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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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1379ae6c.jpg発行年月:2011年3月


怪談専門誌『幽』創刊以来圧倒的な人気を誇る新本格の旗手・綾辻行人による連作怪談、待望の第二集。作者の分身とおぼしき小説家の日常の風景がぐにゃりと歪みはじめる前作に引き続き、作中世界の変容に拍車がかかる。歪んでゆく世界を表現した、ブックデザイン界の鬼才・祖父江愼氏による話題沸騰の「表紙の裏表がひっくり返った」装幀には、さらにどんな仕掛けがほどこされるのか? 主人公の住む「深泥丘(みどろがおか)」の全貌は明かされるのか? 目眩(めまい)? 揺れているのは自分なのか世界なのか。人間の存在が根底から揺さぶられる、哲学的な問と奇妙な味わいをたたえた挑発的連作集。

                                     (メディアファクトリ-HPより)


次女が好きな作家さんで、前々から「面白いから読んでみれば~?」と言われていたのですが・・・・
怖い物が苦手で敬遠してました(笑)。

今回の新刊は、不思議だけれど、さほど怖くないとかで、わたしも読んでみました。
うん、これくらいなら平気!

そして、この雰囲気は、結構すきかも♪

主人公は推理作家で、日常のなかで度々出会う奇妙なことを短編形式で綴った作品。
10の話のどれも奇妙でなんとも言えない背中のあたりがゾワゾワするようなかんじ。

なかでも「狂い桜」が良かった。
小学校の同窓会のあとの三次会に集った男女7人。
途中、席を少し外す者について、その後「そういえば・・・〇〇君は亡くなったんだよね」という話になる。さっきまで居たはずなのに「?」と思う主人公。
自分もトイレに行きたくなり途中その席を抜ける。その後の皆の会話が気になり・・・・という話。

いろんな奇妙な体験を、必ず帰宅して妻に語る主人公。
それを聞いて、いろんな意見を述べる妻。
二人の会話の様子が、ちょっとほのぼのしていて、なんとも言えない奇妙な話の雰囲気を和らげてくれていて、ホッとした。


9つめの話「夜蠢く」は、わたしも実家では猫を飼っていたので、
「そうそう!わかる!」と思わず心のなかで叫んでしまった!
猫を飼っていた人なら、皆、共感すると思うけど・・・。
話としては、これも不思議だったなぁ~。


怖がりのわたしでも、なんとか楽しみながら全部読めました。

表紙の絵と本文中にもある挿画が美しく、ちょっと怪しげで本の内容にピッタリだったのも良かった!


綾辻作品、なかなか良いな。
今は次女、一押しの長編を読んでますので、綾辻作品をまた後日・・・。


★★★

 
PR
8fabb4cc.jpg発行年月:2005年11月


大学を辞め、時に取り残されたような喫茶店で働く私。向かいの部屋の窓の中を覗くことが日課の私は、やがて夜の街を徘徊するようになり……。
ゆるやかな官能を奏でる第42回文藝賞受賞作。


                       (河出書房新社HPより)


好きな作家さんの一人、青山七恵さん。
図書館の棚を見ていて、ふと目に留まり、借りました。

この作品は大学在籍中に書かれ、文藝賞受賞し、作家デビュ-となったそう。

プロになれるかどうか?というときに書かれた作品なわけですが・・・
もうプロの作家さんの文章だと、わたしは思いました!

主人公の小森まりもは、飲み屋街にある店の二階に住み込みで働いている。
オ-ナ-は美しい女性・ミカド姉さん。
ミカド姉さんも店の二階、まりもの隣の部屋で寝起きしている。

まりもは自分の部屋から見える向かいのアパ-トの住人の様子を覗き見する習慣がある。
レ-スのカ-テンごしに見えるシルエットだけだったり・・・。
そして、夜の散歩でも窓ごしに見える人たちの暮らしを凝視する。
変わっている習慣だけど、犯罪に及ぶほどのものでもない。
覗き見る人々の様子は、その様子が頭に情景として浮かんでくるような描き方で、まりもと一緒に並んで見ている様な不思議な感覚でした。


物語の内容としては、大したものではないのですが、不思議な魅力がありました。
センスある人にしか書けない物語でしょう。

青山さんは、この文藝賞のあと作家活動に入り
2007年「ひとり日和」で第136回芥川賞
2009年「かけら」では最年少で川端康成賞を受賞。

まだまだ、今後も良い作品を沢山、提供してくれそうで、楽しみです♪
読んでいない作品も順番に読んでいこう!

★★★★
 
0f9c7175.jpg発行年月:2009年5月


心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。

「1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない----。刊行以来、日本で、世界で、空前の話題を呼んでやまない長編小説。〈毎日出版文化賞受賞〉

   
                                            (新潮社HPより)


BOOK1に続いて、持続する面白さ。
1984年ではない1Q84年の世界。

スポ-ツクラブのインストラクタ-であり、殺し屋の青豆と
予備校で数学を教えながら作家活動も続ける天吾の話が交互に語られるかたちはそのままに物語は平行に進む。
けれど。。。後半、二人に接点があったことがわかる。
小学生の頃、ある一時期だけ一緒だった二人がその後は別々に成長しながらもいつも大切な存在として忘れることがなかった。
そして、1Q84の世界で、お互いを求める。

まだ二人は再会していないけど、青豆は天吾を見つけた!
見つけたけれど、声をかけず・・・
ラスト、児童公園で月を見上げる天吾を見つけた青豆が、そばにいこうか迷いつつ結局は静かにその場を去る場面の描写が良かったなぁ~。

ある大物を始末した青豆は、どうなる?
ノンフィッションを書いたと思った「空気さなぎ」を現実のものと理解した天吾はどうなる?


二人は出会うのか?

気になることが増して、それを早く知りたい!!

本当に面白い小説だ!!
村上春樹って、凄いなぁ~

★★★★
 
86666b5d.jpg発行年月:2011年3月


直木賞作家・井上荒野氏の短編小説集。アラフォー世代を迎えた、大学時代の同級生である4人の女性たちの微妙な人間関係を描く書き下ろし短編「ハニーズ」をはじめ、思いを寄せる同僚の既婚男性が住んでいる島を訪ねていく、惣菜工場で働く女性の淡い恋心と、やはり同僚のブラジル人との友情を描いた「他人の島」、ゲイカップルの別れを描く「きっとね。」、幼稚園時代の父への回想を描き、著者の父・井上光晴氏との思い出が重なる私小説的短編「泣かなくなった物語」など著者がこれまでに発表した作品のなかから選りすぐった全9篇。

                                           (小学館HPより)


スラスラと読める短編集。
どこにでもありそうな話ですが、そこに現れる女性たちの心理描写は、同じ年代の自分のなかで
「うん、うん、わかるぅ~!!」と言うものが多く面白かった。

面白かったのは5作目の「犬と椎茸」。
この題からして、どういう話よ?って興味あったけど、犬も椎茸も出てくる。
そしてその二つはこの物語の重要アイテム(?)。

30年ぶりにかかってきた電話の主は、かつての恋人と結婚した友人。
出来れば会いたくない友だけど、誘われて再会。
次に自宅の招かれ出かけると、友人の旦那である元恋人もいる。
複雑な胸のうちが巧く描写されていた。
けれど、友人の余命が短いことを知る。
そしてまた考えるあれこれ。

自身には、夫もいる。娘も同棲している恋人が居て、娘の住むマンションに出向いて、最近は夫が飼いたがっている犬、(自分は苦手な犬)に慣れるため、密かに娘の恋人が飼う犬に触れる訓練をしている。

元恋人とその妻である余命短い友人の事を思い悩んでも自宅に戻れば、全く異世界のような日常がある。

家族にはあえて言わないけど・・・っていう事、このくらいの年代にはあっても不思議じゃない。


ほかの短編も、少し秘めた想いみたいなものを抱えている人の話だった。


大きな出来事じゃなく、どこにでもある物語をこうして、書ける作家さんは凄い!と思う。
井上さんもそんな作家さんの一人です。

★★★★
 
412dXIndNIL__SL500_AA300_.jpeg発行年月:2010年12月


失恋ばかりの、私の体。ああ、でも、私は彼のことが、本当に、好きだった。

32歳。次は、凪の海みたいな恋愛をしたかった。なのに、彼と関係を結んでから、私は笑えなくなった。好きになるほど、苦しくなるのだ。すべての恋愛は狂気である、という。けれど本当にこの狂気を乗り越え、次の海へと漕ぎ出していけるのか----。行き場のない黒い感情と、その先に見えるほんの少しの希望を鮮烈に描いた会心作。

                                             (新潮社HPより)


なんて苦しい恋なんだろう。
32歳の夏目はアルバイトしながら絵を描いている。
そして、ある日、男友達・瀬田から「夏目が好きそうな絵・・・・」と個展に誘われ、そこでまず絵に魅せられる。
白い富士山の絵。
その絵を描いた間島という男に段々と惹かれてゆく夏目。
恋人がいるらしいと聞いているし、近づいたらいけない人だということを感じているのに、どんどん惹かれていく夏目。
とうとう自分から告白して恋人のような関係になるのに・・・・・。

夏目の理性が段々抑えられなくなっていく過程が、なんとも切なかった。

夏目だけでなく、間島も、また瀬田もそれぞれに苦境に立たされているかんじで、
もっと巧く自分を好きだという人と向き合えばいいのに・・・・なんて思ってしまった。
ま、それが出来ない人たちだから、こういう状況になっているんだろうけど・・・。

夏目が最後、願うように、皆の想いがどうか救われますように・・・とわたしも思った!


この作者の作品、あまり読んだ記憶ないけど、この物語を読んで、ほかの作品も読んでみようと思った!


この表題と表紙絵のセンスが◎。

★★★★
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