鳥人間コンテストに青春をかける若者たちの爽快エンタテインメント小説!
きっと世界で一番、私は飛びたいと思っている。
大ロングセラー『100回泣くこと』の著者が贈る、“空飛ぶ”青春部活小説。
「鳥人間コンテスト」アナウンサー・羽鳥慎一氏大絶賛! の爽快ストーリー。
(角川書店HPより)
毎年夏の琵琶湖で開催の「鳥人間コンテスト」。
それに挑戦する工業大学の学生の物語。
パイロットに選ばれたのは、二人。
一人は昨年の大会でも飛んでわずか15Mで墜落。
号泣しながら救出された様子がテレビ画面に写された坂場先輩。
そしてもう一人は、女子の鳥山ゆきな。
一浪のすえ、機械工学科に入学の1年生。
ゆきなの訓練に付き合うのは、一学年上でも同年の高橋圭。
二人は段々、良い関係に・・・・・。
鳥人間コンテストって、こんな風に準備してる人たちが出場していたんだぁ~。
工学部の学生で参加するチ-ムは結構、いるんだろうなぁ~。
仲間と一つの目標に向かって取り組むって楽しいだろうなぁ~。
いいなぁ~こんな学生生活。
青春ってかんじで・・・・(^^)
最後は大会の場面。
飛んでる間にまさかの告白!?
でもウマくかわしたゆきなちゃん♪
爽やかで楽しい物語でした。
暫くこの大会みてないけど、来年は見てみよう!
★★★
父は何を背負っていたのか。行き違いと苦い思い……。時代小説界の次代をになう新鋭の江戸市井小説。
伊佐次は老舗の薬種問屋「鳳仙堂」を継ぐはずが、勘当され、いまや浅草寺裏の賭場を預かっていた。あれから十年、父は変わり果てた姿となっていた。丁稚から主人に上り詰めた父は何を一人で背負っていたのか。寄合いを仕切る大店に嵌められたのか、それとも……。謎解きが悔恨と感涙に変わる。家族の絆を問いかける傑作長篇。
(新潮社HPより)
最近、時代小説のよさに目覚めたようで、お友達が読んで良かったと言っていた作家さんを
わたしも読んでみた。
いろいろ出されているみたいだけれど、通っている図書館に丁度あった本書を先ずは読んでみた。
薬問屋に婿に入った父親・利兵衛と
その長男・利一郎の物語。
利一郎は、長男として家督を継ぐ予定だったが、反発し家出。
荒れた生活の末、伊佐次と名前も変えて賭場を仕切るようになっていた。
反発して飛び出した家でも父親のことは何処かで頭にある。
一方の利兵衛も同じ気持ちであった様子。
親子ゆえ素直に歩み寄れず月日は流れ・・・・・
再会したのは利兵衛が謎の死を遂げたあと。
それぞれの気持ちが痛いほど伝わってくる。
特に父を亡くした後の伊佐次の気持ちが切ない。
しかし、父の死をキッカケに伊佐次の気持ちにも変化が起き、疎遠になっていた弟・栄次郎とは
兄弟の絆を深めていけそうなラストに少しホッとした。
なかなか面白かった!
ほかの作品も順々に読んでいきたいと思える作家さんです。
俺たちは、何も信じちゃいない。『のぼうの城』で大ブレイク、超弩級新鋭の第二作!
人間離れした技ばかりが、忍びの術ではない。親兄弟すら欺き、ひたすら出し抜くこと。でなければ、生き残れぬ。戦国大名不在の国、伊賀国に織田軍一万余が攻め込んだ。「その腕、絶人の域」と言われる忍びの無門は想い女のお国を連れて敵前逃亡をはかるが……。歴史時代小説の枠を超えた面白さと圧倒的な感動に包まれる傑作長篇。
(新潮社HPより)
織田信長の次男・信雄(のぶかつ)が父親に無断で伊賀攻めに。
信雄に仕える日置大膳と伊賀一番の忍び・無門の対決が面白かった。
どちらの人物も強い。
戦いに対する姿勢もそれぞれ格好いい。
銭が全て。己の命さえ守りきれればほかは切り捨ててても構わない伊賀の忍びたちの中では無門は異質。
妻・お国の尻に敷かれっぱなしだけど、戦の場面では無敵。
そのギャップが魅力的。
伊賀攻略のために織田軍が仕掛けた作戦を冷静な目でみて、伊賀者は武士以下だと思ってはいるけれど、簡単に攻め入れる相手ではないと感じている。
そして、信雄の伊賀攻めは結果的には失敗に終わる。
無門と大膳の対峙場面はよかったなぁ~。
戦いの場面は生き生きとした描写でドキドキした。
信雄の首を取ることが出来た無門だったけれど、それをしなかった。
お国の安否を確かめる必要があり、そちらに気持ちが向かった故。
ああ、お国の元に駆けつけた無門だったのに、最後は哀しかった。
そんなぁ~(;O;)
信雄が語る自身の抱える苦悩もなんだか切なかった。
秀でた父・信長を持つ息子の心情。
伊賀の忍びの一人として、若き日の石川五右衛門の登場もちょこちょこ。
石川五右衛門が忍びであった説に基づく登場かな?
どこまでは史実でどこからが著者の創作なのか?
歴史に疎いわたしですが、楽しんで読めました。
「のぼうの城」以来2冊もの和田竜さんですが、
ほかの作品もきになる作家さんです。
拉致監禁。両手親指切断。強姦、そして扼殺。
あまりに残虐な殺人事件が世間を賑わせているとき、
ひとりの女子高生が俺の前に現れた。
「たぶん、私犯人を知ってる」。
『ストロベリーナイト』の著者がおくる渾身の恋愛ホラーサスペンス。
(集英社HPより)
なかなか面白い設定の話でした。
連続して起きる若い女性を拉致して強姦して扼殺するという残虐な描写が怖かった。
ここまで詳細な描写は欲しいのかな?
こういう女性が被害者になる暴力的シ-ンが過激なのがちょっと苦手^^;
物語の冒頭のプロロ-グでは殺人罪に問われている曾根崎栄治が弁護士・佐伯と面談中の描写。
そして、曾根崎を中心としての物語が展開されていく。
曾根崎が営む興信所に高校3年生だという民代が訪ねてくるところから始まる。
民代はある人物を二人探してほしいと。
その人物を探せば、巷で騒がれている連続殺人を止めることが出来るかも?
なぜ高校生が、そんな依頼をするのか??
謎は段々にわかってきて・・・・・・・・
殺人を犯す理由には驚き!
これはSF的な話だったんですね~。
しかし、殺人はやはり身勝手としか言えない。
いろんな人物がどんどん出て来るけれど・・・後半少しずつ繋がっていく。
しかし、メモを取りながらでないと混乱してくるかんじ。
この子はこの人の魂を受け継いでいて・・・・・・・この子は・・・・・・・。
そして、曾根崎栄治が犯した殺人の経緯がわかる。
う~ん。切ない・・・(/_;)
全体を読んでから、プロロ-グとエピロ-グだけをもう一度読んだら
泣けて来ます(;O;)
最後はちょっと明るめのかんじで終わっていたけど、後味悪いかんじ。
物語としては面白いのかもしれないけど・・・・あまり好きじゃない。
遠く離れた異国から見た故郷ニッポン、ここが変!
「一億総おしん」で慎ましくトイレで尻まで洗うくせに何処でもしゃがみ……。
大ベストセラー漫画『テルマエ・ロマエ』の著者初エッセイにして大傑作。
(幻冬舎HPより)
漫画『テルマエ・ロマエ』もまだ見てないのですが・・・
これを読んだら、絶対見てみたいと思いました。
こんなにユニ-クな人が作った話なら絶対、面白いはずだから。
日本人なのに17歳のときに絵の勉強をしたくてイタリアへ留学。
その後、イタリア人のご主人と結婚。
息子さんが一人。
現在はシカゴに住んでいるそうですが、それまでに住んだことがある国は30カ国というから驚き!!
行く先々の国で感じたことは、こちらもビックリなことが多かったのですが、
同時に日本人と比べているのも面白かった。
日本に住んでいるとわからないことがいっぱい。
日本では常識なことが海外の人からみると珍しいこととか。
トイレ文化は日本は最先端というのはよく聞くけれど、その他の家電製品も結構、日本のものは先端を行ってたらしい。
ウォ-クマンが日本で発売され、帰国にときに購入してイタリアで使っていたら
すごく羨ましがられたとか。
東日本大震災のことにも少し触れていて、当時世界各国のメディアでも言われていたことですが、
やはり大きな災害に遭っても冷静に行動する日本人の姿はかなり驚くべきことだそうで、日本人の忍耐強さとか人のことを思いやる気遣いの心は、賞賛されることだそうで
日本人でよかったなぁ~と読んでいて感じ嬉しくなりました。
最後にある漫画も面白かったぁ~。
漫画家ですが文章もすごく面白い。
イタリア人のご主人を漫画で描いたものもあったけど、実物はどんなかんじなんだろう??
ほかにもいっぱい本を出されているようなので、ほかのも読んでみたいな。
★★★★★
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;