発行年月:2019年2月
街中で小さなフレンチレストランを営む父母、そしてウェイトレスの娘。料理人として勤務する若き青年とその両親。2人の結婚が繋げる2つの家族は、背負う過去も、抱く未来も違う。けれども、いつもいつでも、受け継がれてきたレシピから産まれるお料理で絆を育んできた。救済と再生、そして美味しい魔法にみちみちた6つの物語。
(新潮社HPより)
短篇連作という形。
レストランの見習いコック・啓太と両親の店を手伝う娘・真衣が
結婚することになったということから、二人のそれぞれの両親の話
2人がレストランで働く前に一度は会社員として働いていた過去があるなど
の話が続いていく。
啓太の両親も真衣の両親も素敵。
きっと二人もいい家庭を築いていくんだろうなぁ~。
ほっこりしたお話だった。
★★★
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発行年月:2022年9月
戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!
第168回 直木賞受賞
(新潮社HPより)
石見銀山が舞台。
主人公のウメは、幼いとき、両親と母親が背中に弟をおぶって、村から逃れるが
途中で一人だけになってしまう。
そして、山師の喜兵衛という男の元で暮らす。
喜兵衛は、銀山の集落では一目置かれる存在。
銀のあるところを見つけるのが仕事で、ウメの手子として間歩に入り
銀堀りを手伝う。
夜目が効くウメは、皆に重宝がられ、ぶっきらぼうだが面倒見の良い
喜兵衛の元でそこでの生活に馴染んでいく。
しかし、銀堀りは、肺にはよくない。
男たちは若くして肺を病み、咳をしながら苦しみつつ亡くなっていく。
ウメが成長し、女性らしくなると、今までと違う目でウメをみるものもあり
そんな男たちによってウメも暴力的に子どもをお腹に宿すことに。
結局、流産するのだけど・・・酷い。
ウメが一人でも生きられると判断したのか、喜兵衛は他所の土地へと
行ってしまう。
ウメは子どもの頃から知る隼人と一緒に暮らし子どもも3人(男子2人、女子1人)
けれど、隼人も亡くなり、同じように小さい頃、可愛がっていた龍がウメの
そばに。
やがて龍の子も2人。
それでも、やはり龍も亡くなり、息子たちも同じように・・・。
なんと辛い人生だろう。
愛するものは、どんどんいなくなってしまう。
こういう風に生きるしかなかった人たちが居たんだなぁ~。
重厚な物語だった。
★★★★★
(新潮社HPより)
石見銀山が舞台。
主人公のウメは、幼いとき、両親と母親が背中に弟をおぶって、村から逃れるが
途中で一人だけになってしまう。
そして、山師の喜兵衛という男の元で暮らす。
喜兵衛は、銀山の集落では一目置かれる存在。
銀のあるところを見つけるのが仕事で、ウメの手子として間歩に入り
銀堀りを手伝う。
夜目が効くウメは、皆に重宝がられ、ぶっきらぼうだが面倒見の良い
喜兵衛の元でそこでの生活に馴染んでいく。
しかし、銀堀りは、肺にはよくない。
男たちは若くして肺を病み、咳をしながら苦しみつつ亡くなっていく。
ウメが成長し、女性らしくなると、今までと違う目でウメをみるものもあり
そんな男たちによってウメも暴力的に子どもをお腹に宿すことに。
結局、流産するのだけど・・・酷い。
ウメが一人でも生きられると判断したのか、喜兵衛は他所の土地へと
行ってしまう。
ウメは子どもの頃から知る隼人と一緒に暮らし子どもも3人(男子2人、女子1人)
けれど、隼人も亡くなり、同じように小さい頃、可愛がっていた龍がウメの
そばに。
やがて龍の子も2人。
それでも、やはり龍も亡くなり、息子たちも同じように・・・。
なんと辛い人生だろう。
愛するものは、どんどんいなくなってしまう。
こういう風に生きるしかなかった人たちが居たんだなぁ~。
重厚な物語だった。
★★★★★
発行年月:2016年7月
絶景の地・北海道大沼を舞台にした
ドラマ化や各賞も狙える傑作誕生★
大沼は、明治時代、手つかずの美しい自然に魅せられた開拓民が入った地。香川県から移り住んだ、倉島家の小さな母・那須子(やすこ)と三兄弟。
‹‹「どんなことだって、いつまでもくよくよしてちゃ、お天道様にだって見放されるんだよ。うちのご先祖様たちは、どんな苦労も乗り越えてやってきたんだよ」››
那須子は15歳のとき、倉島家の先祖と同じ香川から嫁いできた。早くに夫を亡くし、故郷へ帰ってもよかっただろうに、大沼の地で、腹を据えて子どもたちを育ててきた。
長男・秀雄(ひでお)は、第二次世界大戦中、溶接東京の学校に通っていたとき、よく行く寿司屋で山梨から住み込みで働きにきていた、坂田家の長女・以久子(いくこ)と出会う。
‹‹あのさ、俺は戦争が終わったら田舎に帰るつもりなんだ。北海道の大沼ってところ。また会えるといいなと思って››
恋に落ちて結婚したふたりは、終戦後、大沼に戻って暮らしはじめる。
名前の頭文字がひーふーみーの3兄弟と
いーろーはーの3姉妹がまさかの結婚!
そして・・・長男長女に続き、どうしたことか、次男・文雄には次女・朗子(ろうこ)が、三男・満男(みつお)には三女・(ハナ江)が、順に嫁いでいくことになる。
3夫婦は、さまざまな困難に見舞われながらも、この地に新風を注ぎ込んでいく・・・。
美しい北の大地を舞台に、不思議な縁で結ばれた母と3兄弟と3姉妹の姿を描いた大家族の物語。北海道を舞台に数々の小説を発表してきた著者・谷村志穂が、5年の歳月をかけて紡ぎあげた渾身の作品です。大きな愛で家族を包み込む小さな母・那須子の凛とした姿、3夫婦の悲喜こもごもに涙が止まらない・・・。心の奥深くに響く感動作!
(小学館HPより)
山梨の三姉妹の長女・以久子が東京で住み込みで働いていたすし店で出会った
北海道出身の倉島秀雄に出会い、北海道に嫁ぎ、次男の文雄が以久子の下の妹・朗子と
そして三男の光男が以久子の末の妹・ハナ江と結婚し、皆で一つ屋根の下で暮らす。
大変な自然災害などもあったりするけれど、いつも皆で協力して生きていく。
血の繋がった兄弟、姉妹の夫婦たちだからこそ、強い絆があり
皆、それぞれ優しい気持ちを持っている人たちだから読んでいても楽しかった。
それぞれの夫婦にも子どもが二人ずつ。
成長し、家を離れる者があっても、何か行事があれば集う。
ただ、長女・以久子の娘・聖良が嫁いだ先で理不尽な目に遇ったのは
可哀想だった。
聖良にも今後は、幸せになってほしいな。
読み終えてから、実際に三兄弟が三姉妹と結婚した話があったと知り、びっくり。
読み応えあって、良いお話でした。
これ、ドラマになったら面白いだろうなぁ~
★★★★★
(小学館HPより)
山梨の三姉妹の長女・以久子が東京で住み込みで働いていたすし店で出会った
北海道出身の倉島秀雄に出会い、北海道に嫁ぎ、次男の文雄が以久子の下の妹・朗子と
そして三男の光男が以久子の末の妹・ハナ江と結婚し、皆で一つ屋根の下で暮らす。
大変な自然災害などもあったりするけれど、いつも皆で協力して生きていく。
血の繋がった兄弟、姉妹の夫婦たちだからこそ、強い絆があり
皆、それぞれ優しい気持ちを持っている人たちだから読んでいても楽しかった。
それぞれの夫婦にも子どもが二人ずつ。
成長し、家を離れる者があっても、何か行事があれば集う。
ただ、長女・以久子の娘・聖良が嫁いだ先で理不尽な目に遇ったのは
可哀想だった。
聖良にも今後は、幸せになってほしいな。
読み終えてから、実際に三兄弟が三姉妹と結婚した話があったと知り、びっくり。
読み応えあって、良いお話でした。
これ、ドラマになったら面白いだろうなぁ~
★★★★★
発行年月:2021年3月
はなちゃんとめめちゃんは、仲よし姉妹。
ふたりは、はなちゃんとお父さんとお母さんがパリにいったときの
アルバムを見るのが大好き。
いもうとのめめちゃんは、その旅行のとき、まだお母さんのおなかにいたはずなのに、
そのときのことをとってもよく知っていて……。
チャーミングで心あたたまる、楽しい絵童話です。
第59回野間児童文芸賞受賞作
(のら書房HPより)
姉妹の会話がかわいらしい。
おねえちゃんがパパとママとパリに行った時の写真を見ながら話をしていると
妹のめめちゃんも一緒に行っていたよと。
その時、ママのおなかの中から外を覗いていたという。
おねちゃんがお洋服を着ているから見れないんじゃない?というと
ママのボタンがひとつ外れていたからそこから見えたと。
お洋服の下にスリップを着ていたから見られないでしょ?というと
スリップはレースだから見られたと。
お姉ちゃんが、でもその下にはパンツをはいているから・・・というと
パンツにも穴が開いていて・・・と。
なんとも楽しい会話・・・・^m^
そして穴の開いたパンツがんあとも可愛くて素敵♪
何度も読みたくなる絵本。
たかどのさんの絵本はやはり、楽しいなぁ~
★★★★★
(のら書房HPより)
姉妹の会話がかわいらしい。
おねえちゃんがパパとママとパリに行った時の写真を見ながら話をしていると
妹のめめちゃんも一緒に行っていたよと。
その時、ママのおなかの中から外を覗いていたという。
おねちゃんがお洋服を着ているから見れないんじゃない?というと
ママのボタンがひとつ外れていたからそこから見えたと。
お洋服の下にスリップを着ていたから見られないでしょ?というと
スリップはレースだから見られたと。
お姉ちゃんが、でもその下にはパンツをはいているから・・・というと
パンツにも穴が開いていて・・・と。
なんとも楽しい会話・・・・^m^
そして穴の開いたパンツがんあとも可愛くて素敵♪
何度も読みたくなる絵本。
たかどのさんの絵本はやはり、楽しいなぁ~
★★★★★
発行年月:2022年9月
女は、男たちのように芸術に関わってはいけないのだろうか、芸術を生み出すこともできないのだろうか? 大正から戦後の昭和にかけて、詩人、作家、評論家……さまざまな文学者たちとの激しい恋の果てに、互いに傷つけ合いつつも礼子がついに掴んだものは――。時代に抗いながら創造する女を描き出した新たな代表作の誕生!
(新潮社HPより)
主人公・野中礼子はのモデルは長谷川康子という女性らしい。
この物語で存在を初めて知った。
種苗問屋を営む父に可愛がられ広島の女学校に通い
不自由ない暮らしをしていたけれど、父親が急死し母親もそのショックで精神を病み
商売は父の兄が引き継ぐことになってからが、波乱万丈の人生が始まったかんじ。
女学校で先生の勧めで書いた作文が「少女画報」という雑誌に載ったことから
文才はあったと思うけれど、器量よしとしての自覚もあり、女優になりたいと
思うようになる。
18歳で伯父のすすめのお見合いを断り東京へ。
礼子という人は、凄い行動力がある人。
目的のために突き進む力強さがある。
そして、礼子の味方になってくれる人が、不思議と現れる。
東京に出る手助けをしてくれたのは川島という学生。
その川島の知り合いでまだ中学生で詩人になりたいという水本正太郎と仲良くなり
川島の元から水本との暮らす。
この水本=中原中也らしい。
こんな中学生だったとは、驚くばかり\(◎o◎)/!
その後、水本の5歳上、礼子の2歳上の帝大の仏文科である片岡武夫=小林秀雄に
水本を介して知り合い、水本と離れ片岡の元へ。
兎に角、次々一緒に暮らす男が変わる。
別れたからといって全く会わなくなるわけではないのが面白い。
それだけ魅力ある人だったんだろうなぁ~。
50歳を過ぎてから、文章を書くようになっていく。
水本とのことは、若い頃は書きたがらなかった様子だけど、色々なことを経て
書こうと決めた様子。
実際に書いたものを読んでみたくなる。
大正~昭和の日本の様子もよくわかる。
戦中~戦後は、思っていることが書けない時代で、苦悩している日々。
物語の最後は、波乱万丈だった自身の人生を振り返り、満足気な様子が
哀しいけれど、いいかんじだった。
文壇の人たちの生活がリアルに描かれていて、読み応え十分でした!
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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