岬の先端に建つ喫茶店を一人で切り盛りしながら、
何かを待ち続けるおばあさん。
その喫茶店を訪れる、心に傷を抱えた人々。
彼らの人生は、喫茶店での一期一会によって、変化し始める。
(幻冬舎HPより)
温かい物語でした!
岬の喫茶店を営む初老の女性・悦子さんがとってもチャ-ミング。
そこを訪れる人たちは、心に傷を負って来るのだけど、悦子さんと接することで、また前を向いて頑張ろう!と気持ちが変化する。
お話は6つに分かれていて、
一番目は、奥さんを最近亡くした陶芸家の男性が小学4年の娘とドライブの途中に立ち寄る。
2番目のお話は、就職活動が上手くいかず、一人気分転換のためバイクでツ-リング中、ガス欠、そしてトイレに行きたくなり、喫茶店に助けを求めて寄った青年の話。
3番目の話は、研ぎ屋だったが謝金苦で家族も仕事も失い、夜中、喫茶店に泥棒に入った男の話。
4番目の話は、会社の重役だったが、突然の左遷宣告を受け、常連だった喫茶店を訪ねた男の話。
ここまでは、悦子さんにとっては他人とのお話。
そして・・・
5番目は、悦子さんの甥で隣に住む浩司の話。
元はミュ-ジシャンを目指し、仲間とバンド活動をしていた浩司には、再び仲間とライブをしたいという夢があり、自分でライブハウスを建てていた。
6番目は悦子さん本人の話。
明るくて、他人に希望を与えている悦子さんにも心のなかには寂しさやらいろいろな想いを抱えていたと知り切なくなった。
でも・・・・喫茶店を訪れた4話までの人たちとの交流は続いているらしく、その人たちはその後、自分の道を歩んでいるんだと知り嬉しくなった!
そして、悦子さんは一人じゃないんだなぁ~と思えたら、なんとも言えない温かい気持ちで読み終えることが出来た。
森沢さんの物語は、人の優しさが沁みるなぁ~。
★★★★★
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どうするかなー、今後の人生
珠子とかおりは大学の、夏美とかおりは高校の同級生。かつての仲良し、アラサー3人が各々の人生を選択していく様を、移りゆく季節を背景に色鮮やかに描く感動作。
(筑摩書房HPより)30代女性3人の日常を描いている。
かおりは、4つ年下の役者志望のフリ-タ-と同棲中。
自身は大学の学生課に勤める。
珠子はイラストレ-タ-。
独身で母親と二人暮らし。すぐそばには祖母が住んでいる。
夏美は最近、雑貨屋を開いた。
夫と二人の子どもと暮らしている。
3人のそれぞれの出来事が交互に語られ、時には3人が集まる。
全く違う生活環境で、ばらばらの性格で、でも昔からの馴染みの友って大人になっても、ずっと年を取っても変わらない雰囲気なんだろうなぁ~なんて自分に置き換えて考えてみたりして・・・
大した事件も起きず、普通に過ぎる日常を描いているけど、なんとなくいいな。
どんな日常のなかにも、怒れたり、悲しかったり、ちょっと嬉しいことはあるわけで・・・
そんななかで、あれこれ悩んで決断したり
こういう小説の感想を書くのは難しいな・・・笑
でも最初から最後まで楽しく読めました♪
★★★
恋情、妄想、孤独、諧謔…中島京子ワールドへようこそ
女の部屋の水漏れが、下に住む男の部屋の天井を濡らした。女が詫びに訪れたのをきっかけに二人は付き合い出し、やがて男は不思議な提案をするが…。(「天井の刺青」)。直木賞作家が紡ぐ珠玉の7篇。
(集英社HPより)
7つの短編集。
植物園の鰐
シンガポ-ルでタクシ-を拾うのは難しい
ゴセイト
天井の刺青
ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウエィ
コワリョ-フの鼻
東京観光
過去5~6年の間にいろいろな媒体に発表済みの作品を集めたものだそう。
わたしにはコワリョ-フの鼻以外は初めての作品でした。
ちょっと不思議なかんじで始まった「植物園の鰐」。
次の「シンガポ-ルで・・・」は結婚5周年の記念旅行にシンガポ-ルを訪れた夫婦の可笑しなお話。
「ゴセイト」は、放課後にだけ現れる男子生徒との思い出を語る話。
とSFチックだったり青春小説風だったりといろいろ。
いろいろなテイストだけど、どれにもクスッと笑えるユ-モアがあり読んでいると楽しい♪
既読だけど、「コワリョ-フの鼻」は、やはり面白い!
夫婦の会話が、漫才みたい。
表題作の「東京観光」もよかったなぁ~。
会社の研修で東京に3日間滞在した主人公が、滞在先に選んだ格安ホテルで知り合った外人のマリアナとのこと。
ちょっと変わった東京観光だけど、気持ちが通じ合う人と出会えたのが最高の思い出でしょう。
表紙の絵(挿絵)も素敵。
これがデビュ-作の木版画作家の千原博美さんだと、あとがきに紹介ありました。
次は長編がまた読みたいな。
★★★
音楽の才能は普通だが世渡り上手なワタルと、才能に恵まれるも、孤独に苦しみ続ける礼二。2人は中学最後の文化祭でバンドを組み、大成功を収めるが、礼二の突然の脱退宣言によりバンドは空中分解する。その後2人はお互いを意識しつつも相容れないまま別々の道へ。紆余曲折を経て、礼二がようやく巡り合った理想のバンドがある事件に巻き込まれてしまい……。武士道シリーズで女子を描いた著者が、今度はロックする2人の男を時代の変遷とともに描いた音楽青春小説
(文藝春秋HPより)
誉田さんの描く青春物はいいなぁ~。
音楽を題材にしたものは過去にもあったみたいだけど、わたしはこれが始めて。
中学時代にバンド結成した仲間がその後、大人になっていくまでの物語。
途中、疎遠になったりしても、学生時代に共に演奏したことが常に頭に残っている。
プロの世界に入った者。
音楽を忘れられないけれど、別の仕事を転々としている者。
題名がレイジなんだから・・・・礼二が再びスポットライトを浴びるんだろうなぁ~と予測はしつつもその過程がどういうふうになっていくのか楽しみに読んでいた。
ラストは、嬉しい結末で大満足♪
中学時代の彼らが話す洋楽のア-ティストやら楽曲が、知ってるものが多く、楽しかった♪♪
★★★
身長50センチのミトンさんは、アカネの秘密の同居人。
わがままで謎の深いミトンさんと、
そこに集うどこまでも優しく独創的な人々を描いた
ほの甘い長編小説
(毎日新聞社HPより)
またまた不可思議なお話でした。
でも、こういう雰囲気が好き♪
叔父のミキヒコから借りて住む事になった家の床下に居た身長50cmのミトンさん。
おばあさんの容姿なのに、言葉遣いはやや乱暴で、自分のことを「オレ」と言う。
赤い服を好んで着ていて、好物は冷えた果物。
果物をほお張る様子は、どこか動物的。
そんな不思議なミトンさんと主人公の茜。
茜の恋人・庄司、会社の元同僚・みほとの関わりも描きながら物語が進む。
ミトンさんに引き合わされたときの庄司とみほの様子も対照的で可笑しかった。
庄司は最初、拒否反応を示し、みほは自身の未熟児で生まれ病院に入院中のわが子とミトンさんの姿を重ねて優しく接していた。
後半、ミトンさんを実家のある海に連れて行き、母親とミトンさんの再会の場面で明かされるいろんなこと。
不思議な話だけど、どこか温かいかんじもあって良かった。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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