発行年月:2011年10月
東京ディズニーランドを舞台に、ウォルト・ディズニーが最も信頼した清掃員、「そうじの神様」ことチャック・ボヤージン氏と、カストーディアル・キャスト(清掃スタッフ)たちが繰り広げる感動物語。「働くことの本当の意味」を問いかける。
(ソフトバンククリエィティブHPより)
著者である鎌田氏が体験したことを物語り形式にしている本。
物語は4つ。
「夢の国の落し物」
「月夜のエンタ-ティナ-」
「魔法のポケット」
「夢の、その先」
ディズニ-ランド内の掃除を、夜じゅうかけて行っている人たちの物語。
最初は、掃除の仕事にあまり誇りを持っていなかった者。
家族には仕事内容を偽っていたり・・・・・
また自分は誇りをもってやっているのに、家族から「大学まで出て、そんな仕事をしてるなんて・・・」と思われたり・・・・。
けれど、ちょっとしたことに気づくと、掃除も大切で誇りを持てる立派な仕事なんだと思えるという内容。
最後の話は、著者がディズニ-ランドで働きたいと思ったキッカケかな?と思える内容のものでした。
物語を通して登場するス-パ-バイザ-(管理者)・金田が、著者なんでしょう。
自分が経験したことをそのままでなく物語として書いたことが、面白い。
そして、こんな風に仕事に誇りを持って働く人ばかりのディズニ-ランドって、やっぱり素晴らしいなぁ~と思った。
金田が直接、指導を受けたアメリカのディズニ-ランドの初代カスト-ディアル・マネ-ジャ-であるチャック・ボヤ-ジ氏の言葉には素敵な言葉がいろいろ。
一番、心に残ったのは・・・
「そうじは汚れているからするのではなく、汚さないためにするんだ」
なるほど!!
短い話ですが、良いお話でした(^^)
東京ディズニーランドを舞台に、ウォルト・ディズニーが最も信頼した清掃員、「そうじの神様」ことチャック・ボヤージン氏と、カストーディアル・キャスト(清掃スタッフ)たちが繰り広げる感動物語。「働くことの本当の意味」を問いかける。
(ソフトバンククリエィティブHPより)
著者である鎌田氏が体験したことを物語り形式にしている本。
物語は4つ。
「夢の国の落し物」
「月夜のエンタ-ティナ-」
「魔法のポケット」
「夢の、その先」
ディズニ-ランド内の掃除を、夜じゅうかけて行っている人たちの物語。
最初は、掃除の仕事にあまり誇りを持っていなかった者。
家族には仕事内容を偽っていたり・・・・・
また自分は誇りをもってやっているのに、家族から「大学まで出て、そんな仕事をしてるなんて・・・」と思われたり・・・・。
けれど、ちょっとしたことに気づくと、掃除も大切で誇りを持てる立派な仕事なんだと思えるという内容。
最後の話は、著者がディズニ-ランドで働きたいと思ったキッカケかな?と思える内容のものでした。
物語を通して登場するス-パ-バイザ-(管理者)・金田が、著者なんでしょう。
自分が経験したことをそのままでなく物語として書いたことが、面白い。
そして、こんな風に仕事に誇りを持って働く人ばかりのディズニ-ランドって、やっぱり素晴らしいなぁ~と思った。
金田が直接、指導を受けたアメリカのディズニ-ランドの初代カスト-ディアル・マネ-ジャ-であるチャック・ボヤ-ジ氏の言葉には素敵な言葉がいろいろ。
一番、心に残ったのは・・・
「そうじは汚れているからするのではなく、汚さないためにするんだ」
なるほど!!
短い話ですが、良いお話でした(^^)
★★★
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発行年月:2011年12月
劣悪の環境から抜け出すため、罪無き少年は恐るべき凶行に及んだ。
25年後の夜。大人になった彼に訪問者が。
それは、救いか? 悪夢の再来か?
母に捨てられ、父に殴られ、勉強もできず、リコーダーも吹けない。
そんな俺でも、いつかなにかができるのだろうか。
河口近くの街の、掃き溜めの居酒屋「まつ」の主人、藤太。
客との会話すら拒み、何の希望もなく生きてきた。
ある夏の夜、幼馴染みの小学生の娘が突然現れた。
二人のぎこちない同居生活は彼の心をほぐしてゆく。
しかしそれは、凄惨な半生を送った藤太すら知らなかった、
哀しくもおぞましい過去が甦る序章だった。
今、藤太に何ができるのか?
この切なさ。この高まり。遠田潤子に注目!
(光文社HPより)
なんと切なく哀しい物語なんだろう。
泣けるというより、胸がしめつけられるように辛い。
主人公の中井藤太40歳は、父が営んでいた居酒屋「まつ」を一人でやっている。
店の様子は、うらぶれているかんじ。
けれど、そこに集う常連客たちは、明るく店の雰囲気としては悪くはない。
そこにある日、小学生の女の子・ほづみを連れて、中学の同級生・秋雄が訪れる。
秋雄は、藤太とは違うエリ-トの道を進み、東大卒の弁護士になっていた。
いづみを暫く預かって欲しいと500万円とともに置いて行く。
ほづみは、同じく中学のとき仲のよかった子で3人はいつも一緒だった。
そして、3人には共通する悩みがあった。
それぞれの親は最低な父親。
酒が入ると暴れ、暴力をふるい、3人の父親は、賭けマ-ジャン仲間でもあった。
親が違っていれば、もっと楽しい毎日が送れるのに・・・
ついに秋雄と藤太は、それぞれの父親たちが、とんでもないことをしていることに気づく。
絶対に赦せない!!そして、計画するあること。
大事に思っているいずみのために犯す罪。
けれど。。。。終盤、その犯した罪により、さらに、いずみが辛い目に遭っていたことを知る藤太。
いずみの気持ちを考えると、本当に辛い。
表題の「アンチェル」は、有名な指揮者・カレル・アンチェルを指し、彼はチェコフィルハ-モニ-管弦楽団に属しているが、第二次大戦中、チェコはドイツに占領され、アンチェルはユダヤ系だったため、ポ-ランドの収容所に送られ、家族はそこで全員、亡くなっているそう。
アンチェルが指揮する楽団が奏でる、「新世界から」の曲が3人の思い出の曲になっていて、それを聞いて感銘を受けた藤太たちの気持ちがまた泣ける。
「蝶」についても藤太・秋雄・いずみにとっては、忘れられない思い出がある。
兎に角、暗くて、読んでいるのが辛くなることばかりですが、先が気になるお話です。
デビュ-作久の「月桃夜」を読んだときも衝撃的でしたが、これもまた凄い!!
しかし、辛い話の最後には、今回もちょっと光のようなものが見えたのが救いでした。
この表紙の絵も、儚げでいい。
蝶にも見えるし。
次回作も期待してます!!
劣悪の環境から抜け出すため、罪無き少年は恐るべき凶行に及んだ。
25年後の夜。大人になった彼に訪問者が。
それは、救いか? 悪夢の再来か?
母に捨てられ、父に殴られ、勉強もできず、リコーダーも吹けない。
そんな俺でも、いつかなにかができるのだろうか。
河口近くの街の、掃き溜めの居酒屋「まつ」の主人、藤太。
客との会話すら拒み、何の希望もなく生きてきた。
ある夏の夜、幼馴染みの小学生の娘が突然現れた。
二人のぎこちない同居生活は彼の心をほぐしてゆく。
しかしそれは、凄惨な半生を送った藤太すら知らなかった、
哀しくもおぞましい過去が甦る序章だった。
今、藤太に何ができるのか?
この切なさ。この高まり。遠田潤子に注目!
(光文社HPより)
なんと切なく哀しい物語なんだろう。
泣けるというより、胸がしめつけられるように辛い。
主人公の中井藤太40歳は、父が営んでいた居酒屋「まつ」を一人でやっている。
店の様子は、うらぶれているかんじ。
けれど、そこに集う常連客たちは、明るく店の雰囲気としては悪くはない。
そこにある日、小学生の女の子・ほづみを連れて、中学の同級生・秋雄が訪れる。
秋雄は、藤太とは違うエリ-トの道を進み、東大卒の弁護士になっていた。
いづみを暫く預かって欲しいと500万円とともに置いて行く。
ほづみは、同じく中学のとき仲のよかった子で3人はいつも一緒だった。
そして、3人には共通する悩みがあった。
それぞれの親は最低な父親。
酒が入ると暴れ、暴力をふるい、3人の父親は、賭けマ-ジャン仲間でもあった。
親が違っていれば、もっと楽しい毎日が送れるのに・・・
ついに秋雄と藤太は、それぞれの父親たちが、とんでもないことをしていることに気づく。
絶対に赦せない!!そして、計画するあること。
大事に思っているいずみのために犯す罪。
けれど。。。。終盤、その犯した罪により、さらに、いずみが辛い目に遭っていたことを知る藤太。
いずみの気持ちを考えると、本当に辛い。
表題の「アンチェル」は、有名な指揮者・カレル・アンチェルを指し、彼はチェコフィルハ-モニ-管弦楽団に属しているが、第二次大戦中、チェコはドイツに占領され、アンチェルはユダヤ系だったため、ポ-ランドの収容所に送られ、家族はそこで全員、亡くなっているそう。
アンチェルが指揮する楽団が奏でる、「新世界から」の曲が3人の思い出の曲になっていて、それを聞いて感銘を受けた藤太たちの気持ちがまた泣ける。
「蝶」についても藤太・秋雄・いずみにとっては、忘れられない思い出がある。
兎に角、暗くて、読んでいるのが辛くなることばかりですが、先が気になるお話です。
デビュ-作久の「月桃夜」を読んだときも衝撃的でしたが、これもまた凄い!!
しかし、辛い話の最後には、今回もちょっと光のようなものが見えたのが救いでした。
この表紙の絵も、儚げでいい。
蝶にも見えるし。
次回作も期待してます!!
★★★★★
発行年月:2011年7月
わたしは一体、どこから来たのだろう?
素敵な一族の血をひく自分がいるっていうのは、すごいことだな。
自分のル-ツも知りたくなるけど、既に両親の親は他界してる。
祖父母が生きているうちに、曽祖父母や曽曽祖父母の話を聞いておけばよかったな~。
せめて、子どもたちにはわたしの両親の親の話を今度、聞かせてあげよう!
★★★★
わたしは一体、どこから来たのだろう?
先祖は江戸時代に和歌山から千葉へ逃げてきた漁師で、
屋号はなぜか「コンニャク屋」----!?
気宇壮大なルーツ探しの旅が始まる。
(文藝春秋HPより)
著者のおじいちゃん、そのまたおじいちゃん辺りまでを入念に調べて書き上げたノンフィクション。
家族のル-ツをどんどん遡り見えてきたもの。
自分がここに今、存在するのは、その前にず~っと続いてきた物語があるんだということを改めて考えさせられた。
著者の祖父が病気で亡くなり、その前に何やら懸命に書き留めていたものがあったな・・・・というところから、それを見つける。
みるとそれには、祖父の記憶のあれこれが書かれていて、それを元にあちこち(東京、千葉、和歌山)に足を運んで調べていくうちに自身のル-ツも見えてくるという話。
祖父は、漁師の6男だった。名前は量太郎。
その名前のになった経緯も面白かった。
漁師たちの暮らしぶりも粋で、厳しい自然を相手に海の上では床一枚を隔てたところに地獄がある。落ちたらお終いだという考え方も納得。
そんな緊張感があるから、陸の上では明るく元気なノリなのか?
漁がだめなら、おでん屋を・・・という考えもユニ-クで、そんな臨機応変な暮らしぶりも魅力的。
コンニャク屋のおばあちゃん、かんちゃんが凄く可愛い♪
素敵な一族の血をひく自分がいるっていうのは、すごいことだな。
自分のル-ツも知りたくなるけど、既に両親の親は他界してる。
祖父母が生きているうちに、曽祖父母や曽曽祖父母の話を聞いておけばよかったな~。
せめて、子どもたちにはわたしの両親の親の話を今度、聞かせてあげよう!
★★★★
発行年月:2011年12月
けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは開く。そのとき、ついにその錠が開いたとき、どんな気分か想像できるかい?8歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も明けることが出来る才能だ。やがて高校生になったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師となるが・・・
MWA,CWAの両賞の他、バリ-賞最優秀長編賞、全米図書協会アレックス賞をも受賞した話題作
(早川書房HPより)
なかなか面白く、スラスラと読めた。
8歳の時に喋れなくなったのには、ある凄惨な事件を目撃してしまったから。
そして、偶然にもそんな事件に巻き込まれたため、ある才能があることがわかる。
その才能とは、鍵を開けることが出来るという才能。
物語は8歳のときの事件に巻き込まれながらも生還したマイクを「奇跡の少年」とマスコミで取り上げられたということが書かれ、その後、どういう経緯か金庫破りの罪で囚われ、自分のいままでを振り返る形で進む。
子どもの頃のことと金庫破りをしていた頃のことが交錯しながら話が進むので、ちょっと話が前後するけど、読みにくさはなかった。
少年が金庫破りを自ら進んでやっているかというとそうではない。
犯罪者が少年に接触さえしなければ。。。。
けれど、イヤならやらずに済んだような状況で、それを続けていたのは、鍵を開けることで自分の存在価値が高まるようだったからかな?
そう思うと、哀しい。
やがて、金庫破りの現場を家主・マ-シュに見つかり、バツとして命じられたことを黙々とこなす。
律儀な・・・半ば呆れながらも少年の本質を認めるマ-シュ。
そしてその娘・アメリアとの恋。
金庫破りをしてなかったら、アメリアにもめぐり合えなかったのだから、まあ、結果良ければ・・・ということだろうか?
金庫破りをするシ-ンが度々出てくるけれど、そんな風に実際、鍵を開けることが出来る人がいるとしたら脅威だな。
でもその描写はリアルで面白かった。
刑期を終えたマイクが、今度は絵の才能を活かして、アメリアと新たな人生を歩いてほしいなぁ~なんて願望を持ちながら本を閉じた。
映像化されたら、これ面白いかも。
★★★★
けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは開く。そのとき、ついにその錠が開いたとき、どんな気分か想像できるかい?8歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も明けることが出来る才能だ。やがて高校生になったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師となるが・・・
MWA,CWAの両賞の他、バリ-賞最優秀長編賞、全米図書協会アレックス賞をも受賞した話題作
(早川書房HPより)
なかなか面白く、スラスラと読めた。
8歳の時に喋れなくなったのには、ある凄惨な事件を目撃してしまったから。
そして、偶然にもそんな事件に巻き込まれたため、ある才能があることがわかる。
その才能とは、鍵を開けることが出来るという才能。
物語は8歳のときの事件に巻き込まれながらも生還したマイクを「奇跡の少年」とマスコミで取り上げられたということが書かれ、その後、どういう経緯か金庫破りの罪で囚われ、自分のいままでを振り返る形で進む。
子どもの頃のことと金庫破りをしていた頃のことが交錯しながら話が進むので、ちょっと話が前後するけど、読みにくさはなかった。
少年が金庫破りを自ら進んでやっているかというとそうではない。
犯罪者が少年に接触さえしなければ。。。。
けれど、イヤならやらずに済んだような状況で、それを続けていたのは、鍵を開けることで自分の存在価値が高まるようだったからかな?
そう思うと、哀しい。
やがて、金庫破りの現場を家主・マ-シュに見つかり、バツとして命じられたことを黙々とこなす。
律儀な・・・半ば呆れながらも少年の本質を認めるマ-シュ。
そしてその娘・アメリアとの恋。
金庫破りをしてなかったら、アメリアにもめぐり合えなかったのだから、まあ、結果良ければ・・・ということだろうか?
金庫破りをするシ-ンが度々出てくるけれど、そんな風に実際、鍵を開けることが出来る人がいるとしたら脅威だな。
でもその描写はリアルで面白かった。
刑期を終えたマイクが、今度は絵の才能を活かして、アメリアと新たな人生を歩いてほしいなぁ~なんて願望を持ちながら本を閉じた。
映像化されたら、これ面白いかも。
★★★★
発行年月:2012年1月
彼は世界に愛された、だが――。
突然この世を去ったスーパースターが残した愛娘をめぐり、大人たちの欲望と思惑が交錯する。最愛の人を失い傷ついた少女の悲しみと回復、そして再生を丹念な筆致で描き出す。
この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは? そして彼が世界に遺したものとは?
(講談社HPより)
世界的なス-パ-スタ-の死。
そこから、始まる物語。
舞台は日本だけど、ニュ-スなどで見たり聞いたりしたマイケルジャクソン関連のことが出てくる。
赤坂プリンスホテルの最上階を貸切、住まいとしていたが、やがて廃校になった小学校を買い取り、観覧車や動物園を設置し「楽園」という名の住まいを作り、そこに子どもたちを招待して寝泊りさせたりしていた。
表題の「傷痕」は、遺されたス-パ-スタ-の娘の名前。
外に出るときには、仮面をつけるように言われていて、世間の人たちには、その素顔は知られていない。
娘である「傷痕」が父親を語ったり、ジャナ-リストの男、かつて楽園に招待されたことのある「復習」、ス-パ-スタ-と良きライバルだった「孔雀」、
ほかにも楽園で働いていた者や孔雀の女性運転手などが、代わる代わるに亡きス-パ-スタ-との思い出を語る。
世間では、歌は評価されたが、奇行も目立ったス-パ-スタ-のことをいろいろに言っていたけれど、近くで彼を見ていた者たちは、それとはまた別の面を見ている。
追悼式で話す傷痕の挨拶は、テレビで見たマイケルの娘の挨拶の場面を思い出してしまった。
傷痕の将来が明るいものであることを願います。
実際のマイケルの子どもさんたちは、今、どうしているんだろう。
マイケルの特別なファンでは、ないので物語として淡々と楽しめました。
ファンだったら、もっと違う何かを感じるでしょうか?
しかし、こんな発想で物語を書ける桜庭さんって面白いな。
きっとマイケルのファンなんでしょうね~。
彼は世界に愛された、だが――。
突然この世を去ったスーパースターが残した愛娘をめぐり、大人たちの欲望と思惑が交錯する。最愛の人を失い傷ついた少女の悲しみと回復、そして再生を丹念な筆致で描き出す。
この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは? そして彼が世界に遺したものとは?
(講談社HPより)
世界的なス-パ-スタ-の死。
そこから、始まる物語。
舞台は日本だけど、ニュ-スなどで見たり聞いたりしたマイケルジャクソン関連のことが出てくる。
赤坂プリンスホテルの最上階を貸切、住まいとしていたが、やがて廃校になった小学校を買い取り、観覧車や動物園を設置し「楽園」という名の住まいを作り、そこに子どもたちを招待して寝泊りさせたりしていた。
表題の「傷痕」は、遺されたス-パ-スタ-の娘の名前。
外に出るときには、仮面をつけるように言われていて、世間の人たちには、その素顔は知られていない。
娘である「傷痕」が父親を語ったり、ジャナ-リストの男、かつて楽園に招待されたことのある「復習」、ス-パ-スタ-と良きライバルだった「孔雀」、
ほかにも楽園で働いていた者や孔雀の女性運転手などが、代わる代わるに亡きス-パ-スタ-との思い出を語る。
世間では、歌は評価されたが、奇行も目立ったス-パ-スタ-のことをいろいろに言っていたけれど、近くで彼を見ていた者たちは、それとはまた別の面を見ている。
追悼式で話す傷痕の挨拶は、テレビで見たマイケルの娘の挨拶の場面を思い出してしまった。
傷痕の将来が明るいものであることを願います。
実際のマイケルの子どもさんたちは、今、どうしているんだろう。
マイケルの特別なファンでは、ないので物語として淡々と楽しめました。
ファンだったら、もっと違う何かを感じるでしょうか?
しかし、こんな発想で物語を書ける桜庭さんって面白いな。
きっとマイケルのファンなんでしょうね~。
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kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
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★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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