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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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a7566a67.jpg発行年月:2010年8月


8時09分、瑞希は決まらない髪型に悩み、
10時24分、貴大は里中さんを好きになる。

野間児童文芸賞・坪田譲治文学賞受賞作家が描く、中2思春期、やっかいだけど輝いている、それぞれの事情。


                      (講談社HPより)


この表題通り、2年C組の生徒達の10月19日月曜日の1日を追う物語。
最初に座席表があり、次に時間割表。
そして、先ずは生徒・川口麻衣の6時47分の話。
夢の中で起きた幸せな時間が、一変に現実の朝の慌しさでかき消される。

鏡の前で髪型が決まらず悪戦苦闘する女の子の話は
うんうん、わが家にも中学生女子がいるので、この光景は見慣れたかんじと思った。

そんな風に生徒が順番に登場し、1日が流れていく。
一人一人の話は短いけれど、そこにちゃんとその生徒の置かれた環境。考えていることなどが描かれていて、椰月さんの少年少女の描き方って、凄いな~と感心しちゃう。

初恋に悩む者あり、失恋に落ち込む者あり、
またはクラスからイジメを受けてる女子、それを見ながら何も出来ない事に胸を痛めて居る子あり・・・・

教師はあまり登場しないけど、保健室の矢吹先生が良かったな~。
52歳の先生が言った言葉、ここに書き留めておこう!

「年を重ねてるごとにどんどん自由になっていく気がするのよ・・・・大人になって自由を満喫しなさいって言いたいわ。死んだりする子いるけど、ほんとにもったいないわ・・・・・もっともっと世界は広くて、いくらでも手足を伸ばせるのよ・・・・・・これから先が明るいことを知っていれば、なんでもへっちゃらよ。つらいことあったら保健室にいらっしゃいよ。おもしろい話いっぱいあるんだから」


こんな風に明るく言える先生が保健室にいたら、子ども達には心強いだろうなぁ~。


とある1日の学校の様子だけど、そこに居る生徒の数だけ物語があるんだなぁ~。
当たり前のことだけど、なんだか新鮮なかんじがした!
こういう展開の物語を始めて読んだからかな?

★★★★



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179aa654.jpg発行年月:2010年6月


ワーキングマザーのPTA奮闘小説!
出版社勤務の陽子は、息子が小学校に入学して初めてのPTA役員決め保護者会で空気を読めず、早速「敵」を作ってしまう。(「女は女の敵である」)…等、働くママと7人の敵との戦いを痛快に描く。


                      (集英社HPより)


面白かったなぁ~。
仕事をフルタイムでこなし、旦那より高学歴、高収入の主人公・山田陽子。
息子の陽介が小学校に入学し、クラスの役員決めの場面から物語は始まる。

小学生以上の子どもを持つ親なら、この役員決めは逃れられない。
それぞれの学校で、独自の決め方があるでしょうけど、すんなり決まらないのは同じかも。

陽子は、疑問に思ったことは大勢の前でも意見を述べることが出来るタイプの人。
羨ましいなぁ~こういう人。

子どもを介した役員って、ホント、親には大きな負担なんだよね~。
ついこの前まで専業主婦してたので、「時間あるでしょうから~」と幾つかの役が廻って来て、介護する家族も居ないと、役を断る理由がなく、なんとなく「ま、いいかっ」と引き受けて来たけど^^;

フルタイムで働いていたり、母子家庭だったり、本当に無償のPTA活動に時間を割ける事が難しい家庭もあって、平等な役員決めってホント、難しいと思う。

誰もが少し変だなと思っていたことを陽子みたいに皆の前で「おかしいと思う」と言える人の存在が、少しずつ皆が納得するPTAのあり方に変えていくのかも。
なんて思いながら読んでいました。

ママ友、義母、男、夫、子供、先生、PTA会長と七人の敵が出て来ましたが、
本当に憎むべき敵は先生だけかな?
あの先生は、わたしも「キモイ」と思いました(笑)

他の敵とは、少しずつ譲歩しながら、上手く付き合っていってる様子に変化するのが良かった。

PTA活動って、新たな人間関係を築くキッカケになるんだなぁ~と実体験を踏まえてしみじみ思ったお話でした♪


★★★

 
08eea922.jpg発行年月:2009年12月

経営難の劇団に現れた救世主とは!? 有川浩、完全描き下ろし!


とある小劇団「シアターフラッグ」――ファンも多い劇団だが、現在は解散の危機が迫っていた……お金がないのだ!! その負債額300万円! 劇団員も減り解散の危機に悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。兄に借金をして劇団は助かったが、司は巧たちに「二年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」という「シアターフラッグ」には厳しい条件を出す。
新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員が10名に。そこへ鉄血宰相・春川司を迎え入れ、巧は新たな「シアターフラッグ」を旗揚げるが……。
果たして彼らの未来は――!?

                           
(メディアワ-クス文庫HPより)



やっぱり、有川さんの小説は面白い!!
そして、出てくる人物たちが皆、愛すべきキャラクタ-で、この小劇団「シアタ-フラッグ」の今後をもっと知りたい!応援したい!
そんな風に思ってしまいました。

300万円の借金を抱えていた春川巧の抱える小劇団を兄の司が手助け。
300万円の借金を肩代わりするが二年で返済出来なければ、解散しろ!という条件。

司は厳しく、劇団の経理を監督したり時には乱暴な物言いをしたりするけど、弟がのめり込む劇団を一番応援してるんだなぁ~。
良い兄じゃないの!
格好良いよお兄ちゃん!

劇団員の女性陣も皆、可愛くて個性的。
それぞれ、劇団のため(巧のため?)自分の持ち味を発揮している。
看板女優の早瀬牧子が好き!
新加入した劇団員・羽田千歳に対して複雑な気持ちを抱きながらも、的確なアドバイスをしていて
これまた格好良い!


物語は舞台「掃きだめトレンジャ-」の講演準備の様子を描き、アクシデントもありながら舞台を終えるところで終わる。

あ~もっと続きが読みたい!!


いつか彼らの今後も読ませて欲しいなぁ~。

★★★★
9b330fc9.jpg発行年月:2010年5月


作家になるまでの道程から、昔好きだった女の子の話まで・・・、
一篇一篇に驚きが詰まった、新感覚のエッセイ54篇。
初めて描いた絵本&戯曲も特別収録。


                         (ポプラ社HPより)



読む前から、ワクワクしてました。
で、読み始めたら、これが面白くて、アッという間に読み終えました。

道尾さんの日常で感じるあれこれ。
あ~こういう事、考える人なんだぁ~。なんて思ったり。

幼い頃の思い出を書いた話もあって・・・・授業中、トイレに行かせて貰い、なんとか間に合ってホッとして席に戻ったけど、「流してない!」と気づいて取った行動が、可笑しかった。
でも良いこと思いつきましたね・・・笑

ほかにもクスッと笑っちゃうことがあれこれあって、なんだか作品は、ちょっと暗かったりするんだけど、道尾さん楽しい♪

自分の頭のなかで、あれこれ想像して、笑ってはいけない場所(葬式とか)で、どうしようもない笑いがこみ上げてくるとか。
こういう想像力があって、いろんな作品が提供されてるわけなんだなぁ~。

特別付録の17歳のときに作った絵本「緑色のうさぎの話」と
19歳で書いた戯曲「誰かが出て行く」も、なかなか良かった。
戯曲の方をラストシ-ンで提示される謎がさっぱりわかりません。
どなたか教えていただけないでしょうか。
としていますが・・・・わたしもわかりません^^;
でも、わからなくてもいいんじゃないかなぁ~?

どの話も面白かったけど、第三章の「マナ-違反の怪奇現象」は、爆笑物でした!
ほんと!?
最後のオチも完璧!拍手!!
お笑いセンスもあるかも~。

笑える明るい話も案外、書いたら面白いんじゃないかなぁ~?

道尾さんの可能性は大きいぞ!

楽しいエッセイでした。
また暫くしたら、日常にあれこれをエッセイで書いて欲しいな♪

★★★★★
55ea668a.jpg発行年月:2010年3月


正義のために、良心を捨てた女。海堂史上最強の魔女、ふたたび降臨!

桜宮市に暮らす平凡な主婦、山咲みどりのもとをある日一人娘で産婦人科医の曾根崎理恵がおとずれる。子宮を失った理恵のため、代理母として子どもを産んでほしいというのだ。五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは実の孫――この子はいったい、誰の子なの? 医学と母性の葛藤をせつなく激しく描く最先端医療小説!

                                            (新潮社HPより)


読みながら。。。。この女医さん、前に出てきたよなぁ~と思い、あれこれ調べたら「ジ-ン・ワルツ」で登場の曾根崎理恵だったんですね!
夫・伸一郎はゲ-ム理論の世界トップクラスの研究者として認められている人物。

理恵は子宮を摘出したため妊娠が出来ないからだになってしまう。
そこで実の母・みどりに代理母を依頼し、伸一郎もみどりにお願いの手紙を海外から送る。
みどりにとって孫の誕生は楽しみであり、理恵の子宮で妊娠が無理なら自分がその役目を勤めるのは当然と引き受ける。

この辺までは、まあ、それぞれの思いも理解出来た。

しかし・・・・段々「え?」という話になっていく。

自身が産婦人科医で体外受精のエキスパ-トだから、そういう事も思いつくのか?
ちょっと一般の人の常識では計り知れない考え方かも。

母親に受精卵を着床させる作業では、理恵の思惑が絡み、常識では考えられない事がされる。
医師の立場を利用しているようで不快感を覚えました。
キライだな。この女医さん。

結局、3個の受精卵がみどりの子宮に入りうち2個が着床し、双子が生まれるのだが、その子どもを巡ってのあれこれもなんだか、不可解。

その双子の名前が薫としのぶ。
あっ!「医学のたまご」で登場の中学生の曽根崎薫くんなんだ!これ!

じゃあ、もう一人のしのぶちゃんはどうなったんだろ?

どこかで登場してたかな?


物語はスラスラ読めて、なかなか面白いけど、理恵と伸一郎、みどりの考え方には、共感出来ず
なんだか読後感はよくなかったな。

でも代理母の日本の現状を知れたのは良かった。
今は、まだ法律で代理母で生まれた子どもは、実際に産んだ者が母親ということだそうで、それがどんな問題に発展し得るか?を小説で示したということかな?

産んだ者が母親・・・・う~ん。違和感あるね、やっぱり。
今後、何らかの法の改定があるのかな?


★★★
 
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