発行年月:2010年6月
男は優秀な科学者だった。
連続殺人犯のDNAが、自分と一致するまでは-----。
信じられるのは、科学か、自分自身か?
確信は疑念に、追う者は追われる者に。
すべての謎は、DNAが解決する。
(幻冬舎HPより)
犯罪者をいち早く見つけるために有効だとされるDNA法案が国会で可決され、国民のDNA管理が法に則り管理されることになる。
なんだかこんな事、現実に近い将来起こりそう。
最初は、検挙率も上がりDNA法案は有効だと思われたのだが・・・
連続婦女暴行殺害事件の犯人は残された物からは、DNA検索システムは無効であった。
そうこうしてるうちにDNAの検索システム開発者も殺害されてしまう。
そして、容疑者として特定されたのは、科学警察研究所勤務の神楽龍平。
神楽自身には、全く身に覚えのない事だが、追われる立場になり逃亡が始まる。
神楽はどうなる??
そして神楽が抱えている問題=多重人格者(もう一人の人格はリュウ)
登場人物が沢山ですが、順番に出てくるので、そんなに混乱はしない。
でも一人一人の事が、ササッと流されていくかんじで、もう少し心の深いところも知りたいな・・・なんて思う人も数人いたなぁ~。
「プラチナデ-タ」の意味を知ったときは、「えぇ~!?そんなのが存在したら国民は怒るよ!」ってかんじ。
後半ラストは、ちょっとバタバタして最後はあっけなく終了というかんじがしたけど
まあまあ楽しめました。
逃げていた神楽と追う立場だった浅間の関係が、ラストちょっと温かいものを感じさせてくれたけど、神楽は、180度違った人生を歩み始めたかんじで、ちょっと複雑な心境。
再び、科学者として再起した物語も読みたい気もする。
男は優秀な科学者だった。
連続殺人犯のDNAが、自分と一致するまでは-----。
信じられるのは、科学か、自分自身か?
確信は疑念に、追う者は追われる者に。
すべての謎は、DNAが解決する。
(幻冬舎HPより)
犯罪者をいち早く見つけるために有効だとされるDNA法案が国会で可決され、国民のDNA管理が法に則り管理されることになる。
なんだかこんな事、現実に近い将来起こりそう。
最初は、検挙率も上がりDNA法案は有効だと思われたのだが・・・
連続婦女暴行殺害事件の犯人は残された物からは、DNA検索システムは無効であった。
そうこうしてるうちにDNAの検索システム開発者も殺害されてしまう。
そして、容疑者として特定されたのは、科学警察研究所勤務の神楽龍平。
神楽自身には、全く身に覚えのない事だが、追われる立場になり逃亡が始まる。
神楽はどうなる??
そして神楽が抱えている問題=多重人格者(もう一人の人格はリュウ)
登場人物が沢山ですが、順番に出てくるので、そんなに混乱はしない。
でも一人一人の事が、ササッと流されていくかんじで、もう少し心の深いところも知りたいな・・・なんて思う人も数人いたなぁ~。
「プラチナデ-タ」の意味を知ったときは、「えぇ~!?そんなのが存在したら国民は怒るよ!」ってかんじ。
後半ラストは、ちょっとバタバタして最後はあっけなく終了というかんじがしたけど
まあまあ楽しめました。
逃げていた神楽と追う立場だった浅間の関係が、ラストちょっと温かいものを感じさせてくれたけど、神楽は、180度違った人生を歩み始めたかんじで、ちょっと複雑な心境。
再び、科学者として再起した物語も読みたい気もする。
★★★
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発行年月:2010年12月
<桜宮>サーガの新たな地平を開く、最新医療ミステリー!
未来医学探究センターに勤める涼子は、コールドスリープによって眠る少年・佐々木アツシをそう名付けた。「彼」が目覚めるとき、医学界、法曹界には様々な問題が立ちはだかる……。
(角川書店HPより)
今回のお話は、コ-ルドスリ-パ-という聞きなれないものが主のお話。
5歳の佐々木アツシは網膜芽腫により右眼摘出をしたが、9歳で病気が再発、今度は左眼摘出を余儀なくされる。
そこで、その治療方法が確立されることを見込んで5年間人工冬眠させることになる。
すごい発想だな。
そして5年間、病院の地下の棺のなかに眠るアツシを見守る医師が日比野涼子。
そばに居続け、様子を見守り、生命維持に務める。
自身の勉強の為もあり、いろんな言語や、学習を流し、それが覚醒後、アツシの脳に睡眠学習の知識として蘇る。
そうか!アツシはそういう事があって、天才になったんだ!!
確か、「医学のたまご」にも登場で飛び級で医学部に入学する少年だ!
そして涼子が、アツシを守るためにした行為はビックリでした!
この物語の続きは、必ずあるはず!
筆の速い海堂さん、早く続きを書いてください(笑)
愚痴外来の田口先生(グッチ-)が教授になって、登場したけど、なんだか物言いも貫禄あって立派になったんだなぁ~なんて嬉しく思ったりしました。
過去作品に登場の人物が出てくるから海堂作品は面白いけど、全部覚えているのは大変だから相関図を作っておいた方が良いかな?^^;
ちなみに表題のモルフェウスとは、ギリシャ神話で眠りを司る神だそうです。
<桜宮>サーガの新たな地平を開く、最新医療ミステリー!
未来医学探究センターに勤める涼子は、コールドスリープによって眠る少年・佐々木アツシをそう名付けた。「彼」が目覚めるとき、医学界、法曹界には様々な問題が立ちはだかる……。
(角川書店HPより)
今回のお話は、コ-ルドスリ-パ-という聞きなれないものが主のお話。
5歳の佐々木アツシは網膜芽腫により右眼摘出をしたが、9歳で病気が再発、今度は左眼摘出を余儀なくされる。
そこで、その治療方法が確立されることを見込んで5年間人工冬眠させることになる。
すごい発想だな。
そして5年間、病院の地下の棺のなかに眠るアツシを見守る医師が日比野涼子。
そばに居続け、様子を見守り、生命維持に務める。
自身の勉強の為もあり、いろんな言語や、学習を流し、それが覚醒後、アツシの脳に睡眠学習の知識として蘇る。
そうか!アツシはそういう事があって、天才になったんだ!!
確か、「医学のたまご」にも登場で飛び級で医学部に入学する少年だ!
そして涼子が、アツシを守るためにした行為はビックリでした!
この物語の続きは、必ずあるはず!
筆の速い海堂さん、早く続きを書いてください(笑)
愚痴外来の田口先生(グッチ-)が教授になって、登場したけど、なんだか物言いも貫禄あって立派になったんだなぁ~なんて嬉しく思ったりしました。
過去作品に登場の人物が出てくるから海堂作品は面白いけど、全部覚えているのは大変だから相関図を作っておいた方が良いかな?^^;
ちなみに表題のモルフェウスとは、ギリシャ神話で眠りを司る神だそうです。
★★★★
発行年月:2011年1月
ほぼ二人でスピ-カ-とマイクロフォンを駆使し、校内の情報収集に奔走。
昼の校内放送には、ケンちゃんのうちがジャズ喫茶のため、そこから持ち込んだレコ-ド盤をかける。
ジャンルはいろいろ。
この曲がまたまた懐かしい(^^)
校内のちょっとした難題を上手く解決していく様子が愉快でした。
途中、転校により部員となった女子生徒の三浦さんが加わってからも良かった。
幽霊部員で部長の沢本さんの存在も活きていた!
登場人物全員のキャラクタ-が良い♪
明るく爽やかな青春小説って、やはり読んでいて楽しい。
★★★
赤星中学内で対立する運動部と文化部の架け橋となり、
学内に平和をもたらす存在〈ピースメーカー〉は、
放送部の良平とケンちゃん----
知恵と愛嬌の凸凹コンビだ!
(ポプラ社HPより)
物語は1970年代。
今の時代では、もう使わないでしょ?みたいな物が沢山出て来て、自分が中学時代を過ごした時代ともほぼ同じ頃なので、なんだか学生時代を懐かしく思い出したりしました。
運動部と文化部、それぞれの総合顧問が玉置先生と菅野先生ということで、生徒たちの間では、両者の敵対関係のことを「カンタマの戦」と呼んでいる。
なりほど・・・・。
そんな先生同士の対立関係が生徒たちにも影響を与えるって、ちょっと可笑しいけど、後々の出来事にこの両者の対立は必要不可欠。
そんな対立をなんとか和気藹々とした物に持って行きたいと考えている中山先生。
中山先生から放送部入部を打診された僕(林田良平)。
平和の使者、ピ-スメ-カ-として活躍する。
ほぼ二人でスピ-カ-とマイクロフォンを駆使し、校内の情報収集に奔走。
昼の校内放送には、ケンちゃんのうちがジャズ喫茶のため、そこから持ち込んだレコ-ド盤をかける。
ジャンルはいろいろ。
この曲がまたまた懐かしい(^^)
校内のちょっとした難題を上手く解決していく様子が愉快でした。
途中、転校により部員となった女子生徒の三浦さんが加わってからも良かった。
幽霊部員で部長の沢本さんの存在も活きていた!
登場人物全員のキャラクタ-が良い♪
明るく爽やかな青春小説って、やはり読んでいて楽しい。
★★★
発行年月:2011年1月
不思議な町を扱った、お話9つ。
どれも面白かった。
非現実的な世界だけど、写真が添えられていることで、リアルな世界が頭のなかに浮かぶという不思議な楽しさがありました。
表題作の「海に沈んだ町」は、切ないかんじ。
次の「団地船」も同じような、なんともいえない哀愁があったなぁ~。
7番目に登場の「橋」は、そこに住む住人の気持ちで読むと、ゾッとした。
ある日、突然、町にある橋を別の物に架けかえると言う話。
市役所から委託されて1件ずつその主旨を説明に廻る女性の言葉は、なにもかもが納得出来ないものですが、納得出来ないと言い返すと、また信じられない言葉が返って来て・・・・・
そして写真の橋には絶句でした!!
ヤダ、こんな橋を渡らないと他に行けないなんて~!と思ってしまった(笑)
読み手によって捕え方はいろいろでしょうけど、こういう類の話は好き。
三崎さんの物語は、いつも不思議。
でもそこがたまらない魅力。
喪失、絶望、再生----もう一人の“私”が紡いでゆく、滑稽で哀しくて、少しだけ切ない九つの物語。『失われた町』『刻まれない明日』に連なる“町”を、気鋭の写真家との奇跡的なコラボレーションで描く連作短編集。午前4時8分で時間が止まり、住民たちは年もとらず永遠に眠り続ける町が舞台の「四時八分」など、喪失感溢れる不条理な三崎ワールド、全開!
(朝日新聞出版HPより)不思議な町を扱った、お話9つ。
どれも面白かった。
非現実的な世界だけど、写真が添えられていることで、リアルな世界が頭のなかに浮かぶという不思議な楽しさがありました。
表題作の「海に沈んだ町」は、切ないかんじ。
次の「団地船」も同じような、なんともいえない哀愁があったなぁ~。
7番目に登場の「橋」は、そこに住む住人の気持ちで読むと、ゾッとした。
ある日、突然、町にある橋を別の物に架けかえると言う話。
市役所から委託されて1件ずつその主旨を説明に廻る女性の言葉は、なにもかもが納得出来ないものですが、納得出来ないと言い返すと、また信じられない言葉が返って来て・・・・・
そして写真の橋には絶句でした!!
ヤダ、こんな橋を渡らないと他に行けないなんて~!と思ってしまった(笑)
読み手によって捕え方はいろいろでしょうけど、こういう類の話は好き。
三崎さんの物語は、いつも不思議。
でもそこがたまらない魅力。
★★★★
発行年月:2010年2月
「あなたはこれよ。断らないでね」
奇妙な迫力を持つ大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なくアルバイト先に足うぃ運んだ大学生たち。そのアルバイトは何をもたらすのか?五人の若者を通して描かれるのは、さまざまな感情を揺り動かす人間ドラマと小さな奇蹟の物語。小説の楽しみを存分に詰め込んだ愛すべき傑作、鮮やかに登場!
(東京創元社HPより)
初めて読む作家さんかも。
本の表紙と表題に惹かれて借りました。
5つの短編連作集でしたが、共通するのは、大学の学生部厚生課奨学部のユウキさんから紹介されてバイトに臨む学生の話。
「ヒカレル」
「モドル」
「アタエル」
「タベル」
「メグル」
最初の「ヒカレル」のバイト先はお寺。仕事は死者の横で一晩、添い寝すること。
しかも手をしっかり握って。
ちょっとホラ-っぽいな。怖いな。と思いながら読み、途中までは、やっぱりホラ-だ~!!
と思いましたが・・・最後まで我慢して読むと、良いお話でした。
次の「モドル」は、病院の売店がバイト先。
バイトに向かうのは先は父が脳出血で入院した病院という女子学生。
プライドの高い父親は片麻痺になりリハビリが上手く進まず、母親に八つ当たりばかり。
辛い思い出のある病院。
でも、最後は、ユウキさんに「あなたは行くべきよ」の言葉の意味がわかる。
「アタエル」は、金持ちのお屋敷で2週間、家族が海外旅行に行くため、犬にえさを1日1回あげるのが仕事。
簡単なのに報酬は高く、ユウキさんから「本当ならあなたが行くべきじゃないわ。後悔しないでね」と言われた。
途中、これもちょっとホラ-っぽい予感でドキドキした。
でも読み終えたら、なんだか妙な切なさというか哀しさというか・・・。
「タベル」は依頼人の作る料理をただ食べるのが仕事。
食べる・・・当たり前の行為なのに、これを読むと、当たり前に美味しく食べている毎日が本当はとても幸せなことなんだと気づく話でした。
なかなか良いお話でした!
「メグル」は学生部厚生課奨学係のユウキさんの謎の部分がちょっと分かるお話。
ユウキさんは悠木さん。
同じ課で仕事をする悠木さんの後輩・大橋冬樹の視点で語られる。
大橋は、この大学の学生だったとき、悠木さんからあるバイトを紹介された。
その話は、ちょっと不思議。
けれど、とても温かいものを感じる。
悠木さんって影のある暗いかんじの人だけど、優しい人なんだろうなぁ~。
とても面白い、連作短編集でした!!
もっと悠木さん自身の話も深く知りたかった!
この著者のほかの作品も読んでみたい!
「あなたはこれよ。断らないでね」
奇妙な迫力を持つ大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なくアルバイト先に足うぃ運んだ大学生たち。そのアルバイトは何をもたらすのか?五人の若者を通して描かれるのは、さまざまな感情を揺り動かす人間ドラマと小さな奇蹟の物語。小説の楽しみを存分に詰め込んだ愛すべき傑作、鮮やかに登場!
(東京創元社HPより)
初めて読む作家さんかも。
本の表紙と表題に惹かれて借りました。
5つの短編連作集でしたが、共通するのは、大学の学生部厚生課奨学部のユウキさんから紹介されてバイトに臨む学生の話。
「ヒカレル」
「モドル」
「アタエル」
「タベル」
「メグル」
最初の「ヒカレル」のバイト先はお寺。仕事は死者の横で一晩、添い寝すること。
しかも手をしっかり握って。
ちょっとホラ-っぽいな。怖いな。と思いながら読み、途中までは、やっぱりホラ-だ~!!
と思いましたが・・・最後まで我慢して読むと、良いお話でした。
次の「モドル」は、病院の売店がバイト先。
バイトに向かうのは先は父が脳出血で入院した病院という女子学生。
プライドの高い父親は片麻痺になりリハビリが上手く進まず、母親に八つ当たりばかり。
辛い思い出のある病院。
でも、最後は、ユウキさんに「あなたは行くべきよ」の言葉の意味がわかる。
「アタエル」は、金持ちのお屋敷で2週間、家族が海外旅行に行くため、犬にえさを1日1回あげるのが仕事。
簡単なのに報酬は高く、ユウキさんから「本当ならあなたが行くべきじゃないわ。後悔しないでね」と言われた。
途中、これもちょっとホラ-っぽい予感でドキドキした。
でも読み終えたら、なんだか妙な切なさというか哀しさというか・・・。
「タベル」は依頼人の作る料理をただ食べるのが仕事。
食べる・・・当たり前の行為なのに、これを読むと、当たり前に美味しく食べている毎日が本当はとても幸せなことなんだと気づく話でした。
なかなか良いお話でした!
「メグル」は学生部厚生課奨学係のユウキさんの謎の部分がちょっと分かるお話。
ユウキさんは悠木さん。
同じ課で仕事をする悠木さんの後輩・大橋冬樹の視点で語られる。
大橋は、この大学の学生だったとき、悠木さんからあるバイトを紹介された。
その話は、ちょっと不思議。
けれど、とても温かいものを感じる。
悠木さんって影のある暗いかんじの人だけど、優しい人なんだろうなぁ~。
とても面白い、連作短編集でした!!
もっと悠木さん自身の話も深く知りたかった!
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女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
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