稀代の作家による、軽妙洒脱な生き方指南!
「デブとは何か」から「〈礼〉とは何か」まで、浅田次郎が発信するオヤジ目線の現代考。江戸ッ子らしいキレの良さ、豊かな人生経験に基づく滋味がたっぷり。笑えて泣けてためになるエッセイ。
(集英社HPより)
小説は2~3読んだことあるかな?
これは、エッセイですが、浅田さんってお洒落!
考え方も素敵!
大ファンになっちゃいました!!
ちょくちょく、本文に「若い頃は格好よかった」とあるので・・・・お顔を捜しちゃいました(笑)
今も素敵じゃないですか!
第一章 男の本音
第二章 ふるさとと旅
第三章 ことばについて
第四章 星と口笛
第一章では、美人についての浅田さんの思う事・・・なるほど!ポイントは口元ですね!
それは一理あり!わたしも気をつけたいと思いました(^^)
第二章では、江戸っ子の粋について学ばせていただきました。
おばあさまの教え、素敵だと思いました!
第三章で度々出てきた元自衛官時代のはなし。いろいろ勉強になりました。
第四章ではちょっと昔を懐かしむことが多く出てきました。
祖母との思い出も良かったけど「雨の記憶」は切ないけど美しい思い出のようでよかった。
最後にかかれた言葉、好きだな。
「自分のために笑え。人のために笑え。そしていつも背筋を伸ばし、鉄の心を忘れるな。」
幸せを求めるうえにも苦悩から免れるためにも、笑顔は不可欠な要件である。
楽しければ、笑い、苦しければもっと笑い、どちらでもなければ自然に笑っていればいい。
日がな花のように笑い続けて、しかも大地に鉄のごとき根が生えていれば、なおさらいい。
「花笑鉄心」・・・著者オリジナルの座右の銘だそうです。
著者の小説、もっと沢山、読もう!!
★★★★★
全国の母子家庭に告ぐ
「環境を恨むな」
これは、オカン、オカンの中に生まれたオヤジ、そして俺との三人の物語だ。
次長課長・河本渾身の私小説。
(本の帯文より)
面白かった!
素人が書いた日記そのままみたいだけど、幼い頃から現在までの様子は、結構、波乱に満ちていて苦労もしたんだなぁ~とわかります。
小学校3年生のとき、両親が離婚して、名古屋から母親の故郷・岡山に引っ越し。
母親はその後、再婚するのだけど、新しい父親は酒癖が悪く、二人で昼間逃げ出す。
新しい父親が連れてきた男の子は弟という関係なのですが、その子が可哀相だったなぁ~。
すごく良い子みたいで。
大人になって再会することなかったのかな?
岡山の中学で、今のコンビ相手である井上と知り合ったことが書かれていたり、なんと同級生にはオダギリジョ-が居たとか!
当時は女子の人気はオダギリジョ-より勝っていたそう(^^)
おもしろい子って人気あるからね~。
中学~高校での出来事。
イジメも体験しつつ、サッカ-部で一生県命。
何事も全力で挑む人なんだなぁ~と感心。
お笑いの道に進むキッカケは、偶然の奇跡としか言いようがない。
周りが「そんなの無理でしょ?」と呆れる中、母親は息子の夢を応援。
親の後押しが子どもの夢を現実に導く話って結構、聞くけど、成功したから「よかったね」と言えることで、実際、自分が母親の立場なら・・・どうかなぁ~?難しいな。
でも、河本っていう人は優しい人だな。
自分の周りの人にすごく優しい。
父親のことを恨み(離婚の原因は父親の浮気というか本気)、疎遠になっていた年月が長かったけど、大人になって、そんな父親にも感謝の気持ちを抱けるのは、偉いな。
大人数での旅行は本当に楽しそうで、こちらも嬉しくなった!
なんだか心が温かくなるお話でした(^^)
最後に添付されていた二人の自筆の手紙も良かった!
お母さん、素敵です!!
そうそう、表紙、裏側の写真も良かった!笑えたけどね。
孤独な犯罪。孤独な捜査。
世界には、悲劇しか起こらないように見えた。
姫川玲子が新しく捜査本部に加わることになったのは、
ひとりのチンピラの惨殺事件。
被害者が指定暴力団の下部組織構成員だったことから、
組同士の抗争が疑われたが、決定的な証拠が出ず、
捜査は膠着状態だ。
そんななか、玲子たちは、上層部から奇妙な指示を受ける。
捜査線上に「柳井健斗」という名前が浮かんでも、
決して追及しないように、というのだが……。
幾重にも隠蔽され、複雑に絡まった事件。
姫川玲子は、この結末に耐えられるのか!?
(光文社HPより)
警視庁刑事部捜査第一課殺人犯操作代10係第2班・主任の姫川玲子。
このシリ-ズは過去にも読みましたが、姫川が格好いい!
ク-ルだけど、優しさもあって。
部下や上司、同僚たちがみんないい。
姫川を温かく見守ったり、信頼して協力していて良い人間関係が築かれているかんじ。
今回の事件は恨みを抱く者たちが相互に結びつく事件。
大事な家族を殺され、その復讐を成し遂げる男たち。
ある殺人事件が起こり、その容疑者・柳井健人が浮かぶが、上からの命令でその男の捜査はするな!と
そういわれて大人しくしていないのが、姫川でしょう!
そして、そんな姫川の単独捜査を見て見ぬふりをしつつ応援する仲間たち。
事件の真相は、容疑者とされた健人の語りでだったり、暴力団で健人と繋がりのある牧田の語りなどで明かされていく。
健人の最期は哀しかったな(/_;)
そして、姫川の恋。
同僚にも好意を持ったり持たれたりあったけど、今回のは結構、本気なのにはビックリ!
相手が意外な人なのにもビックリ!
事件よりこちらの恋の行方は気になったわ~^^;
このシリ-ズは、まだまだ続きますよね?
次回も楽しみです!
★★★★
514円が全ての始まりだった。娼婦、妻、友人、嘘、欲、ホテル、アユタヤ、ムエタイ、仕事……目の前を横切るあらゆる光景が危険な結末へと導いていく。吉田修一が到達した最高の「犯罪文学」。
講談社創業100周年記念出版「書き下ろし100冊」第1弾!
(講談社HPより)
最初から、県の職員の横領事件を元に書かれたものと知らなければ、タイのバンコクを旅行する男の様子を楽しめる内容でもありました。
でも、おとのこ人って、しょうがないなぁ~。
海外でこの手のお金を使うのは仕方ないことなのか??
途中から、横領の経緯みたいな話になって・・・そういう状況だと、ふと公金に手をつけてしまうって事もあるのかな?
なにかそういう事を防ぐ手段は考えられていないのか!?なんて不思議にも思いました。
公社職員の片桐の妻も嫌だな。
出所の怪しそうなお金なのに、一緒になって使っていたら、共犯みたいなもんでしょ!(怒)
多少、懺悔の気持ちがあるのか?とも思ったら・・・・最後にビックリ!
なんじゃこりゃ!?
益々怒りが沸きました!!
片桐には、全く共感する事ないし、呆れるばかりです!
でも・・・物語としては、面白かったかな。
あいらしく、りりしい野生雪だるまの女の子
雪子ちゃんの毎日には
生きることのよろこびがあふれています
著者が長年あたためてきた初めての長編童話に
オ-ルカラ-の銅版画を添えた宝物のような1冊
(本の帯文より)
ここに出てくる雪だるまの雪子ちゃんは、自然から生まれた野性の雪だるま。
雪子ちゃんは一人で暮らしているけど、お隣の百合子さんとは家族のよう。
百合子さんのところに度々来る、たるさんとも雪子ちゃんは友達。
人間の大人なんでしょうけど、会話は実に楽しそう。
雪子ちゃんは生まれてから一度も両親に会ってないそうですが、お父さんからの言いつけは記憶のなかにある。
お父さんの助言・・・
「怖いからと言って凍りついてはいけない。にらみなさい。でも火とか、のどをかわかした動物とか、わるい人間とかそういうものには近づいちゃいけない」
雪子ちゃんは最初は警戒するけど、結構、目の前に現れたものには逃げずに接触していたなぁ~。
好奇心が勝るというかんじで、子どもらしくて可愛い♪
でも出てくる人間に悪い人は居ないので、仲良くなって、学校にも何度か行くし、友達になった子の家まで遊びに行っていたり・・・・
学校の算数の授業で九九を初めて知り・・・・説明されても理解出来ないけど
「いいわ。わたしはそれでかまわないわ」というシ-ン(セリフ)が好き!
そして夏には眠ってる。
百合子さんが時々、寝顔を見に行って・・・・再び寒い季節に目覚める。
目にうつるものを新鮮な驚きをもってながめる。
部屋に置かれていた誰かからのプレゼントを見つける。
みんな眠ってる間の雪子ちゃんのことを忘れてなかったんですね~(^^)
とても優しいメルヘンチックなお話でした♪
山本容子さんの銅版画も素敵でした。
ちょっと雪子ちゃんの目が最初、馴染めなかったけど・・・・^^;
またコンビで童話の本を作ってほしいな。
子どもが読んでも楽しい童話だと思います。
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;