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読んだ本の感想あれこれ。
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e35eebc3.jpg    発行年月:2006年3月

    ある女性の妊娠と出産を描いたばなな文学の新境地!

    この気持ちはどこから来るのだろう? 
    生命の誕生、まだこの世にやってきていないある魂との
    出会いを描いた書き下ろし長篇

                                                             (文藝春秋HPより)

                            
ちょっと前のばななさんの作品。
図書館で見つけまだ読んでないな~と借りて来ました。

主人公のキミコは小説家。
内縁の妻のような恋人・ユキコがいる恋人の五郎との付き合いが続いている。

五郎は、優しい人なのか?
キミコとユキコどちらも大事にしているかんじ。
でも、そういうのって、どうなんだろ?
なんて思いながら読んでいました。

キミコもユキコも五郎もそんな状況を変えたいとか不満だとか思っていないところがこの人たちが上手くいく要因なんだろうな。
根本的な考え方は同じということでしょう。

最初は、なんだかしっくりこない3人の関係でしたが、キミコが妊娠して出産するラストあたりの
キミコとユキコの対面の場面では、ちょっと感動したな。

他人から見たら、お互いが邪魔な存在でしょうけど、この二人は、ちょっと違う。

そして五郎自身が言う言葉
「自然に、なるべく誰もがつらくないように、人生を楽しんでいきたいと、思っている」

そうか~こういう人たちなんだぁ~。
そんな風に思いながらなら、きっとこの人たちは、このままの関係をずっと続けていけるだろうなぁ~。

最後は、温かい気持ちになれる物語でした♪


 

★★★★

 

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9eb5d828.jpg発行年月:2004年1月


ヒトミとアカコは27歳の女漫才師コンビ。
苦労性のヒトミと天衣無縫なアカコ、性格も境遇も異なる二人だが、“本物の漫才師”目指して奮闘中! 
お笑いに賭ける青春を描く、傑作成長小説。
第16回小説すばる新人賞受賞作。

                       (集英社HPより)



ヒトミとアカコの関係が良い!
身長180cmのヒトミと身長150cmのアカコ。
正に凸凹コンビ!

二人のネタ合わせの場面も楽しく、その練習の成果を見せる舞台の様子も楽しかった。
芸人さんって、みんなこういう風に頑張ってるんだろうなぁ~なんて想像しました。

二人以外の登場人物、アカコの祖母の頼子さんや、マネ-ジャ-さん。
そして先輩芸人の乙と別れた妻ユキユメノ、二人の娘・エリちゃん。

皆がそれぞれの人たちの生き方を応援し、手助けしたりしていて、実に温かい。

これが著者のデビュ-作なんだぁ~。
知らずに読んだけど、良かった♪

まだ読んでないほかの作品も、そのうち読んでみよう。

★★★
 
f49207da.jpg発行年月:2010年10月


ささやかでいい。叶ってさえくれれば--------
可愛い妹が欲しい、元恋人と復縁したい、部下と不倫をしてみたい、とにかく誰かと話したい……。
芥川賞作家が掬い取る、街にあふれたいくつもの小さな願いごと。静かだけれど切実な、9つの物語。


1.「あと1つのお願いは何にしよう」不倫がバレて会社を辞めたOL……【願い】
2.「可愛い妹が欲しい」妄想がちの大学生……【妹思い】
3.「大坪さんと寝てみたい」管理職のサラリーマン……【ノーチャンス】
4.「熊になるのは、嫌」母の恋人が気に喰わない小学生女子……【つるとくま】
5.「ちゃんとしたお墓が欲しい」3人の息子を持つ老紳士……【散骨と密葬】
6.「いつかホームランを打ったら」元カノと復縁したい男……【ファウルボール】
7.「友達が泣くところは、みたくない」友情睦まじいアラフォー女たち……【たくさんの荷物】
8.「1週間、電話がかからなかったら、もう死のう」引きこもりのライター……【七日間】
9.「知子はお願い玉を手に入れた」夢が叶う緑色の玉を大切に持つ少女……【お願い玉】


                                             (講談社HPより)

お願い事に関する9つのお話。
どの話も楽しみながら読みました(^^)


願いが叶う人あり、叶わなくてもめげずに前を向いて進む人ありで、読後は爽やかなお話なので、ひとつを読み終えると、さて、次はどんなお願い事の話かなぁ~?なんて思いながら読みました。

「つるとくま」の小学6年生の美々加が「熊になるのはいや」は最初?でしたが・・・
あ~そういう意味ね・・・・^^;とわかって
そういう苗字の人、実際にいるのかなぁ~?なんて思ってしまった。
都留くんは・・・・芸能人にいなかったっけ?


久しぶりの読んだ、この著者の本。
今度は長編で何か読みたいな。
過去の作品でも探そうかな。

★★★
 

b097df52.jpg   発行年月:2010年5月


   〈あなた〉と〈私〉……名前すら必要としない二人の、密室のような恋
    
    山本文緒・行定勲・西加奈子・青山七恵さん絶賛の至上の恋愛小説。
    読売新聞、毎日新聞でも話題になった島本理生の新境地!



                              (河出書房新社HPより)


なにやら、淫靡なものを連想させるタイトルと表紙ですが・・・ある意味、純愛を描いているのかも。
主人公の「わたし」とその恋の相手である「あなた」。

わたしには、同居している直樹という恋人がいるけど、時々、暴力を受けたりしていて健全ではないかんじ。
「あなた」から恋を打ち明けられたときには、一緒に暮らしている人がいるからと断る。
けれど、二人の関係は、途絶えることなく続く。

この辺の関係の持続は、第三者的にみると理解し難いものなんだけど・・・・
わたしの抱えるもの(両親や同居する恋人との関わり方)を考えると、「あなた」の存在は必要なものだったのかも?
告白は受け入れられないけど、そばに常においておきたい存在?

一方の「あなた」も結婚したのに、「わたし」を今までと同じように「僕はあなたが好きです」と言ってる。

お互いさまの関係なのかなぁ?

この二人でないと成立しない関係でしょうね。

二人に共感は出来ないし、行動もよくわからないけれど、文章はなんだか美しくて読んでいて心地よかった。
不思議な魅力の作家さんだ。

好き嫌いが分かれそうな話でもあるだろうけど、好きか嫌いか?と問われたら
わたしは、好きです(^^)

★★★
 
dfa4c55d.jpg発行年月:2003年8月


短歌界の鬼才 穂村 弘と、女神 東 直子の二人が交互に詠んだ短歌と散文で、永遠の恋に墜ちる男女の姿を描ききる! 
言葉でどこまで愛しあえるか?
その答えがここにある


       
                (全日出版HPより)


東さんの小説は、何冊か読みどれもわたしの好みの作品でした!
でも短歌はどんなかんじなのかなぁ~?
と気になり、探したらコラボ作品があり、気になって読んでみました。

後ろのあとがきに、お二人の言葉がありましたが、メ-ルでお互いの歌を交換し合って作られたものだとか。
面白いことを考えるなぁ~。

短歌って、あまり馴染みがないけど、こうして1組の男女が偶然に出会い、お互いに好意を持ち、恋人になり、そして別れがくるというよくある恋愛パタ-ンを短歌で表現していくと、すごく馴染み易い!

どうなる?この二人は?なんて思いながら普通の恋愛小説のようにドキドキしながら進みました。

短い文に込められた気持ちは、読み手の想像力に委ねられ・・・・
あれこれ妄想しながら楽しみました(笑)



表題にある回転ドアは二人の出会いの場にあったもの。
二人の出会いの頃の歌が特にいいなぁ~(^^)


読んでいて楽しかった♪


★★★★
 
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