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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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547819a4.jpg発行年月:2002年7月

ああ、ここは不毛の地?それとも楽園なの?

エリート中学生に転校の悲劇。しかもド田舎の学校。同級生はこの3人。
1.バカ丸出しのサル男
2.いつもマスクの暗い女
3.アイドル顔負けの美女(?)

「ちがう者同士がひしめき合って生きているのが世の中です。
衝突があってあたり前。人間、もまれて強くなる」

退屈な田園に届く、おとうさんからのEメール。
ぼくのユーウツを癒す、救いのメッセージ。
でも、おとうさんって……?

                                 
(講談社HPより)


次女に薦められて読みました。
名前は知っていたけど、この作家さん、もしかして初めて読むかも?

主人公は中学2年の男の子・優。
父親は海外に単身赴任だが、父親方の祖父が最近、一人暮らしさせておくのが不安な状態とかで、母親と田舎に引っ越し事が決まる。
東京で、受験を突破に私立中学に通い、塾での模試もいつも好成績で、将来はエリ-トを目指す優には、田舎の公立中学への転校は最初から不満だらけ。

転校してみると、そこは予想以上の田舎で分校。
クラスメイトは・・・自分を入れて4人。
しかも皆、優から見たら普通じゃない。

おじいちゃんは自分の事を父親の名前・博史と呼ぶ。
家出を目論むけど、町で不良の3人組に捕まり、断念。その後も執拗ないやがらせ。
ハ-レ-モデルの単車に乗った謎の男。

優の不安定な気持ちの拠り所は、父親とのメ-ル交換。
優の気持ちを実によく理解し的確なアドバイスをメ-ルで送る父親。


ちょっと段々、もしかして?と気づきました。


馴染めなかった分校の仲間とは、すんなり打ち解けていくわけでないけど、少しずつ
良い方に向かっていく。
そんな様子が微笑ましく、ラストは、清々しいかんじでした。


全体の感想としては面白かった!大人が読んでも楽しめます!
この著者のほかの作品も読んでみよう。

★★★★

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3d9f499d.jpg発行年月:2007年12月


別格の地位を誇る英文学界の手練れマキューアンが贈る最新作、
全英ベストセラー。


突発的なテロ、見知らぬ若者の激発、親友との仲違い。なにが起こっても起こらなくとも不思議ではないその日、ヘンリーの周囲は危機の予兆に満ちていた。そう、世界はあの日以来変容してしまったから----。果たして安息の日曜日は訪れるのか。名匠が優美極まる手つきで鮮やかに切り取る現代ロンドンの一日、ブッカー賞候補作。

                         

                                         (新潮社HPより)


主人公のヘンリ-・ペロウンは、48歳の脳神経外科医。ロンドンの病院で日夜治療に追われる医師。
妻・ロザリンドは、弁護士。長女のデイジ-は詩人としての道を歩み始めた成績も優秀な大学院生。
長男のシ-オは勤勉な両親とはやや異質ながらもミュ-ジシャンとしての道を歩み始めている。

夫婦仲はよく、子どもたちとは、時々、激しい議論を交わすが、決して相手を叩きのめすものではなくお互いが信頼しているからこその言い合いかな?と思えるもの。

特に問題ない家庭で、むしろ恵まれて過ぎている印象のヘンリ-の日常。

そんなヘンリ-のある土曜日の一日が描かれた物語。

妻と一緒に眠るベッドから起き上がり、窓辺に立ち、偶然目にした事故と思われる火を噴きながら空を横切る飛行機。
それが、その土曜日の始まり。
その事自体が、ヘンリ-に直に関係するものはないけれど、幸せな日常生活に、やや不安な要素が入り込む最初。

1日をただ追うのではなく、そこに入り込む、ヘンリ-の過去。
子ども達の幼いころの記憶、それぞれの子どもが今の道に進むことになったキッカケと思われる思い出。
夫婦の出会い。二人の結びつき。

ヘンリ-の母親、ロザリンドの父親のこと。

そして、起こるある出来事。
一旦は、無事通り過ぎたかのように思ったその出来事が
久しぶりに集まった家族の中に大きな恐怖の時間をもたらす事になる。

どういう風に落ち着くのか?予想付かず、ハラハラしましたが、最後はホッとしました。


この物語の日時は、9・11の起きた約1年半後という設定。
なので、物語のなかでもイラク戦争について、父と娘が激しく議論する場面が印象的でした。

そして、驚いたのは、最後の方で、主人公・ヘンリ-が硬膜外出血の患者を執刀する場面。
実にリアル。
医療物を読んでいるかのようでした。

登場人物たちの心理描写が、細かいのはいつも思うけど、上手い!

読むたびに、いろんな感動を与えてくれる作家さんだと改めて驚愕しました!


★★★★★


d3af09d8.jpg発行年月:2004年4月


1899年、トルコ。
遺跡発掘の留学生村田君の下宿には、英国の女主人、
ギリシャ、ドイツの若者がいて熱い交流があった。
宗教、民族、国家の根っこから人間を見つめ、
その喜びと苦難を描いた新スタイルの青春小説。



                      (角川書店HPより)


梨木さんの本、読みそびれていた本を図書館棚に見つけ借りて来ました。

主人公の村田は、ある経緯で、トルコ皇帝から招かれ留学生として
歴史文化研究のためトルコを訪れる。
そこでは、イギリス人のディクソン夫人の屋敷に下宿し、その屋敷の使用人であるムハマンドや
村田と同じく下宿する、ギリシャ人のディミィトリス、ドイツ人のオット-などとの日々の暮らしの様子が描かれる。

文化や宗教が違う彼らが時に、相手の考え方に違和感を抱きながらも友情によって結ばれていく。
その様子が楽しかった。

ある日、ムハマンドが拾ってきたオウムが、また絶妙のタイミングで話す言葉も可笑しかった。
もうこうなると、立派な仲間ですね(^^)

終盤まで、この彼らの国籍を超えた付き合いのほのぼのした感じが心地よかったのですが・・・・
世界情勢は、段々と緊迫したものになり、
有能な彼らさえも、その力には巻き込まざるを得なくなり・・・・
何ともやり切れなさが残る結末でした。
でもそういう時代が事実あったんですよね・・・(/_;)


ギリシャ人のディミィトリスが特に良かったなぁ~。
彼の言葉には胸を打たれるものが多かった!

親切にしてくれたお礼を言う村田に対して・・
私は人間だ。およそ人間に関わることで、私に無縁なことは1つとしてない」と言う。

古代ロ-マの劇作家の作品に出てくる言葉だと彼は説明してくれますが、深い言葉だなぁ~。


主人公の村田は、日本に帰国するのですが、その帰った先は
「家守綺譚」に登場の綿貫のところ。
綿貫は、亡くなった友人・高堂の住んでいた家に住んでいるのですが、その高堂も、その物語のように飄々とした雰囲気で登場してくれました♪
こういう繋がりが見つかって嬉しかった(^^)


梨木さんの本、未読なのは全部、読みたい!!
また探して読んでみよう。

★★★★★
18228ef9.jpg発行年月:2004年10月


あなたの恋人は、砂漠の上に一緒に立っていられる相手ですか? 
同じ夢を追いかけた女達5人の愛と性。
透明なエロスを漂わせる「雀」を軸に、
パワフルに生きる女達を描いた感動の長篇大作。


                   
   (河出書房新社HPより)



主人公の雀(30歳?)は、自由奔放。
50過ぎの金持ちの男性に養われながら贅沢な暮らしをしていて・・・・出会う男性とはすぐに体を重ねて、相手の男性を虜にしてしまう。
う~ん。嫌な女だなぁ~(ーー;)
と、最初は思いました。まあ、当然ですよね~?

若い頃、ダンサ-になることを夢見ていた5人の女性が、事ある毎に集う。
雀のほか4人も、それぞれが個性的。
既婚者は、一人?
・恋人に振られるたびにリストカットするレイ子。
・外資系証券会社勤務で、アメリカに放浪の旅に出た恋人を待っている、ハ-フのメリ-。
・環境活動家であり、7歳年下の浩輔が恋人のケイ。
・唯一の既婚者の多恵子。


自分は誰に近いだろ?と思ったけど・・・全然、近い人いないですね~^^;
わたしの周りにもここに出てくる5人と似た生き方してる人は居ない。

一番、ぶっ飛んでるのは、主人公の雀ですが、読んでいると、最初に感じた嫌悪感が薄れてくるのが不思議でした。
ズルさとか何か計算して行動してる人じゃないってわかったからかな?
一途というか、よく言えば、純粋な人だと思う。
そして、逞しい。

ここに出てくる女性たちに、共感するものは、わたしはなかったけど、その生き方には応援したくなるものがあった。

本の最後に、著者の言葉で、インタ-ネットに物語を記し、それを毎回読んだ感想が届き、その感想やら意見などを元に続きを書いていった物語とか。

なかなか面白い試みですね!?
そういうのが今後、あればわたしも参加したいわ~。

★★★
30fa89f8.jpg   発行年月:2010年1月

      『このミステリーがすごい!』大賞第8回(2010年)大賞受賞作 

  選考委員が大絶賛した話題の感動作! 
  行間から立ち上るドビュッシー「月の光」や
  ショパン「エチュード 10-1」の美しい旋律。
  ピアニストを目指す少女、殺人、そして驚愕のラスト!


                            (宝島社HPより)



『このミステリ-がすごい!』大賞受賞作品は、過去のも面白かったので、期待して読みました。

ピアニストを目指す女子高校生の青春物?と最初は思いましたが・・・どんどん怪しい事件(?)が起こって、これがまあ、結構、残酷。

少女が何故、そんな辛い思いまでして、ピアニストにこだわるの?と途中まで思っていましたが、
なるほど!そういう事だったからなんだぁ~!

次々起こる事件の真相もどういう事なのか、予測できず、それがわかった時には
やはり「なるほど!」言われてみれば、その通り!と納得出来るものでした。
この辺は、上手いなぁ~と感心!

でも、真相がわかったら、新進気鋭のピアニストで、少女の個人レッスンを引き受けた岬の語ってきた推理が当たり過ぎている事に、ちょっと違和感感じちゃいました^^;


最初に起こった悲劇は、単なる事故だったという事ですね。

生き残った少女が、ちょっと気の毒だったな。
彼女の今後が明るいものでありますように・・・・。


ピアノを演奏する場面(コンテストの場面など)は、結構、詳しい描写で、音楽的知識とか全くないわたしですが、映像が浮かんでくるようでした。
何故か、のだめちゃんが演奏してる絵でしたが・・・^^;


話の進み方は、テンポよく読みやすいので、娘たちにも楽しめそう。
勧めてみよう。

次回作も出たら、また読みたい作家さんです♪

★★★
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