発行年月:2011年3月
犯人を追うのではなく、思い出を追う。
犯罪の謎を解くのではなく、人生の謎を解きほぐす。
それが「思い出探偵社」の仕事――。
元刑事の実相浩二郎が、依頼人のわずかな手掛かりから思い出を探し出す「思い出探偵社」を、京都で始めてから7年が経つ。創設以来厳しい経営が続いていたが、1年前から主任探偵の一ノ瀬由美がテレビの人生相談に出演するようになって、依頼が徐々に増えてきていた。ところが、平井真という新人がメンバーに加わったことで、「思い出探偵社」に波紋が……。
遊園地に残された写真の少年を探す「雨の日の来園者」、行方をくらました斬られ役を連れ戻すべく、浩二郎が会津へ向かう「大芝居を打つ男」、喫茶店店主の初恋の人を探し出す「歌声の向こう側に」、由美の人生相談にもちこまれた記憶喪失の男の過去をたどる表題作「思い出をなくした男」の4編を収録した連作短編集。
乱歩賞作家が紡ぎ出す、せつなくて懐かしいハートフルストーリー。
(PHP研究社HPより)
初めて読む作家さんかも?
依頼人から頼まれて、ある者の思い出を探す仕事に思い出探偵社の面々が活躍する。
調査をするうちにわかってくる依頼人と、調査される人物との関係。
そこには、いろいろなドラマがあって、心温まるものあり、ちょっと切ないものあり。
どの話にも感動がありました。
思い出探偵社のメンバ-もなかなかユニ-ク。
もう少し、このメンバ-によるいろんな調査の様子を読んでみたい!と思った。
続編出ないかなぁ~。
その前に、この著者のほかの作品も読んでみようかな?
犯人を追うのではなく、思い出を追う。
犯罪の謎を解くのではなく、人生の謎を解きほぐす。
それが「思い出探偵社」の仕事――。
元刑事の実相浩二郎が、依頼人のわずかな手掛かりから思い出を探し出す「思い出探偵社」を、京都で始めてから7年が経つ。創設以来厳しい経営が続いていたが、1年前から主任探偵の一ノ瀬由美がテレビの人生相談に出演するようになって、依頼が徐々に増えてきていた。ところが、平井真という新人がメンバーに加わったことで、「思い出探偵社」に波紋が……。
遊園地に残された写真の少年を探す「雨の日の来園者」、行方をくらました斬られ役を連れ戻すべく、浩二郎が会津へ向かう「大芝居を打つ男」、喫茶店店主の初恋の人を探し出す「歌声の向こう側に」、由美の人生相談にもちこまれた記憶喪失の男の過去をたどる表題作「思い出をなくした男」の4編を収録した連作短編集。
乱歩賞作家が紡ぎ出す、せつなくて懐かしいハートフルストーリー。
(PHP研究社HPより)
初めて読む作家さんかも?
依頼人から頼まれて、ある者の思い出を探す仕事に思い出探偵社の面々が活躍する。
調査をするうちにわかってくる依頼人と、調査される人物との関係。
そこには、いろいろなドラマがあって、心温まるものあり、ちょっと切ないものあり。
どの話にも感動がありました。
思い出探偵社のメンバ-もなかなかユニ-ク。
もう少し、このメンバ-によるいろんな調査の様子を読んでみたい!と思った。
続編出ないかなぁ~。
その前に、この著者のほかの作品も読んでみようかな?
★★★★
PR
発行年月:2006年7月
智子はパニック障害の治療に専念するため仕事を辞めることにした。一緒に暮らす哲ちゃんと共に都心から離れて始めた新生活。細かな不安を抱えながらも、何気なく過ごしていく日常が、智子をやさしく癒してくれる。そんなつましい生活を続けるうちに、薬を手放せなかった日々がだんだんと遠いものへとなっていく-----。
ひたむきで一生懸命な「疲れた心」に響く一作。
(光文社HPより)
グラフィックデザイナ-として活躍していた智子ですが、いろいろな重圧から神経を病んでしまった様子は気の毒。
どういう風にという具体的なそこに至る経緯はないけれど、責任ある仕事をするって大変だろうなぁ~。
一緒に暮らす哲ちゃん。
家事が得意だからと家で主夫している様子は、なんとも微笑ましい。
でも哲ちゃんにもいろいろあって、こういう形に落ち着いていたんですね~。
智子と哲ちゃんの関係は理想的。
相手を優しく包みこむオ-ラ同士で助け合っているかんじ。
東京から田舎に引っ越した暮らしのなかで、新たに築いていく人間関係もよかった。
智子のお姉さんの気遣いにはジ~ンときました。
辛いことがあっても、そばに癒してくれる人の存在があれば、乗り越えて
希望を持って前に進んでいけるんだよね。
静かで温かい物語でした。
★★★★
発行年月:2008年3月
『鴨川ホルモー』でデビューの奇才、待望の初エッセイ集!
オニを遊ばせ鹿に喋らせるマキメ・マナブの
マーベラスな日々が綴られています。
(産業編集センタ-HPより)
『鴨川ホルモ-』 『鹿男あをによし』で有名な著者。
破天荒な内容の物語を書く人の日常はどんなもんだろ?とすごく興味があって、
図書館棚で見つけたとき
「そうそう!これ読みたかったんだ!!」と慌てて手に取った。
日常の全てが面白い。
面白いことがいっぱい起きているというより、物事を面白く捕らえる才能があるというかんじかなぁ~?
そして、それを文章にする力があって・・・
もう作家になるべく人ですね(^^)
大阪万博で家族全員がみたという謎の巨大な黄色い鳥は、なんだったんでしょう??
8歳のときにそれを目撃したそうですが・・・。
ほかの人にも見えたのなら、それは著者だけの見間違いじゃないでしょうし、気になります。
静岡県民としては、大学卒業後、静岡に勤務したとき、聞いた言葉。
「〇〇っち」と人の名前に「っち」をつけて呼ぶ上司を不思議がる様子が可笑しかった。
中学時代など、学校のなかで起きた話も愉快なものが多かった。
そして、結構、いろんな国にも行かれている万城目氏。
旅先でもいろんな面白いことに遭遇していて、何から何まで可笑しい。
こういう生活の連続だったら、書くものに困らないだろうな・・・。
次の作品も楽しみ♪
でも新しく出たエッセイを取りあえず、次に読もう!
『鴨川ホルモー』でデビューの奇才、待望の初エッセイ集!
オニを遊ばせ鹿に喋らせるマキメ・マナブの
マーベラスな日々が綴られています。
(産業編集センタ-HPより)
『鴨川ホルモ-』 『鹿男あをによし』で有名な著者。
破天荒な内容の物語を書く人の日常はどんなもんだろ?とすごく興味があって、
図書館棚で見つけたとき
「そうそう!これ読みたかったんだ!!」と慌てて手に取った。
日常の全てが面白い。
面白いことがいっぱい起きているというより、物事を面白く捕らえる才能があるというかんじかなぁ~?
そして、それを文章にする力があって・・・
もう作家になるべく人ですね(^^)
大阪万博で家族全員がみたという謎の巨大な黄色い鳥は、なんだったんでしょう??
8歳のときにそれを目撃したそうですが・・・。
ほかの人にも見えたのなら、それは著者だけの見間違いじゃないでしょうし、気になります。
静岡県民としては、大学卒業後、静岡に勤務したとき、聞いた言葉。
「〇〇っち」と人の名前に「っち」をつけて呼ぶ上司を不思議がる様子が可笑しかった。
中学時代など、学校のなかで起きた話も愉快なものが多かった。
そして、結構、いろんな国にも行かれている万城目氏。
旅先でもいろんな面白いことに遭遇していて、何から何まで可笑しい。
こういう生活の連続だったら、書くものに困らないだろうな・・・。
次の作品も楽しみ♪
でも新しく出たエッセイを取りあえず、次に読もう!
★★★★★
発行年月:2010年7月
太平洋戦争末期、にわかに帝都防衛の拠点となった太平洋上の小さな島。強制的に連れてこられた朝鮮人の少年インスは、厳しい労働に従事しつつ脱出する機会を窺っていた。ある日、インスは島の少女キヨと出会う----。運命に翻弄されながらも結びついて行こうとする少年と少女を中心に、島という世界を丸ごと描き上げる鮮烈な長編。
(新潮社HPより)
図書館棚で見つけた本。
第1章 歴史
第2章 戦争が来た
第3章 <島>へ
これは著者が八丈島を訪れたのを機に書かれた物語だそう。
第1章は、序章のようなかんじで、島のル-ツみたいなものが書かれている。
第2章は、太平洋戦争末期。
戦時下というのに、比較的のんびりしていた島にも、大本営の作戦とかで島にも兵士が続々と来て敵艦の姿も見えるようになる。
島民は、ほかの地に疎開するよう半強制的命令が下る。
そんな時代、島民のキヨは、強制労働を強いられる朝鮮人のインスと出会う。
キヨも疎開しなければならなくなり、いっそ二人で島を抜け出そうか?と思ったり・・・
しかし、そんな事が出来るわけではなく、二人は別れる。
いつか戦争が終わって会えるはずだと信じて・・・・。
第3章は、戦争から随分経った現代。
東京から「光るキノコ」の存在を教えてもらい、島に写真を撮りに来たという女性カメラマ・有希たち。
キヨの娘で東京で美容師をしている娘・朝美に話を聞いたという。
カメラマンたちの案内役に、島で獣医をそているキヨの孫・照彦が買って出る。
光るキノコを探しながら巡る島の戦争の痕跡。
そして偶然、見つけたキヨにとってかけがいのない思い出のもの。
戦争の話だけど、重苦しくならず、楽しめた。
けれどやはり戦争って、本当に多くの人を苦しめて、多くの命を犠牲にして、最悪だな。
太平洋戦争末期、にわかに帝都防衛の拠点となった太平洋上の小さな島。強制的に連れてこられた朝鮮人の少年インスは、厳しい労働に従事しつつ脱出する機会を窺っていた。ある日、インスは島の少女キヨと出会う----。運命に翻弄されながらも結びついて行こうとする少年と少女を中心に、島という世界を丸ごと描き上げる鮮烈な長編。
(新潮社HPより)
図書館棚で見つけた本。
第1章 歴史
第2章 戦争が来た
第3章 <島>へ
これは著者が八丈島を訪れたのを機に書かれた物語だそう。
第1章は、序章のようなかんじで、島のル-ツみたいなものが書かれている。
第2章は、太平洋戦争末期。
戦時下というのに、比較的のんびりしていた島にも、大本営の作戦とかで島にも兵士が続々と来て敵艦の姿も見えるようになる。
島民は、ほかの地に疎開するよう半強制的命令が下る。
そんな時代、島民のキヨは、強制労働を強いられる朝鮮人のインスと出会う。
キヨも疎開しなければならなくなり、いっそ二人で島を抜け出そうか?と思ったり・・・
しかし、そんな事が出来るわけではなく、二人は別れる。
いつか戦争が終わって会えるはずだと信じて・・・・。
第3章は、戦争から随分経った現代。
東京から「光るキノコ」の存在を教えてもらい、島に写真を撮りに来たという女性カメラマ・有希たち。
キヨの娘で東京で美容師をしている娘・朝美に話を聞いたという。
カメラマンたちの案内役に、島で獣医をそているキヨの孫・照彦が買って出る。
光るキノコを探しながら巡る島の戦争の痕跡。
そして偶然、見つけたキヨにとってかけがいのない思い出のもの。
戦争の話だけど、重苦しくならず、楽しめた。
けれどやはり戦争って、本当に多くの人を苦しめて、多くの命を犠牲にして、最悪だな。
★★★
発行年月:2011年2月
劇「まことの人々」で、人喰い軍曹役になった僕の彼女。
普通の女子大生だったのに、悪役にのめりこむうち、
次第に彼女は現実でもおかしくなって……
文藝賞受賞第一作。
(河出書房新社HPより)
なかなか面白かったぁ~。
「僕」とその「彼女」が主な登場人物なのに、名前は出て来ない。(と思う)
「僕」も「彼女」も大学生。
「彼女」は、女子大に通い、演劇サ-クルに所属。
次の芝居「まことの人々」で、エドモンド軍曹という悪人を演じるという。
そのエドモンド軍曹は強烈なキャラクタ-。
見た目も性格も最悪の極悪人!
そんなエドモンド軍曹に成りきる彼女の芝居の練習に「僕」が付き合う様子が可笑しかった。
「僕」と「彼女」のほかの人もユニ-クで、幽霊が見えるというデル。
近所に住むパン屋の店長・グリム。
勿論、デルもグリムもあだ名なんだけど、そのあだなの由来も可笑しい。
物語のあらすじを書くするとと、別段面白いものにならないけれど、読むと可笑しいのです。
なんだろ?
不思議な可笑しさ。
でも、こういうかんじ好きです。
次回作も期待します。
しかし・・・兄弟で1つの物語を書くって、どういう風に構想を練るんだろ?
★★★★
劇「まことの人々」で、人喰い軍曹役になった僕の彼女。
普通の女子大生だったのに、悪役にのめりこむうち、
次第に彼女は現実でもおかしくなって……
文藝賞受賞第一作。
(河出書房新社HPより)
なかなか面白かったぁ~。
「僕」とその「彼女」が主な登場人物なのに、名前は出て来ない。(と思う)
「僕」も「彼女」も大学生。
「彼女」は、女子大に通い、演劇サ-クルに所属。
次の芝居「まことの人々」で、エドモンド軍曹という悪人を演じるという。
そのエドモンド軍曹は強烈なキャラクタ-。
見た目も性格も最悪の極悪人!
そんなエドモンド軍曹に成りきる彼女の芝居の練習に「僕」が付き合う様子が可笑しかった。
「僕」と「彼女」のほかの人もユニ-クで、幽霊が見えるというデル。
近所に住むパン屋の店長・グリム。
勿論、デルもグリムもあだ名なんだけど、そのあだなの由来も可笑しい。
物語のあらすじを書くするとと、別段面白いものにならないけれど、読むと可笑しいのです。
なんだろ?
不思議な可笑しさ。
でも、こういうかんじ好きです。
次回作も期待します。
しかし・・・兄弟で1つの物語を書くって、どういう風に構想を練るんだろ?
★★★★
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(01/31)
(01/28)
(01/26)
(01/25)
(01/23)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
アーカイブ
P R
カウンター
フリーエリア