忍者ブログ
自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
[526]  [527]  [528]  [529]  [530]  [531]  [532]  [533]  [534]  [535]  [536
d073af9e.jpg発行年月:2010年7月


一話が50人だけのために書かれ、自宅に届けられた「ゆうびん小説」が、書き下ろしの最終話が加えられ、遂に単行本化。
自分も誰かに贈りたくなるような連作短編集。



                       (双葉社HPより)


太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて書いたそう。
太宰の「グッド・バイ」が読みたくなりました。

主人公は30歳のダメダメ男・星野一彦。
ダメダメなのに、口が達者で、ウソで固めた話で5人の女性と付き合っていた。

そしてその5人の女性を順番に訪ね別れを告げる。
一彦に同行するのは、繭美という身長180cm、体重180kgの巨漢女性。
見た目も大きいけど、この繭美、態度も大きい・・・・喋る言葉から最初、男?と思ってしまった^^;

繭美は婚約者という設定で女性たちには紹介。

物語は、短編の連作の形。
5人の女性との出会いの場面から始まり、その後、繭美と一彦が女性に対峙する。

女性たちもいろいろ。
OL,シングルマザ-、ハチャメチャな子、乳がんに侵されているという者、女優。

「なんでこんな人と結婚するの?」と動揺する者もいれば、案外あっさり、納得する者あり。
それぞれの女性たちとの出会いの場面がなかなか面白いけど、後で繭美が
「こいつはウソつきだから・・・」とお決まりの言葉。

そして、繭美と一彦の本当の関係が読んでいくと段々、わかってきます。
でも会話の中に出てくる一彦がやがて乗せられ遠くに連れて行かれるという話の真相ははっきりわからず・・・・。
会話に出てくる<あのバス>というフレ-ズがちょっと不気味でした。

物語は、面白いけど、最後はハッピ-エンドじゃない。
よくわからないけど、多分、一彦にはこの後、結構厳しい状況が待ち受けてるだろうなぁ~と
想像しながら本を閉じた。


伊坂さんらしい本という印象でした(^^)

★★★★
PR
7442cb2d.jpg発行年月:2010年7月


真実とは乙女にとって禁断の果実だった。言葉とアイデンティティの問題をユーモア交えて描く芥川賞受賞作。

京都の大学で、『アンネの日記』を教材にドイツ語を学ぶ乙女たち。日本式の努力と根性を愛するバッハマン教授のもと、スピーチコンテストに向け、「一九四四年四月九日、日曜日の夜」の暗記に励んでいる。ところがある日、教授と女学生の間に黒い噂が流れ……。言葉とアイデンティティの問題をユーモア交えて描く芥川賞受賞作

                                           (新潮社HPより)


次数が少ないかんじで、読みやすくスラスラと読み進みました。
舞台は、京都の外国語大学。
著者自身も京都外国語大学卒業なんですね。

「アンネの日記」をドイツ語訳にした「ヘト アハテルハイス」(隠れ家の意味)を暗唱しスピ-チするコンテストに向けて練習に励む乙女たち。

スピ-チのゼミ担当であるバッハマン教授がユ-モラス。
いつも抱えているアンゲリカ人形。

乙女たちのロ-ダ-的存在の麗子。
麗子さまをライバル視する百合子。
ドイツ生活の経験があるのに、言葉を忘れてしまっている貴代。
そして、この物語の主人公・みか子。

物語が少しずつ、「アンネの日記」の話と絡みあっていく様子が巧いなぁ~と思った。

アンネたちを密告したのは誰か?
その歴史上の謎の部分も乙女たちの生活のなかに同じように組み込ませて・・・・

結果、密告者は誰だったのか?

噂って怖いな。

結局なにが言いたいのか?はっきりわからないけど、なんとなく感じる物がある作品で
結構、わたしは好きです(^^)

芥川賞受賞以前の作品にもちょっと興味が沸きました。

★★★
 
778f7649.jpg発行年月:2010年5月


コインが4枚。何に見える? 恋は謎かけから始まった。「月9」原作、書下ろし!

お前の一言が、俺の運命を変えていく----冷徹な手腕でビジネスを成功させる青年社長・葉月蓮介が、夜の上海で巡り合った女。ありえない二人の物語は、美貌の中国人モデル、部下の社員らを巻き込んで予測不能の展開に……。話題沸騰、いま最高潮の人気作家がフジテレビ月9ドラマのために書下ろした眩いラブストーリー!

                                       
(新潮社HPより)


月9は、キムタクが主演でしたね。
ドラマは1話だけ観たかも。あまり面白くなさそうで、その後は見てません^^;

でも原作は、道尾さんなので、本なら面白いかと期待して読んでみました。

結果・・・・・う~ん。あまり面白くなかったかな?
普通の恋愛小説としてなら、軽く読めて、まあまあいいんでしょうけど、道尾さんが書いてるんだと過度な期待感があったのがいけなかったか?

登場してくる人物たち、みんな自分の人生を懸命に生きてるかんじがして好感が持てました。
この本の主人公・蓮介も社長という地位にいながらも、意外と謙虚だったし、ドラマのキムタク演じる主人公とは、ちょっと印象が違ってよかった(^^)

あとがきで、知ったけど、フジテレビのプロデュ-サ-から声が掛かっての製作だったんですね。
ストリ-自体にが局側から要望や制約があったとか。
だからか~。
わたしとしては、自由に道尾さんが書いたものの方が良かったな。
道尾さんも本心は「プロデュ-サ-の制約がなければ、もっと面白くできたのに~」じゃないかな?
なんて勝手に想像しちゃっりして・・・・^^;

普通の恋愛話ならほかの方に任せたらいいでしょう。
道尾さんの作品を読んで声掛けたならゴチャゴチャ制約とかしないでよ~
なんてちょっと怒りすら覚えた。

兎に角、次の作品は、道尾さんらしいのが読みたいです!


でも、電車の中で携帯電話とおならの出てくる箇所は笑いました!
「プロムナ-ド」のなかにも似たような話が出て来たので(^^)

冒頭に書いた面白くないは言い過ぎかもしれないけど・・・
今回はちょっと辛めの★の数にしました。


★★
 
4213d3a5.jpg発行年月:2010年7月


『このミス』編集部が驚愕した話題作です!“死神”と呼ばれる暗殺者のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される----。特ダネを狙うライター・陣内は、ある組長の死が、実は“死神”によるものだと聞く。事故として処理された組長の死を調べるうちに、他殺の可能性に気づく陣内。凶器はなんと……バナナの皮!?
【死亡フラグ】とは、漫画などで登場人物の死を予感させる伏線のこと。キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。

                                            (宝島社HPより)


次女の購入本にて、わたしも読ませて貰いました。
第8回「このミシテリ-がすごい大賞」の隠し玉だそうですね・・・そういう賞があるのは知らなかった!

本の帯に・・・いったんハマるとクセになる。ウソだと思う人は18ペ-ジまで立ち読みしてください。
なんて書いてある。
この表紙もインパクトあるし、帯文のセンスも良くて、読む前からワクワクする本。

実際、読んでみてもテンポよく話が進みなかなか面白かった。
「死神」と呼ばれる殺し屋が偶然の事故に見せかけて殺人を繰り返す。
それを追う、雑誌記者・陣内と本宮や警察官・御室と板橋、そして殺害された組長の仇討を決めるヤクザの松重。

犯人は誰だを追う段階も面白かったけど、犯人の目星が付いてからも更に面白かった。
しかし、犯人は凄いな・・・・。
なかなか考えられた展開で、予想以上に楽しめた!

ヤクザの松重がすごく良い人なのに・・・・気の毒だった(T_T)

そして、ラストは・・・・・え?ここでお終いですかぁ~!?という終わり方ですが・・・・・
ま、勝手に各自、想像するのもいいかも。

わたしは、バナナを除けると予想しましたが。


著者は、浜松市在住だそうで、同じ市民としては、ちょっと嬉しい。
物語にも浜松の事が出てきました。
そういう意味でも、今後も応援していきたいな。
次回作も期待してます!

★★★
957ed18f.jpg発行年月:2010年7月


江戸は神田、袋物屋の三島屋には、不思議を語る部屋がある。
ほっこり可愛く、ちょっと奇妙で、きゅんと切なく、ぞおっと怖い、
四つの話のはじまり、はじまり。
〈画〉南伸坊

                     (中央公論新社HPより)



先に読んだ「おそろし」の続編。
「おそろし」は、残酷な殺しがあったり、結構、重く切なく哀しい話が多かったのですが、こちらはそれに比べたら、ちょっと明るい。
とは言え、前回同様、三島屋の黒白の間を訪れ、おちかを相手に話される不思議話が、今回も4つ。

子どもが出てくる話が多く、切ない物もあるけど、ほのぼのした場面も多かった。
三島屋の丁稚として働く新太にも今回は、同年代の男の子たちが登場し、お話にも活気があった。

不思議でちょっと怖い話も南伸坊さんの可愛らしい挿絵で和み、夜寝る前に読んでも平気だったのが怖がりのわたしにはありがたかった^^;

前作「おそろし」での、おちかは抱えるものが重く、それに心を塞がれてるかんじがあったのですが、こちらの話では、出会う人たちと接するうちにだいぶ自身の気持ちもほぐれて来た印象を受けました。


3番目の話「暗獣」が、本の表題になってるんのですが、やはり一番印象的だったかな?
あんじゅうが可愛くて、ちょっと哀れで・・・。

三島屋で語られる百物語、まだまだこの先も続くかな?
百にはまだまだだから、きっと続いていくんでしょうね(願望^^;)

読み終えるのがちょっと惜しいと思うほど、面白かった♪


★★★★★



 
カレンダー
02 2026/03 04
S M T W T F S
2 4 5 7
8 10 11 13 14
15 17 18 20 21
23 24 26 27 28
29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]