まだ生きている誰かのために。それが、不器用な女刑事の決めたルール。
彼女が捜査一課に戻らぬ理由。それは人が殺されて始まる捜査より、誰かが死ぬ前の事件に係わりたいから。誰かが生きていることが喜びだから――。練馬署強行犯係・魚住久江。本部復帰を断り続け、所轄を渡って四十二歳。子なし、バツなし、いまどき肩身の狭い喫煙者……。タフだけれど生き方下手な女刑事が駆ける新シリーズ!
(新潮社HPより)
女刑事新シリ-ズということで、楽しみに読みました。
既に読んでいる姫川シリ-ズとは、ちょっと違ったかんじですが、こちらも良い!
姫川シリ-ズは、殺人事件が主ですが、こちらはそれに比べると地味。
でも、世の中に起きる事件の多くは殺人よりもこちらの事件ですから、身近にある物語として親しみもあったかな?
魚住久江42歳で、独身。
考え方がサバサバしているけど、事件当事者に接する態度は優しくて、相手の気持ちを汲もうとする態度には好感が持てます。
6つの事件が章を分けて語られ、その事件は・・・
・幼児の溺死、路上強盗、強制わいせつ、傷害事件2件、接触事故
事件を起こした本人の気持ちも丁寧に描かれえるので、なるほどこういう経緯でこの事件は起きたんだぁ~と一つ一つの話に納得。
久江のほか、登場の人物達もなかなか個性的で面白い。
なかでも、久江を慕う後輩の峰岸との関係が今後どうなっていくのかが楽しみ(^^)
この新シリ-ズも楽しみに次が出るのを待とう♪
★★★★
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『さよならドビュッシー』に登場した玄太郎おじいちゃんが主人公になって大活躍!反骨精神をモットーとする香月玄太郎は、不動産会社を興し一代で成功を収めた社長。下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者。ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中から、死体が発見された。完全密室での殺人。お上や権威が大嫌いな玄太郎は、警察が頼りにならないと感じ、介護者のみち子を巻き込んで犯人捜しに乗り出す!
(宝島社HPより)
『さよならドビュッシ-』は読んだけど・・・玄太郎おじいちゃんって、こんな愉快な人だったかな?
物語全体の雰囲気も、こちらは明るくて、『さよなら・・・・・』とはまるきり別物のかんじ。
逆に言えば、『さよなら・・・』を読んでなくても全く問題なく楽しめます♪
密室殺人 リハビリ施設での怪事件 老人を狙う連続通り魔事件
銀行強盗 毒殺事件と物騒な事件が次々起きて、その真相を追う玄太郎おじいちゃんの姿がユ-モラスに描かれています。
介護員のみち子さんもおじいちゃんに負けてないのが愉快。
老人を抱えた家族の実態なども問題提起されていて、ちょっと考えされられる話もあった。
でも、こんなに明るい雰囲気なのに、『さよなら・・・』を知っていると、この後、とんでもない事件が起きてしまうと思うと、この物語の明るさがなんだかかえって切ないかんじにも思える。
もう一度『さよなら・・・』を読んでみようかな?
細かい内容を忘れてしまっているので・・・・^^;
★★★
言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを
謳いあげる三浦しをん最新長編小説。
【辞書】言葉という大海原を航海するための船。
【辞書編集部】言葉の海を照らす灯台の明かり。
【辞書編集者】普通の人間。食べて、泣いて、笑って、恋をして。
ただ少し人より言葉の海で遊ぶのがすきなだけ。
玄武書房に勤める馬締光也。
営業部では変人として持て余されていたが、
人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、
辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。
定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、
徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。
個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。
言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく――。
しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか――。
(光文社HPより)
最高ですね!!
玄武書房の辞書編集部が13年の年月をかけ編み出した「大渡海」の出来上がるまでの物語。
辞書づくりの過程が少しわかるお話でもあり、日本語って奥が深いなぁ~と今更ながら思いました。
物語の初めはまだ新人だった主人公・馬締光也が辞書が出来上がるときには、編集部の主任としてリ-ダ-シップを発揮している。
馬締という名の通り、真面目な仕事ぶりは、気持ち良い!
ルックスは??の馬締だけど、ちゃんと中身をわかる香具矢と夫婦になっている後半は嬉しかった♪
ラブレタ-もなかなか素敵でした(^^)
語彙の多い人、それを上手く日常でも使いこなせる人って知的で、いいなぁ~。
辞書づくりには外部の協力者も必要なのですね。
監修の松本教授や、辞書にあった紙を開発する製紙会社の開発部の人たちとの関係も信頼関係が出来ていている感じが読んでいて気持ちよかった!
松本先生に出来上がった「大渡海」を見せてあげたかったなぁ~(/_;)
最初から最後までイッキに読み進むことが出来る傑作でした!!
文句なしの五つ星でしょう!
★★★★★
事件の真相が語られた後に四つの短篇で明かされる、さらに深く切ない男女の真実。
知らなきゃよかった?
謎解きは終わっても、恋心は終わらない。
どうしてこんなふうに「こころ」が書けるんだろう
二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繫がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。こんがらがった人間関係を、“ぼんくら”同心・井筒平四郎の甥っ子、弓之助は解き明かせるのか。真犯人が判明した後、さらに深く切ない謎が読者を待つ。男は男で、女は女で、それでも男女で生きていく。
宮部みゆきにしか書けない奇跡の大長編。
(講談社HPより)
ぼんくらシリ-ズ三作目の本書、上下巻と長い話だったけど、その長さが苦にならずにスラスラ読めました。
さすが、宮部さん!
上巻から続く、生薬問屋大黒屋と生薬屋瓶屋に纏わる過去の事件が軸になり、20年経ったこの物語の現代でその因果が思わぬ悲劇を生む。
いろいろな思惑があり、そのために人を殺めてしまう人たち。
本当の悪人は居ないのに、真相を知らないばかりに繰り返される過ち。
そこに恋やら妬みやらが加わって、ごちゃごちゃになる人間関係。
でも、それもまた物語を盛り上げる。
若き同心・間島信之輔も最初は、頼りなさがあったけど、どんどん頼もしくなっていった。
ぼんくらシリ-ズではおなじみの同心・井筒平四郎やその甥・弓之助の活躍も健在!
今回は、弓之助の兄・淳三郎もちゃらんぽらんの性格なのに、やるときはやるじゃん!という活躍で、良かった(^^)
そして弓之助の親友・三太郎(おでこ)の母親・おきえが、なぜ三太郎を捨てたのか?その真相もわかり、こちらはちょっと切なかったなぁ~。
子どもを捨てるなんて、冷たい母親と思っていたけど・・・・そういう事情でしたか?
上巻の付録・登場人物相関図が下巻を読みながらも大変、役に立ちました!
なんせ、登場人物が多いので、「あれ?この人どういう人だっけ?」と忘れること多く・・・^^;
これは図書館本なので、コピ-させて貰って・・・・
今後、またシリ-ズ続編が出るときまで大切に保管しておこうかな?
弓之助が平四郎の後を継いで、立派な同心になる姿が読みたいな。
三太郎は政五郎の後を継いで、岡っ引き。
ふたりが大人になって、事件解決する話がぜひ、読みたい!
そうそう、三太郎の恋心の行方も気になるし・・・。
早くも続きが読みたいわ~。
★★★★★
歌舞伎町のバ-テンダ-が地元東北から国政選挙に打って出る! 新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡で幸せな暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、いつしか日本をになう若き政治家を生む希望の物語へと転化する! 一人ひとりの力は弱くても、前を向く勇気と信じる力で日本を変えていく8人の主人公たち。2011年、明るい未来を描けない日本に一閃の光が射す、吉田修一の新たな代表作がここに誕生する!
(朝日新聞出版HPより)
冒頭で登場の九州から東京に夫を訪ねて乳飲み子を抱えた真島美月がこの物語の主人公?
と思ったら・・・
次々に結構、インパクトありの人物達がどんどん登場。
夫の朋生は歌舞伎町のホストクラブで働いていて、クラブのバ-テン・浜本純平と友人関係。
その純平は、以前、ひき逃げ事件を目撃していた。
しかし、犯人として報道された男の顔は、目撃した犯人の顔とは別人だった。
そのことが、後々、重要な話の核になってくる。
そして、ホントの犯人は、世界的にも有名なチェロ奏者・湊圭司。
犯人として逮捕された奥野宏司は、圭司の兄だった。
ひき逃げ事件の真相も明かされ、登場人物たちが次々、繋がっていく。
湊圭司のマネ-ジャ-を勤める園夕子
朋生と純平の勤めるクラブのママである山下美妃
このふたりは大人の女性というかんじで好感が持てました。
真犯人の湊を脅してお金を取ろうと企んだ純平と朋生が、夕子や湊と仲間意識を持っていく過程も予想外の展開で面白かった。
そして、この本の表題の意味「猿蟹合戦」の意味も最後まで読むと納得!
なかなか読み応えのある物語でした。
★★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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