忍者ブログ
自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
[473]  [474]  [475]  [476]  [477]  [478]  [479]  [480]  [481]  [482]  [483
41gw2x4rH8L__SL500_AA300_.jpg発行年月:2010年10月


元数学科教諭オリーヴの不器用な生き方は、周囲を少しだけ変えていく──。ごく普通の人々がかかえる後悔、苦しみ、喜び、希望。かけがえのない人生を静かな筆致で描く、ピュリッツァー賞受賞作


                     (早川書房HPより)




13の話から成る短編連作集。
主人公は、表題通り<オリ-ヴ・キタリッジ>。

最初の話「薬局」では、まだオリ-ヴがというよりも、オリ-ヴの夫・ヘンリ-・キタリッジの営む薬局を中心に、そこに行き来する人々のことが書かれている。
ヘンリ-が知り合った若い夫婦を自宅の夕飯に招待したり・・・・。

そして次の話からは、キタリッジ夫妻の近隣に住む人々が主人公になっている話が多い。
何らかの関わりが夫妻(特にオリ-ヴ)にあるのだけど・・・。

そして、オリ-ヴという女性のいろいろな性格がそれぞれの話のなかで明らかにされていくのが面白い。

自殺を考えて昔住んでいた場所を訪れた元教え子と再会する場面では、教師らしい優しい言葉をかける。
一方、息子の嫁のことは気に入らず口論になったりする「あんな女、死んじゃえばいいのに」なんて口にしたりもする・・・でも口論の翌日にはアップルソ-スを持っていく。
夫が介護施設に入所すれば、毎日通い、道に倒れている人がいれば、心配で近づき、病院まで付き添ったり・・・・

あ~この女性、いいなぁ~。
目の前で起こっていることに関わらずにいられない人なんだろうなぁ~。

そしてオリ-ヴの冷静な考え方が好き。

最後の話の方では70代になったオリ-ヴ。
夫のヘンリ-は、介護施設で亡くなってしまった。
クリストファ-は再婚し、今度の嫁・アンもちょっと変わってるけど、なかなか愉快でオリ-ヴとも良い関係が築けるかも?

そして、道で倒れているところを助けてあげたジャック・ケニソンとは、なかなか良いかんじ?

オリ-ヴの生活を年を追って描いただけの作品だけど、読む終えると、自分のこれからの人生も淡々としてはいるけど、そこにちょっとした喜びやら驚きやら哀しみやらあるんだろうな・・・・・。
なんて思って、しみじみしてしまった。


この年になって読むから感じるものがいろいろあったなぁ~。
若い人には、もしかしたら退屈な本かもしれないけれど・・・・。



★★★★
 
PR
51le3Cd6MBL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年10月


「東京バンドワゴン」の小路幸也が描く、ラブ&ミュージックな物語


平凡な営業マン・石井は、仕事の途中で事故を起こしてしまう。
パニックを起こし、伝説のギタリスト兼ホームレスのシンゴ、バンドマンのコジーも巻き込んで逃げた先は、引きこもりの高校生・聖矢の土蔵で……!?


                                                                        (角川書店HPより)


最初に書かれていることは・・・・後々、真相がわかります。
そのときは「?」なんだけど・・・・。

これは、2011年の6月30日の早朝から翌日7月1日の早朝までの丸一日の出来事。

最初に書かれている話は、この物語の中間くらいに起きた事というかんじかな?

登場人物は・・・
・杉田辰吾60歳・・・・元プロのギタリストで、その腕は一流だったが、現在はホ-ムレス。
・吉川宏52歳・・・・警察官。辰吾のプロ時代を知っていて、ホ-ムレスの辰吾を何かと助けている。
若い頃は、仲間と音楽をやりドラム担当だった。
・石井和正34歳・・・・印刷会社勤務。歌の上手さは抜群。
・小嶋隆志26歳・・・・アマチュアミュ-ジシャンでべ-シスト。
・田仲聖也16歳・・・・いじめが元で現在、引きこもり中。一日、パソコンに向かっている。ピアノ演奏が出来る。
・田仲茉莉26歳・・・・聖也の姉。以前はバンドのマネ-ジャ-をしていたが、現在は飲食業にも経営する音楽会社のため、そちらの企画課に所属。


これらの人物のことが、最初は単独で描かれ、やがて最初に起きたことが発端で、皆が一同に集まる。
何ら違和感なく、偶然が重なって・・・・。

そして、一夜限りのバンド結成。

最初に起きた事の真相も明らかになり、ホッ。

楽しい物語でした♪

音楽が出来るって、いいなぁ~。

読み終えた後で、表紙絵(裏表紙にも3名が描かれてます)の人物を当てはめてみるのも楽しい!


★★★★
 
41BwUFBkraL__SX230_.jpg   発行年月:2011年7月


5年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周囲の人はぬいぐるみやロボットに変わり――(「チヨ子」)。表題作を含め、超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー五編を収録。個人短編集に未収録の傑作ばかりを選りすぐり、いきなり文庫化した贅沢な一冊。


                           (光文社文庫HPより)


5つの少し不思議なお話5つ。

「雪娘」
20年ぶりに集まる事になった小学校時代の仲良しだった男女。
そこで思い出される、雪の降る日、何者かに殺害されたユキコのこと。
犯人の正体がわかったときは・・・ゾッとした。

「オモチャ」
商店街のなかにある玩具屋さん。
年老いたおじいさんとおばあさんが営む店。
そのおばあさんが亡くなり、その後、噂される奇妙なこと。

「チヨ子」
アルバイトのためス-パ-のバ-ゲンセ-ルで、うさぎの着ぐるみを着て、風船を配る。
着ぐるみを着てみると見える、その人がかつて好きだった物の姿が見える。
ならば、自分で自分を見たら何がみえる?
かつて大事にしていたうさぎのぬいぐるみに思いを馳せる。

「いしまくら」
公園で凍死していた女子高校生。
死後、囁かれる女子高校生の噂話。

「聖痕」
12年前に殺人事件を起こした少年。
彼はなぜ事件を起こしたのか?
そして、ネットの社会では彼は神として崇められていた。



どの話も短編だけど、読み応えがあり面白かった!
ゾッとする人間の心の闇を描いた最初の「雪娘」から、なんだか切なくなるような話の
「オモチャ」と「石まくら」。

表題作の「チヨ子」は、不思議だけどファンタジ-っぽいかんじで、ちょっとホッとした。

最後の「聖痕」は、5つの話のなかでは、少し長くスト-リ-的に凝っていた。
事件を起こした少年の考えることが理路整然としていて、哀しい。
とても頭の良い人の気持ちのわかる子なのに、育った環境のせいで、哀しい生き方を選ぶことになったのが辛い。

最後のあとがきで、それぞれの作品についての考えを述べているのも面白かった!

「チヨ子」の生まれたキッカケ話にはちょっと笑った(^^)

ササッと読めて、面白い短編集でした♪

★★★★

 
 
51oYUe8QPcL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2010年7月


会員それぞれが自作の怪談を披露しあう〈怪談クラブ〉。
ぞっとする話から切ない話、滑稽な話まで、
多彩な怪談をご堪能ください



                                        (偕成社HPより)



図書館の児童書コ-ナ-で目に留まり、借りて来ました。
怪談話はあまり好きじゃないんだけど・・・子ども用なら怖くないか?と。

これはシリ-ズ物で、本書は3作目みたい。
大学教授の西戸先生が、毎月第二土曜日に開く「怪談クラブ」で、生徒や先生が一人ずつ話す怪談を集めたもの。

ここでは7つのお話が披露。
「口さけ女」
「ある城下町の人力車」
「十四号ボ-ト」
「とおり道のエレベ-タ-」
「いっしょに乗ってもらえませんか」
「ブル-トレイン臨時停車」
「ナンバ-プレ-ト」


一人ずつが話をして、それが終わると参加した者たちで、その話の感想を述べる。
その場に置かれた状況を想像すると、結構怖い。

特に怖かったのは、「とおり道のエレベ-タ-」。
エレベ-タ-って、狭い空間だし、誰が乗ってくるかわからないから普通でも結構、緊張する乗り物だけど、ここの話の設定は、怖い。
ビルのなかで働いている父親の元に夜食を届ける高校生の話。
夜、ひとりでエレベ-タ-に乗る・・・・これだけでも何か不安なかんじなのに・・・(;O;)

一人で静かな夜、読んでいたので、本気で怖くなった(笑)


ちょっと面白かったのは「いっしょに乗ってもらえませんか」。
彼女と遊園地デ-トを約束した大学生が、その待ち時間に高校生のグル-プに6人乗りのジェットコ-スタ-に乗りたいけれど、一人足りないのでいっしょに乗って欲しいと頼まれ同乗する話。

不思議な話だけど、この大学生が高校生たちに誘われるまでの話が面白かった。
そして、話を終えたあとのみなの感想も一番、盛り上がっていたかんじ。


シリ-ズ前2作は
「ひとりでいらっしゃい」と「うらからいらっしゃい」
この2作も読んでみたいなぁ~。

児童書だけど、大人でも楽しめました(^^)


★★★
 
 
51JN9CDJDKL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2005年10月


あるきっかけで少女サキが住むことになった古びたビル。
長い間に、ビルには住んだ人たちの秘密がふりつもっていました。



                      (フレ-ベル館HPより)




お母さんの友達が営む画廊があるビル内に、家の改装中、1ヶ月間だけ住む事に決めたサキたち家族。
ビルは古くてちょっと不気味な雰囲気もあるけど、なんだかドキドキするサキ。
部屋には家具がついていて、大きな古びたタンスを開けると、そこに帽子がひとつ。
サキはその帽子が気に入って、早速、被ってビル内を探検。
そして、女の子・育ちゃんと出会う。
育ちゃんも自分が被ってる帽子とよく似た帽子を被っている。
ずっと前からビル内に住んでいる育ちゃんに案内してもらって、ビルのなかをあちらこちら見て廻るサキ。
モグラのおじさんを紹介してもらったり猫の事務所のなかを覗いたり・・・。

サキと育ちゃんは本当に仲良しになって・・・・
育ちゃんのおばあちゃんにもふたりの関係のような仲良しの友達との思い出が、このビルの中にあったと知る。
そして、その仲良しさんだった人との再会も!

偶然が重なって、なんとも素敵な人と人との繋がりが生まれる。

最初は、ちょっと不思議な育ちゃんは、実在しない女の子?なんて思ったけれど
それは間違いでした^^;

不思議なことは、全てわけを知れば、不思議ではないことだった。
それがわかるまでの過程が面白かったけど。

楽しい物語でした♪♪

出久根さんの絵も物語をより一層、楽しくしてくれていました!

★★★★★
 
カレンダー
02 2026/03 04
S M T W T F S
2 4 5 7
8 10 11 13 14
15 17 18 20 21
23 24 26 27 28
29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]