朝起きると、隣の部屋に幽霊が!?
ある街の高台に佇むおんぼろアパート「てふてふ荘」。
敷金礼金なし、家賃はわずか月一万三千円、
最初の一ヶ月は家賃をいただきません。
この破格の条件の裏には、ある秘密があって……。
(角川書店HPより)
古いアパ-ト「てふてふ荘」に住む住人たちの物語。
1号室~6号室まであるアパ-ト。
それぞれの部屋には、自縛霊が住んでいて・・・
部屋を借りる前に大家さんから顔写真を何枚か見せられ「どれがいいですか?」と。
借りる側は「?」と思うのですが、その写真が自縛霊たちの写真というわけ。
お化けは嫌いだけど、ここに登場の自縛霊たちは、殆ど普通の人間のようなので、怖くはない。
その部屋に住むことになった者と自縛霊たちの関係は、なかなか微笑ましい。
自縛霊たちが成仏するには、その部屋の住人が、幽霊という枠に囚われずに相手に対してなんらかの感情を抱いて触れ、それが出来れば成仏してこの世から消えてゆく。
住人と良い関係を築くことで、成仏し、そこに別れが生じる。
ちょっと切ないけれど、霊たちにとっては、幸せなことかも。
一番好きだったのは、4号室の自縛霊・湊谷薫と、てふてふ荘最初の住人で、4号室の住人だった平原明憲の話。
平原は訳あり、アパ-トを出たのだが、再び、そこを訪ねる。
平原が出たあと、薫は、頑なに他の住人を拒んでいた。
その理由がわかったときは、温かい気持ちになったけど・・・心が通ったと同時に別れが来たのは切なかったなぁ~。
そして大家さんと自縛霊との関係には、驚きの真実があった!
なるほど・・・・。
大家さんも辛かったんだろうなぁ~。
皆が成仏出来るまで見守りたかった理由がわかった。
乾さんのお話は、やはりいい!
★★★★★
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唯腕村理事長となった東一は、村を立て直すために怪しげな男からカネを借りて新ビジネスを始める。しかし、村人の理解は得られず、東一の孤独は深まる一方だった。女に逃げ場を求める東一は、大学進学の費用提供を条件に高校生のマヤと愛人契約を結んでしまう。金銭でつながった二人だが、東一の心の渇きは一層激しくなり、思いがけない行為で関係を断ち切る。それから10年、横浜の野毛で暮らしていたマヤのもとに、父親代わりだった北田が危篤状態だという連絡が入る。帰郷したマヤは、農業ビジネスマンとして成功した東一と運命の再会をした。満たされぬ二つの魂に待ち受けるのは、破滅か、新天地か。週刊文春と別冊文藝春秋の連載が融合されて生まれた傑作小説、堂々の完結。
(「BOOK」デ-タベ-スより)
長い物語でしたが、不思議とスラスラ読み進めることができた。
大して面白くもないけど・・・何故か「唯腕村」の行方が気になって・・・。
新理事長の座に就いた、高浪東一だが、リ-ダ-の素質はゼロに等しい。
けれど、自分がこの村をなんとかしていかねばならない!と言う心意気は感じられて
軽薄だけど、単純明快な性格は、ちょっと憎めない。
途中から入村した美少女・真矢をリ-ダ-という権利を使い、自分の都合に合わせて利用するのはどうか?と思ったが、真矢も負けずに強かであり、この二人の今後が、この物語の後も気になる。
続編が読めたら面白いだろうなぁ~。
「ポリティコン」とは?
ソクラテスの唱えた「政治的動物」という意味だとか。
わかるようなわからないような・・・・笑
物語の舞台になっている「唯腕村(イワン村)」のなかで、鼓舞奮闘する東一はイワンのバカ。
イワンのバカは、トルストイ?
物語自体は、凄く面白いわけではなかったけど、何となく惹かれる雰囲気はあった。
★★★
大正時代、東北の寒村に芸術家たちが創ったユートピア「唯腕村」。1997年3月、村の後継者・東一はこの村で美少女マヤと出会った。父親は失踪、母親は中国で行方不明になったマヤは、母親の恋人だった北田という謎の人物の「娘」として、外国人妻とともにこの村に流れ着いたのだった。自らの王国「唯腕村」に囚われた男と、家族もなく国と国の狭間からこぼれ落ちた女は、愛し合い憎み合い、運命を交錯させる。過疎、高齢化、農業破綻、食品偽装、外国人妻、脱北者、国境…東アジアをこの十数年間に襲った波は、いやおうなく日本の片隅の村を呑み込んでいった。ユートピアはいつしかディストピアへ。今の日本のありのままの姿を、著者が5年の歳月をかけて猫き尽くした渾身の長編小説。
( 「BOOK」デ-タべ-スより)
唯腕村(イワン村)のリ-ダ-的存在となった東一の逞しさには感心するけど、
なんだか危なっかしいかんじ。
村が設立当時は理想郷を謳っていたが、段々と村の活気が失われていく。
上巻では、まだまだこの物語の面白さがよくわからなかった。
けれど、読みやすく結構、早いペ-スでぺ-ジをめくっていた。
全体を通しての感想は下巻を読んでから・・・
★★★
世代も場所も超えて通じ合う、それって、なんかすごくない?
急死した母の葬式に来た3人組のおばさんから、
昔4人で作ったという同人誌を渡されて……。
4人の過去と想いが今に繋がる連作短篇集
(文藝春秋HPより)
最初は、お調子者の高校3年生の男子3人のやりとりから明るくスタ-ト。
いまどきの高校生の会話っぽく、バカっぽくて笑える。
でも、そんなム-ドが一挙に変わる。
なんと朝は普通に送り出してくれた男子の一人、セイヤの母が急死してしまう。
通夜・葬儀と慌しく行われるなかで、母親の小学校時代からの友人だというおばさん3人がやってきて、以前4人で作っていた同人誌を渡される。
セイヤにとっては、地味な母親だったけど、母親にも輝いていた青春時代があったんだ!と気づかされる。
そして、物語はセイヤの母・ショ-コの小学校時代へと移る。
セイヤに同人誌を手渡しに来た、3人との出会いの時期である。
樹村ショ-コ(セイヤの母)、陣ノ内アキ(女王様っぽい)、森川(ギャグ要員)、吉野(学級委員)の青春物語が、語り部を変えて次々進んでいく。
4人の共通は、漫画を描くのが好きなこと。
4人の成長したその後の事も追いながら、ショ-コの結婚に至る経緯やら、実際にプロの漫画になるという夢を叶えた者も居て、時代を超えて物語が上手く進んでいく。
そして、ラストには、また新たな出会いもあって、なんだか楽しい気分になった。
心温まる連作短編集でした♪
★★★★★
風変わりな少女、あみ子の目に映る世界を鮮やかに描き、小川洋子、三浦しをん、荒川洋治の絶賛を受けた第二十六回太宰治賞受賞作。書き下ろし作品「ピクニック」を収録。
(筑摩書房HPより)表題作の「こちらあみ子」と「ピクニック」の二編が収められている本書。
どちらの主人公ともちょっと独特な世界観を持つ人たち。
「こちらあみ子」のあみ子は、まだ少女。
すごく純粋な心を持ち、物事の捕らえ方が、ちょっと常識(?)と離れたところにあるかんじ。
こういう視点でものをも見る主人公を描ける、この著者の感性は凄いなぁ~なんて思った。
純粋で、ストレ-ト過ぎるくらいに物事を捕らえるあみ子だけど、周りの大人たちの対応は、あみ子にとっては不幸なかんじ。
なんだか、読んでいくととても辛い気持ちになってきた。
あみ子自身が辛さを感じていない様子なのが救いだけど、そのこともなんだか切ない。
二編目の「ピクニック」の主人公は七瀬。
『スロ-ガ-デン』という飲み屋で働くようになり、そこの従業員仲間とのやりとりが描かれる。
そのやりとりは、結構楽しかった。
でも七瀬も凄く変わってる女性。
最後まで、言動の根拠がよくわからない人だったなぁ~。
二編とも変わった人が主人公の物語なので、とっても不思議な気持ちになる話だった。
こういう物語を書ける著者の今後の作品がとても気になる。
次回新しい作品が出たらぜひ、また読んでみたいと思った。
この表紙もどこか儚げなかんじが本の内容にピッタリ!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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