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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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168f175d.jpg   発行年月:2009年7月


   北海道警察捜査一課仙道孝司----現在、休職中

   道警の敏腕刑事だった仙道孝司は、
   ある事件をきっかけに療養中の身。
   やっと回復してきた仙道に、次々とやっかいな相談事が舞い込む

 
                         (文藝春秋HPより)


2009年 第142回直木賞受賞作でしたね。
図書館で予約し、かなり順番を待ちました。

勝手に長編小説かと思っていたので、短編集と知ったときには、少々面食らいました^^;
でも、主人公は休職中の刑事・仙道。
彼が休職することになった経緯が、やや薄くしか書かれていなかったので、どういう事件で、
心療内科に通うことになったのか、もう少し深く知りたかった。

そして、休職中の身でありながら、あちらこちらから仙道に捜査してほしいと願う者たちに応えようと過去の人脈や事件の記憶などを頼りに独自捜査する様子も面白かったけれど、それぞれもう少し、詳しい事件背景など知りたかった。

全部、やや消化不良気味なかんじが、読んでいてしたのが、残念だったかな?

表題作の「廃墟に乞う」は、衰退しきった旧炭鉱の町で成長した男の哀しい生い立ちを語りながら、彼の起した事件を振り返る物で、なんともやりきれない気持ちになりました。
でも、一番、心に残った作品。
この話だけを長編でもう一度、書いてほしいくらい。

この著者の書は、あまり読んでないけど、ここに登場の仙道刑事の元気に職場復帰した後の物語も読んでみたいな。
過去に仙道刑事登場の書はあるのかな?

調べて、あったら読んでみたい。
 


★★★

      

PR
c27ff09b.jpg   発行年月:2010年3月


   全力で片思い、しちゃいました!
   苦しくって、ちょっぴりはずかしい……
   そんな不器用で切ない日々をかろやかに描く青春ラブストーリー


柴犬ベンジャミンの「近衛犬日記」
16歳 真弓子さん、あの人に片思い。
17歳 真弓子さん、あの人に激怒されて落ち込む。
18歳 真弓子さん、あの人を可愛いお嬢様に奪われる。
19歳 真弓子さん、地元で浪人。あの人は東京でキャンパスライフ、らしい。
20歳 その(1) 2浪中の真弓子さん、バイト先で可愛いお嬢様の浮気現場を目撃。
20歳 その(2) 真弓子さん、心の友のお嬢さんの代役で金粉塗れで舞台に立つ。
20歳 その(3) 真弓子さんの危機に、東京のサンチャで吠えちゃいました。
21歳 女子大生になった大好きな真弓子さんに膝枕されて……。

                                           (祥伝社HPより)

昨日に続いて、同じ作家さんの作品を読みました。
これは、ほんわかしたお話で良かった(^^)

小学5年生のとき、ペットショップで購入した柴犬のベンジャミン。
受験で忙しいときも欠かさず、散歩に連れて行く真弓子。
真弓子とベンジャミンの会話の場面がとてもほのぼのしていて良かったなぁ~。

真弓子は勉強も出来、しっかり者で優しく良い子。
高校に進学し、同じ放送部の大河原くんに初恋。
大河原くんと良い雰囲気なのに、何故かお互いが気持ちを伝い切れず、そうこうしてる間に後輩の蔦岡るいと付き合ってしまう大河原君。
なんでなのぉ~!?
蔦岡さんは、ちょっと嫌なかんじの子。
性格は悪くないのかもしれないけど、女子に嫌われるタイプなかんじ。

高校を卒業し、予備校生活の真弓子。
相変わらず、大河原君は気になる存在。でも彼は地元の大学でなく東京の大学へ。

二人の恋は平行線のままなのか?
途中でまた接点も出来るんだけど、上手くいかないのね、これが^^;
大河原君、最初は好青年の印象だったけど・・・・段々、ダメ男に思えてくる。

高校時代、ライバル的存在だった、藤枝さんは、相変わらずのぶっ飛んだ生活ぶりだけど、案外良い子みたいで真弓子とも友情を深めていくかんじ。
大人になるにつれ、本当のその人が理解出来ていくってあるよね?

この物語は、真弓子の大河原君を一途に思う切ないラブスト-リ-と思って読んでいましたが、最後に、あ~別の失恋延長戦もあったんだ!と気づいて、なんだかジ-ンとした。

こんな風に思われる真弓子は、幸せだろうな。
その気持ちに気づいてあげてるといいな。
★★★
a000ff88.jpg   発行年月:2010年4月

         ハートウオーミングストーリーの名手、
   山本幸久の長編泣ける父子の物語!



   夏休みもあと数日。中2のシズオは、
   五ヶ月の赤ん坊優作を抱え託児所探しに奔走していた。
   優作はシズオの息子だった。
   親子関係を貫こうとする二人に世間の反応は…!?

                               (角川書店HPより)


14歳で父親になった静男は一生懸命に子育てをしていた。
それは、凄いことだけど・・・そうなるまでの静男の周りの大人たちの身勝手な行動が理解できず
実に不愉快。

静男の父親は、1年中あちこちを演劇(舞台監督)で廻り、お金だけ送金し殆ど留守。
そんな生活に嫌気がさして母親は家を出て、再婚。
そこに転がり込んで来た、父親の知り合いだという女・花音。

両親といい、この花音といい、なんでこんないい加減なわけ!?(怒)

静男は一人で生活するのもまだまだ大変な中学生なのに、子どもまで抱えてしまう。
世間的には、年の少し離れた兄弟にしか見えない幼い父と子。

2学期からの学校生活を前に、息子・遊作の預け先探しに奔走。
同級生たちが力を貸してくれるあたりは微笑ましく、良い場面も沢山あった。
静男の大変さを理解し、なんとか学校生活が送れるように動いてくれる大人も出てきた。


でも・・・・・やはり、こんな苦労をさせることになった原因を作った大人たちに腹が立つ!

もっと、違う設定の14歳の父なら、感動も出来たかもしれないけどなぁ~。
ちょっと残念な作品のような気がした。

★★

c241cf33.jpg発行年月:2010年6月

挫折なんて突き抜けろ!

ある日突然、父親が逮捕!
東京の進学校から一転、変わり者のおばさん率いる
札幌の児童養護施設の居候となった14歳の陽介。
さまざまな出会いに彼は・・・。
時代の閉塞感を突き破る、痛快青春スト-リ-!

    
                                       (集英社HPより)

主人がどこかで書評を読んだとかで、図書館から借りたのを、わたしも読んでみました。

主人公は、14歳の陽介なんでしょうが、養護施設を運営する母親の姉のおばさん・恵子の事が多く語られる。
陽介の母・令子とは、実の姉妹だが、ずっと仲たがいしたままだった、おばさん。
それはおばさんの破天荒さゆえか?
陽介の父は大手銀行副支店長だったが、銀行の金を横領、しかも愛人に貢ぐというとんでもない不祥事を起し、逮捕。
受験を突破し、有名私立中学に進学していた陽介の暮らしも大きく変わることとなる。

仲たがいしていた姉しか頼るところがなく、陽介はおばさんの元を母親と訪ね、そこで居候の身となる。母親は、父親と離婚しないことに決め、借金を返済する道を選び働く。

養護施設には中学生が14人。
いろいろな理由があって、そこにいる。

そして、おばさんの知り合いで、陽介たちの相談相手にもなる石井。
石井の学生時代の後輩・和田。

いろいろな大人たちにも、過去には辛いものがあった。

心に傷を受けながらも、お互いが支えあって生きている人達が、明るくて時に語る言葉が沁みる。

おばさんが養護施設をはじめるまでの経緯。
おばさんの夫・後藤とのこと。
登場する人達の背景にある人間関係を描き、どの人の話ももっと深く知りたいと思うものだった。


陽介は、進学校で学ぶ事より、重大な多くのことを学んだじゃないかな?

おばさんのユ-モアある考え方、バイタリティ溢れる生き様は、素敵だなぁ~と思った。

最後におばさんが選んだ道。
本当に、やりたかったことに再び挑戦すると決めたことも、驚いたけど、おばさんらしい。

みんなが前を向いて明るく進む姿が、心地よかった!

この表紙写真もいい♪


★★★★
d53e1c07.jpg発行年月:2010年5月

SF・ファンタジー界の巨匠として半世紀を超える創作活動を経てなお、瑞々しくも壮大なヴィジョンを抱き続けるブラッドベリの最新作。イノセンスと生の再発見の物語「どこかで楽隊が奏でている」、メルヴィルの『白鯨』の舞台を宇宙空間におきかえて構想された「2099年の巨鯨」 -----永遠をテーマに、豊かな創造力に満ちた中篇二作を収録

                                           (晶文社HPより)


1920年生まれのブラッドベリ。今年で90歳!まだまだ健在は、ファンには嬉しい。

この作品は、未発表の2つの作品が収められている。
書かれたのは、若い頃かな?

どちらもブラッドベリらしい、不思議で壮大なものがテ-マの話だった。

「どこかで楽隊が奏でている」は、記者のカ-ディフが何かに導かれるように訪れた不思議な町・サマ-トンでの話。一見普通の町なのに、滞在しているうちに、違和感を感じる。
子どもが居ない。町の人たちは年を取らない。
そして、カ-ディフを追って、町を訪れた記者仲間のマッコイとのこと。
町にある希望記念図書館の真実。
どこかで「死」を意識づけさせるような気がした。

もう1編の「2099年の巨鯨」は、舞台が壮大な宇宙。
宇宙船のなかでの人間関係。
白い彗星が出てきたり、神が出現したり・・・・自分のなかでの想像が追いつかない^^;

ブラッドベリって、やっぱり何か凄い!
内容を正しく、自分のなかで消化しきれないんだけど、読んでる間は幸せ。
雰囲気に酔うかんじかな?
言葉遣いが、崇高なかんじも好き。
これは訳者の北山さんの力も大きいのでしょうが。

贅沢な願いを言えば、今度は90歳過ぎて書く新刊が読めるといいなぁ~

★★★
 
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