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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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e6693d08.jpg発行年月:2009年3月


もう一度会いたい人が、あなたにはいますか?

 小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴……、そんな小さな手がかりから、依頼主の思い出に寄り添うようにして、捜しものを見つけ出していく“思い出探偵”。京都御所を臨む地で「思い出探偵社」を開いた実相浩二郎は、息子を亡くし、妻がアルコールに溺れていくのを見かねて刑事を辞めたという過去を持つ。思い出探偵社には、その誠実で温かい人柄にひかれるようにして、元看護師の一ノ瀬由美、役者志望のアルバイト本郷雄高、10年前に両親を惨殺された27歳の橘佳奈子が集まった。

 粗末なペンダントをわざわざ届けてくれた男性を探す「温かな文字を書く男」、ジャズ喫茶でのわずかな時間の出会いが人生を変えた「折り鶴の女」、車椅子の青年が思い出探偵社を混乱に陥れる「嘘をつく男」、戦後の混乱期に命を救ってくれた男性を探す「少女椿のゆめ」の4編を収録。乱歩賞作家によるミステリータッチのハートフルストーリー。

                                          (PHP研究所HPより)


先に、続編である「思い出をなくした男」を読んでいたのが意外にも幸いした。
思い出探偵社のメンバ-たちの人物像が後からわかるのも楽しかった。

探偵社のボスは、元刑事の実相浩二郎。
思い出のなかにある人を探してほしいと訪れる依頼者の気持ちに沿った捜査で、明かされていく真実には驚きとともに温かいものを感じた。

続編の方ではあまり詳しく触れられていなかった浩二郎の息子の死。
自殺なのか他殺なのか?死の真相は、はっきりとはわからなかったけれど、なんだか心がフッと軽くなるような救いの事実もあった。
アルコ-ルに依存して精神のバランスを崩してしまった妻との関係も少しずつ修復するキッカケとなった様子でホッとした。


探偵社メンバ-のなかの橘佳菜子の過去は壮絶で・・・これも続編で両親は佳菜子が高校生のときに殺されたと知ってはいたけど、どうして殺されたのか?が疑問でしたが、その真相も明かされ、佳菜子自身も命の危険にさらされていたとはビックリでした!


<鶴を折る女>と<少女椿のゆめ>は特に感動した。
思い出を辿るうちにどんどんわかること。
依頼人たちが、ず~っと長い年月思っていた探し人への感謝の気持ちが最後に伝わったときには、ジ~ンときました。


探偵社のメンバ-とは、また別の話で会いたいなぁ~。
シリ-ズ化されたらいいのになぁ~。

この著者、もっと自分より年上かと想像してたけど・・・後ろのプロフィ-ルをみたら
1961年生まれだった!

ほかの過去作品もぜひ、読んでみたい!
カテゴリ-にも追加しなきゃ!

★★★★★
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15bb5644.jpg   発行年月:2011年3月


        それはイタイほどに一途な想い。
   “恋”することはできるけれど、“愛”にはまだ早すぎる!?
   
   不器用な人たちの可笑しくも切ないラブスト-リ-
   
  
           
                            (祥伝社HPより)


8つの純愛物語。
お話に登場する人物が、違う話で再び恋愛話の主人公として登場するという楽しい仕掛け。


<西小原さんの誘拐計画>
付き合っている女性の14歳の娘を誘拐する小西原。
その誘拐の理由が笑えた~。

<やさしい太陽>
優しすぎるのか、バカなのか?太陽くん、もうちょっとしっかりしようよ!

<オケタニくんの不覚>
ちゃっかり居候しちゃった太陽くんに、密かに想い人・理穂を取られちゃう可哀相なオケタニ君。

<ス-パ-マリオ>
スト-カ-まがいの執拗な追いかけを恋人・理穂にしてフラレタ万理夫。
最初はキライだった真理夫を段々に憎めなくなり付き合う理穂の友人・佐知子。
確かに・・・・根は良い人なのかも?

<妄想ソラニン>
中学教師の貫太。弱気を助け、強気をくじく精神は立派だけど、頭の中は、妄想だらけ。
一歩間違うと犯罪だけど、年上の女性教師との恋愛は上手くいくといいなぁ~。

<1Fヒナドル>
アイドルみたいに可愛い容姿の日菜。
けれど、この容姿にはあけっぴろげな男っぽい性格が丁度いいと思っているところが好印象。

<アマリリス洋子>
田舎から芸能界にデビュ-したのが18歳の洋子。
しかしなかなか売れず・・・しかし、ある映画が転機となりブレイク。
その映画の監督とも結婚。
その監督が前の話で日菜にマジ告白春日井くんというのも面白い♪

<菊ちゃんの涙>
前の話で毒舌で性格が悪いと悪評の女子アナで登場の悠木かりんが本名の山田菊枝として登場。
女子アナを辞め地方のタウン誌記者として働いている。
前の話では嫌な女性の印象でしたが、彼女なりに頑張っていて応援したくなりました!


どの話もよかったけど、ラスト2つが特に好みでした(^^)
楽しい純愛話を読ませてもらいました♪

★★★


e82eb795.jpg   発行年月:2011年3月

「じゃあ、さらっちまうか。
それでさ、二人で誘拐犯になんのな」。
身代金目的の稚拙な犯行は、誰にも止められなかったのか――
家族の愛を享けられず、自堕落な日々に溺れ、互いの存在だけを頼りに育った幼馴染み、21歳の香田はるかと20歳の坂本光代。ふくらんだ借金返済のため、ふたりは7歳の少女をさらって身代金800万円を要求する誘拐劇を実行に移した――。女性の等身大の愛と性を描き支持を集める名手が、故郷・北海道を舞台に、犯行に至る女たちの赤裸々な性と心情を迫真の筆致で紡ぎ出した、衝撃の長編犯罪ロマン!

                                   (実業之日本社HPより)


はるかと光代は、中校生時代からの知り合い。
はるかは、虐められっこで、光代は心は男性で自分のことも「ぼく」という。
いろいろなところからはみ出したかんじの二人だったが、二人一緒に居ればお互い安心するのか?
けれど、一緒に居たから、いつまでも成長することがなく、大人になっても自堕落な生活を二人で続けていく。

はるかは、自分のことを「バカだから・・・」とよく言い、光代の言い成りになる。
暴力を奮われても、稼いだお金を全て光代に取られても反抗しない。

光代は、男っぽい格好をし、全く働こうとせず、はるかの稼いだお金や祖父母にお金を貰い、好き放題の生活。
気に入らないことがあれば、怒鳴る。

一見、はるかが弱くて、光代が強いかんじだけど・・・・
強かさを秘めているのは、はるかの方だったかも。
意志をちゃんと持っているのに、言葉や態度に出せないだけで、光代のそばにさえいなければ、もう少しちゃんと大人になれたかも。

光代は、性同一障害を抱え、心もアンバランスなかんじだった。
強い態度に出ているけど、やること全てが幼稚。
いつも従順なはるかに頬を打たれたときも反抗できなかったり予期せぬことが起きると逃げる。


一緒に居たら負の行いしかしない二人がいつまでも一緒に居たために思いついた犯罪も短絡的で、あっけなく終わる。

この事件の後、刑期を終えて社会に出た二人が別々に、前よりマシな生活を送ることを祈りたくなった。

読んでいて、不快感いっぱいの物語だったけど、犯罪を犯す過程がよくわかった。

物語は、本の冒頭にあるように1995年北海道小樽市で21歳のはるかと20歳の光代が開業医の7歳の娘を誘拐し身代金800万円を要求したものだけど・・・

調べたら1995年東京都足立区で似たような20歳の女性2人による誘拐事件があlりました。

誘拐事件を起す人って、こんなかんじの人が多いのかも・・・・
なんて思いました。


今までの谷村さんの書く作品とは、ちょっと違ったものでしたが、一気読みでなかなか物語としては面白かった!


★★★

   
1ee89316.jpg発行年月:2011年4月


鳩レースに導かれた、少年少女の成長物語
1980年代。家庭でも学校でも居場所のない小学校5年生のみなと。同級生の悟とつかまえたレース鳩がきっかけで、オランダ人の父を持つ女の子・ユリカに出会う。彼女は「町を出たい」と打ち明け…。


                       (集英社HPより)


小学5年生のみなと、悟、ユリカが「鳩」を通じて友情を育む物語。
それぞれが胸に仕舞っている悩み。

みなとは、若い継母に馴染めない。
継母と連れ子の3歳の浩太が加わった家族のなかに居場所がない。

悟は、厳しい父親との暮らし。
母親は父と離婚後、離れて行った。

ユリカは、オランダ人の父と日本人の母を持つ。
日本人と外見が違うことで、いろいろな辛い目に遇ってしまう。


3人とも今の自分の状況から、ちょっと逃れたいと思っていて、そんな時、「鳩」を通じて知り合い、「鳩レ-ス」の存在が更に3人を結びつける。

鳩レ-ス・・・こどもの頃、近所でやってる人が居たような・・・
今は殆ど、やってる人を知らないけど。


後半は、35歳になった、みなとたちの話。
それぞれが、社会に出て、生きている姿が描かれる。

みなとと悟は、それぞれが鳩を所有し、レ-スに参加していて、大人になった現在までの経緯が簡単に語られる。
ユリカの悩みは、その後、良い方向に解決したこともわかってホッとした。
みなとと悟の抱えていたものも時が経って自然に解決した様子。


前半は児童向けの青春小説のようだけど、最後まで読むと、これは大人向けの物語だと思う。
スラスラと読めて面白かった。

★★★

 
4a7bda69.jpg発行年月:2010年11月


デビュー以来の鮮烈な衝撃作
好意、愛情、執着、嫉妬、秘密……、人を好きになる気持ちのすべて。あるひとりの女の、恋愛大河叙事小説。
美緒とサスケは愛し合っている。
憎いほどに。
殺したいほどに。

                     (講談社HPより)


主人公の岡見美緒23歳は、前の会社の同期入社であった猫田健太郎と誰もが認める相思相愛のカップル。
しかし、美緒は、同じく前の会社の同期生であったサスケとも恋愛関係を築いていく。

健太郎とサスケの両方を愛し、それぞれに「愛している」と言えてしまう。
う~ん。こういう女性、結構、居そうな気がする。
と読みながら・・・・他の人も思い出す顔があるんじゃないかな?

美緒は女性からは嫌われるタイプの人かも。
容姿も良くて、明るくて、面と向かって「すき」と言われたら大概の男性は有頂天になるような女性?


美緒の恋人・健太郎が二股をかけられていることに気付き、あっさり別れを告げたのは気持ち良かった!
おぉ~健太郎やるじゃん!と拍手した(笑)。
お世話になったからと美緒の両親には丁寧にお礼を言ったり、律儀な性格も◎。
美緒の母親の気持ちはよ~くわかった。
自分の娘がこんな恋愛の顛末だったら、悲しい。

その後の美緒とサスケの恋愛もあれこれあって・・・
この二人は似たもの同士だから、こうなる事は予測出来たけれどね・・・。

美緒とサスケの周りの人たち、それぞれの同僚だったり友達だったりの恋愛の行方も、いろいろで
物語の全部にいろんなカップルの恋愛話がありました。
まさにこの物語は、「恋愛小説」!


美緒みたいな女性と付き合う男性は大変だ。
そして、サスケみたいな女性と付き合う女性も大変だ。


今までの作風とがらりと違う話でしたが、面白かった!!

★★★★

 
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