発行年月:2009年4月
運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。
陥没する道路。炎を上げる車両。
崩れ落ちるビルディング。崩壊されていく東京に
残されたのはわずか13人。
“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない。
(毎日新聞社HPより)
地球全体がP-13現象に飲み込まれる。
問題の時間から13秒間は、出来るだけ何もしない事・・・・関係各省庁に伝達される。
そして、その問題の時、日本時間の3月13日午後13時13分13秒。
その時間帯が過ぎたとき・・・・
生存者たちは、周りの人、動物たちが殆ど、消えている事に気づく。
そして、東京のとある場所でその生存者たちは、力を併せて生き抜く事に必死になる。
東野圭吾さんの最新刊。
人気作家さんなので、図書館では、かなり待ちました。
相変わらずのスト-リ-展開の巧みさで、スラスラ読みました。
でも、途中で、ラストが大体、予測できるものだったのが少々、残念。
もっと「え~そうだったのぉ~!?」という驚きの結末を期待していただけに、ラストがあまりにも
定番でした^^;
登場人物が、あまり多くなく、人の心理の深いところをず~っと掘り下げて書くような作品の方が
わたしは好きだな。
生き残りのサバイバル状態は、想像したら過酷なんだろうけど、あまり緊迫感が迫って来なかった。
リ-ダ-シップを取っていた、誠哉も頼り甲斐があってステキ!と思ったら途中の発言で嫌いになったし・・・・(女性ならみんな気分悪くなると思う!)
今回の作品は、やや期待はずれでした~
東野さんには、つい過度の期待をしちゃうのもいけないのかな?
この話は、あまり難しくないから、次女にも勧めてみよう。
運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。
陥没する道路。炎を上げる車両。
崩れ落ちるビルディング。崩壊されていく東京に
残されたのはわずか13人。
“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない。
(毎日新聞社HPより)
地球全体がP-13現象に飲み込まれる。
問題の時間から13秒間は、出来るだけ何もしない事・・・・関係各省庁に伝達される。
そして、その問題の時、日本時間の3月13日午後13時13分13秒。
その時間帯が過ぎたとき・・・・
生存者たちは、周りの人、動物たちが殆ど、消えている事に気づく。
そして、東京のとある場所でその生存者たちは、力を併せて生き抜く事に必死になる。
東野圭吾さんの最新刊。
人気作家さんなので、図書館では、かなり待ちました。
相変わらずのスト-リ-展開の巧みさで、スラスラ読みました。
でも、途中で、ラストが大体、予測できるものだったのが少々、残念。
もっと「え~そうだったのぉ~!?」という驚きの結末を期待していただけに、ラストがあまりにも
定番でした^^;
登場人物が、あまり多くなく、人の心理の深いところをず~っと掘り下げて書くような作品の方が
わたしは好きだな。
生き残りのサバイバル状態は、想像したら過酷なんだろうけど、あまり緊迫感が迫って来なかった。
リ-ダ-シップを取っていた、誠哉も頼り甲斐があってステキ!と思ったら途中の発言で嫌いになったし・・・・(女性ならみんな気分悪くなると思う!)
今回の作品は、やや期待はずれでした~
東野さんには、つい過度の期待をしちゃうのもいけないのかな?
この話は、あまり難しくないから、次女にも勧めてみよう。
★★★
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発行年月:1993年5月
夏の日、偶然出会った片腕の少年とぼく達姉弟。
ジャズの名曲にのせて、友情、初恋、別れを切なく熱っぽく描いた青春文学の傑作!
(偕成社HPより)
長女が、国語の問題文にこの物語の一部があり、どんな話かちゃんと読みたいというので、図書館で借りて、わたしも読みました。
物語は物語の主人公・進が6年前、小学5年生の夏の日の出来事を振り返るかたちで始まります。
台風が近づく最悪な雨の日に市民プ-ルで出会った自分より少し年上の少年・広一は、不思議な泳ぎ方をしていた。
溺れているようなその泳ぎの原因は、左腕がなかったから。
プ-ルで泳ぐ人が誰も居なくなった場所で二人は自然と言葉を交わし、びしょ濡れで帰る途中、成り行きで広一の家に寄る事になる。
それから、二人の交流が始まり、進の1つ年上の佳奈も交えた付き合いに発展してゆく。
佳奈は広一のことがちょっと気になる存在になり、淡い恋心も芽生えたり、思春期に差し掛かる女の子の心理描写が見事。
文章がすごく綺麗。
佳奈が作ったゼリ-を食べる場面は最高!
ブル-ミントとグリ-ンのリキュ-ルの混ざったゼリ-。
上手くマ-ブル状にならず失敗作にようだけど、幻想的な色のゼリ-。
それを三人でスプ-ンでつつきながら食べる。
海を連想しながら・・・そしてそれを食べ終わったことによって、夏を食べてしまった
夏を終わりにしてしまったのだ。という部分。
こういう表現、ステキ!すごく文学的!
広一は3歳の時から、ジャズピアニストの母の影響でピアノを習っている。しかし、途中、事故で左腕と父親を同時に亡くしている。
右手だけのピアノの演奏で進に最初に会った日ジャズのスタンダ-ドナンバ-「サマ-タイム」を弾いてくれた。
母親もよく弾く曲なのだと。
「サマ-タイム」どんな曲だっけ?気になり主人に聞いたら、すぐCD出してくれて、
あ~この曲!!と思いました。
多分、聞けば多くの人が聞いた記憶のある曲でしょう。
物語は、最後の方、再び、現実に戻り、少し大人になった広一と進、佳奈が出てくる。
そして、新たな展開がありそうな終わり方。
続きを読みたい!(図書館に予約入れました)
この本は後ろに「五月の道しるべ」も収録されていて、そちらは、佳奈の目線で書かれています。
ピアノが家に届いた日からのこと。
まだ小学生になったばかりの事。
弟との出来事を読むと、わたしのも弟がいるので、子どもの頃を思い出しちゃいました。
読み終えたとき、なんともいえない、余韻が残る物語でした。
佐藤多佳子さん、お名前は知っていましたが、あまり読んだ記憶がなかった。
これからは、読もう!
こういう本、中学生くらいの子には特に読んで欲しいな~。
勿論、大人が読んでもすごく良いと思います!
夏の日、偶然出会った片腕の少年とぼく達姉弟。
ジャズの名曲にのせて、友情、初恋、別れを切なく熱っぽく描いた青春文学の傑作!
(偕成社HPより)
長女が、国語の問題文にこの物語の一部があり、どんな話かちゃんと読みたいというので、図書館で借りて、わたしも読みました。
物語は物語の主人公・進が6年前、小学5年生の夏の日の出来事を振り返るかたちで始まります。
台風が近づく最悪な雨の日に市民プ-ルで出会った自分より少し年上の少年・広一は、不思議な泳ぎ方をしていた。
溺れているようなその泳ぎの原因は、左腕がなかったから。
プ-ルで泳ぐ人が誰も居なくなった場所で二人は自然と言葉を交わし、びしょ濡れで帰る途中、成り行きで広一の家に寄る事になる。
それから、二人の交流が始まり、進の1つ年上の佳奈も交えた付き合いに発展してゆく。
佳奈は広一のことがちょっと気になる存在になり、淡い恋心も芽生えたり、思春期に差し掛かる女の子の心理描写が見事。
文章がすごく綺麗。
佳奈が作ったゼリ-を食べる場面は最高!
ブル-ミントとグリ-ンのリキュ-ルの混ざったゼリ-。
上手くマ-ブル状にならず失敗作にようだけど、幻想的な色のゼリ-。
それを三人でスプ-ンでつつきながら食べる。
海を連想しながら・・・そしてそれを食べ終わったことによって、夏を食べてしまった
夏を終わりにしてしまったのだ。という部分。
こういう表現、ステキ!すごく文学的!
広一は3歳の時から、ジャズピアニストの母の影響でピアノを習っている。しかし、途中、事故で左腕と父親を同時に亡くしている。
右手だけのピアノの演奏で進に最初に会った日ジャズのスタンダ-ドナンバ-「サマ-タイム」を弾いてくれた。
母親もよく弾く曲なのだと。
「サマ-タイム」どんな曲だっけ?気になり主人に聞いたら、すぐCD出してくれて、
あ~この曲!!と思いました。
多分、聞けば多くの人が聞いた記憶のある曲でしょう。
物語は、最後の方、再び、現実に戻り、少し大人になった広一と進、佳奈が出てくる。
そして、新たな展開がありそうな終わり方。
続きを読みたい!(図書館に予約入れました)
この本は後ろに「五月の道しるべ」も収録されていて、そちらは、佳奈の目線で書かれています。
ピアノが家に届いた日からのこと。
まだ小学生になったばかりの事。
弟との出来事を読むと、わたしのも弟がいるので、子どもの頃を思い出しちゃいました。
読み終えたとき、なんともいえない、余韻が残る物語でした。
佐藤多佳子さん、お名前は知っていましたが、あまり読んだ記憶がなかった。
これからは、読もう!
こういう本、中学生くらいの子には特に読んで欲しいな~。
勿論、大人が読んでもすごく良いと思います!
★★★★★
発行年月:2004年9月
昭和30年、まだ日本が貧しかった時代、しかし、季節の手ざわりや家族のつながり、そして生や死を身近に感じながら子供が子供らしく成長できた時代-----失われた時代の命の豊かさを、魅力あふれた少女の目で描いた感動的な小説
大人子供も楽しめる日本版『赤毛のアン』
(本の帯文より)
図書館の棚を眺めていて、「そうそう、これ読みたかったんだ!」と借りて来ました。
小学校中学年くらいなら読めるかな?
簡単な漢字以外は、ルビが付いています。
9歳の新子の周りの出来事が綴られた物語で、妹の光子、両親と祖父母の家族の様子、友だちのシゲルにタツヨシ、貴伊子などの付き合いが楽しく、また時には切なく・・・
昭和30年は自分が生まれた年以前ですが、自分の子供時代を思い出すような物もあったりして懐かしく読みました。
祖父の小太郎との関わり方が特にステキで、藤蔓で作ってくれたハンモックに気持ちよく揺られるのは想像しただけでステキな場面。
新子は正義感が強く、理不尽な目に合った友だちがいるとすぐに「カタキウチに行こう!」と、相手が大人であろうが、勇ましく向かっていく。
一方で、不良と言われる八郎と勝男に新家から預かったお酒を持ち帰る際に、奪い取られてしまったときは、家の人に本当の事を言わず、叱られるのに自分のせいで無くしたと二人を庇う。
これ以上、悪さをしたと知れたら、再び施設送りにされてしまうのが可哀相と思ったから。
なんて、優しい。健気。
そんな出来事がいろいろ。
今の時代の子供たちもこんな気持ちが理解出来るかな?
先日、この本がアニメで映画化されることを偶然、知りました。
なんだかあまりのタイミングの良さにビックリ!
映画は「マイマイ新子と千年の魔法」というそうです。
見てみたいな~。
昭和30年、まだ日本が貧しかった時代、しかし、季節の手ざわりや家族のつながり、そして生や死を身近に感じながら子供が子供らしく成長できた時代-----失われた時代の命の豊かさを、魅力あふれた少女の目で描いた感動的な小説
大人子供も楽しめる日本版『赤毛のアン』
(本の帯文より)
図書館の棚を眺めていて、「そうそう、これ読みたかったんだ!」と借りて来ました。
小学校中学年くらいなら読めるかな?
簡単な漢字以外は、ルビが付いています。
9歳の新子の周りの出来事が綴られた物語で、妹の光子、両親と祖父母の家族の様子、友だちのシゲルにタツヨシ、貴伊子などの付き合いが楽しく、また時には切なく・・・
昭和30年は自分が生まれた年以前ですが、自分の子供時代を思い出すような物もあったりして懐かしく読みました。
祖父の小太郎との関わり方が特にステキで、藤蔓で作ってくれたハンモックに気持ちよく揺られるのは想像しただけでステキな場面。
新子は正義感が強く、理不尽な目に合った友だちがいるとすぐに「カタキウチに行こう!」と、相手が大人であろうが、勇ましく向かっていく。
一方で、不良と言われる八郎と勝男に新家から預かったお酒を持ち帰る際に、奪い取られてしまったときは、家の人に本当の事を言わず、叱られるのに自分のせいで無くしたと二人を庇う。
これ以上、悪さをしたと知れたら、再び施設送りにされてしまうのが可哀相と思ったから。
なんて、優しい。健気。
そんな出来事がいろいろ。
今の時代の子供たちもこんな気持ちが理解出来るかな?
先日、この本がアニメで映画化されることを偶然、知りました。
なんだかあまりのタイミングの良さにビックリ!
映画は「マイマイ新子と千年の魔法」というそうです。
見てみたいな~。
★★★★
発行年月:2009年4月
赤字5つ星の極北市民病院に赴任した外科医・今中を数々の難局が待っていた。不衛生でカルテ記入もずさん、研修医・後藤はぐ-たらだし、院長と事務長は対立している。厚生労働省からの派遣女医・姫宮は活躍するが、良心的な産婦人科医師はついに医療事故で逮捕された。日本各地で起きている地域医療の破綻を救えるのは誰か?
『週間朝日』大好評連載小説の単行本化。
現役医師で医療エンタ-テイメント街道を驀進する著者の最新作
(朝日新聞社HPより)
今度はどんなお話?と読む前から期待感大の海堂さんの作品。
今回は、民間でいうと破産という状況の 極北市民病院が舞台。
そこに派遣された外科医・今中の奮闘ぶりが描かれていました。
赴任早々、感じるのは、病院スタッフのやる気のなさ。
朝の看護師ミ-ティングは雑談交じり。カルテの記載事項もいい加減。
病室を覗けば、褥創(しかも緑膿菌感染してる)患者多数で室内の異臭は著しい状況。
そんなスタッフのなか、産婦人科の三枝は、誠意ある態度で日夜勤務している。
しかし、以前、運ばれた妊婦を死なせてしまった医療事故を起こしているとか。
そんな問題山積みの病院に、厚生労働所から派遣されてきた姫宮登場。
上司は、白鳥ですよね?
なんだか知ってる人が出てくると嬉しい♪
相変わらずの物怖じしない行動で、たった3日間なのに、予定である任務を果たして去っていったのは圧巻!
もっと居て欲しかったような・・・・・。
物語の中に、医師としての著者が思う、今の医療界の問題が掲げられていました。
市民病院の再建問題、日本医療業務機能評価機構のあり方、医療崩壊を煽り立てるような医療ジャ-ナリストの存在・・・・・などなど。
わかりにくい事がなんとなく無知なわたしにもわかるような気がしました。
三枝医師の逮捕ニュ-スを知り、すぐに立ち上がって救済行動した清川医師
市民病院で受け入れが難しい救急患者は極北救命センタ-で受け入れると協力を約束した速水医師など、今までの海堂作品で登場の医師たちが、連携しあっているのが頼もしかった。
院長不在になった市民病院に最後、病院再建で登場は、これまた御馴染み、世良医師。
物語は世良の登場でおしまいですが、続きはあるのかな?
今回も期待通り、楽しませてくれました!
赤字5つ星の極北市民病院に赴任した外科医・今中を数々の難局が待っていた。不衛生でカルテ記入もずさん、研修医・後藤はぐ-たらだし、院長と事務長は対立している。厚生労働省からの派遣女医・姫宮は活躍するが、良心的な産婦人科医師はついに医療事故で逮捕された。日本各地で起きている地域医療の破綻を救えるのは誰か?
『週間朝日』大好評連載小説の単行本化。
現役医師で医療エンタ-テイメント街道を驀進する著者の最新作
(朝日新聞社HPより)
今度はどんなお話?と読む前から期待感大の海堂さんの作品。
今回は、民間でいうと破産という状況の 極北市民病院が舞台。
そこに派遣された外科医・今中の奮闘ぶりが描かれていました。
赴任早々、感じるのは、病院スタッフのやる気のなさ。
朝の看護師ミ-ティングは雑談交じり。カルテの記載事項もいい加減。
病室を覗けば、褥創(しかも緑膿菌感染してる)患者多数で室内の異臭は著しい状況。
そんなスタッフのなか、産婦人科の三枝は、誠意ある態度で日夜勤務している。
しかし、以前、運ばれた妊婦を死なせてしまった医療事故を起こしているとか。
そんな問題山積みの病院に、厚生労働所から派遣されてきた姫宮登場。
上司は、白鳥ですよね?
なんだか知ってる人が出てくると嬉しい♪
相変わらずの物怖じしない行動で、たった3日間なのに、予定である任務を果たして去っていったのは圧巻!
もっと居て欲しかったような・・・・・。
物語の中に、医師としての著者が思う、今の医療界の問題が掲げられていました。
市民病院の再建問題、日本医療業務機能評価機構のあり方、医療崩壊を煽り立てるような医療ジャ-ナリストの存在・・・・・などなど。
わかりにくい事がなんとなく無知なわたしにもわかるような気がしました。
三枝医師の逮捕ニュ-スを知り、すぐに立ち上がって救済行動した清川医師
市民病院で受け入れが難しい救急患者は極北救命センタ-で受け入れると協力を約束した速水医師など、今までの海堂作品で登場の医師たちが、連携しあっているのが頼もしかった。
院長不在になった市民病院に最後、病院再建で登場は、これまた御馴染み、世良医師。
物語は世良の登場でおしまいですが、続きはあるのかな?
今回も期待通り、楽しませてくれました!
★★★★
発行年月:2004年7月
追い詰められた者たちが見つけ出した答え。
善意に満ちた悪
驚愕の心理サスペンス長編
(講談社HPより)
文庫化されたものが2009年4月に発行されているそうで、主人が「本屋の店員のPOPに10年に一度の傑作ってあったから読んだけど、なかなか面白かったよ」というので、わたしも読んでみました。
なるほど!これは面白い!
物語は3つの章に分かれています。
Ⅰ 教唆
Ⅱ 隠匿
Ⅲ 転落
Ⅰでは、あるホ-ムレスの語りで、食べる物を探すことが生きる為には必須の毎日の中で、偶然、出会った小学5年生の少女から食べものを貰い、そのお返しに彼女の下僕となった「ボク」
Ⅱでは、ボクを周囲には内緒で匿う女性との関係
Ⅲでは、ボクと匿った女性とが、関わった共通のある事件についての真相
こんなかんじかな?
これは、あまり説明するとこれから読む人の楽しみ(恐怖)を奪うことになるので、あまり書かないけど、兎に角、予想を覆す事がどんどん出てきて、読み進めるのが楽しみだった。
職場や、親戚や、近所、周りの人間たちの言葉や態度で追いつけられていく果てに起こすことって、恐ろしい。
誰の身近にもありそうな事だけに、背筋がゾクゾクした。
読みながら感じた「?」の幾つかは、段々に明かされるが、全ての「?」が明かされずに終わるため、読後もモヤモヤした違和感が残るのだけど、それも含めて面白かった!
この著者のほかの作品も読んでみようかな?
追い詰められた者たちが見つけ出した答え。
善意に満ちた悪
驚愕の心理サスペンス長編
(講談社HPより)
文庫化されたものが2009年4月に発行されているそうで、主人が「本屋の店員のPOPに10年に一度の傑作ってあったから読んだけど、なかなか面白かったよ」というので、わたしも読んでみました。
なるほど!これは面白い!
物語は3つの章に分かれています。
Ⅰ 教唆
Ⅱ 隠匿
Ⅲ 転落
Ⅰでは、あるホ-ムレスの語りで、食べる物を探すことが生きる為には必須の毎日の中で、偶然、出会った小学5年生の少女から食べものを貰い、そのお返しに彼女の下僕となった「ボク」
Ⅱでは、ボクを周囲には内緒で匿う女性との関係
Ⅲでは、ボクと匿った女性とが、関わった共通のある事件についての真相
こんなかんじかな?
これは、あまり説明するとこれから読む人の楽しみ(恐怖)を奪うことになるので、あまり書かないけど、兎に角、予想を覆す事がどんどん出てきて、読み進めるのが楽しみだった。
職場や、親戚や、近所、周りの人間たちの言葉や態度で追いつけられていく果てに起こすことって、恐ろしい。
誰の身近にもありそうな事だけに、背筋がゾクゾクした。
読みながら感じた「?」の幾つかは、段々に明かされるが、全ての「?」が明かされずに終わるため、読後もモヤモヤした違和感が残るのだけど、それも含めて面白かった!
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★★★★
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HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
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★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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