出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、
協定、合戦、片想い。
祗園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモ-」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモ-」。
戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、麒麟魍魎(ちみもうりょう)は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の乱狂絵巻。
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファ-レ。前代未聞の娯楽大作、基盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモ-」ここにあり!!
(表紙裏の解説文より)
万城目氏のデビュ-作。
先にドラマでも話題だった「鹿男あをによし」を読んでいますが、その独特の雰囲気をこの作品でも堪能出来ました!
バカバカしい話なんだけど、なんとも言えない知的な娯楽の部分を感じます。
京都大学の新入生たち10人が、それぞれ京都三大祭のひとつである葵祭に関するアルバイト先で先輩からあるサ-クルの勧誘のビラを受け取る。
その新入生歓迎コンパに先ずは行ってみようと集まった面々が知る、そのサ-クルの実態が
「ホルモ-」なのですが・・・・。
変な名前で「なんだ!?そりゃ??」と、わたしも新入生たちと同様、頭の中は(?_?)
すぐに実態は明かせないと、妙に気を持たせる先輩たち。
そして、その実態は。。。。。
もう映画化もされてるし、言ってもいいかな?^^;
ホルモ-とは大学対抗の鬼を操りながらの戦いなのです。
主人公たちの所属するのは、京都大学青竜会。
鬼というと大きいかと思いきや、ここで出てくるのは、巾着のような容姿の小さい鬼。
想像すると、愛嬌ありそう(笑)
その鬼たちを操るためには、鬼に自分たちが主人だと認めさせなくてはならない。
そのためには、鬼語の習得が必須。
新入生たちは、途中、脱退しようかと思う者も出るのだが、それはある理由で絶対に叶わない。
鬼に自分たちを認めさせる儀式は、ちょっと変。
神聖な雰囲気を保つようにと注意されて臨むが・・・冷静に見たら「この人たちは狂ったのか?」と思われるようなもの。
伝統の舞いの披露では、思わず吹きだしちゃいましたから~!!
この儀式は途中まで女人禁制という意味がわかりました(こう書けば少し想像できますね^^;)
バカバカしいことの連続だったけど、戦いの場では、真剣勝負。
凡ちゃん(髪型が大木凡人みたいなきのこヘア)こと、楠木ふみちゃんが可愛い!
そして、大活躍!!
少し、映画の紹介を覗いたら、この凡ちゃん役は、栗山千明さんなんだとか!?
え?アベがひめ目ぼれする女子役じゃないんですね~。
なんだか、映画もちょっと見たくなりました。
物語だけでこんなに、面白いんだから、映像化されたら、もっと面白いかも!
この本、主人が先に図書館から借りて、時々、大笑いしながら読んでいました。
その理由がわかった!
こういうのは、意外と好き嫌いが分かれそうだけど、わたしは好きだな!
爽やかな青春小説と言ってもいいかも!
もう1回ササ~ッと読み返しちゃおう♪
★★★★★
「蒲団?あの、変態の先生が女弟子のフトンに顔をうずめて泣く話?」
田山花袋「蒲団」の書き直しを図る中年アメリカ人と愛人の日系女子学生。
95歳の曾祖父の戦後史と現在。
知的ユ-モア溢れる書下ろし長編!
(本の帯文より)
図書館の棚をブラブラしながら眺めていて、これが目につきました。
以前、「平成大家族」がとても面白く、これは、確か中島さんのデビュ-作で話題になってた書と記憶にあったので、借りてきました。
物語は、ちょっと変わった進み方。
アメリカの大学で教鞭をとり田山花袋の文学を研究中のデイブが自身が書き進める花袋の「蒲団」の打ち直しというかたちで書く小説も現代の物語FUTONと共に進行してゆく。
デイブは46歳で妻とは協議離婚が成立していて、息子を週3日預かる約束ごとを守っている。
そして、自身が教える日系アメリカ人のエミとは深い関係。
エミには、日本にユウキという別の恋人がいる。
そしてエミのおじいちゃん・タツゾウ72歳、ひいおじいちゃん・ウメキチ95歳も日本人でウメキチがやっていたそば屋「三州屋」をタツゾウがアメリカ資本のサンドイッチチェ-ン店「ラヴウェイ・鶉町店」として営業している。
エミが日本から来た恋人と一緒に日本に遊びに行ったのを追いかけるように来日するデイブは、自身が打ち直しとして書き進めている小説の中の女弟子に恋する小説家の行動とだぶる部分があって可笑しい。
花袋の「蒲団」は読んだことがないですが、これを読んだら本家のそれが読みたくなりました。
デイブの書く「蒲団の打ち直し」では、花袋の「蒲団」ではあまり登場しないらしい小説家の妻・美穂の視点で書かれていて、弟子に恋心を抱き、それが元で時々、不機嫌になったり乱暴になったりする夫を冷静に見つめている様子は、なかなか面白かった。
弟子には、恋人がいて、自身の恋は叶うものではないと知り、今度はそれを応援するという形で常に側で主導権を握ろうとする夫の滑稽さを半分は、同情、半分は嫌悪する美穂の気持ちの表し方が上手い!
アメリカ人のデイブじゃ到底こうは書けないでしょうけど・・・・^^;
日本で暮らすエミのひいおじいちゃんは95歳の高齢に似合わない元気さで普通のヘルパ-には介護の必要なしということで援助してもらえない状況。
そんな時、知り合うイズミ。
若者のワルが集まる場所で若者たちに、今まさに殺されちゃう?という状況を覗いていたイズミ。
若者の誰かが「100年も生きてるんだからロウスイさせてやろうぜ」と言ったことから難を逃れたウメキチ。
それが縁で、ウメキチの元に介護に通うようになる。
イズミはなかなか良い子だが同じくイズミに頼まれ介護に通うケンちゃんも良い子。
ちょっと訳ありの二人の関係も微笑ましいかんじ。
日本にエミを追っかけてきたデイブがイズミと知り合う場面もなかなかよかった。
エミからウメキチの辛い体験を聞き、自身が研究する花袋の生きた時代と今を繋ぐ人物がここに存在する不思議を実感する。
東京には、花袋の時代から現在まで、壮絶な歴史があったことを再確認するデイブ。
それは、わたしたちにも日本の歴史を再確認するものでもありました。
デイブの書き進めていた「蒲団の打ち直し」の世界と、デイブ自身が存在する今とが重なったような瞬間をも感じました。
ラストは皆が、またこれから先に向かって明るく歩み始めるかんじで爽快!
おもしろかった!!
中島さん、素晴らしい!!
わたしにとって今までの作品、全部制覇したいと思わせる作家さんになりました。
★★★★★
東京の文教地区に住む5人の母親たち。
育児を通して、交流を深める彼女たち。
が、次第に、自分とほかの者の暮らしぶり、子どもの小学校の進学先を探ったりするようになる。
そこには、妬み、疑い、憎悪などの負の感情が渦巻く。
本書は、1999年東京都文京区で実際に起きた、主婦により幼児殺害事件をモチ-フに書かれているそう。
実際の事件は、今でもよく覚えています。
母親同士の付き合いの中に隠された、複雑な想いが引き起こした悲劇。
犯人に対しては、同情の気持ちはないですが、同じ立場なら・・・・・と想像すると、もしかしたら自分も同じ過ちを犯してしまうかも・・・・なんて思って怖くなる事件でした。
この物語も読みながら、同じ気持ちになりました。
子育て世代だったり、かつて子育てを必死にやっていた人なら、共感しちゃう部分も多いと思います。
角田さんの鋭い、視線は今回も脱帽でした。
ここには5人の女性が登場します。
それぞれ、結婚するまでの暮らしぶりも違うし、夫の職業もバラバラ。
価値観だって当然、違うでしょうけど、子どもが同じ幼稚園にいて、教育熱心な家庭が多い地域独特の焦りのようなものが、小学校を決めるという現実が迫ってくると増してくる。
そして今まで上手く付き合って来た母親同士が、お互いの行動に必要以上に敏感になる。
これらの様子は、わたしが暮らす地域にはないことなので、「あ~東京(都会)なんかで子育てしてたら大変なのね~」なんて思って読んでいました。
元々違う考え方のはずなのに、よそはよそとは割り切れない感情は第三者として冷静に見ていたら滑稽でさえあります。でも、そこに描かれた環境が自分の身だったら?
エスカレ-トし、人に対して恨みの感情まで抱くかも。
恐ろしいことです。
小説の中では、殺人まで犯す過ちは誰もしなかったのが、せめてもの救いでしたが、ジワジワとした恐怖を感じました。
子育ては、小説のなかでもそうですが、母親ばかりが頑張っちゃう傾向にあるから、こういう母親同士の感情のもつれみたいのが生じるのかな?
子どもが中心でなくなって・・・母親のエゴが入って来ちゃったり・・・。
家のなかで、母親と父親がキチンと話しをして、子どもの為にはどうするか?
話をする機会をもっと持たなくてはいけないのかな?
というわたし自身もまだまだ子育て時期なので、偉そうには言えません^^;
でも、いろいろ考えることができました。
そういう意味では、とてもおもしろかった!!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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