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読んだ本の感想あれこれ。
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51crcdxi6pL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年3月


ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。
誰も信じなくても、自分だけは信じよう。
加賀シリーズ最高傑作

寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。

帯には、「加賀シリーズ最高傑作」と謳っていることだろうと思います。その看板に偽りなし、と作者からも一言添えておきます。----東野圭吾

                                      (講談社HPより)

文句なしの面白さでした!!
著者のお言葉通り、「加賀シリ-ズ最高傑作」!

最初に起きる殺人事件。
加害者と思われる人物も事件後、交通事故にて病院に瀕死の状態で搬送されたが、その後死亡。
事件は簡単に解決か?
いやはや、加賀はそうさせない。

独自の調査が始まる。
とにかく、現場に足を何度も運び、その場所から関わりのありそうな人物を探し、話を聞き情報収集能力が凄い!
そして、段々にわかってくる真実。

殺された人、犯人だと疑われたまま死亡した人、それぞれの家族や恋人の「なぜ?こんな事が起きたのか!?」の想いを理解し、それに応えるために奔走する加賀の姿が格好いい。

そして、予想外の結末。
途中から「もしかして・・・こういうこと?」と読みながら推理したりもして・・・。
真相が明かされる段階も丁寧に書かれているので読んでいて納得できる。

全てがわかった時には、凄い!!と思った。

亡くなってしまった人は、帰らないけれど、なぜそういうことになったのか理解出来れば、残された家族や恋人は、その死を受け入れ、その後は前を向いて進んでいけるのかも。


これは、来年、映画上映が既に決まっているみたいですね。
加賀役は、阿部寛さん。
本を読みながらも、阿部寛さんの顔が浮かんでいました。
ピッタリの役柄というかんじで、映像化されたものも気になります。


★★★★★
 
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41vtLRgz0jL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2010年3月


あの『サクリファイス』の続編、遂に登場。今度の舞台は、ツール・ド・フランス!

あれから三年----。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を掛けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を見る。そしてまた惨劇が……。大藪賞受賞、本屋大賞2位に輝いた傑作の続編が、新たな感動と共に満を持して刊行

                                            (新潮社HPより)


前作の「サクリファイス」も読み出したら止まらない面白さでしたが、こちらも良かった!
フランスに本拠地を構えるプロチ-ムに所属。
殆どがフランス人の選手のなかで、仲良くなったフィンランド人のミッコ。
ミッコがチ-ムのエ-ス。
白石誓(相性:チカ)は、ツ-ル・ド・フランスの舞台でもミッコをアシストするために奮闘する。

が・・・そこにはプロ選手としてのいろいろなしがらみもあり、悩むチカ。
チ-ムがスポンサ-撤退により解散を免れない状況に置かれ、チ-ムの勝利を優先するか?
今後のプロとしてこの世界に存在することを優先するか?

違うチ-ムの若手有力選手・ニコラはフランス人。
自身のチ-ムミッコのアシストをするのが当然と簡単には言い切れない状況。

チカの出した結論には、感動!
そうでなきゃ!

謙虚でありながら、自分の仕事はきっちりこなすチカの姿は清清しい。

そして、またまた起きた事故。
過酷なレ-スには不可欠なものなのか?

ハラハラドキドキ。
今まで未知のスポ-ツだったサイクルロ-ドレ-スを思い切り堪能してました!!


続きの作品が既に発売されているので、それもまた読みたいと思います!!

★★★★
 
96f6462b.jpg発行年月:2007年8月


ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。

勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。

                        (新潮社HPより)


全く知らないロ-ドレ-スの話ですが、非常に面白い!!

主人公の白石誓は、元陸上選手で現在はロ-ドレ-ス選手。
チ-ム内のエ-ス・石尾の走りに惚れ込み、彼のアシストに全力を注ぐ。

が、石尾にはある噂もあった。
以前、レ-ス中にチ-ムの選手にわざと接触し、相手を障碍者にしたと。
白石もその二の舞にならないように気をつけろと警告する者もいる。


そして、物語の終盤、外国遠征中に起きる事故。
予想外の展開に驚きました!!

ロ-ドレ-スって駆け引きが複雑そう。

今まで知らなかったスポ-ツですが、すごく興味が沸いて来ました!

そして、続きがとても気になるぅ~!

早く続きを読まなきゃ!!

★★★★

 
51xqnXG73QL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年4月


琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には
代々、受け継がれてきた「力」があった。
高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、
棗広海が偶然、同じクラスになった時、
力を力で洗う戦いの幕が上がった!


                     (集英社HPより)



今までの作品で、京都、奈良、大阪が舞台の奇想天外なお話を書いてきた万城目さん。
今回のお話の舞台は、滋賀県、琵琶湖畔でした。
そして、またまた不思議なお話。
いや~面白かった。
よくも次から次へと思いつくなぁ~。

高校進学を前に、日出涼介は親元を離れ、本家のある石走のお城へと移り住む。
日出家が代々受け継いできた「力」を涼介も受け継いでいる故。
城には、涼介と同年の淡十郎がいて、二人は毎日、高校へと舟で送り迎えをして貰う。

そして、高校には、日出家の宿敵である棗家の御曹司・棗広海がいた。
棗広海は長身で二枚目やることなすことがスマ-ト。
日出淡十郎は・・・・ぽっちゃり体型で飄々としていてつかみどころがない性格。


まだ敵対する相手の棗のことを知らない涼介は、広海と淡十郎の間で、やや不穏な状況に戸惑っているかんじ。

この日出家と棗家の対立が物語の軸なのかと思いきや、もっと強力な存在がいた!
そして、宿敵同士であった者たちが協力し合うようになっていく。
敵対しながらも、お互い特殊な力を受け継いでいる立場でしか理解し合えないこともあり
段々と絆が生まれていく過程は楽しかった。

そして読む前から気になっていた「しゅららぼん」とは?
これは物ではなく、両者の力が同時に作用するときに起きる現象のこと。
そしてその現象は・・・・・。
えぇ~っ!?笑える。実に可笑しい。
ほんとに万城目さんらしいけどね~笑


不思議なお話のなかにも、高校生の日常(例えば、理科の実験道具を作る場面とか)も描かれていて、ほのぼのしたものも感じられた。


日出家と棗家が、今後は助け合いながら栄えていけたらいいなぁ~。

★★★★

 

51LHc8pz1DL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年2月


ヴィヴァルディはピエタ慈善院で〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。
ある日、教え子のもとに恩師の訃報が届く。
一枚の楽譜の謎に導かれ物語の扉が開かれる


                        (ポプラ社HPより)




ヴィヴァルディと言えば・・・「四季」を作曲した人。くらいの知識しかないわたし。
まだ20代のころ、慈善院で音楽指導をしていて、そこの司祭までになっていたとは、凄い人だったんですね~。
そして、その当時、そこで学んだ少女たちが実際、名のなる音楽家に成長していく。

物語の主人公・エミ-リア自身も、かつてはヴィヴァルディの下で音楽を学んだけれど今はピエタ慈善院の運営を手助けする役目を負う立場になっている。

ヴィバルディが、ヴェネチアを去り、ウィ-ンに渡り、その後死去したと知らせを受けたエミ-リアたち。その経緯もきになるところだけど、貴族の娘・ヴェロニカが「先生が自分のために書いてくれた楽譜を探してほしい」と頼まれる。
その楽譜の在り処をつきとめる為、奔走するエミ-リアが次々、ヴィヴァルディと接触のあった女性たちを訪ねながら、幼いころには知りえなかったことを知っていく。

読みながら、なるほどそういう人間関係があったのかぁ~と私自身も興味津々で楽譜の在り処よりヴィヴァルディの交友関係の方に惹かれて行った。

高級娼婦のクラウディア。
クラウディアの元に通うのに利用していたゴンドラの舵取り・ロドヴィ-ゴ。
ヴィヴァルディの妹・ザネ-タ。


いろいろな年齢、いろいろな生い立ち。
この時代を生きた人々の暮らしぶり。

そして、ヴィヴァルディという一人の人を軸に繋がっていく人たちに絆が生まれる。

本の最後には、参考文献が多々並べられていました。
かなり史実を参考にされた物語なのかな?

とても面白かった!

★★★★
 
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