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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月;2023年1月


有名広告代理店を早期退職したキョウコは、古いアパート「れんげ荘」で貯金を切り崩しながら自由な暮らし。近所の花店で元気なチューリップを買ってきたり、お腹周りが心配になってきたので、遠回りして買い物に出かけたり、「れんげ荘」の元住人・コナツさんの結婚のお披露目会に、久々におめかしして出かけたり。ネコやイヌ、鳥や花や隣人とのお茶の時間などに心を癒されながら、キョウコは今日も小さな幸せを見つけています。 幸せは、人それぞれ―― キョウコは自分でも「休みすぎ!」とツッコミを入れながらも、無職のまま、月10万円の生活をのんびり続けています。 ささやかな楽しみを見つけながら。
ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、第7弾! 
書き下ろし長篇(どの巻からでも、お楽しみいただけます)


                    (角川春樹事務所HPより)


もう7弾かぁ~。
キョウコさんは、何歳になったんだろ?(書いてあったかな?)
でも、最初のクマガイさんくらいの年齢にはなっているかな?

若い時に、バリバリ働いて貯金しておいて、こういう生活が出来たら
理想だよなぁ~と思う。

れんげ荘の存続が心配だったけれど、大家さんは凄く良い人だし、
ちゃんと考えてくれている様子にホッとした。

今回は、大好きな、ぶっちゃん(飼われている猫)に会えず残念。
そんなに気になるなら、訪ねて行って会わせてもらえばいいような気もする。
でも、そこまでしたくないんだろか?


お腹周り・・・確かに・・・・・^m^
ほぼ同年代だから、共感する部分が多くて、楽しい。

ず~っと続いて欲しいシリーズだな~。


                     ★★★★
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発行年月:2023年2月


良い子は天国へ行く。悪い子はどこへでも行ける。
行き場のない母子を守る「のばらのいえ」は、大学のボランティア活動で知り合った志道さんと実奈子さんが、「かわいそうな子どもを救いたい」と理想を掲げ同志となって立ち上げ運営する家。そこに暮らす祐希は、束縛され未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した。十年後のある日、志道さんが突然迎えに来る。しらゆきちゃん、べにばらちゃんと呼ばれ、幼少のころから一心同体だった紘果を置いてきたことをずっと後悔してきた祐希は、二度と帰らないと出てきた「のばらのいえ」に戻る決意をするが――。

                   (幻冬舎HPより)




6歳の時、両親が育児出来ない状況になり、父のいとこの娘・実奈子と

その夫・志道の元で暮らし始める祐希。
夫婦はボランティア目的で母親とその子どもの避難所的な住処を提供。
そして、ある日、祐希と同い年の紘果と11歳の保の兄妹が、子どもだけで来て
実奈子と志道は、新しい家族だと一緒に暮らし始める。


6歳では、保護者が居ないと生活できないから、幼い祐希には、実奈子と志道の
存在は生きていくためには必要だった。
でも、彼らは次第に祐希を都合よく利用していく。
保は精神が安定せず、接し方が難しいが、祐希に対しては逆らわないので
余計、祐希の負担が増えていく。
心の中にある不満もなんとか我慢して生活している祐希に、
担任になった春日先生の存在が救いになる。
祐希の内面に抱えているものを理解し、高校卒業と同時に
自由になる手助けをする。

必要最小限の手助け。
だけど、それが祐希が生きる力になる。

10年後、住んでいたアバートが火事になり、焼け出されたところに
志道が来て、また「のばらのいえ」に戻ることを勧められ、行き場もないので
それに従い、再会した紘果に接しながら、10年間に「のばらのいえ」で
起きたことを知っていくうち、紘果も連れだすことを決心。
紘果もよく頑張った!

最後まで、どうなる?と心配だったけれど
寺地さんの物語ならきっと希望で終わるはず!と信じて読んで良かった。


しかし、志道のような人は厄介だな。
一見、優しく保護してくれている様でも実は子どもたちを縛り付けていた
わけだから。。。

高校の同級生で、志道の兄の息子・英輔の存在も祐希たちにとっては
有難かった。

色々と助けてくれる人の存在があって、良かった。
こんな状況に置かれた子どもが居ることに世の中の大人たちは
気づいてあげないといけないな。



                     ★★★



発行年月:2011年11月


都心に近い商店街・住宅街を舞台に、ひとりの青年のまわりで起こる妖しく奇妙な出来事を描きます。同じ女を2度追いこす坂道の話や、とつぜん観客が消えてしまった野球場の話など。人気童話作家がおくる怖い話、妖しい話の連作短編。

                 (理論社HPより)




児童書の分類みたいだけれど、これは大人の方が楽しめるかも。

結構、怖かったけど・・・。


主人公の<わたし>が出会った不思議で妖しい出来事。

最初の話は、いつも通るたびに目につく、ラーメン屋内の隅で
何やら文句を言っている大男。
気になり、店内に入って見るが、男の姿がなく・・・。
後から入って来た、知らないオジサンが自分と同じように店の外から
気になる男が居たから入って来たのに、居なくなってると。
男の居た場所の横に小さなドアがあるけれど・・・


他の章は登場人物たちが同じで繋がっている。
桜坂に関する不思議な話。野球場での一瞬の出来事など。

不思議に思ったことは、あまり追及したくないな。
踏み込んじゃいけない世界があるんだと思う。
梶原はなんとか助かって良かったけど。。。


事故物件でも安ければ平気という室井は凄い。
何事もなく、こちらも良かった。


<わたし>の周りには、変わった人多すぎないか?(^^ゞ

中でも大学の守衛さんである 三田の存在が一番、気になった。
どういう人?


ササ~ッと読めて、面白かった。



                     ★★★★


発行年月:2006年3月 (単行本/2002年5月)


直木賞受賞作『空中ブランコ』のルーツ。これが伊良部のデビュー作!
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は、伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か? 名医か、ヤブ医者か?

                  (文春文庫HPより)




本の存在は知っていたけれど、この表紙の赤ちゃんがちょっと不気味で

嫌な話かな?と敬遠していた。
でも、今回、読んで・・・・「ナニコレ?この医者、かなりヤバイ(^^ゞ」。

短篇連作で、伊良部一郎(35歳)の元にくる悩みを抱えた患者たちの物語が5つ。

最初に訪れたとき、皆、「やばい場所に来ちゃったな・・・」と感じるのに
何故か、通い続ける。

伊良部、患者のために、わざとこんな風に?
患者との接し方も独特で、犯罪じゃないのぉ~?みたいなことまで
平気で躊躇なくするし・・・

でも、結局、伊良部と接していくうちに患者たちは、最初の悩み事から
解放されていく。

う~ん。名医なのか????

最近、最新刊の4冊目が出た様子なので、それまでを続けて読んでみよう。

でも、なぜこの表紙なんだろ????



                  ★★★


発行年月:2021年9月


今日も楽しかったね、よかったね。
歳を重ねていく中での、イヌやネコとの生活の喜びや別れの悲しみを、明るいタッチで描く連作小説。
これまでも、ネコをはじめたくさんの動物たちについてエッセイや小説で書いてきた群ようこさんが、「老いとペット」をテーマに描く連作小説。歳を重ねて、イヌやネコたちと暮らすのは、もちろん喜びだけじゃなく、切ない別れもある。でも、やっぱり、一緒がいいよね、と思わせてくれる、笑ってじわっとくる5編。
「子のない夫婦とネコ」
ネコ好きのツヨシとの結婚と同時に、白黒柄の子ネコ・トン子ちゃんとの生活が始まったモトコ。子供はできなかったが、途中キジトラのスケちゃん、ぶち柄のカクちゃんも加わって、幸せに暮らしていた。けれどトン子ちゃんも老いていき……。
「老母と五匹のおネコさま」
70歳で突然夫に先立たれた母が、子ネコを5匹も飼い出した。娘のユミコは一人で世話できるのか、お金はあるのか心配するが、母はかなりのへそくりを貯めていた。子ネコたちを溺愛する母を見て、まあいいかとユミコは脱力するのだった。
「歳の差夫婦とイヌとネコ」
サトコの夫・オサムは、18歳年下の心優しい動物好き。2人は縁あってイヌのタロウとネコのハナコを引き取ることになった。家族4人の生活は楽しいが、動物たちを愛するあまり、ちょっとしたことで涙を流す夫が玉に瑕で……。
ほか、「男やもめとイヌ」「中年姉妹とネコ」。


                   (幻冬舎HPより)



猫や犬たちと暮らす人たちの話が5つ。


みんなが幸せそうだから、始終、ほんわかした気持ちで読めていい。

ネコ好き、犬好き、夫婦が同じように猫や犬に愛情を持てると
ペットの居る生活は楽しいだろうなぁ~。


わたしの場合は、無理だなぁ~。
夫が動物嫌いだし、もしかしたら、自分の寿命が先に尽きるかも?と
思うと残して逝けないし・・・・。
それより、亡くなったときの哀しみに耐えられないかも~と思ってしまう。


群さんの小説に出てくる猫ちゃんの話は、可愛い猫ちゃんの姿を想像できて
最高の癒し(^^)


                     ★★★
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