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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2009年2月


パパとムスメの心が入れ替わった前作「パパとムスメの7日間」から2年後の話。
今度は、落雷で、パパ、ママ、ムスメの心が入れ替わってしまう。





前作「パパとムスメの7日間」はTBS系ドラマで毎週楽しみにみていました。
パパ役/舘ひろしさん・娘役/新垣結衣さん・ママ役/麻生祐未さん。
なので、この書も読みながら、3人の役者さんの顔が頭にずっと浮かんでいました。

今回は3人の心が入れ替わり。
パパの体に小梅の心。
ママの体にパパの心。
小梅の体にママの心。

わかり難いけど、ドラマを見ていたのでこの辺は分かり易かった。

小梅は前回と同じく、パパの体に心が移っているので、2年ぶりにパパの会社に行っても、少し余裕。新しい人の顔をおぼえるのは少し大変みたいでしたが、意外と、そつなくこなし、3人の中では、一番、しっかりしていたかんじ。
一方、パパとママが大変。
パパは慣れない家事を昼間は懸命にこなし、家に一日中いるだけの家事なんてと馬鹿にしていたことを後悔したり。
そしてママが一番、大変!
こんな状況にパニックになりながらも、小梅の大学に昼間は行き、休みの日もハンバ-ガ-ショップでバイト。そして、家では、パパに任せられないので食事の支度もしたりして・・・。

最後は、意外とあっけないけど、家族の絆は深まったようで、最後まで楽しく読みました。
これも、ドラマ化される可能性大でしょう。
舘ひろしさんのママぶりが少し、楽しみだったりします。


★★★
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発行年月:2008年4月

師匠・立川談志も元を訪れたのは17歳のとき。
内弟子は取らないという師匠の言葉で、高校を中退し、住み込みの新聞配達をしながらの前座修業の日々を過ごす。

立川談春が31歳で真打になるまでの話を綴った自伝。




随分、前から話題にはなっていた本書ですが、落語に全く、興味のないわたしは、なんとなくやり過ごしていました。
最近になり、主人が図書館で借りて(結構、順番は待ったのかな?)読んだ後、「おもしろい!!落語が聞きたくなった!」と言っていたので、どれどれ、折角、手元にあるのなら読んでみようかな?と軽い気持ちで読みました。

これが最初から面白い!
話の運び方が上手い!どんどん引き込まれてゆくかんじ。

幼い頃は、父親に付いて競艇場に通うのが好きだった。そして競艇選手になろうと決めたが挫折。
身長が規定(170cm以下)より伸びてしまったから・・・・。
そして、漫才ブ-ムの真っ只中であり、流行を無視するほどの根性もないので、少しひねくれて誰も目もくれなかった落語全集を図書室で読んでみたら面白かったと。
友達は、漫才には興味があっても、落語には興味を示さず、自分ひとりで盛り上がれるところも嬉しくて、どんどんその世界に興味をもってゆく様は他とは違う。
そして、寄席に落語を見に行き、そこで談志師匠の落語を始めてみて、他の人とはオ-ラが違うと感じ取る感性。

落語家は全然、詳しくないわたしでも談志師匠ならすぐ顔が浮かぶ。
毒舌で変わり者のイメ-ジしかないけれど・・・・。

実際、師匠を訪ね、弟子にして欲しい頼み、修行生活がスタ-トするのだが、その最初のやり取りも可笑しい。
内弟子は取らない、他人が家に入り込む生活はイヤだから・・・
新聞配達しながら?・・・売れたら美談になるし、売れなくても縄のれんで一杯やるときのグチのネタになる
なんて、17歳で高校を辞めてまで落語家を目指している若者に言っちゃうなんて、ビックリ。

その後も突然、魚河岸で1年間、修行して来いと言ったり、ハチャメチャなのですが、師匠を信じて従う談春。すごいなぁ~えらいなぁ~根性あるよね~と感心。


めでたく真打になるまでの出来事のなかに、落語界の逸話も混ざって、落語を知ってる人ならより楽しめる内容でしょう。
全く、落語を知らないわたしでも十分に面白かったですから。

わたしも落語、聞きたくなりました。

★★★
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  発行年月:2008年11月

   
  内容:入内できぬ女の思い。后になっても叶わぬ恋。報われることのない帝の愛-----。平安王朝を舞台に様々な狂おしい愛のかたちを描く中篇集。
 
  新進気鋭の女性官能作家による平安恋物語。
  
     (文芸春秋HPより)


 
タイトルは、陽成天皇の歌。
「つくばねの みねよりおつる みながわ こいぞつもりて ふちとなりぬる」
 
表題作の「泥ぞつもりて」は、貞明に一途な想いを寄せる紀君(きぎみ)だが、貞明が想いを寄せるのは乳母の全子(またこ)。そして、全子の息子も貞明を密かに想っている。
現代の小説なら、なんとも淫靡な空気感も、平安時代の雅な世界の事となると、どこか上品のようなもの様にも感じてしまうから不思議。
第二話の「凍れる涙」では、帝に愛されながらも子どもが産めない体の多美子が愛おしかった。
物語に登場する女性の中では一番、控えめというかんじでした。
第3話では、高子が、女の執念で出産のシ-ンはやや怪奇めいたものがあって、怖かった。
 
 
読み方が難しい漢字や言葉の言い回しが慣れないので、やや読了までに時間がかかりましたが、なかなか面白かった!
歴史に詳しい人なら、より楽しめると思いますが・・・^^;

 
 ★★★★
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