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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:
2005年3月


初恋、友情、失恋、部活、学祭、上京……。
山と田んぼに囲まれた、田舎の県立高校の四季を舞台に、
「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて、
でもかけがえのない瞬間を描きだした傑作青春小説。

               (幻冬舎HPより)



図書館で「あ!これ読みたかった本!」と手に取った。
檸檬色の表紙も爽やかだけど、本の内容も実に爽やかだった。

本の帯文に「地味な人の青春」をいつか書きたいと思っていました。・・・
とあるけれど、大抵の人は、こんな青春を過ごしたと思う。
その時は地味でもあとから振り返ると、そんな地味だけど楽しいことも辛いことも
あった高校生時代って、懐かしい思い出がいっぱいある時代。

この物語はとある田舎の進学校でもある公立高校・北高が舞台。
章ごとに主人公が変わるけど、前に出てきた人がまた出てきたりするので
楽しい。

最後の章は、受験が終わって、皆、バラバラに次の進学先の大学のある場所へ
向かっていく。
でも、ここで出来た友情は生涯、続いていくといいなぁ~。

高校時代の友は、一生の友にもなれると思う。


また10年くらいしたら、読み返したい本。

これ、映画化されているんだぁ~

観てみたいな~


                       ★★★★★
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発行年月:2020年3月


夜明けのレタス 群馬県昭和村・高樹農園
――東京の会社に勤めていた沙帆(さほ)は、過酷な労働環境に疲れ、心身ともに限界を迎えていた。どこか違う環境でやり直したいと、意を決して高樹(たかぎ)農園に転職することになるのだが……。
月夜のチーズ 岩手県葛巻町・森牧場
――夫と離婚し、十歳の息子を連れて実家の森(もり)牧場に戻った佐智子(さちこ)。都会暮らしで友達からも離れてしまった息子の将来を不安に思いながら、日々の生活に悩んでいた佐智子は……。
全国各地のさまざまな年代の農業に関わる女性を描いた八つの短編集。

                   (光文社HPより)



農業に携わる女性が主人公の話が殆ど。


実家の家業としての農業を引き継いでいる人あり、ご主人の実家の家業を
手伝っていたりと立場は色々で、それぞれに苦労があって、でも
今の仕事に誇りをもって働いている姿が素敵だった。


でも1つちょっと異色な話
「オリーブの木の下で」が一番、印象的だったなぁ~。
香川県の小豆島のオリーブ園が舞台なんだけど、そこの地で一人暮らしを
している女性・光江さんとギリシャ人の恋人だったレオさんの切なくなる話。


最後の「トマトの約束」が7明るいハッピーエンドでこの本をしめて
くれたのも良かった!



                       ★★★★



発行年月:2019年8月


最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。

                 (東京創元社HPより)




図書館本なので、読みたい!と思ってから随分待ったなぁ~(^^ゞ

でも、期待以上に良かった!

主人公の家内更紗は、9歳の時、19歳の佐伯文と出会う。
2人が出会えたのは、本当に運命だと思う。
お互いがお互いの存在に救われる。

けれど、世間は、ロリコンという性癖を持つ男の犯罪と決めつけ、二人は離れて
生きることを余儀なくされる。

ネットって本当に恐ろしい。
事実とは違うことがいつまでも、残って、広がってしまう。
事実を知らないのに、誰かわからない人が言っていることを正しいことと
思い込んで更にその考えを広げる。


更紗と文が15年後に再会できたのは良かったけれど、再び、攻撃される。

でも、唯一の味方が出来たのは良かった。
更紗の職場の同僚の娘・安斎梨花。
8歳の梨花を更紗と文で預かった時期の3人の暮らしが本当に楽しそうで
成長した梨花は二人を認めてくれている。
そういう人たちが今度は広がって、二人の生活が、穏やかなものに
なっていくといいのにな・・・・。


映画化決定で、更紗を広瀬ずずさん。
文を松坂桃李さんが演じるらしい。

松坂さんの文は、雰囲気ぴったりなかんじがする。
いつか映画も見てみたい!!



                         ★★★★★


発行年月:2017年3月


「火の神様に、人の強さを思い知らせて下さい」
江戸随一と呼ばれた侍火消の、再生と再起の物語。
「ぼろ鳶」と蔑まれるがクセ者揃いの火消集団の、
一発逆転ストーリー!
かつて、江戸随一(ずいいち)と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾(まつながげんご)。別名、「火喰鳥(ひくいどり)」――。しかし、5年前の火事が原因で、今は妻の深雪(みゆき)と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄(でわしんじょう)藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶(とび)」と揶揄(やゆ)される火消たちを率(ひき)い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。

                      (祥伝社文庫HPより)



主人公の松永源吾(30歳)が格好いい。

火消には、いろんな役目があってひとつのチームになっているんだと知った。
風を読み、火がどちらの方へ移っていくか?
そして火を食い止めるため、どの建物を壊すか?

元力士の寅次郎、天文学者の星十郎たちが、ぼろ鳶組の一員になっていく過程から
楽しかった。

男たちも個性があって魅力的だけど、源吾の妻・深雪がいい!
男たちに負けていないキャラクターで源吾と夫婦になる経緯は、素敵。

これはシリーズなのかな?
また図書館本で読んでみようかな。



                    ★★★



発行年月:2017年11月


県警内部、全員敵!? 千葉県警の警察官が殺された。捜査にあたるのは、県警捜査一課で検挙率トップの班を率いる警部・高頭冴子。陰で〈アマゾネス〉と呼ばれる彼女は、事件の目撃者である八歳の少年・御堂猛から話を聞くことに。そこで猛が犯人だと示したのは、意外な人物だった……。
 思わぬことから殺人事件の濡れ衣を着せられた冴子。自分の無実を証明できる猛を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか!? 冴子は真犯人にどう立ち向かうのか? どんでん返しの帝王と呼ばれる著者が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。

                (PHP研究所HPより)


高頭冴子警部、恰好いいぃ~!!

警察官殺しがまさかの警察官。
しかも高頭の直属の上司・玄葉。

殺人現場を偶然、見ていたのは、養護施設から脱走した8歳の少年・御堂猛。
上司の濡れ衣を着せられた高頭冴子と猛の逃亡劇!


猛が冴子のことを信頼できる大人だと認めていく。
そして逃亡の手助けをするのが、ヤクザ・宏龍会、ナンバー3の山崎。

逃亡先の大阪のある地区で潜伏生活。
そこは底辺の生活をする者たちのたまり場。
そこでも冴子と猛は、住人の佐古じいとセンセイに助けられる。


冴子の部下・郡山も頼りになる男。

でも敵が大きすぎる。
絶体絶命のピンチに追いやられ、ハラハラするけど、最後は気持ちいいどんでん返し。
スカッとした!


猛との別れは少し寂しかったけれど、猛の最後の言葉がいい。

本当にそうなったらいいな。
そんな話もまた読みたい。



                     ★★★★
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