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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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51bsf46ABaL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年9月

徳川家康の子に生まれ、11歳で人質として豊臣秀吉の養子となった於義丸――二人の天下人に命を弄ばれた男が見た覇権の真実とは。
福井藩祖となった結城秀康の波瀾万丈の生涯。



                     (中央公論新社HPより)




ちょっと表紙の絵で引いたのですが・・・^^;
大河ドラマ「江」も見ていたし、徳川家康の次男として生まれた「秀康」に興味があって読んでみました。
長男・信康は悲劇的な切腹で生涯を閉じ、三男・秀忠は大河ドラマ「江」では向井理くんが演じ、家康の後を継いだのは知っていましたが・・・この「秀康」については殆ど知らず、読みながら、こんな波乱万丈の人生を送った人だったんだぁ~とわかりました。

生まれたときから、父親とは離れた場所。
三歳で初めて長男・信康の働きかけでやっと父・家康と会うことが出来た。
しかし、父に愛されているという実感を持てぬまま成長していきます。

11歳から6年間は豊臣秀吉の養子(人質)として豊臣家で暮らしました。
いつ命をとられるか?最初の頃こそ、いつ命を取られるか?緊張の日々を過ごしたけど、案外、秀吉や茶々、秀吉の母・仲とも仲良くしていた様子は、ちょっと心が和らぎました。
そして、17歳で結城家へ。

まつりごとの道具に使われている秀康ですが、こんな自分が役に立てるのならと思い命令に従う。

賢く、心優しい青年像で、こんな人が家康の子どもであったのなら、徳川の跡継ぎにふさわしいのに・・・なんて思ってしまう。

豊臣家に居たとき、仲や茶々から徳川と豊臣の絆となって欲しいと期待されたことも果たそうと、秀吉亡き後、命を追われる石田三成を匿ったりもし、なんとか命を救おうと努力した。
豊臣家が一大名として存続できるよう家康に頼んだりもして・・・

しかし、全て叶わぬ結果になってしまう。
父・家康に対して不満感を抱きつつ自分の力の無さを憂いたり

秀康は34歳という若さで病死してしまうのだけど、死ぬ間際に「私が死んだら父は嘆いてくれるだろうか?」と言う言葉にジ~ンと。

亡くなった後、その言葉を家康が聞き、涙を流した場面にもジ~ン。

まるで大河ドラマを読んでいるようなお話でした。

物語なので、著者独特の解釈は入っているでしょうけど・・・・
なかなか良い物語でした。

登場人物たちを極めて好意的に描いているので、みんなそれぞれの考えがあってしたことで、残酷だったり不可解な決断にも断腸の思いがあってのことと読める。

家康の忠臣と言われる石田数正についての解釈も独特で今までの認識を覆すようなものだったけど、なるほど・・・家康から秀吉に鞍替えしたのには、そういう理由だったのか?と納得出来るものだった。

文章が読みやすく、物語としても面白かった。
この著者のほかの書も読んでみたくなった!



 

★★★★★

PR
7c8883fe.jpg発行年月:2011年11月

泥棒稼業はとっくに引退したはずの老紳士。
商店街の厄介事が気になり、昔取った杵柄の
“泥棒”のワザで事件を解決。
楽しくて時折ほろ苦く、じんわり温かい物語。



                     (ポプラ社HPより)


楽しかった!
矢車聖人70歳・・・・イギリス人で日本に聞かして今は花咲小路に娘と住んでいる。
イギリスでは、1950代末~1960年代、国中の美術品や金品を上流階級宅から盗みまくり決して捕まらず世紀の大泥棒<泥棒紳士セイント>の話は有名。
そのセイントが、矢車聖人なのだ!
こんな設定から、何かワクワクする。

イギリス人紳士だけど、日本の商店街の住人として、日常を送っている。
娘の亜弥(25歳)は、近所の小中学生を対象に英数塾を開いている。
そして、亜弥の幼馴染たち(亜弥より4つ年下)、北斗と克己は、聖人の人助けと称した盗みに手助け。

みんな仲良しなかんじもいいなぁ~。


しかし、商店街が外国企業に丸々買収される危機が迫る!

どうするんだ!?

なるほど・・・そういう作戦だったかぁ~!とにんまり(^^)

誰も傷つけないし、こういう頭の切れる頼れる人の存在は格好いい!

表紙の絵も雰囲気に合っていて◎!



 

★★★★

51Q2MpezD3L__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年10月


この味を忘れることは決してないだろう──運命の料理をめぐる七篇の物語。

母親から丁寧に伝えられたおみそ汁、離れて行く恋人と食べる松茸料理、何も食べられなくなったお祖母ちゃんに食べてもらえた思い出の一品……。ある時、ふいに訪れる、奇跡のような食卓。大好きな人と一緒に食べる歓び、幸福な食事の情景を巧みにくみこんで、ありきたりでない深い感動を誘う、七つのあたたかな短篇小説。

                                           (新潮社HPより)

「バ-バのかき氷」
「親父のぶたばら飯」
「さよなら松茸」
「こ-ちゃんのおみそ汁」
「いとしのハ-トコロリット」
「ボルクの晩餐」
「季節はずれのきりたんぽ」

それぞれのお話に出てくる美味しそうな食べ物。
美味しいものの記憶って、いつまでも残るものだし、そこに大切な人と一緒に食べた記憶があれば、尚更特別な思い出として、記憶される。

どのお話にも切ない別れがあるけれど、温かい気持ちになれるお話たちだった。

中ほどの「こ-ちゃんのおみそ汁」と「いとしのハ-トコロリット」が特に好き!


「こ-ちゃんのおみそ汁」
亡くなる前に母親から特訓を受けたみそ汁をずっと父親に作り続けてきた娘が嫁ぐことになる話。
おみそ汁・・・こんなに丁寧に作ったこと、恥ずかしながらありません^^;
今更だけど、このお話にあったとおり、作ってみようかな?


「いとしのハ-トコロリット」
亡き夫と一緒に外食をしたときに食べたコロッケの思い出を、再現する老婦人の話。
ハ-トコロリットとは、コロッケのことでした。
なんと可愛い呼び名でしょう!
実際、そんな風に昔は言っていたのかな?


小川さんのお話は、いつも美味しそうなものと温かい愛情に満ちている。
小川さん自身もきっとお料理上手なんでしょうね~(^^)


★★★
510zhd9QGWL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年9月

某出版社とのお歳暮を巡る「闘争の記録」、大江健三郎先生とスパークするディスコミュニケーション、そして「人力発電」提案まで、世界がユラユラ反転し始める待望の最新エッセイ集。

                       (平凡社HPより)



最初から最後まで、笑える。
著者本人が日常で、あれこれ考えることが可笑しい。
中には、共感するのも結構あるけど・・・そんな風に普通思わないでしょ?みたいなのもあって読みながら、ツッコミを入れたくなる。

最初の「蕃爽麗茶」から面白かったなぁ~。
こんな商品名を出しながら、はっきり不味いと言っちゃってる勇気が凄いな、この人と先ずは驚いた!
そして更にお歳暮に贈られたそのお茶を「不味いから要らない」とハッキリ言っちゃうのも凄い。
ま、結構、気を遣いながら断っているのだけれど・・・・
相手側が謝りながら、承知するのに、その後も贈り続けるというのも妙で、その度にガックリする著者の様子が可笑しい。
蕃爽麗茶・・・飲んだことないけど、逆に飲んでみたくなった(笑)

最初からこんなに面白い話で、このまま面白さは持続するのか?と思って次を読むと・・・・
またまた笑える。
もう全部可笑しい!
どこから読んでも笑える。

そして、最後にある補足みたいな話では、写真を載せてくれていたり・・・

スヌ-ピ-好きなわたしとしては
「世界的に有名なビ-グル権のニセモノコレクション」が一番気になった。
文中には、写真がなかったので、
どんなの?見たいよぉ~!と思ったら・・・巻末の「補遺」に、そのニセモノコレクションの写真が載っていてひとり歓喜した!(笑)
ニセモノでも結構、可愛い♪
わたしもコレクションしたいくらいだ!



この著者の作品は、数冊しか読んでないけど、
芥川賞を受賞していたのは、知らなかった^^;
その受賞作品「猛スピ-ドで母は」が気になるので、近いうち読んでみよう!

表題からして気になる!


                                       ★★★★★


 
51MpVPO7eQL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年10月


私たちがあの場所に沈めたものは、いったい何だったのだろう。

五十数年前、湖の底に消えた村。
少年が知らない、少女の決意と家族の秘密。
誰もが生きていくため、必死に「嘘」をついている。
いま最も眩しい作家が描く、成長と再生の物語。

老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。

絶望と希望を照らす作家・道尾秀介がおくる、心に染みる人間ドラマ!


                                   (講談社HPより)



表紙の絵と表題から、ダム底に沈んだ村が関わっている話なんだろうなぁ~と少し予測が付きました。
でも、予測が付くからと言って、物語の内容まで予測出来るものではなく、最初から最後まで、後の展開が気になり、スラスラ読みました。

主人公の逸夫は、旅館の息子。
クラスに転校してきた敦子が少し気になり、文化祭準備を機会に親しくなる。
敦子は、母子家庭で、幼い妹の面倒を見たり何かと大変。
学校ではクラスメイトから凄惨なイジメを受けているが誰にも告げず耐えている。
そして学校でタイムカプセルに納めるため、20年後の自分に宛てて手紙を書くという場面で、イジメの実態を全て暴露する内容を書き埋める。

けれど、その手紙の内容を違う内容のものとすり替えたいと思っていて、逸夫に協力を仰ぐ。
逸夫はそのとき、埋めた手紙の内容を見てしまい、敦子がいじめられていた事実に気づく。

また逸夫の祖母・いくは、過去の自責の念に苦しんでいた。
旅館の女将として働き、不自由ない暮らしをしていたはすだったけど・・・・

敦子といくの二人をどうにかして自分の力で救ってあげたいと思う逸夫は優しい子だなと思った。
しかし、二人は深い哀しみを抱えていて、そんなに簡単に救えるかんじはしなかった。
どうなるんだろ?
特に敦子は死を考えていて・・・逸夫が助けられるのか?
ハラハラドキドキ・・・。

途中、敦子がダム湖に身を投げる描写もあり、実際は??と最後までよくわからなかった。


でも、逸夫の気持ちが二人を救ったのかも。
ラストはホッとした!

逸夫は人の気持ちがよくわかる優しい大人になれるでしょうね。
将来、逸夫が継いだ旅館が繁盛するといいのにな。
なんて思って本を閉じました。


★★★★★
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