発行年月:2011年9月
歌舞伎町のバ-テンダ-が地元東北から国政選挙に打って出る! 新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡で幸せな暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、いつしか日本をになう若き政治家を生む希望の物語へと転化する! 一人ひとりの力は弱くても、前を向く勇気と信じる力で日本を変えていく8人の主人公たち。2011年、明るい未来を描けない日本に一閃の光が射す、吉田修一の新たな代表作がここに誕生する!
(朝日新聞出版HPより)
冒頭で登場の九州から東京に夫を訪ねて乳飲み子を抱えた真島美月がこの物語の主人公?
と思ったら・・・
次々に結構、インパクトありの人物達がどんどん登場。
夫の朋生は歌舞伎町のホストクラブで働いていて、クラブのバ-テン・浜本純平と友人関係。
その純平は、以前、ひき逃げ事件を目撃していた。
しかし、犯人として報道された男の顔は、目撃した犯人の顔とは別人だった。
そのことが、後々、重要な話の核になってくる。
そして、ホントの犯人は、世界的にも有名なチェロ奏者・湊圭司。
犯人として逮捕された奥野宏司は、圭司の兄だった。
ひき逃げ事件の真相も明かされ、登場人物たちが次々、繋がっていく。
湊圭司のマネ-ジャ-を勤める園夕子
朋生と純平の勤めるクラブのママである山下美妃
このふたりは大人の女性というかんじで好感が持てました。
真犯人の湊を脅してお金を取ろうと企んだ純平と朋生が、夕子や湊と仲間意識を持っていく過程も予想外の展開で面白かった。
そして、この本の表題の意味「猿蟹合戦」の意味も最後まで読むと納得!
なかなか読み応えのある物語でした。
歌舞伎町のバ-テンダ-が地元東北から国政選挙に打って出る! 新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡で幸せな暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、いつしか日本をになう若き政治家を生む希望の物語へと転化する! 一人ひとりの力は弱くても、前を向く勇気と信じる力で日本を変えていく8人の主人公たち。2011年、明るい未来を描けない日本に一閃の光が射す、吉田修一の新たな代表作がここに誕生する!
(朝日新聞出版HPより)
冒頭で登場の九州から東京に夫を訪ねて乳飲み子を抱えた真島美月がこの物語の主人公?
と思ったら・・・
次々に結構、インパクトありの人物達がどんどん登場。
夫の朋生は歌舞伎町のホストクラブで働いていて、クラブのバ-テン・浜本純平と友人関係。
その純平は、以前、ひき逃げ事件を目撃していた。
しかし、犯人として報道された男の顔は、目撃した犯人の顔とは別人だった。
そのことが、後々、重要な話の核になってくる。
そして、ホントの犯人は、世界的にも有名なチェロ奏者・湊圭司。
犯人として逮捕された奥野宏司は、圭司の兄だった。
ひき逃げ事件の真相も明かされ、登場人物たちが次々、繋がっていく。
湊圭司のマネ-ジャ-を勤める園夕子
朋生と純平の勤めるクラブのママである山下美妃
このふたりは大人の女性というかんじで好感が持てました。
真犯人の湊を脅してお金を取ろうと企んだ純平と朋生が、夕子や湊と仲間意識を持っていく過程も予想外の展開で面白かった。
そして、この本の表題の意味「猿蟹合戦」の意味も最後まで読むと納得!
なかなか読み応えのある物語でした。
★★★★
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発行年月:2010年10月
元数学科教諭オリーヴの不器用な生き方は、周囲を少しだけ変えていく──。ごく普通の人々がかかえる後悔、苦しみ、喜び、希望。かけがえのない人生を静かな筆致で描く、ピュリッツァー賞受賞作
(早川書房HPより)
13の話から成る短編連作集。
主人公は、表題通り<オリ-ヴ・キタリッジ>。
最初の話「薬局」では、まだオリ-ヴがというよりも、オリ-ヴの夫・ヘンリ-・キタリッジの営む薬局を中心に、そこに行き来する人々のことが書かれている。
ヘンリ-が知り合った若い夫婦を自宅の夕飯に招待したり・・・・。
そして次の話からは、キタリッジ夫妻の近隣に住む人々が主人公になっている話が多い。
何らかの関わりが夫妻(特にオリ-ヴ)にあるのだけど・・・。
そして、オリ-ヴという女性のいろいろな性格がそれぞれの話のなかで明らかにされていくのが面白い。
自殺を考えて昔住んでいた場所を訪れた元教え子と再会する場面では、教師らしい優しい言葉をかける。
一方、息子の嫁のことは気に入らず口論になったりする「あんな女、死んじゃえばいいのに」なんて口にしたりもする・・・でも口論の翌日にはアップルソ-スを持っていく。
夫が介護施設に入所すれば、毎日通い、道に倒れている人がいれば、心配で近づき、病院まで付き添ったり・・・・
あ~この女性、いいなぁ~。
目の前で起こっていることに関わらずにいられない人なんだろうなぁ~。
そしてオリ-ヴの冷静な考え方が好き。
最後の話の方では70代になったオリ-ヴ。
夫のヘンリ-は、介護施設で亡くなってしまった。
クリストファ-は再婚し、今度の嫁・アンもちょっと変わってるけど、なかなか愉快でオリ-ヴとも良い関係が築けるかも?
そして、道で倒れているところを助けてあげたジャック・ケニソンとは、なかなか良いかんじ?
オリ-ヴの生活を年を追って描いただけの作品だけど、読む終えると、自分のこれからの人生も淡々としてはいるけど、そこにちょっとした喜びやら驚きやら哀しみやらあるんだろうな・・・・・。
なんて思って、しみじみしてしまった。
この年になって読むから感じるものがいろいろあったなぁ~。
若い人には、もしかしたら退屈な本かもしれないけれど・・・・。
元数学科教諭オリーヴの不器用な生き方は、周囲を少しだけ変えていく──。ごく普通の人々がかかえる後悔、苦しみ、喜び、希望。かけがえのない人生を静かな筆致で描く、ピュリッツァー賞受賞作
(早川書房HPより)
13の話から成る短編連作集。
主人公は、表題通り<オリ-ヴ・キタリッジ>。
最初の話「薬局」では、まだオリ-ヴがというよりも、オリ-ヴの夫・ヘンリ-・キタリッジの営む薬局を中心に、そこに行き来する人々のことが書かれている。
ヘンリ-が知り合った若い夫婦を自宅の夕飯に招待したり・・・・。
そして次の話からは、キタリッジ夫妻の近隣に住む人々が主人公になっている話が多い。
何らかの関わりが夫妻(特にオリ-ヴ)にあるのだけど・・・。
そして、オリ-ヴという女性のいろいろな性格がそれぞれの話のなかで明らかにされていくのが面白い。
自殺を考えて昔住んでいた場所を訪れた元教え子と再会する場面では、教師らしい優しい言葉をかける。
一方、息子の嫁のことは気に入らず口論になったりする「あんな女、死んじゃえばいいのに」なんて口にしたりもする・・・でも口論の翌日にはアップルソ-スを持っていく。
夫が介護施設に入所すれば、毎日通い、道に倒れている人がいれば、心配で近づき、病院まで付き添ったり・・・・
あ~この女性、いいなぁ~。
目の前で起こっていることに関わらずにいられない人なんだろうなぁ~。
そしてオリ-ヴの冷静な考え方が好き。
最後の話の方では70代になったオリ-ヴ。
夫のヘンリ-は、介護施設で亡くなってしまった。
クリストファ-は再婚し、今度の嫁・アンもちょっと変わってるけど、なかなか愉快でオリ-ヴとも良い関係が築けるかも?
そして、道で倒れているところを助けてあげたジャック・ケニソンとは、なかなか良いかんじ?
オリ-ヴの生活を年を追って描いただけの作品だけど、読む終えると、自分のこれからの人生も淡々としてはいるけど、そこにちょっとした喜びやら驚きやら哀しみやらあるんだろうな・・・・・。
なんて思って、しみじみしてしまった。
この年になって読むから感じるものがいろいろあったなぁ~。
若い人には、もしかしたら退屈な本かもしれないけれど・・・・。
★★★★
発行年月:2011年10月
「東京バンドワゴン」の小路幸也が描く、ラブ&ミュージックな物語
平凡な営業マン・石井は、仕事の途中で事故を起こしてしまう。
パニックを起こし、伝説のギタリスト兼ホームレスのシンゴ、バンドマンのコジーも巻き込んで逃げた先は、引きこもりの高校生・聖矢の土蔵で……!?
(角川書店HPより)
最初に書かれていることは・・・・後々、真相がわかります。
そのときは「?」なんだけど・・・・。
これは、2011年の6月30日の早朝から翌日7月1日の早朝までの丸一日の出来事。
最初に書かれている話は、この物語の中間くらいに起きた事というかんじかな?
登場人物は・・・
・杉田辰吾60歳・・・・元プロのギタリストで、その腕は一流だったが、現在はホ-ムレス。
・吉川宏52歳・・・・警察官。辰吾のプロ時代を知っていて、ホ-ムレスの辰吾を何かと助けている。
若い頃は、仲間と音楽をやりドラム担当だった。
・石井和正34歳・・・・印刷会社勤務。歌の上手さは抜群。
・小嶋隆志26歳・・・・アマチュアミュ-ジシャンでべ-シスト。
・田仲聖也16歳・・・・いじめが元で現在、引きこもり中。一日、パソコンに向かっている。ピアノ演奏が出来る。
・田仲茉莉26歳・・・・聖也の姉。以前はバンドのマネ-ジャ-をしていたが、現在は飲食業にも経営する音楽会社のため、そちらの企画課に所属。
これらの人物のことが、最初は単独で描かれ、やがて最初に起きたことが発端で、皆が一同に集まる。
何ら違和感なく、偶然が重なって・・・・。
そして、一夜限りのバンド結成。
最初に起きた事の真相も明らかになり、ホッ。
楽しい物語でした♪
音楽が出来るって、いいなぁ~。
読み終えた後で、表紙絵(裏表紙にも3名が描かれてます)の人物を当てはめてみるのも楽しい!
「東京バンドワゴン」の小路幸也が描く、ラブ&ミュージックな物語
平凡な営業マン・石井は、仕事の途中で事故を起こしてしまう。
パニックを起こし、伝説のギタリスト兼ホームレスのシンゴ、バンドマンのコジーも巻き込んで逃げた先は、引きこもりの高校生・聖矢の土蔵で……!?
(角川書店HPより)
最初に書かれていることは・・・・後々、真相がわかります。
そのときは「?」なんだけど・・・・。
これは、2011年の6月30日の早朝から翌日7月1日の早朝までの丸一日の出来事。
最初に書かれている話は、この物語の中間くらいに起きた事というかんじかな?
登場人物は・・・
・杉田辰吾60歳・・・・元プロのギタリストで、その腕は一流だったが、現在はホ-ムレス。
・吉川宏52歳・・・・警察官。辰吾のプロ時代を知っていて、ホ-ムレスの辰吾を何かと助けている。
若い頃は、仲間と音楽をやりドラム担当だった。
・石井和正34歳・・・・印刷会社勤務。歌の上手さは抜群。
・小嶋隆志26歳・・・・アマチュアミュ-ジシャンでべ-シスト。
・田仲聖也16歳・・・・いじめが元で現在、引きこもり中。一日、パソコンに向かっている。ピアノ演奏が出来る。
・田仲茉莉26歳・・・・聖也の姉。以前はバンドのマネ-ジャ-をしていたが、現在は飲食業にも経営する音楽会社のため、そちらの企画課に所属。
これらの人物のことが、最初は単独で描かれ、やがて最初に起きたことが発端で、皆が一同に集まる。
何ら違和感なく、偶然が重なって・・・・。
そして、一夜限りのバンド結成。
最初に起きた事の真相も明らかになり、ホッ。
楽しい物語でした♪
音楽が出来るって、いいなぁ~。
読み終えた後で、表紙絵(裏表紙にも3名が描かれてます)の人物を当てはめてみるのも楽しい!
★★★★
発行年月:2011年7月
5年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周囲の人はぬいぐるみやロボットに変わり――(「チヨ子」)。表題作を含め、超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー五編を収録。個人短編集に未収録の傑作ばかりを選りすぐり、いきなり文庫化した贅沢な一冊。
(光文社文庫HPより)
5つの少し不思議なお話5つ。
「雪娘」
20年ぶりに集まる事になった小学校時代の仲良しだった男女。
そこで思い出される、雪の降る日、何者かに殺害されたユキコのこと。
犯人の正体がわかったときは・・・ゾッとした。
「オモチャ」
商店街のなかにある玩具屋さん。
年老いたおじいさんとおばあさんが営む店。
そのおばあさんが亡くなり、その後、噂される奇妙なこと。
「チヨ子」
アルバイトのためス-パ-のバ-ゲンセ-ルで、うさぎの着ぐるみを着て、風船を配る。
着ぐるみを着てみると見える、その人がかつて好きだった物の姿が見える。
ならば、自分で自分を見たら何がみえる?
かつて大事にしていたうさぎのぬいぐるみに思いを馳せる。
「いしまくら」
公園で凍死していた女子高校生。
死後、囁かれる女子高校生の噂話。
「聖痕」
12年前に殺人事件を起こした少年。
彼はなぜ事件を起こしたのか?
そして、ネットの社会では彼は神として崇められていた。
どの話も短編だけど、読み応えがあり面白かった!
ゾッとする人間の心の闇を描いた最初の「雪娘」から、なんだか切なくなるような話の
「オモチャ」と「石まくら」。
表題作の「チヨ子」は、不思議だけどファンタジ-っぽいかんじで、ちょっとホッとした。
最後の「聖痕」は、5つの話のなかでは、少し長くスト-リ-的に凝っていた。
事件を起こした少年の考えることが理路整然としていて、哀しい。
とても頭の良い人の気持ちのわかる子なのに、育った環境のせいで、哀しい生き方を選ぶことになったのが辛い。
最後のあとがきで、それぞれの作品についての考えを述べているのも面白かった!
「チヨ子」の生まれたキッカケ話にはちょっと笑った(^^)
ササッと読めて、面白い短編集でした♪
5年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周囲の人はぬいぐるみやロボットに変わり――(「チヨ子」)。表題作を含め、超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー五編を収録。個人短編集に未収録の傑作ばかりを選りすぐり、いきなり文庫化した贅沢な一冊。
(光文社文庫HPより)
5つの少し不思議なお話5つ。
「雪娘」
20年ぶりに集まる事になった小学校時代の仲良しだった男女。
そこで思い出される、雪の降る日、何者かに殺害されたユキコのこと。
犯人の正体がわかったときは・・・ゾッとした。
「オモチャ」
商店街のなかにある玩具屋さん。
年老いたおじいさんとおばあさんが営む店。
そのおばあさんが亡くなり、その後、噂される奇妙なこと。
「チヨ子」
アルバイトのためス-パ-のバ-ゲンセ-ルで、うさぎの着ぐるみを着て、風船を配る。
着ぐるみを着てみると見える、その人がかつて好きだった物の姿が見える。
ならば、自分で自分を見たら何がみえる?
かつて大事にしていたうさぎのぬいぐるみに思いを馳せる。
「いしまくら」
公園で凍死していた女子高校生。
死後、囁かれる女子高校生の噂話。
「聖痕」
12年前に殺人事件を起こした少年。
彼はなぜ事件を起こしたのか?
そして、ネットの社会では彼は神として崇められていた。
どの話も短編だけど、読み応えがあり面白かった!
ゾッとする人間の心の闇を描いた最初の「雪娘」から、なんだか切なくなるような話の
「オモチャ」と「石まくら」。
表題作の「チヨ子」は、不思議だけどファンタジ-っぽいかんじで、ちょっとホッとした。
最後の「聖痕」は、5つの話のなかでは、少し長くスト-リ-的に凝っていた。
事件を起こした少年の考えることが理路整然としていて、哀しい。
とても頭の良い人の気持ちのわかる子なのに、育った環境のせいで、哀しい生き方を選ぶことになったのが辛い。
最後のあとがきで、それぞれの作品についての考えを述べているのも面白かった!
「チヨ子」の生まれたキッカケ話にはちょっと笑った(^^)
ササッと読めて、面白い短編集でした♪
★★★★
発行年月:2010年7月
会員それぞれが自作の怪談を披露しあう〈怪談クラブ〉。
ぞっとする話から切ない話、滑稽な話まで、
多彩な怪談をご堪能ください
(偕成社HPより)
図書館の児童書コ-ナ-で目に留まり、借りて来ました。
怪談話はあまり好きじゃないんだけど・・・子ども用なら怖くないか?と。
これはシリ-ズ物で、本書は3作目みたい。
大学教授の西戸先生が、毎月第二土曜日に開く「怪談クラブ」で、生徒や先生が一人ずつ話す怪談を集めたもの。
ここでは7つのお話が披露。
「口さけ女」
「ある城下町の人力車」
「十四号ボ-ト」
「とおり道のエレベ-タ-」
「いっしょに乗ってもらえませんか」
「ブル-トレイン臨時停車」
「ナンバ-プレ-ト」
一人ずつが話をして、それが終わると参加した者たちで、その話の感想を述べる。
その場に置かれた状況を想像すると、結構怖い。
特に怖かったのは、「とおり道のエレベ-タ-」。
エレベ-タ-って、狭い空間だし、誰が乗ってくるかわからないから普通でも結構、緊張する乗り物だけど、ここの話の設定は、怖い。
ビルのなかで働いている父親の元に夜食を届ける高校生の話。
夜、ひとりでエレベ-タ-に乗る・・・・これだけでも何か不安なかんじなのに・・・(;O;)
一人で静かな夜、読んでいたので、本気で怖くなった(笑)
ちょっと面白かったのは「いっしょに乗ってもらえませんか」。
彼女と遊園地デ-トを約束した大学生が、その待ち時間に高校生のグル-プに6人乗りのジェットコ-スタ-に乗りたいけれど、一人足りないのでいっしょに乗って欲しいと頼まれ同乗する話。
不思議な話だけど、この大学生が高校生たちに誘われるまでの話が面白かった。
そして、話を終えたあとのみなの感想も一番、盛り上がっていたかんじ。
シリ-ズ前2作は
「ひとりでいらっしゃい」と「うらからいらっしゃい」
この2作も読んでみたいなぁ~。
児童書だけど、大人でも楽しめました(^^)
会員それぞれが自作の怪談を披露しあう〈怪談クラブ〉。
ぞっとする話から切ない話、滑稽な話まで、
多彩な怪談をご堪能ください
(偕成社HPより)
図書館の児童書コ-ナ-で目に留まり、借りて来ました。
怪談話はあまり好きじゃないんだけど・・・子ども用なら怖くないか?と。
これはシリ-ズ物で、本書は3作目みたい。
大学教授の西戸先生が、毎月第二土曜日に開く「怪談クラブ」で、生徒や先生が一人ずつ話す怪談を集めたもの。
ここでは7つのお話が披露。
「口さけ女」
「ある城下町の人力車」
「十四号ボ-ト」
「とおり道のエレベ-タ-」
「いっしょに乗ってもらえませんか」
「ブル-トレイン臨時停車」
「ナンバ-プレ-ト」
一人ずつが話をして、それが終わると参加した者たちで、その話の感想を述べる。
その場に置かれた状況を想像すると、結構怖い。
特に怖かったのは、「とおり道のエレベ-タ-」。
エレベ-タ-って、狭い空間だし、誰が乗ってくるかわからないから普通でも結構、緊張する乗り物だけど、ここの話の設定は、怖い。
ビルのなかで働いている父親の元に夜食を届ける高校生の話。
夜、ひとりでエレベ-タ-に乗る・・・・これだけでも何か不安なかんじなのに・・・(;O;)
一人で静かな夜、読んでいたので、本気で怖くなった(笑)
ちょっと面白かったのは「いっしょに乗ってもらえませんか」。
彼女と遊園地デ-トを約束した大学生が、その待ち時間に高校生のグル-プに6人乗りのジェットコ-スタ-に乗りたいけれど、一人足りないのでいっしょに乗って欲しいと頼まれ同乗する話。
不思議な話だけど、この大学生が高校生たちに誘われるまでの話が面白かった。
そして、話を終えたあとのみなの感想も一番、盛り上がっていたかんじ。
シリ-ズ前2作は
「ひとりでいらっしゃい」と「うらからいらっしゃい」
この2作も読んでみたいなぁ~。
児童書だけど、大人でも楽しめました(^^)
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HN:
kyoko
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性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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