太平洋戦争末期、にわかに帝都防衛の拠点となった太平洋上の小さな島。強制的に連れてこられた朝鮮人の少年インスは、厳しい労働に従事しつつ脱出する機会を窺っていた。ある日、インスは島の少女キヨと出会う----。運命に翻弄されながらも結びついて行こうとする少年と少女を中心に、島という世界を丸ごと描き上げる鮮烈な長編。
(新潮社HPより)
図書館棚で見つけた本。
第1章 歴史
第2章 戦争が来た
第3章 <島>へ
これは著者が八丈島を訪れたのを機に書かれた物語だそう。
第1章は、序章のようなかんじで、島のル-ツみたいなものが書かれている。
第2章は、太平洋戦争末期。
戦時下というのに、比較的のんびりしていた島にも、大本営の作戦とかで島にも兵士が続々と来て敵艦の姿も見えるようになる。
島民は、ほかの地に疎開するよう半強制的命令が下る。
そんな時代、島民のキヨは、強制労働を強いられる朝鮮人のインスと出会う。
キヨも疎開しなければならなくなり、いっそ二人で島を抜け出そうか?と思ったり・・・
しかし、そんな事が出来るわけではなく、二人は別れる。
いつか戦争が終わって会えるはずだと信じて・・・・。
第3章は、戦争から随分経った現代。
東京から「光るキノコ」の存在を教えてもらい、島に写真を撮りに来たという女性カメラマ・有希たち。
キヨの娘で東京で美容師をしている娘・朝美に話を聞いたという。
カメラマンたちの案内役に、島で獣医をそているキヨの孫・照彦が買って出る。
光るキノコを探しながら巡る島の戦争の痕跡。
そして偶然、見つけたキヨにとってかけがいのない思い出のもの。
戦争の話だけど、重苦しくならず、楽しめた。
けれどやはり戦争って、本当に多くの人を苦しめて、多くの命を犠牲にして、最悪だな。
★★★
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劇「まことの人々」で、人喰い軍曹役になった僕の彼女。
普通の女子大生だったのに、悪役にのめりこむうち、
次第に彼女は現実でもおかしくなって……
文藝賞受賞第一作。
(河出書房新社HPより)
なかなか面白かったぁ~。
「僕」とその「彼女」が主な登場人物なのに、名前は出て来ない。(と思う)
「僕」も「彼女」も大学生。
「彼女」は、女子大に通い、演劇サ-クルに所属。
次の芝居「まことの人々」で、エドモンド軍曹という悪人を演じるという。
そのエドモンド軍曹は強烈なキャラクタ-。
見た目も性格も最悪の極悪人!
そんなエドモンド軍曹に成りきる彼女の芝居の練習に「僕」が付き合う様子が可笑しかった。
「僕」と「彼女」のほかの人もユニ-クで、幽霊が見えるというデル。
近所に住むパン屋の店長・グリム。
勿論、デルもグリムもあだ名なんだけど、そのあだなの由来も可笑しい。
物語のあらすじを書くするとと、別段面白いものにならないけれど、読むと可笑しいのです。
なんだろ?
不思議な可笑しさ。
でも、こういうかんじ好きです。
次回作も期待します。
しかし・・・兄弟で1つの物語を書くって、どういう風に構想を練るんだろ?
★★★★
亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。
それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。
創作なのか、あるいは事実に基づく手記なのか。
そして書いたのは誰なのか。
謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。
圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋愛ミステリー!
(双葉社HPより)
最初から最後まで、この先どうなる?と逸る気持ちで読み続けたかんじ!
これは凄いミステリ-だ!
主人公の亮介はドッグランのある喫茶店を経営していて、恋人の千絵の失踪という事件を機に、父親が末期癌だと診断され入院し、その後、母親が交通事故で亡くなるという事態。
そして父親が一人暮らしていた家のなかに入り、見つけたものは、誰が記しかのかわからない連続殺人を告白するものだった!
その殺しの方法が・・・・なんとも残酷。殺人を犯す本人は、淡々とそれを行い、背筋が凍る。
その謎の手記のようなノ-トに書かれた内容を追う場面とそれを読む亮介の日常が交互に語られ、その二つに接点が段々と出てくる。
そして驚きの真実!
最後まで読むと、家族愛のようなものを感じる内容で、読み始めたときに感じた不気味なイヤなかんじが、温かいものも感じられるようになって、よく出来た話だった!
途中、亮介の言葉
年をとるというのは、たぶん混乱を混乱のまま抱きかかえて生きられるようになることではないだろうか。
が印象的だった。
なるほど・・・そういうものかもしれない。
★★★★
そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。
「1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない----。刊行以来、日本で、世界で、空前の話題を呼んでやまない長編小説
(新潮社HPより)
BOOK3では、青豆と天吾に加えて、牛河の章が加わり、三者それぞれを中心にした物語が進んで行きました。
牛河は「さきがけ」のリ-ダ-の死の真相を独自に追っている。
そして、「セ-フハウス」のリ-ダ-である老婦人の存在、青豆というスポ-ツクラブのインストラクタ-、「空気さなぎ」のゴ-ストライタ-・川奈天吾、この三人が何らかの結びつきがあると判断し、天吾の居場所を突き止め、その行動を執拗に探る。
牛河の存在が不気味でした。
かなり良い線の推理をし、単独行動している。
この存在は、脅威だ!と思いながら、天吾、青豆の章に加わっても邪魔にならず読み進められた。
そして、アッとびっくりな牛河の最期。
安心したけど、なんか、もうちょいと青豆や天吾たちに絡んでいく様子をハラハラドキドキしながら追いたかったので「え?」と思ってしまった。
そして、BOOK3は、ハッピ-エンドというかんじで終わったのだけど・・・・
う~ん。このままじゃないよね?
ハッピ-エンドは勿論、嬉しいけれど、これでお終いは、なんとなく物足りないと思ってしまう。
村上春樹なら、もうちょい仕掛けてくれるんじゃないか?と期待してるから。
でもBOOK3は10月~12月の物語。
1984年は12月でお終い。
あっ!でも1Q84年なら12月でお終いじゃないかもしれない。
なんて、あれこれ考えている(笑)
でもコレだけ長い物語なのに、全く飽きずに読ませるのは、流石!!
BOOK4があることを期待してます。
★★★★
気をつけて。もう、始まってるかもしれない
夜見山北中学に転校してきた榊原恒一は、
クラスの奇妙な雰囲気に違和感を覚える。
孤高の美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みるが、
謎は深まるばかり。
そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!
(角川書店HPより)
連続して綾辻作品を読みました。
この本、すごく厚くて、持って読んでいると肩凝りが酷くなるので、膝にクッションを置いてその上に
本を乗せて読むスタイルでした^^;
学園物ミステリ-というところかな?
ホラ-色はあまり強くないとお薦めの次女の弁でしたが、なかなか怖かった。
でも耐えられないほどでもなく、スト-リ-には惹き込まれる力があって結構、短時間で読めました。
父子家庭で育った、榊原恒一は15歳。
父親は大学教授でインド出張の期間、亡くなった母方の祖父母の家で暮らすことになり東京から転校する。
母親の妹である叔母の怜子も何かと恒一の面倒を見てくれて、かつては母や叔母も通った中学のことをあれこれ話してくれる。
しかし、その話のなかで、26年前から続く、ある不思議な話を聞き、自身もその謎の部分に深く関わることになってゆく。
ある事が原因で次々起きる不可解な死。
26年前から続く、忌まわしいことを食い止める為に行なわれる方法。
不気味な世界でした。
謎の美少女・見崎鳴の存在も最初は、不気味さに拍車をかけましたが、恒一と会話する様子は自然で二人の距離感も好感が持てた。
そして、終盤近くで明かされた<もう一人>の存在には驚いた!
なるほど・・・それが分かってから前の出来事を振り返ると伏線めいた事柄が巧く繋がる!
でも、なんだか切ないような哀しいような気持ちにもなった。
結局でも人が沢山、死ななきゃならない理由はなんだったんだろ??
よくわからない。
わからないけど、まあ楽しめた。
最初、不気味な存在に感じた見崎鳴が読んでいる途中から冷静な判断と行動をし、人を思いやる心も持った、凄く素敵な女の子だなと感じた。
表紙の絵は見崎鳴だと思うけど、この絵の雰囲気はピッタリ!
人が結構、死んだりするけど、淡々と過ぎていくので、わたしには有り難かった^^;
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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