誰のものでもない。
けして、ひとりでもない。
柏木夏美は、デビューを目前に控えたミュージシャン。
フェイスプロモーション期待の新人だ。
けれど、本格的なロックミュージシャンを志向する夏美と、
事務所の思惑は微妙にずれている気配。
直情径行で妥協を知らない夏美に、
マネージャーの宮原祐司は振り回されっぱなし。
そんな中、夏美にある人気女性ミュージシャンとのコラボレーションの話が舞い込んで……。
痛快で爽やかな青春エンタテインメントの傑作が、響き渡る!
先に読んだ『疾風ガ-ル』の続編です。
単独で読んでも楽しめると思いますが、やはり前作を読んでからで良かった。
『疾風ガ-ル』では、主人公の夏美の生い立ちに、辛いものがあったり、バンド仲間の自殺というショッキングな出来事あったりでしたが、今回は、明るい!
夏美のキャラはいいなぁ~。
今回はプロデビュ-までの経緯を描きつつ、新たな人間関係とのあれこれ。
夏美が嫌っていた女の子・ルイとも段々に良い感じになっていくのは、前に読んだ青春小説の「武士道シリ-ズ」を思い出した。
相手の良さを認めて互いに信頼出来る大切な存在になっていく。いいなぁ~。
今回は、ホント、何から何まで上手い方向にいって、出来過ぎなくらいだったけど、こういうお話は気持ち良い(^^)
ちゃんとそれなりに努力しているんだろうから、いいんじゃない?
あ、でも、夏美の長く失踪していたお父さんが登場のときは・・・あ~何やら悪い方に行っちゃう?とハラハラしましたが・・・お父さんも、なかなか面白くて逞しい。
登場する人達、みんな良い感じでした♪
文句なしに楽しめました(^^)
シビアな犯罪絡みの小説も上手いと思うけど
また、楽しい青春小説も書いて欲しい!
★★★★
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君が望んでも、まだ「終わり」にはさせない。生と死を見つめ直す、「心中」をめぐる七つの短篇。
もう一度、立ち止まり、君と問いたい。そこは楽園なのかと----富士の樹海に現れた男の導き、命を賭けて結ばれた妻への遺言、前世の縁を信じ込む女の黒い夢、死後の彼女と暮らす若者の迷い、一家心中で生き残った男の決意……この世とあの世の境目で浮かび上がる、愛と生の実像。光と望みが射し込む、文句なしの傑作短篇集。
(新潮社HPより)
心中がテ-マであるらしいけど、暗いばかりの話ではない。
人の優しい心も描かれていて、温かい気持ちになるものも幾つかありました。
「心中」を辞書で調べると・・・男女がいっしょに自殺すること。
ふたり以上の者が一緒に自殺すること。
他人への義理をあくまでもつくすこと。
とあり、最後の意味の事を指すのかな?と思われる話もありました。
最初の話『森の奥』では、自殺しそこなった男を助ける青年。
青年の心中を察すると切ないけど、何となく心は温かくなった。
次の『遺言』も、切ないけど、老いた男が語る妻への想いに胸が熱くなった。
話としては、一番、面白く読めたのが『君は夜』。
子どもの頃から不思議な夢を見る理沙の話。前世で夫婦だった男・小平との夢は、
夜になるとまるで現実の世界での出来事のようにリアル。
ふたつの世界で生きているかのようだと語る理沙。
現実の世界で小平の生まれ変わりだと思われる男性・根岸に抱く感情は、
ちょっと不気味だったけど、何か印象に残る話ではありました。
どれも良かったなぁ~。
あっ!『炎』は、ちょっと怖くて、後味悪しでしたが・・・・^^;
そこまで、自分の命を懸ける必要ある!?と思ってしまって・・・・。
でも、ひとつひとつが完成された面白さでした!
三浦さんは短編も良いですね!
★★★★
フー・アー・ユー誰だい、君は? テル・ミー教えて、私に。アイル・テル・ユー教えよう、君に----。秘密の裏庭から始まる孤独な魂の冒険。
昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた----教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。
第1回 児童文学ファンタジー大賞 大賞
(新潮文庫HPより)
不思議な話でした。
幻想的だけど、リアルなかんじもあり、梨木さんらしい。
主人公の照美には、幼いときに亡くなった弟がいた。
両親は、揃って、レストランの仕事に忙しく、照美は一人でいる時間が多く一家団欒というものを長く経験していない。
そして、照美の母・幸江(さっちゃん)には、子どもの頃、母親に好かれていなかったのでは?と思っている。
照美の家の近くには、昔、英国人一家が住んでいて今は空き家となっているが、昔も今もその
バ-ンズ屋敷の裏庭は、子ども達が出入りしていた。
照美の弟が亡くなったのは、裏庭でのある事故の少し後。自分のせいかも。
両親はわたしを許せないのかも。・・・・幼い子がこんなに胸を痛めている様子が切ない(/_;)
そしてある日、バ-ンス屋敷の裏庭に入り込んだ照美は、裏庭の地下の世界(?)に
入り込んでしまう。
そこで起こる物語は、不思議で、少し怖い。
これはどういう意味なんだろ?と思いながら読み進めると、段々とわかって来ます。
バ-ンズ屋敷の今のオ-ナ-で、昔そこに住んでいたレイチェルおばあさんの話で
明かされる昔の話。
照美の母親がさっちゃんと呼ばれていた時代。
照美の母親とレイチェルとの思い出話。
レイチェルの若くして病死した妹・レベッカ。
過去に心に負った「傷」が裏庭で根を張り、世界を作っている?
レイチェルの言葉が印象的でした。
傷ついたらしょうがない。傷ついた自分をごまかさず見つめて素直にまいっていればいい
母親、祖母それぞれの心に抱えたものを冒険により体験して、照美の抱えていた何かも解き放たれたのかな?
いろいろな事柄の解釈を読んだ人なりに考えられる物語だと思います。
もう少し、時間が経ったら再読してみたい書です。
★★★★★
なぜ肥満の三人に一人が発展途上国に住んでいるのか?
具体的な数字から現れる意外な事実、その背景には驚くべき物語が!
世界のほんとうの姿が見えてくる書。
(草思社HPより)
著者がはじめに書いているように、先進国と途上国との、不平等さに何とも言えない気持ちになります。知らなかった事を知ったところで、どうしたらいい!?
個人の力では、何も事を起せない。
なんて無力感が沸いたり・・・。
でも「へ~そうなんだぁ~」と単純にビックリの項目もあって、面白くもあり。
宗教の違いで、行なわれる儀式めいた事実は、恐怖でした^^;
日本人に生まれてよかった!
項目が50個で、ひとつひとつが短く数値などでしっかりと事実を伝えてくれているので、解り易かった。
パラパラと項目だけ追うだけでも、十分、知らなかった事実がわかる(かな)?
★★★
六本木界隈で組長狙撃事件が発生した。
現場から立ち去ったのはロシア系の女と日本人の男。
その行方を執拗に追う暴力団、警視庁組織犯罪対策部。
東京、新潟、稚内。
東日本をまたにかけた緊迫の逃亡劇、戦慄のラスト!
(角川書店HPより)
警察小説で有名な著者らしいですが・・・今回、初めて読みました。
この物語は、事件を追う警察側というより、事件を起した犯人側目線で描かれた物語。
先ずは、殺人事件。
その被害者のロシア人女性の姉・タ-ニャが復讐に日本に訪れて、そこで彼女の旅のお手伝いをする事になっていた日本人男性・関口卓也が彼女の復讐劇に巻き込まれていく。
最初は、厄介な揉め事に巻き込まれるのを迷惑に思う関口が、段々にタ-ニャの手助けを自ら買って出る。
そこには、やはり恋愛感情が徐々に芽生えたということか?
タ-ニャが復讐する相手は、いわゆるヤクザ。
復讐を成し遂げた後も執拗に追いかけて来て、ハラハラドキドキ。
タ-ニャも負けてないから凄いんだけど・・・
無事にロシアに戻れるのか!?
巻き込まれた卓也は、本当に災難。気の毒。と思ったのは途中までで・・・・
最後は驚きの展開でした!
一番可哀相なのは、卓也の妹さんでした(/_;)
途中、何度かタ-ニャから離れる機会があったのに・・・変に律儀なんだから!
ヤクザの藤倉が敵ながら(?)見事な勘で、タ-ニャを追い詰めるのも怖かったな~。
ラストはビックリでしたが、最初から最後まで、一気に読める面白さでした。
直木賞受賞作「廃墟に乞う」は、まだ手元に来ないなぁ~(図書館予約中)
早くそちらも読みたい!
★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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