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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2022年9月


「週刊文春ミステリーベスト10」&「MRC大賞2022」堂々ダブル受賞!
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

                   (講談社HPより)



嫌な話だった。
犯人が気になり最後まで読んだけれど・・・

犯人の自分さえよければの考え方による一連の行動が恐ろしい。

こういう閉じ込められて、じわじわ死の瞬間に近づいていくとか
想像するだけで怖い。



最後、誰か一人を犠牲にすれば・・・・の状況から一転する
一人だけ生き残れるかもの状況には唖然。

一人は脱出出来たのか?
脱出したところで、その後も生き延びることが出来るのか?
生き延びたところで、自分の罪がどう裁かれそれに向き合いながら生きる
ことが出来るのか?


むやみに危ないところには入らないことですね(^^ゞ


評判になっていて、それなりの評価も得ている本書だけど、
わたしは、嫌いだ。
こんな設定でこんな結末の物語は、もう読みたくないなぁ~。
救いのない話があってもいいと思うけど、これは酷い・・・(ノД`)・゜・。



                      ★★☆
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発行年月:1991年3月


短大時代に体験した、存在意味不明な食品売り場でのアルバイト。
たった2ヶ月間のOL時代に遭遇した恐怖の歓迎会。
さくらももこの原点を語る大ベストセラー

                (集英社HPより)


「あのころ」は小学校時代の話だったけれど、これは高校~結婚までの話。

おじいさんが亡くなったのは、ももこさんが高校2年の時。
本来なら哀しいしんみりした場面なのに、笑っちゃう・・・^m^
タイトルが<メルヘン翁>だからね~

イラストに爆笑。
ももこさん、面白過ぎるよ~。


就職は出版社だったけど、漫画を夜、書いていたので眠不足で、度々、注意されて
辞めるっていうのは、凄いな。
まあ、正解なんだけど・・・・。

結婚生活のこととか、もっと知りたいなぁ~。
「あのころ」とこれは家の本棚にあるんだけど

続きのエッセイは図書館で探してみよう。



                      ★★★★



発行年月:1996年7月


小学校の帰り道、怪しげなてきやから買った“まほうカード”と“踊るマッチ箱”
。心のアキレス腱だったマラソン大会…。
テーマは「子供時代」。
歯切れのいい名調子はもはや芸術。三部作第一弾

               (集英社HPより)


家の本棚にあった懐かしい本。
久しぶりに読んだけれど、可笑しい・・・^m^

昭和40年生まれなので、子どもの頃の話が自分にも当てはまるものが
多くて・・・わかるわ~と心の中でうなずきながら読む。


今は、もうこの世に居ないんだなぁ~としみじみ・・・。

大人になってからのも続けて読もう。



                   ★★★★



発行年月:1963年5月



「贅沢貧乏」「紅い空の朝から…」「黒猫ジュリエットの話」「マリアはマリア」など、
森茉莉のゆるぎない個の精神が反映した連作小説集。

                  (発行/新潮社)


初版が60年前の本。
買ったのは、いつだったっけ?

森鴎外の娘で晩年まで文筆活動をしていたらしい。
ほかの小説は読んだことがないけれど、この本が何となく好きで
今回、また何年かぶりに読んでみた。


安アパートで一人暮らしをしながら、貧乏だけど空想の世界では贅沢品に
囲まれて生活していると空想する生活。
短篇集だけど、この本の中の牟礼摩利(マリア)の日常が描かれている。

特に二番目の<紅い空の朝から・・・>がすき。
硝子窓を通して入ってくる朝の光の色の表現が綺麗。

オリイヴ色(実際は難しい漢字)、鈍く透き通った紅、黄薔薇色
薄れた黄金などと光を表現している。

<黒猫ジュリエット>では、自身のことを愛猫の目線でやや自虐的に
書いているのも可笑しい。


最後の<青い栗>は、結婚していて息子たちや女中さんたちと賑やかに
奥様として暮らしていたころのことを書いていて、ああこういう暮らしも
していたのか・・・・と


森茉莉さん、最期は安アパートで死後2日ほど経過しているのを見つけられた
そうだけど、若い頃は、そういうのは寂しいなとか思ったけれど
今は、そういうのある意味、理想的かもと思ってしまう。



さて次に手に取るのはいつかな?


                    ★★★★★


発行年月:2022年4月


◎第167回直木賞候補作◎
◎各書評で大絶賛!!◎
東京、炎上。正義は、守れるのか。
些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。

                (講談社HPより)



酔っ払って酒屋前の自販機を蹴飛ばし、その酒屋の店主を殴って捕まり
野上署で取り調べを受けるスズキタゴサク。
その最中、東京都内での爆発の予感がすると話し、実際に秋葉原で爆発。
その後もスズキは取り調べの警察官相手に、次の爆破予想など告げていく。
まだまだこれは続くと。


スズキと警察官の取調室でのやり取りは、正直、長いなぁ~と思った。
東京の土地勘がないので余計に・・・(^^ゞ

最初の爆破では軽傷者3名だったが、その後、東京ドーム付近の爆破では
ウォーキング中の夫婦が巻き込まれ妻が死亡。

代々木公園での爆破では、炊き出し中の時間帯で60名以上が巻き込まれ
死者11名。


取り調べをしながら、警察は、爆弾の捜査に奔走。

それに絡んでくる一人の警察官の不祥事のちの自殺。
その不祥事というのが、ちょっと理解し難いことだけど、本人もかなり
悩んでいたというから少し気の毒。
それでも電車に飛び込み自殺という方法が、家族を更に苦しめることになる。
そのくらい考えて欲しかった、
自殺の方法が違えば、もしかしたら、残された家族は金銭面ではここまで
苦しまず、爆破事件にも発展しなかったかもと思えてしまう。


スズキタゴサクは、爆破事件にどうかかわっていたのかは、終盤わかってくる。


う~ん。
事件の背景にあるものがダーク過ぎて、真相がわかっても全くスッキリしない。
爆弾ももしかしたら、まだ残されたまま?

モヤモヤするぅ~!



まあ、面白くなくはないけど、好みじゃないな。
話題になったから、読めた作品。



                      ★★★
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