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読んだ本の感想あれこれ。
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851967bb.jpg発行年月:2008年10月(第3刷)


暴走する宗教。デタラメな戦争。
広がる経済格差。腐った政治にウソだらけのメディア・・・・・。
こんなアメリカを誰が救えるのか?

       (本の表紙文より)
 

インパクトある表題!
「え?ほんと?そんなわけないでしょ!?」って先ず誰でも思いますね。
発売当初から話題になった本書ですが、ちょうど、主人が図書館に予約を入れてあったようで手元に届いたので、先に読ませてもらいました。


この本には、アメリカの「え?うそでしょ!?」が沢山、書かれていて面白いです。
アメリカ人って新聞読まないのかしら?
アメリカの外のことには無関心な国民性なのかしら?

でも、アハハ・・・なんてちょっと笑っていられないなぁ~と途中から思いました。

世界一の大国アメリカに一番、追従してるのって、日本じゃない?
大国だけど、こんな中身の国に、日本は、今まで通り、付いていっていいのかしら?

わたしが、一番心配になったのは、健康保険がアメリカみたいに民営化されちゃったら困るなぁ~って事。
まだ、そんな動きは今のところ、ないみたいですが、アメリカ以外でも市場を広げたい保険業界が政府を動かし日本に圧力をかけてきたら?
アメリカは先進国では唯一、国民保健保健のない国なので国民の多くは民間の保険に加入しているとか。

HMO(健康維持機構)が導入されちゃったら?
病気なのに診療を受けられない人が多くなちゃうでしょうし、医師の治療方針さえも変えかねない。

あ~そんな所まで言いなりにならないで欲しい!と強く思いました。


アメリカについて知らない事(ほとんど知らないですが・・・^^;)がいっぱいで、最初から最後まで興味深く読めました。

★★★
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8de94b72.jpg発行年月:2008年11月


マコ25歳、コマコ5歳、逃避生活のはじまり。
ママに必要とされていることがコマコの誇り。


直木賞受賞後初の書き下ろし長編。




物語は二部構成になっていて、第一部「旅」では、何かから逃げるため、点々を住む場所を変えて暮らす母子の暮らしが描かれている。
そして、第二部「セルフポ-トレイト」では、母から離れて暮らし、大人に成長するコマコの様子が描かれている。

第一部の母子の逃亡生活を読みながら・・・「あれ、こんな話前に読んだっけ?」と思ったら角田光代さんの「八日目の蝉」に似てると気づきました。
こちらは、本当の親子なんですが、コマコが痛々しい。
お互いがお互いだけを必要としている関係なのですが、母親が時々、コマコに対して虐待をする。
でも、その様子は実に淡々と描かれているので、こちらにコマコの辛さはあまり響いてこないのが救いでもあるのですが・・・。
コマコにしてみれば、そんな母親でも、唯一頼れる人なわけで、自分の存在が母親にとって必要ならば逆に誇りであり、やはり大好きとも考えている。う~ん・・・・健気で痛々しくて辛いです。
そんな暮らしを中学生くらいまで続けて・・・・あるとき、突然、一人になるのです。

そして、第二部「セレフポ-トレイト」では、高校生になるコマコ。
今まで学校に通っていなかったので初めての学校を体験。
父親が実は社会的地位も高い人(大学教授で学者だったかな?)で、ずっとコマコを探してくれていて引き取られるのです。
経済的に守ってくれる人が現れるのですが、コマコの暮らしぶりは破天荒。
高校卒業後、バイトする文壇バ-に集まる、作家や編集者で知り合う人々がコマコにはラッキ-だったでしょう。
そこのバ-でママが気に入っている遊び「嘘しか言ってはだめのゲ-ム」で、コマコが語るお話。
それは、自分が今まで経験したことが軸になったお話で、それがキッカケでバ-の片隅で文章を書くようになり、やがて作家として成功するコマコ。
だが、演じなくてはというおかしな迷宮から行き当たりばったりで出奔。
自分から幸せから遠ざかるように・・・。

しかし、最後は、コマコに理解を示し、支えてくれる人たちにより割りと平凡に落ち着く。

コマコの担当編集長、是枝とその奥さん、温かくていいなぁ~。


破天荒な行いも、接する人が変われば変わるってことかな?
もっと最後まで、ハチャメチャな人生の方が物語的には、面白かったと思うけど、こういう風に落ち着いてくれて、少しホッとした部分もありました。

★★★

5d1871fe.jpg発行年月:2001年7月


小川のむこうの草原にそってつづく、細くからみあったいけがきが、のばらの村です。
ねずみたちは、昔から木の根や幹をすみかにしています。
ねずみたちは、たくさんの冒険をします。
海辺や山にいても、あるいは家の暖炉のそばにいても、いつもわくわくすることを見つけ出します。
そして、なにか困ったことが起きても、なかまが救いの手をさすのべます。 
(本裏の解説文より)

子どもがまだ幼稚園の頃は、のばらの村シリ-ズを図書館で借りて、家で読み聞かせに使っていました。
絵が細かいところまで丁寧なので、わたしのおはなしを聞きながら、子どもたちは絵をわたしが次のペ-ジをめくるまで飽きることなく、時には読み終えてペ-ジをめくろうとするのを「まだ、まって!」とわたしの手を止めて絵に見入っていたのを思い出します。

アップル夫妻の息子・ウィルフレッドは冒険好きな元気な男の子。
そして、そのお友達たち。
そのほか、のばらの村に暮らすねずみたちの楽しい生活の様子が可愛らしい絵と一緒にペ-ジいっぱいに広がっています。

この愛蔵版には、そんなお話「春のピクニック」「小川のほとりで」「木の実のなるころ」「雪の日のパ-ティ」「ひみつのかいだん」「ウィルフレッドの山登り」「海へいった話」「ポピ-のあかちゃん」の8つが収められています。
そして、本も大判なので、絵の素晴らしさも小さい本で見たとき以上のもの。


以前は、子どもの為に借りていましたが、これは自分用の愛蔵書として手元に置いておきたい本です。
とはいえ、買うと3800円。
また、暫くしたら、借りることにしましょう・・・^^;

ピ-タ-ラビットのお話をつくったポタ-も良いけど、ジル・バ-クレムは、1951年生まれなので、今後の活躍も楽しみ♪


もう今は中学生になった娘たちも懐かしいね!と本を眺めていました。


★★★★★

830ef909.jpg発行年月:2009年1月

ある日、四姉妹の長女(艶子)が突然、家から出てしまい、東京で長女と一緒に暮らしていた次女が実家の末っ子に、電話でそれを知らせる。
長女は何処に行ってしまったのだろう?
長女:艶子(つやこ) 次女:菓子(かこ)  
三女:虹 四女:棗(なつめ=ナメちゃん)
四姉妹の物語。
 

東京では長女と次女が暮らしていて、実家では両親、三女、四女が暮らしている。
ある日、次女から「長女が謎のメモを残して居なくなった」と電話で知らせが入る。
電話を受けたのは、四女。

そんな始まり方から、何処に行ったのかな?なんて姉妹であれこれ考えつつ、それぞれの抱えた恋の悩みやら家族との関わりでのことが綴られていきます。

居なくなっちゃった長女、艶子本人が語る部分もあるので、事件性はなく、ちょっと今ある場所から離れてみたかっただけかな?なんて思いながら読んでいました。
四姉妹が交代で一人称になるので、ちょっとわかり難い部分ありますが、ま、読み続けると頭の中で「あっ、これは四女のことね・・・」なんてわかってきて、それが意外とわたしには面白かった。

四姉妹それぞれの性格の違いみたいのもわかるし、居なくなっちゃった長女が抱えていたこともなんとなくわかって、はっきり何故いなくなったのか?は語られないけど、それはそれでよかった。

これは、兄弟姉妹の長女だったら、ある程度、理解できる感情かも?
わたしも長女なので、「うんうん・・・なんだかわかるわ~」という部分がありました。

最初に出てくる、長女が書いたと思われるメモは、ちょっとした詩のような作文のようなものなのですが、最初は「?」な内容で、でも最後まで読むとフムフムなるほど。。。なんてかんじになるから不思議。

そして表題の「蝶番」(ちょうつがい)の意味も。
はっきりこれも書いてないけど、家族を繋いでいるものの例えでしょうか?

長女の言葉で「蝶番をはずしていく。はずして捨てるのではなく横に置く」と後ろの方にあるので・・・。


この著者の名前、初めてみたな~本のプロフィ-ルを見たら舞台女優さんなんですね?
そして、演出もてがけられるとか。
さらに歌詞提供やクラブイベントの企画、ファッション・ショ-への出演などなど多様な活躍をされている方だそうです。

わたしのなかでは、この物語、かなり良かったので、今後も違う作品を読んでみたいな。
なんて思いました。

★★★★

10c9fa46.jpg  発行年月:2008年12月 (1987発行の復刊)


おもしろい!
だから心も頭も、うごきだす!


意外かもしれませんが
ユ-モアは知性を育てます。
                     
(本の帯文より)


いつものように図書館に行って、児童書コ-ナ-の棚もチェック!
そこで「あれ?これ知らない題名だ!」と本棚から抜き出し、見たら新刊でした!

子どもが幼稚園の頃からの御馴染みの長新太さん!
ナンセンスなお話で想像力を膨らませてくれます。

これも、題名からして、ナンセンス!
ニクマンジュウがにんげんになっちゃうんですから~!

最初から最後まで、愉快で楽しいお話です♪

絵だけ見ていても吹き出す面白さ!

絵本の★はどうしても甘くなるわ~^^;

★★★★★

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