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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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79860bc2.jpg発行年月:2010年7月


幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。 しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。 「あの集まりはいったい何だったのか?」 別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。 大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める-----。

親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける、角田光代の新たな代表作誕生。

<主な登場人物>
  樹里(じゅり)・・・イラストレ-タ-
  沙有美(さゆみ)・・・求職中、29歳
  紀子(のりこ)・・・主婦、一児の母
  波留(はる)・・・シンガ-ソングライタ-
  賢人(けんと)・・・広告代理店勤務
  弾(だん)・・・レコ-ド機器会社の次期社長
  雄一郎(ゆういちろう)・・・フリ-タ-

                                          (毎日新聞社HPより)


読み応えありました。
最初は、親たちに連れられて毎年、とある山荘に集う幼い子どもたちの様子が、とても微笑ましく幸せそうでさえあり・・・それゆえ・・・この後、どう展開していくんだろう?
ここから、どんな物語へと進んでいくんだろう?と期待感が高まりました。

微笑ましいサマ-キャンプに集う親子たちの姿を描きつつ、どこかで、何か不自然だな・・・という気持ちを読み手にも感じさせる
子どもたちも年々、成長し、自分たちはどうしてここに集まるのか?疑問に感じる者が出て来て
自分たちの出生の秘密を各自がそれぞれの場面で知る。

あ~そういう事だったんだぁ~と分かったときには、納得!


それぞれの子どもたちが、葛藤しながら成長していく様子が描かれ、やがて大人になった彼らは再びかつての仲間たちを探し会う。
生きることの意味を見失う者あり、事実を受け止めてたうえで前を向いて歩む者あり。

自分はどうして生まれたのか?
自分にとって家族とは?

う~ん、奥が深いテ-マを描いた作品だったなぁ~。

文章が巧いので、引き込まれるように最初から最後まで読ませてくれて、さすが!

面白かった!


ラストの沙有美が書いた手紙に、今、生きていることに意味があり、そのことに感謝したいという内容には胸が熱くなりました。


★★★★★
 
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e2f0a518.jpg発行年月:2011年1月


日常の中にある異界への隙間……
すこしばかり耳を澄まし、目を凝らすと日常の中にある不思議世界への隙間が見えてくる。そこから異界を覗くとき、物語が生まれる。

著者の学生時代からを綴ったエッセイを収録。

   
                          (集英社HPより)


小川さんの日常には興味がありました。
倉敷にお住まいで、ご主人と中学生の息子さんと犬と暮らしている様子。

第一章 想い出の地から
第二章 創作の小部屋
第三章 出会いの人、出会いの先に
第四章 日々のなかで
第五章 書かれたもの、書かれなかったもの


各章には、短い話が沢山。
小川さんってこういう人?って今まで読んだ文章と、少しギャップがあって面白い部分が多かった。

なかでもかなりの方向音痴には、わたしも同じ経験、多々あるので、すごくよくわかった!

知りつくしている場所にも、目に見えない空気のゆがみがあって、その奥には秘密の世界が隠れている。そこに迷い込むことができるのは、方向音痴の人だけだ。

なるほど、巧いことを言うなぁ~さすが!!と思わず唸ってしまった(笑)


映画の話も興味深かった。
タイタニックを最近見たけど、最後、ロ-ズがジャックの死を認めた後、彼を海に押しやり、ボ-トに救助を求める場面がショックで泣けなかったと。
なるほど、言われてみればそういうふうにも感じる。
わたしは泣いたけど・・・・^^;

そして映画で一番好きなのは、「ギルバ-ト・グレイプ」だとか。
1993年のアメリカ映画で、主役はジョニ-・デップで、その弟役がディカプリオ。
観た事ない!
これは早々に見てみたい!!


第五章では、今まで書いた作品を年代順に並べ、その作品に纏わる話をしていて、面白かった。
こうしてみると、読んでない本の方が断然、多い!
一つ残らず読んでみたくなった!


楽しいエッセイであるとともにファンとして多くの情報を得たような本でした♪

★★★★★
c478e1a2.jpg発行年月:2005年11月


藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから五年。残された病気の母と二人、毀れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた一人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう…。家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く“少し不思議”な物語。
 

                                           (講談社HPより)

藤子・F・不二雄の漫画は、子どもの頃から見ているけど、ここでよく出てくる「ドラえもん」はあまり見てなかった。
でも、登場するアイテムの解説があるので、楽しめた。

冒頭のプロロ-グでは、既に写真家・として歩んでいる主人公の理帆子の言葉。
父・芦沢光も写真家だった。
そして、二代目芦沢光を名乗って賞も受賞した。


物語は、理帆子の高校生時代から始まる。
女友達もいるし、普通の高校生だけど、常に相手によって自分の立ち振る舞いを計算するようなちょっと変わった子だな。という印象。
大なり小なり、人って案外そういうの考えて行動するところあるけどね。
そして、SFで人を分析するクセ。
これはちょっと面白かった。自分のことはSukoshi Fzai・・・少し不在。

そして、元彼で美しい容貌だけど、かなり傲慢でプライドが高く危ないかんじの
若尾大記は Sukoshi Fujiyu・・・少し不自由
その後、sukoshi Fuhai・・・少し腐敗に変貌していく。
若尾の行動は、段々に狂気めいてきて怖かった。
その後の彼はどうなったんだろう??
この物語のなかで実は一番、気になってるんだけど・・・・^^;


理帆子の父親は胃癌で先が短い状態だったのにある日、突然、姿を消してしまう。
残された母親と二人で暮らしていたが、その母親も末期癌で入院し、理帆子は度々、病院にお見舞いに行く。
そして、ある日、祖母のお見舞いに同じ病院に度々来る、同じ高校の先輩・別所あきらに会う。
別所も、カメラが趣味で話も合う。
いつも理帆子に優しいアドバイスをしてくれたり頼りになる存在になってゆく。


後半に登場の郁也との関係も良かった。
母親を亡くし、父親とはわけあって離れて暮らし、家政婦の多恵との二人暮らし。
郁也と理帆子がお互いに大切な存在となっていく過程は良かった。

そして理帆子の母親も亡くなるのだけど、夫・理帆子に宛てた言葉にも胸が熱くなった。

別所あきらと理帆子の関係には、ビックリの真実があって、気づかず読んでいたけど、振り返ればなるほど~という事があとから思い出され、ちょっとしたミステリ-の要素も含んでいて
まさに少し不思議。
でもとても温かい気持ちが残る物語でした。

面白かった!

まだ過去作品で読んでないものが沢山あるので、順番に読んでいこうと思う。

★★★★★

 

a84c9b60.jpg   発行年月:2010年5月


北海道を舞台に、時を超え「あの日」へ帰る人びとの、
小さな奇跡と希望を描く、感動の傑作短編集!
施設で会った80歳の老人は、介護士の卵でボランティアにきた「わたし」だけには心を開いてくれた。彼の嘘のような失敗続きの半生記にただ聞き入る日々。あるとき老人が呟いたひとこと「あの日にかえりたい」の真意とは……!? 戦慄と感動の表題作ほか、いじめられっ子の家出少年と動物園の飼育員のひと夏の交流「真夜中の動物園」、地震に遭った少年が翌日体験した夢のような一日「翔る少年」、高校時代の仲間と15年ぶりの思わぬ再会を描く「へび玉」。落ち目のプロスキーヤーが人生最期の瞬間に見た幻「did not finish」、ハクモクレンの花の下で出会った老女の謎「夜、あるく」。北海道を舞台に、時の残酷さと優しさ、そして、時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く、感動の6篇です。

                                         (実業之日本社HPより)


どれも切ないものを含んでいるけど、優しくて温かいものがある。

最初の「真夜中の動物園」は、最初はちょっと重いなぁ~と思ったけれど、動物園の飼育員との関わりが少年の生き様を大きく変える転機になったお話で明るい話で良かった。

次の「翔る少年」は、地震による津波に襲われた少年の話で、こういう時期なので読んでいて、津波の襲う様子や逃げる人々の様子がリアルで怖くなった。
切ない話だったけど、生き残った者に勇気を与えてくれるようなお話。

次の表題作「あの日にかえりたい」は、本当に切なくて泣けた。
老人ホ-ムでボランティアをする福祉系専門学生が関わった偏屈じいさんで通っている石橋老人。
老人が語る昔話。
奥さんとのこと。
後悔している日々のこと。
その想いを知った上である行動を共にするアルバイト学生。
自分だったらどうする?を考えたけど、この学生と同じような行動には多分、出来ない。


ほかの3篇もそれぞれ、良かった。
ちょっと不思議だけど、人の気持ちがそうさせることってあり得るのかも・・・と思わせてくれる。


読み応えある短編集でした!

★★★★★
 
57930434.jpeg   発行年月:2010年12月


   暮しの中で遭遇する事象を個人的かつ
   社会的に映し出したエッセイ28編を収録。
   「憤ったり寂しかったり納得したり、何かを愛しんだり
   発見して感激したり嬉しくなったり」──あとがきより。



                              (文化出版局HPより)


梨木さんの物語が好きで、幾つか読んでいます。
エッセイは今回初めてでしたが、これがまた良い!

日々の暮らしの何気ないものたちに、優しくて鋭い視点で接する様に感動しました。
今まで読んだ物語から、きっと植物とか自然のものに愛着を感じていらっしゃる方なんだろうな~と想像していましたが、ここでも植物の話がやはり出て来て、わたしの想像は当たっていた!と嬉しくなった。

でも、植物以外のものとの関わり方も面白かった。
見知らぬ人たちとの関わり方がユニ-ク。

「見知らぬ人に声をかける」での言葉・・・見知らぬ人と、一瞬でも楽しい会話が交わせたら、それは二人の勝利である。
なるほどね・・・・ユニ-クだけど、とても良い考え方だ!と心のなかで拍手!

「プラスチック膜を破って」では
電車待ちをする客たちがアナウンスの何かいつもと違う言葉に同じように微笑む場面や電車内で1匹の蚊を次々に手で仕留めようとする様は、まさに各自がプラスチック膜を破った瞬間とか。
その表現が巧い!

そして、物にたいする考え方もユニ-クでした。

旧式のカ-ナビに翻弄されることが度々あっても梨木さんは寛大な気持ちで接している。
カ-ナビの音声が女性だから彼女と呼んでいるし(笑)。
そしてこの話の題が・・・「個性的なリ-ダ-と付き合う」。
う~ん、タイトルのつけ方にもセンスあり!!

何から何まで、いちいち感心しながら読みました。

やはり梨木さんは、わたしにとって一番の作家さんだ!と確信したエッセイでした♪♪
文庫が出たら買って手元に置きたい!


★★★★★

 
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