発行年月:2006年4月
このごろ都にはやるもの、
勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ1枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、
出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、
協定、合戦、片想い。
祗園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモ-」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモ-」。
戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、麒麟魍魎(ちみもうりょう)は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の乱狂絵巻。
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファ-レ。前代未聞の娯楽大作、基盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモ-」ここにあり!!
(表紙裏の解説文より)
万城目氏のデビュ-作。
先にドラマでも話題だった「鹿男あをによし」を読んでいますが、その独特の雰囲気をこの作品でも堪能出来ました!
バカバカしい話なんだけど、なんとも言えない知的な娯楽の部分を感じます。
京都大学の新入生たち10人が、それぞれ京都三大祭のひとつである葵祭に関するアルバイト先で先輩からあるサ-クルの勧誘のビラを受け取る。
その新入生歓迎コンパに先ずは行ってみようと集まった面々が知る、そのサ-クルの実態が
「ホルモ-」なのですが・・・・。
変な名前で「なんだ!?そりゃ??」と、わたしも新入生たちと同様、頭の中は(?_?)
すぐに実態は明かせないと、妙に気を持たせる先輩たち。
そして、その実態は。。。。。
もう映画化もされてるし、言ってもいいかな?^^;
ホルモ-とは大学対抗の鬼を操りながらの戦いなのです。
主人公たちの所属するのは、京都大学青竜会。
鬼というと大きいかと思いきや、ここで出てくるのは、巾着のような容姿の小さい鬼。
想像すると、愛嬌ありそう(笑)
その鬼たちを操るためには、鬼に自分たちが主人だと認めさせなくてはならない。
そのためには、鬼語の習得が必須。
新入生たちは、途中、脱退しようかと思う者も出るのだが、それはある理由で絶対に叶わない。
鬼に自分たちを認めさせる儀式は、ちょっと変。
神聖な雰囲気を保つようにと注意されて臨むが・・・冷静に見たら「この人たちは狂ったのか?」と思われるようなもの。
伝統の舞いの披露では、思わず吹きだしちゃいましたから~!!
この儀式は途中まで女人禁制という意味がわかりました(こう書けば少し想像できますね^^;)
バカバカしいことの連続だったけど、戦いの場では、真剣勝負。
凡ちゃん(髪型が大木凡人みたいなきのこヘア)こと、楠木ふみちゃんが可愛い!
そして、大活躍!!
少し、映画の紹介を覗いたら、この凡ちゃん役は、栗山千明さんなんだとか!?
え?アベがひめ目ぼれする女子役じゃないんですね~。
なんだか、映画もちょっと見たくなりました。
物語だけでこんなに、面白いんだから、映像化されたら、もっと面白いかも!
この本、主人が先に図書館から借りて、時々、大笑いしながら読んでいました。
その理由がわかった!
こういうのは、意外と好き嫌いが分かれそうだけど、わたしは好きだな!
爽やかな青春小説と言ってもいいかも!
もう1回ササ~ッと読み返しちゃおう♪
このごろ都にはやるもの、
勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ1枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、
出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、
協定、合戦、片想い。
祗園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモ-」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモ-」。
戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、麒麟魍魎(ちみもうりょう)は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の乱狂絵巻。
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファ-レ。前代未聞の娯楽大作、基盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモ-」ここにあり!!
(表紙裏の解説文より)
万城目氏のデビュ-作。
先にドラマでも話題だった「鹿男あをによし」を読んでいますが、その独特の雰囲気をこの作品でも堪能出来ました!
バカバカしい話なんだけど、なんとも言えない知的な娯楽の部分を感じます。
京都大学の新入生たち10人が、それぞれ京都三大祭のひとつである葵祭に関するアルバイト先で先輩からあるサ-クルの勧誘のビラを受け取る。
その新入生歓迎コンパに先ずは行ってみようと集まった面々が知る、そのサ-クルの実態が
「ホルモ-」なのですが・・・・。
変な名前で「なんだ!?そりゃ??」と、わたしも新入生たちと同様、頭の中は(?_?)
すぐに実態は明かせないと、妙に気を持たせる先輩たち。
そして、その実態は。。。。。
もう映画化もされてるし、言ってもいいかな?^^;
ホルモ-とは大学対抗の鬼を操りながらの戦いなのです。
主人公たちの所属するのは、京都大学青竜会。
鬼というと大きいかと思いきや、ここで出てくるのは、巾着のような容姿の小さい鬼。
想像すると、愛嬌ありそう(笑)
その鬼たちを操るためには、鬼に自分たちが主人だと認めさせなくてはならない。
そのためには、鬼語の習得が必須。
新入生たちは、途中、脱退しようかと思う者も出るのだが、それはある理由で絶対に叶わない。
鬼に自分たちを認めさせる儀式は、ちょっと変。
神聖な雰囲気を保つようにと注意されて臨むが・・・冷静に見たら「この人たちは狂ったのか?」と思われるようなもの。
伝統の舞いの披露では、思わず吹きだしちゃいましたから~!!
この儀式は途中まで女人禁制という意味がわかりました(こう書けば少し想像できますね^^;)
バカバカしいことの連続だったけど、戦いの場では、真剣勝負。
凡ちゃん(髪型が大木凡人みたいなきのこヘア)こと、楠木ふみちゃんが可愛い!
そして、大活躍!!
少し、映画の紹介を覗いたら、この凡ちゃん役は、栗山千明さんなんだとか!?
え?アベがひめ目ぼれする女子役じゃないんですね~。
なんだか、映画もちょっと見たくなりました。
物語だけでこんなに、面白いんだから、映像化されたら、もっと面白いかも!
この本、主人が先に図書館から借りて、時々、大笑いしながら読んでいました。
その理由がわかった!
こういうのは、意外と好き嫌いが分かれそうだけど、わたしは好きだな!
爽やかな青春小説と言ってもいいかも!
もう1回ササ~ッと読み返しちゃおう♪
★★★★★
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発行年月:2003年5月
「蒲団?あの、変態の先生が女弟子のフトンに顔をうずめて泣く話?」
田山花袋「蒲団」の書き直しを図る中年アメリカ人と愛人の日系女子学生。
95歳の曾祖父の戦後史と現在。
知的ユ-モア溢れる書下ろし長編!
(本の帯文より)
図書館の棚をブラブラしながら眺めていて、これが目につきました。
以前、「平成大家族」がとても面白く、これは、確か中島さんのデビュ-作で話題になってた書と記憶にあったので、借りてきました。
物語は、ちょっと変わった進み方。
アメリカの大学で教鞭をとり田山花袋の文学を研究中のデイブが自身が書き進める花袋の「蒲団」の打ち直しというかたちで書く小説も現代の物語FUTONと共に進行してゆく。
デイブは46歳で妻とは協議離婚が成立していて、息子を週3日預かる約束ごとを守っている。
そして、自身が教える日系アメリカ人のエミとは深い関係。
エミには、日本にユウキという別の恋人がいる。
そしてエミのおじいちゃん・タツゾウ72歳、ひいおじいちゃん・ウメキチ95歳も日本人でウメキチがやっていたそば屋「三州屋」をタツゾウがアメリカ資本のサンドイッチチェ-ン店「ラヴウェイ・鶉町店」として営業している。
エミが日本から来た恋人と一緒に日本に遊びに行ったのを追いかけるように来日するデイブは、自身が打ち直しとして書き進めている小説の中の女弟子に恋する小説家の行動とだぶる部分があって可笑しい。
花袋の「蒲団」は読んだことがないですが、これを読んだら本家のそれが読みたくなりました。
デイブの書く「蒲団の打ち直し」では、花袋の「蒲団」ではあまり登場しないらしい小説家の妻・美穂の視点で書かれていて、弟子に恋心を抱き、それが元で時々、不機嫌になったり乱暴になったりする夫を冷静に見つめている様子は、なかなか面白かった。
弟子には、恋人がいて、自身の恋は叶うものではないと知り、今度はそれを応援するという形で常に側で主導権を握ろうとする夫の滑稽さを半分は、同情、半分は嫌悪する美穂の気持ちの表し方が上手い!
アメリカ人のデイブじゃ到底こうは書けないでしょうけど・・・・^^;
日本で暮らすエミのひいおじいちゃんは95歳の高齢に似合わない元気さで普通のヘルパ-には介護の必要なしということで援助してもらえない状況。
そんな時、知り合うイズミ。
若者のワルが集まる場所で若者たちに、今まさに殺されちゃう?という状況を覗いていたイズミ。
若者の誰かが「100年も生きてるんだからロウスイさせてやろうぜ」と言ったことから難を逃れたウメキチ。
それが縁で、ウメキチの元に介護に通うようになる。
イズミはなかなか良い子だが同じくイズミに頼まれ介護に通うケンちゃんも良い子。
ちょっと訳ありの二人の関係も微笑ましいかんじ。
日本にエミを追っかけてきたデイブがイズミと知り合う場面もなかなかよかった。
エミからウメキチの辛い体験を聞き、自身が研究する花袋の生きた時代と今を繋ぐ人物がここに存在する不思議を実感する。
東京には、花袋の時代から現在まで、壮絶な歴史があったことを再確認するデイブ。
それは、わたしたちにも日本の歴史を再確認するものでもありました。
デイブの書き進めていた「蒲団の打ち直し」の世界と、デイブ自身が存在する今とが重なったような瞬間をも感じました。
ラストは皆が、またこれから先に向かって明るく歩み始めるかんじで爽快!
おもしろかった!!
中島さん、素晴らしい!!
わたしにとって今までの作品、全部制覇したいと思わせる作家さんになりました。
★★★★★
「蒲団?あの、変態の先生が女弟子のフトンに顔をうずめて泣く話?」
田山花袋「蒲団」の書き直しを図る中年アメリカ人と愛人の日系女子学生。
95歳の曾祖父の戦後史と現在。
知的ユ-モア溢れる書下ろし長編!
(本の帯文より)
図書館の棚をブラブラしながら眺めていて、これが目につきました。
以前、「平成大家族」がとても面白く、これは、確か中島さんのデビュ-作で話題になってた書と記憶にあったので、借りてきました。
物語は、ちょっと変わった進み方。
アメリカの大学で教鞭をとり田山花袋の文学を研究中のデイブが自身が書き進める花袋の「蒲団」の打ち直しというかたちで書く小説も現代の物語FUTONと共に進行してゆく。
デイブは46歳で妻とは協議離婚が成立していて、息子を週3日預かる約束ごとを守っている。
そして、自身が教える日系アメリカ人のエミとは深い関係。
エミには、日本にユウキという別の恋人がいる。
そしてエミのおじいちゃん・タツゾウ72歳、ひいおじいちゃん・ウメキチ95歳も日本人でウメキチがやっていたそば屋「三州屋」をタツゾウがアメリカ資本のサンドイッチチェ-ン店「ラヴウェイ・鶉町店」として営業している。
エミが日本から来た恋人と一緒に日本に遊びに行ったのを追いかけるように来日するデイブは、自身が打ち直しとして書き進めている小説の中の女弟子に恋する小説家の行動とだぶる部分があって可笑しい。
花袋の「蒲団」は読んだことがないですが、これを読んだら本家のそれが読みたくなりました。
デイブの書く「蒲団の打ち直し」では、花袋の「蒲団」ではあまり登場しないらしい小説家の妻・美穂の視点で書かれていて、弟子に恋心を抱き、それが元で時々、不機嫌になったり乱暴になったりする夫を冷静に見つめている様子は、なかなか面白かった。
弟子には、恋人がいて、自身の恋は叶うものではないと知り、今度はそれを応援するという形で常に側で主導権を握ろうとする夫の滑稽さを半分は、同情、半分は嫌悪する美穂の気持ちの表し方が上手い!
アメリカ人のデイブじゃ到底こうは書けないでしょうけど・・・・^^;
日本で暮らすエミのひいおじいちゃんは95歳の高齢に似合わない元気さで普通のヘルパ-には介護の必要なしということで援助してもらえない状況。
そんな時、知り合うイズミ。
若者のワルが集まる場所で若者たちに、今まさに殺されちゃう?という状況を覗いていたイズミ。
若者の誰かが「100年も生きてるんだからロウスイさせてやろうぜ」と言ったことから難を逃れたウメキチ。
それが縁で、ウメキチの元に介護に通うようになる。
イズミはなかなか良い子だが同じくイズミに頼まれ介護に通うケンちゃんも良い子。
ちょっと訳ありの二人の関係も微笑ましいかんじ。
日本にエミを追っかけてきたデイブがイズミと知り合う場面もなかなかよかった。
エミからウメキチの辛い体験を聞き、自身が研究する花袋の生きた時代と今を繋ぐ人物がここに存在する不思議を実感する。
東京には、花袋の時代から現在まで、壮絶な歴史があったことを再確認するデイブ。
それは、わたしたちにも日本の歴史を再確認するものでもありました。
デイブの書き進めていた「蒲団の打ち直し」の世界と、デイブ自身が存在する今とが重なったような瞬間をも感じました。
ラストは皆が、またこれから先に向かって明るく歩み始めるかんじで爽快!
おもしろかった!!
中島さん、素晴らしい!!
わたしにとって今までの作品、全部制覇したいと思わせる作家さんになりました。
★★★★★
発行年月:2008年12月
東京の文教地区に住む5人の母親たち。
育児を通して、交流を深める彼女たち。
が、次第に、自分とほかの者の暮らしぶり、子どもの小学校の進学先を探ったりするようになる。
そこには、妬み、疑い、憎悪などの負の感情が渦巻く。
本書は、1999年東京都文京区で実際に起きた、主婦により幼児殺害事件をモチ-フに書かれているそう。
実際の事件は、今でもよく覚えています。
母親同士の付き合いの中に隠された、複雑な想いが引き起こした悲劇。
犯人に対しては、同情の気持ちはないですが、同じ立場なら・・・・・と想像すると、もしかしたら自分も同じ過ちを犯してしまうかも・・・・なんて思って怖くなる事件でした。
この物語も読みながら、同じ気持ちになりました。
子育て世代だったり、かつて子育てを必死にやっていた人なら、共感しちゃう部分も多いと思います。
角田さんの鋭い、視線は今回も脱帽でした。
ここには5人の女性が登場します。
それぞれ、結婚するまでの暮らしぶりも違うし、夫の職業もバラバラ。
価値観だって当然、違うでしょうけど、子どもが同じ幼稚園にいて、教育熱心な家庭が多い地域独特の焦りのようなものが、小学校を決めるという現実が迫ってくると増してくる。
そして今まで上手く付き合って来た母親同士が、お互いの行動に必要以上に敏感になる。
これらの様子は、わたしが暮らす地域にはないことなので、「あ~東京(都会)なんかで子育てしてたら大変なのね~」なんて思って読んでいました。
元々違う考え方のはずなのに、よそはよそとは割り切れない感情は第三者として冷静に見ていたら滑稽でさえあります。でも、そこに描かれた環境が自分の身だったら?
エスカレ-トし、人に対して恨みの感情まで抱くかも。
恐ろしいことです。
小説の中では、殺人まで犯す過ちは誰もしなかったのが、せめてもの救いでしたが、ジワジワとした恐怖を感じました。
子育ては、小説のなかでもそうですが、母親ばかりが頑張っちゃう傾向にあるから、こういう母親同士の感情のもつれみたいのが生じるのかな?
子どもが中心でなくなって・・・母親のエゴが入って来ちゃったり・・・。
家のなかで、母親と父親がキチンと話しをして、子どもの為にはどうするか?
話をする機会をもっと持たなくてはいけないのかな?
というわたし自身もまだまだ子育て時期なので、偉そうには言えません^^;
でも、いろいろ考えることができました。
そういう意味では、とてもおもしろかった!!
東京の文教地区に住む5人の母親たち。
育児を通して、交流を深める彼女たち。
が、次第に、自分とほかの者の暮らしぶり、子どもの小学校の進学先を探ったりするようになる。
そこには、妬み、疑い、憎悪などの負の感情が渦巻く。
本書は、1999年東京都文京区で実際に起きた、主婦により幼児殺害事件をモチ-フに書かれているそう。
実際の事件は、今でもよく覚えています。
母親同士の付き合いの中に隠された、複雑な想いが引き起こした悲劇。
犯人に対しては、同情の気持ちはないですが、同じ立場なら・・・・・と想像すると、もしかしたら自分も同じ過ちを犯してしまうかも・・・・なんて思って怖くなる事件でした。
この物語も読みながら、同じ気持ちになりました。
子育て世代だったり、かつて子育てを必死にやっていた人なら、共感しちゃう部分も多いと思います。
角田さんの鋭い、視線は今回も脱帽でした。
ここには5人の女性が登場します。
それぞれ、結婚するまでの暮らしぶりも違うし、夫の職業もバラバラ。
価値観だって当然、違うでしょうけど、子どもが同じ幼稚園にいて、教育熱心な家庭が多い地域独特の焦りのようなものが、小学校を決めるという現実が迫ってくると増してくる。
そして今まで上手く付き合って来た母親同士が、お互いの行動に必要以上に敏感になる。
これらの様子は、わたしが暮らす地域にはないことなので、「あ~東京(都会)なんかで子育てしてたら大変なのね~」なんて思って読んでいました。
元々違う考え方のはずなのに、よそはよそとは割り切れない感情は第三者として冷静に見ていたら滑稽でさえあります。でも、そこに描かれた環境が自分の身だったら?
エスカレ-トし、人に対して恨みの感情まで抱くかも。
恐ろしいことです。
小説の中では、殺人まで犯す過ちは誰もしなかったのが、せめてもの救いでしたが、ジワジワとした恐怖を感じました。
子育ては、小説のなかでもそうですが、母親ばかりが頑張っちゃう傾向にあるから、こういう母親同士の感情のもつれみたいのが生じるのかな?
子どもが中心でなくなって・・・母親のエゴが入って来ちゃったり・・・。
家のなかで、母親と父親がキチンと話しをして、子どもの為にはどうするか?
話をする機会をもっと持たなくてはいけないのかな?
というわたし自身もまだまだ子育て時期なので、偉そうには言えません^^;
でも、いろいろ考えることができました。
そういう意味では、とてもおもしろかった!!
★★★★
発行年月:2008年7月
1953年夏、アメリカ・ニュ-ジャ-ジ-州。
11歳のペニ-は幼くして父を亡くし、母とその両親である祖父母との3人暮らしをしていた。亡くなった父方の親戚も近くに住んでおり、そちらの賑やかな親戚とも交流するペニ-だが、母親や祖父母は父方の親戚とは、わだかまりがある。
第二次世界大戦後のアメリカのあまり知られていない史実が織り込まれたお話で、いろいろと勉強になりました。
ペニ-は本名ではなく亡くなった父が、ビング・クロスビ-ファンの歌「ペニ-・フロム・ヘブン」が大好きだったので、ペニ-と幼いときから周りにも呼ばれている。
ペニ-が一緒に暮らす母方の祖父母は、アメリカ国籍だが、亡くなったペニ-の父は両親とまだ幼い時にイタリアから移民してきた人たちだった。
アメリカ人の母とイタリア人の父。
亡くなった父の弟・ドミニク叔父さんは、元野球選手で父より先にアメリカ国籍を取得していた。
ペニ-は、父親の事を知りたいと「何で死んだの?」と聞くのですが、その質問は何故か皆の哀しみを呼ぶ様子で、「病気だよ」という者あり「事故だよ」という者ありで一貫性がなく、父親の死の真相を知りたいと一層強く思うようになる。
そして、ある偶然から、真相を知るペニ-。
ショックを受けながらも、それを受け入れる。
大人たちより、この辺は立派だったかも。
そこには、アメリカの知られざる史実があるのです。
イタリア系移民に対し「敵性外国人」というレッテルで多くの者がスパイ容疑を掛けられ、収容所送りになったそうです。
そんな事に巻き込まれてしまったペニ-の父親。
気の毒としか言いようがなく辛かった。
こんな背景があり、お互いの親戚関係に溝が出来てしまっていたのですが、最後は少しずつ歩み寄りを見せた形でよかった。
ペニ-の存在が大きかったのかな?
これも図書館の児童書コ-ナ-で見つけましたが、なかなか良いお話でした。
大人が読んだほうが理解出来るお話でしょう。
1953年夏、アメリカ・ニュ-ジャ-ジ-州。
11歳のペニ-は幼くして父を亡くし、母とその両親である祖父母との3人暮らしをしていた。亡くなった父方の親戚も近くに住んでおり、そちらの賑やかな親戚とも交流するペニ-だが、母親や祖父母は父方の親戚とは、わだかまりがある。
第二次世界大戦後のアメリカのあまり知られていない史実が織り込まれたお話で、いろいろと勉強になりました。
ペニ-は本名ではなく亡くなった父が、ビング・クロスビ-ファンの歌「ペニ-・フロム・ヘブン」が大好きだったので、ペニ-と幼いときから周りにも呼ばれている。
ペニ-が一緒に暮らす母方の祖父母は、アメリカ国籍だが、亡くなったペニ-の父は両親とまだ幼い時にイタリアから移民してきた人たちだった。
アメリカ人の母とイタリア人の父。
亡くなった父の弟・ドミニク叔父さんは、元野球選手で父より先にアメリカ国籍を取得していた。
ペニ-は、父親の事を知りたいと「何で死んだの?」と聞くのですが、その質問は何故か皆の哀しみを呼ぶ様子で、「病気だよ」という者あり「事故だよ」という者ありで一貫性がなく、父親の死の真相を知りたいと一層強く思うようになる。
そして、ある偶然から、真相を知るペニ-。
ショックを受けながらも、それを受け入れる。
大人たちより、この辺は立派だったかも。
そこには、アメリカの知られざる史実があるのです。
イタリア系移民に対し「敵性外国人」というレッテルで多くの者がスパイ容疑を掛けられ、収容所送りになったそうです。
そんな事に巻き込まれてしまったペニ-の父親。
気の毒としか言いようがなく辛かった。
こんな背景があり、お互いの親戚関係に溝が出来てしまっていたのですが、最後は少しずつ歩み寄りを見せた形でよかった。
ペニ-の存在が大きかったのかな?
これも図書館の児童書コ-ナ-で見つけましたが、なかなか良いお話でした。
大人が読んだほうが理解出来るお話でしょう。
★★★★
発行年月:2007年8月
小学6年生のグレッグはお金が大好きな少年。
レオネ-ドを売ったり、近所の雑用を引き受けたり・・・・。
しかし仲の悪い幼なじみの女の子・モ-ラがグレッグのお金もうけの方法を 真似し始めたから、大変!
どうするグレッグ!?
面白そうな表題とこのイラストに惹かれ図書館の児童書コ-ナ-から借りてきました。
日本の子どもはやらないけど、アメリカでは、子どもがレモネ-ドを売ったり、他所の家のお手伝いを引き受けてお金を貰うことは、珍しくないのかな?
お金もうけに奔走する少年・グレッグは、とうとう、学校のなかでの商売を考え出します。
ここまでやると、ちょっと心配で・・・。
案の定、先生に注意されちゃうのです。
グレッグの母親も「子どもらしくお金よりものびのび遊ぶことで時間を費やしてほしい」と思っているようでしたが、わたしも同感。
ちょっと、こういう子、好きじゃないかも・・・・・なんて事も正直、思ってしまいました。
でも、止めないグレッグ。
これなら注意されなかな?という次の手段に出るのです。懲りないこの根性はスゴイ!
グレッグのお金もうけは、仲の悪い幼なじみのモ-ラが真似をするという邪魔が入るのですが、ここからが面白い展開になってゆきます。
最初は、真似されたということで喧嘩になるのですが、最終的に協力してお金もうけをするようになっちゃう。
で、それを応援する先生も現れます。
校長先生や教育委員会にも理解を示して貰う方法を考えてくれたりして。
この辺は、日本の学校ではまず、ありえないことでしょうけど・・・・。
そしてある条件を出して許可されます。
その条件を満たすことで、グレッグは単なるお金もうけの楽しさ以上の喜びを見つけたラストはホッとしました。
★★★
小学6年生のグレッグはお金が大好きな少年。
レオネ-ドを売ったり、近所の雑用を引き受けたり・・・・。
しかし仲の悪い幼なじみの女の子・モ-ラがグレッグのお金もうけの方法を 真似し始めたから、大変!
どうするグレッグ!?
面白そうな表題とこのイラストに惹かれ図書館の児童書コ-ナ-から借りてきました。
日本の子どもはやらないけど、アメリカでは、子どもがレモネ-ドを売ったり、他所の家のお手伝いを引き受けてお金を貰うことは、珍しくないのかな?
お金もうけに奔走する少年・グレッグは、とうとう、学校のなかでの商売を考え出します。
ここまでやると、ちょっと心配で・・・。
案の定、先生に注意されちゃうのです。
グレッグの母親も「子どもらしくお金よりものびのび遊ぶことで時間を費やしてほしい」と思っているようでしたが、わたしも同感。
ちょっと、こういう子、好きじゃないかも・・・・・なんて事も正直、思ってしまいました。
でも、止めないグレッグ。
これなら注意されなかな?という次の手段に出るのです。懲りないこの根性はスゴイ!
グレッグのお金もうけは、仲の悪い幼なじみのモ-ラが真似をするという邪魔が入るのですが、ここからが面白い展開になってゆきます。
最初は、真似されたということで喧嘩になるのですが、最終的に協力してお金もうけをするようになっちゃう。
で、それを応援する先生も現れます。
校長先生や教育委員会にも理解を示して貰う方法を考えてくれたりして。
この辺は、日本の学校ではまず、ありえないことでしょうけど・・・・。
そしてある条件を出して許可されます。
その条件を満たすことで、グレッグは単なるお金もうけの楽しさ以上の喜びを見つけたラストはホッとしました。
★★★
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HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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