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読んだ本の感想あれこれ。
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09035493.jpg   発行年月:2007年10月


   書店に並んだ姿を見たら
   思わず涙を流すとおもう。
   うんこをもらすと思う。
   万引きはしないと思う。(本人談)

そこが痒い」の話から「っ?」の話まで全82話。
*五十音順に並んでいますが、どこから読んでも大丈夫、
あなた好みにお使い下さい。

                                     
(宝島社HPより)



伊集院さん、結構好きなので、読んでて楽しかった♪
元落語家なのは、初めて知った!
通りで話が上手いわけだ!

「あ」~「ん」までいろいろな話。
日常のちょっとした事も面白く語っている。

本書から得た伊集院さん情報をまとめておこう。

・元落語家で師匠は三遊亭楽太郎
・父親は「ライオン」勤務だった
・マヨネ-ズはさほど好きでない。
・生卵が大好き
・足のサイズは31cm
・本名は「田中健」婿養子に入ったので現在の本名は「篠岡健」


まだまだいっぱいあるけど、印象に残った情報です(^^)


小さい頃(幼稚園)の話で「冷蔵庫の話」が後ろの方にあったけど、この話は、予測出来ることにドキドキ。最後は予想通り血らだけで・・・可哀相だったぁ~(;O;)
危険だから、小さい子はマネしなようにしないと!


小学生時代のプ-ルでの着替えの話は、懐かしかった。
男子の着替え風景を思い出した!
「マジックパンツ」とは、わたしの周りでは言ってなかったけど・・・^^;


最初から最後まで楽しいエッセイでした!
次々、この「のはなし」シリ-ズは出ているようなので、また他のも読んでみたい!



★★★
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f4591af3.jpg発行年月:2008年6月


自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たくあしらわれ……、贈呈式の当日、受賞者が会場に現れない……!? 先輩たちには散々いじらつつも、波瀾万丈の日々を奮闘する新人出版社営業・井辻智紀。本が好き。でも、とある理由で編集には行きたくなかった井辻くんの、ハートフル・ミステリ。

                        (東京創元社HPより)



元書店店員として働いていた経歴がある著者らしい物語。
出版社の話は、時々あるけど、ここに登場するのは、その営業担当の井辻くん。
本屋さんを巡り歩いて本を置いて貰い、その後も自社の出版物の売れ行き状況を見守りながら書店を日々行き来する。

井辻くんは中堅の出版社・明林書房。
そして、度々顔を合わせる大手出版社・佐伯書房の真柴。
いわばライバルの関係だし、真柴は井辻くんより年も上、経験も上なので、やや見下したかんじで井辻くんを「ひつじくん」と呼んだりする。
でも、二人の会話のやり取りは、どこかユ-モラス。
ライバルだけど、良い本を多くの人に読んでもらいたいという思いは共通なので、根本の考え方は似てる部分があるみたい。


本屋をあちこち訪ねながら、遭遇するちょっとした謎を解いて行くのも面白かった。

個人経営の本屋さんが消えていく現状は淋しいな~と思った。

考えれば・・・自分も昔に比べたら本は買わなくなったなぁ~。
殆ど、図書館本だし、買うにしてもお手軽なネット通販を利用しちゃう。
個人経営の本屋さんが消える要因を自分も少なからずつ作っているのかも?なんて事も考えてしまった。

平台を獲得するために、井辻くんのような営業の方は頑張ってると思うと、今度から本屋さんの平台を見る目も変わるだろうなぁ~。
手書きのPOPって読むの好き!
自分が既に読んだ本だと「そうそう!その通り、上手い事書いてるなぁ~」なんて思ったり。

物語のなかに、いろんな作家の名前や作品の名前が登場するのも本好きには楽しかった!

この井辻くんシリーズの最新刊が出たようなので、読むのが楽しみ♪

調べたら他の書店のことを書いたシリ-ズ本もあるようなので、そちらも読んでみたい!


★★★
d4958514.jpg    発行年月:2009年10月

運命に挑んだ女たちができることは、
ただ濁流に呑み込まれるだけ――。
『ゴールドラッシュ』から10年、『命』から8年。
決定的なスキャンダルを抱えた女子アナたちが乗り込んだ小舟はどこへ?柳美里初のエンターテイメント巨編!!


                                          (講談社HPより)


表紙写真のインパクト凄い!
そして、その内容もこの表紙通りの過激さ。

NTSアナウンサ-のニュ-ス番組を飾る女子アナたちの赤裸々な日常を描いた物語。
著者は、多くの人に接して現場の声を取材して本書を書かれたとか。

そうして考える・・・・華やな仕事に見える女子アナの仕事も大変だなぁ~と思う。

この物語の中の最初には主に3人の女子アナが登場する。
・チ-フプロデュ-サ-と不倫関係にあるニュ-ス番組のサブキャスタ-藤崎あゆみ
・プロ野球選手と恋愛関係にあるスポ-ツキャスタ-の水沢千広
・大学時代からの恋人がいるお天気キャスタ-の望月結香

この3人は番組の顔で、それぞれ人気もあるが、私生活の部分がビックリ!
なぜか性描写ばかりなのですが・・・ドギツイ・・・ちょっと嫌気がさしてきました^^;

ま、不倫とか恋人との恋愛とか珍しくないので、ここにしつこいくらいの性描写を持って来なくてもいいのになぁ~なんて思いながら、ちょっと飛ばし読みしました(笑)

下巻では、上巻から4年ほど経った彼女たちのその後が描かれていくのですが、新しく入社する2人の女子アナも加わって複雑な男女関係もあり・・・・
新人の女子アナって大学生のときから局側に目を留められたりするのかなぁ?
やはり教養以外に外見も大事な職業って事なんだろうか?


上巻最初に登場の3人のうち、気に毒だったのが、お天気キャスタ-の望月結香。
恋人の暴露情報により苦労することになってしまう。
でも、その後の再起する姿が良かった。

他の2人も結構、状況が変わって・・・穏やかな世界じゃないなぁ~と思った。
藤崎あゆみの転身のために取った手段も凄い!ちょっと拍手したくなったけど、転身後は上手く行くのか?気になった。


上巻読み始めは・・・くだらないなぁ~読むの止めようかな?と正直思ったのですが・・・・
先にも書いたけど、下品でしつこい性描写がなければ、まあまあ面白い物語だったと思う。


★★★
   
130ea253.jpg発行年月:2010年8月


ある作家の奇妙でいとしい日常。日記体小説
原稿が進まない作家の私。
苔むす宿での奇妙な体験、盗作のニュースに心騒ぎ、
子泣き相撲に出かけていく。
ある作家の奇想天外な日々を通じ、
人間の営みの美しさと面白さが浮かび上がる新境地長編。

                         (集英社HPより)


主人公の「私」は、小説家。
原稿用紙に向かうけど、全然物語は進まない。
そんな「私」の日記で綴られた本書。

「私」は、小川さん自身なのか?
日記の最後に<原稿零枚>と書かれる日が続くけど、たまに<原稿4枚>などの日もある。
が・・・そんな日も次の日、再び零枚に戻り・・・・気に入らず破り捨てたのかな?なんて想像して楽しんだ。

「私」は、いろいろな所にも出かけてゆく。
その場所で、「私」が起す行動が、ユ-モラスで好き。
小学校の運動会をあちこち覗いて廻るとかは、案外楽しそうなんて思ってしまった。

原稿用紙では筆が進まずだったので、小学生が使う1ペ-ジに84文字書けるマス目が書いてあるノ-トに小説を書き筆が進むと喜ぶ・・・・・なんていう箇所もチャ-ミング!
結局、そんな物に書いたものはダメと没収されてしまうのですが・・・。


日記なので、事柄が切れ切れなのですが、それもまた楽しい。
その先、どうなった?なんていちいち考えないで次のことに向かえる気楽さもいい。

日記だけど、ありきたりな日常をつらつらと綴っただけとは違う。
小川さんらしい、どこか不思議などこか妄想っぽい雰囲気が漂っていて、
気持ちよく文章を追うことが出来ました。

★★★
21862a96.jpg   発行年月:2010年8月

コンプレックスに苛まれる男と女が、自分の居場所を
見つけていく姿を描いた、透明感溢れる“荻上ワールド”!

「モリオ」
------青年モリオは、母の形見の足踏みミシンを前に思い出していた。
子どものころミシンの下に隠れるのが好きだったこと、
ミシンを踏む母が大好きだったこと、
そして姉のために母が作った花柄のスカートを穿きたかったことを……。

「エウとシャチョウ」
------末期癌の猫シャチョウを飼う女医ヨーコと
同棲することになった「僕」。
日々、シャチョウの面倒をみているうちに、
才能など何も無いと思っていた自分に、
「猫と心を通わせる力」があることに気がつく……。


                                    (光文社HPより)


文句なしに面白かった!
荻上さんの描く世界には、ほんわかした緩い温かい空気が流れているかんじがする。
映画「トイレット」の原案とかいう物語の本書ですが、映画が見たくなること間違いなし!

2つのお話の主人公は、それぞれ男性で
最初の話の主人公はモリオ。
母親が亡くなり、その母親が生前よく使っていたミシンを自分が貰う。
モリオにとって、そのミシンは思い出深い大切なもの。
ミシンで母親が作っていた花柄のスカ-トを自分で作ろうと思う発想も凄いけど、それを自分が履くために作るという発想もビックリ!
でも嫌悪感は沸かない。
そこまでのモリオの様子を読んでいれば、そうすることが自然なことだと納得してしまうから。

次の話の主人公はエウ。
彼もモリオと同じように、昔から人とあまり接することなく地味に生きて来たような男性。
バイトは16個も次々、クビになっているし。

2つの話の主人公たちは、似ている。
でも、悲壮感はなく、出会う人たちによって暮らしぶりが変化していく。

二つの話に共通して出てくる「ひだり布地店」のおばさんとそこの猫(三郎)。
考えると、二人の男性は、このひだり布地店のおばさんと猫に知り合ってから、
暮らしぶりが変わったんだ!


何がどういいのか?上手く表現出来ないんだけど、こういう話、好きです!
文章でこんなに楽しめたのだから、これが映像化されたら、きっともっと楽しめるんだろうな~。

映画を観るまえから、期待度UPしました!

この表紙の絵は奇妙だけど、物語の雰囲気にはピッタリ!!

 

★★★★
 

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