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読んだ本の感想あれこれ。
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cf7a9fd4.jpg発行年月:2010年11月


それは現実か、都市伝説か----。
巨大な憎悪が降り注ぎ、崩壊に直面するこの街と
愛しき住人たちを守るために彼らは、現れた。
運命と絆が交錯するラスト! 
誉田ワールドの集大成!! 

                        (中央公論新社HPより)


歌舞伎町って、行ったことないので、よくわからないけど、なんとなく犯罪が蠢くイメ-ジがある。
風俗店、飲食店、暴力団・・・・etc・・・。


そんな歌舞伎町に住み、店を出して生計を立てている人たちもいる。
店が次々に変わりそこに行き交う人たちも次々変わる町で、ずっとその町を愛し、守るべきものを守るために、立ち上がったのが歌舞伎町セブン。
でも、そのために行なった事は、犯罪。

最初から、町会長が殺される事件が起きる。
しかし、遺体には外傷がなく突然死と判断されてしまう。

その死に不可解なものを感じた、町交番勤務の小川幸彦。
かつて、区長だった父親も同じような死を遂げていた。

そして、歌舞伎町を取材し、町の実態を雑誌に掲載しているフリ-ライタ-の上岡も町会長の死に何か引っかかるものを感じていた。

幸彦と上岡がやがて出会い、その死の真相を探る。
その途中で浮き上がる「歌舞伎町セブン」の実態。
都市伝説のように噂されていたそのグル-プのメンバ-も現れ、事件の真相が明かされていく。

でも・・・・まだまだハッキリしたものが書かれず物語が終わってしまったような・・・・。
話は読みやすく、どんどん読み進めていけたけど、
これは続編が絶対あるはず!

それを早く読みたいです!!

ややグロテスクな暴行シ-ンがあるので、R15くらいかな?^^;
「痛いよ~(;O;)」って思いながら、読みました。

先に読んだ「ジウ」に絡んだものも少しあり、刑事課の東も登場でした。

★★★

 
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4e642141.jpg発行年月:2010年12月


夜な夜な聞こえるあの音。も、もももしかして(汗)
のどかな毎日×驚愕のセンセーション!

優しい夫と、もうすぐ3歳になる息子と暮らす「私」。「全てを一新して、生活を変えなければ」と思い立ち、パートをはじめ、新しい家に引っ越した。引っ越し先の隣家は、6人の男の子のいる大家族。ひとり息子のためにはよかったと喜ぶ「私」だったが、毎週金曜、隣家ではある出来事が起こるのだった……。

中国人留学生たちの「今」を描く「ピラミッドの憂鬱」を併録。

                                  
 (講談社HPより)


表題作のほかに「ピラミッドの憂鬱」と2編が収められている本書。

「ピラミッドの憂鬱」は、中国から日本へ留学して来た二人の青年の日常を描いていた。
二人は幼なじみでもあり、お互いの親は元同僚同士。
結構、裕福な暮らしをしている家庭で育った二人。

日本へ来てもさほど苦労なしで生活しているかんじ。
楓果(ふうか)は、大学卒業後は貿易会社に就職し、自分で稼いでいるかんじもしたが、もう一人の南羽は親からの仕送りに頼り切っているかんじの根っからのお坊ちゃん。

だけど、南羽の父親(地方都市の副市長)に汚職問題の疑いが問われる事態発生。
そして、楓果の父親も病に倒れた!

一人っ子って、若い頃は両親、祖父母に甘やかされていい身分だけど、やがてその何倍もの苦労を背負わなければならないんだなぁ~


表題作の「陽だまり幻想曲」では、
一人息子と夫と暮らす主婦が引っ越し先の隣家で、賑やかな6人兄弟を見て思うあれこれ。
最初は、微笑ましいな。
わが家にももう一人くらいは子どもが居たほうがいいかも。
なんて思っていたら・・・・
アッとビックリの展開になりました!!

この表紙の絵は広げると中にもう2人子どもの絵があり、物語のなかの6人兄弟を描いたものかな?と思われますが・・・
読み始める前に見たこの可愛らしい絵が、読み終えてみると切ないような哀しいような複雑な気持ちになります。


2つの全く異なるお話でしたが、なかなか面白かった。

最初の話は中国人のことを書いていますが、「陽だまり・・・」は中国ではないのかも?

楊さんの物語を読むと、中国人のいろんな考え方がわかって驚かされます。
でもそれが面白い。

★★★
 
63b59a3e.jpg発行年月:2009年5月


われらが浦沢中学にすごい先生がやってくるってさ----。
北村ハルトは中学2年生。
始業式の日、彼の前に現れた1人の先生。
軟弱そうでやぼったい。
そう、彼こそがハルトのクラスの新担任
----小津ケイイチロウ先生、だった!

                       (講談社HPより)


北村ハルトは、中学二年。
両親は離婚して、父親と二人暮らし。
学校のクラス担任が入院したため、後任の教師が赴任して来た。

前の担任は、崩壊気味の学級を受け持つプレッシャ-で体調不良になったとか?
今度の教師は、それをカバ-するため区の教育委員会が放つ最終兵器!

と学校の裏サイトでの書き込みあり。


そして、やって来た先生は・・・・小津ケイイチロウ32歳、独身。

この先生が、予想に反してのダメダメ。見た目は貧弱。そして初日の挨拶はガチガチに緊張していて、自己紹介を終えたあと脳貧血を起して倒れた!

どうなる?このクラス?

最初から面白かった。
クラスの面々は、新任教師を馬鹿にする。
裏サイトでも小津先生の初日の騒動の話題で盛り上がる。

今時の中学生の姿がリアル。

その後も先生のダメっぷりは続くのだけど、人間性はとても好感が持てる感じで、段々と生徒たちは小津先生の良いところを認めていく。

俺たちで育てればいい・・・なんて最後は言っちゃうんだから。

教え方が上手くて、当たり前のことしか言わないような教師より、案外、生徒たちは、こういう先生に心を開いていくのかもなぁ~。
なんて読みながら思いました。


そして、ハルトと父親の関係。
離婚して出て行った母親との再会。
これらも、なかなかユニ-クなかんじで楽しかった。


★★★

f30616e2.jpg   発行年月:2010年11月


  
 桜庭ワールド、今度は江戸時代へ!

   娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を
   狩りに兄の元へやってきた。
   里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く


                              (文藝春秋HPより)


物語は、先ず最初に山でのびのび育った少女・浜路が、育ててくれた祖父の死を機に江戸で暮らす兄・道節を頼って山を降り、兄のもとで暮らし始めるところから始まる。
その時、出会った不思議な人影。それが「伏ふせ」(犬人間)との最初の出会い。

今、気づいたけど・・・「伏」ってニンベンにイヌなんだ!!


兄は、剣の使い手であるが、仕事がなく、「伏」を狩ってその賞金を稼ぐことで生活しようとしていた。
獣の臭いを敏感に察知する浜路と組めば、鬼に金棒と「伏」探しを始める。

この兄と妹の関係が実にほのぼのとしていて、暗くて重いものが背景にある物語だけど、二人の会話に和みます。
二人が出会う、瓦版「冥土新聞」を発行している滝沢冥土の存在も活きていた!
父親は曲亭馬琴で「里見八犬伝」を執筆中とか。
自身は父親とは別に物語を書いているということで、披露する「贋作・里見八犬伝」が途中に出てくるのだけど、それが良かった!
二人が追う「伏」の歴史のようなものが書かれていて、ちょっと哀しく切ない。

原作である曲亭馬琴の「里見八犬伝」も読んでみたくなる!


昔、映画で薬師丸ひろ子が出ていた「里見八犬伝」しか知らないけど、充分、楽しめた♪

ちょっとこの表紙の絵は苦手でしたが・・・・・^^;

これ、アニメ映画化進行中とか、本の帯文にありましたが、それも気になるなぁ~。

★★★★
fbbc9ec9.jpg発行年月:2010年11月


まさか30歳にもなって、こんなにもわかりやすく恋愛体質になってしまうとは。

もうやめよう、こんな人。もう絶対にやめよう。そう固く心に誓うのは、一体これで何度目なのか----。小説家のミサの部屋は、誰が呼んだか「S町のネバーランド」。いつしか部屋には年下の隆文が居着いちゃって……。決めてくれない彼と、心配性の私。ふざけているのが好き、堅苦しいのは嫌い。そんな二人の終わらない恋の物語。

                                           (新潮社HPより)


表紙の絵と表題から、児童書かな?と思ったら・・・大人の恋愛小説でした^^;

サキの3つ年下の彼・隆文には、自分のほかにも彼女がいる。
いい加減、どちらかに決めて欲しいと思って、自分と別れてくれというのなら、それも受け入れるから、はっきりして欲しいというのに、「サキは何も心配いらないよ~」と軽くかわされ続ける。

わたしは、そういう関係も面白いなぁ~と読みましたが、読む人によっては、イライラするかも(笑)。

サキの友達やら、仕事関係の男性たちにもダメな彼の噂は広がっていて、女友達たちは「早く別れれば?」と言われる。
当然のアドバイスなんだけど、サキは隆文の事が好きなんだろうなぁ~。
別れられないでいるのだから・・・・。

彼にとって常に居心地の良い空間を作ってあげちゃう。

相手の思う壺!

最初は、隆文のことを、都合よく女のところを交互に訪ねて来て、嫌な奴だな。
と思っていたけど、本人には、その自覚はないみたい。
もう一人の女性とは、どんな付き合いをしているのか、わからず仕舞いなんだけど、サキと二人でいる時は、すごく寛いでいて、二人の会話もほのぼの。

でも、やっぱりどちらか選びなさいよ!!と思いながら読み続け・・・・
他人から見てたら、この途中経過も楽しいけど、自分の彼が、こんな感じだったら悩むだろうな。
サキも悩んでいたからね~。

でも最後は、ホッと出来る結末だったので、めでたしめでたし。


★★★
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