発行年月:2012年11月
熱血モノ作りエンタテインメント、堂々完成!
映画製作は綺麗事では出来ない。
莫大なカネがかかる。口を出したがるヤツも多い。
スケジュールはしじゅう変更になるし、
実力のある俳優にはクセがある。
さらに、何者かの妨害も入れば、事件も起こる。
監督は、気難し屋の完璧主義者で、しかも、半死半生の老いぼれだ。
それでも、今、撮り上がりつつある作品が、物凄い傑作になることは、
誰も、まったく疑っていなかった。
(光文社HPより)
今回のお話は、ミステリ-色はうすめ。
事件はちょっと起きるけれど・・・・。
映画を作るって、凄く時間とお金がかかるけど、作ってる人たちは、その時間が楽しいんだろうなぁ~
なんて読みながら思った。
監督の大森は、熱血指導で有名。
しかし、車椅子に乗りながらとかなり体は弱っている状態。
助監督の宮藤瑛一は、そんな監督を見守りながら働くが、最初はなんだか頼りない。
段々に頼もしいかんじになっていくのが良かったけど。
そんな撮影現場で起きる事故。
舞台の資材が女優の上から落下して怪我。
そして・・・・殺人事件。
現場に現れる刑事は、瑛一の弟・賢次。
事件の犯人は??
映画づくりの現場って、事件は起きなくても、こんなこと実際にありそうだな・・・。
なかなか面白かった。
物語のなかで撮ってる作品は「災厄の季節」。
グロテスクな遺体の場面が出てくる。
それは著者による「カエル男」が原作とか。
う~ん、ちょっと気になるな。
まだ読んだことなかったから・・・。
熱血モノ作りエンタテインメント、堂々完成!
映画製作は綺麗事では出来ない。
莫大なカネがかかる。口を出したがるヤツも多い。
スケジュールはしじゅう変更になるし、
実力のある俳優にはクセがある。
さらに、何者かの妨害も入れば、事件も起こる。
監督は、気難し屋の完璧主義者で、しかも、半死半生の老いぼれだ。
それでも、今、撮り上がりつつある作品が、物凄い傑作になることは、
誰も、まったく疑っていなかった。
(光文社HPより)
今回のお話は、ミステリ-色はうすめ。
事件はちょっと起きるけれど・・・・。
映画を作るって、凄く時間とお金がかかるけど、作ってる人たちは、その時間が楽しいんだろうなぁ~
なんて読みながら思った。
監督の大森は、熱血指導で有名。
しかし、車椅子に乗りながらとかなり体は弱っている状態。
助監督の宮藤瑛一は、そんな監督を見守りながら働くが、最初はなんだか頼りない。
段々に頼もしいかんじになっていくのが良かったけど。
そんな撮影現場で起きる事故。
舞台の資材が女優の上から落下して怪我。
そして・・・・殺人事件。
現場に現れる刑事は、瑛一の弟・賢次。
事件の犯人は??
映画づくりの現場って、事件は起きなくても、こんなこと実際にありそうだな・・・。
なかなか面白かった。
物語のなかで撮ってる作品は「災厄の季節」。
グロテスクな遺体の場面が出てくる。
それは著者による「カエル男」が原作とか。
う~ん、ちょっと気になるな。
まだ読んだことなかったから・・・。
★★★
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化粧品メーカーの研究部に勤める秋山箱理の肩には、目に見えないゆでダコの「タコリ」が乗っている。子供のころ世の中とうまく折り合えなかった箱理をいつも助けてくれたタコリが、17年ぶりに再来したのだ。それとともに、平和だった箱理の家族と仕事に波乱が生じはじめて……。
なぜか完璧な白塗り化粧で素顔を隠しつづける祖母・ヨシエ、奔放なライターの姉・今理、熱血漢の弟・万理とその恋人、化粧品開発に賭ける同僚ら個性豊かな登場人物の織り成すドラマを温かく、ときに切なく描く魅力作。
(講談社HPより)
SFっぽい要素の混ざった物語でした。
いろいろな話を書ける著者だなぁ~と感心。
主人公の秋山箱理は化粧品会社で新商品の開発に関わるOL27歳。
姉・今理はライタ-で家のなかでは裸族。
弟・万理は、心優しい好青年。
3人の祖母・ヨシエは、孫たちを心から愛している。
が・・・昔から不思議な化粧。真っ白な白塗り化粧で、素顔を見たことがない。
ヨシエさんの化粧の秘密は、終盤、明かされます。
なるほど・・・・・。
なんだか可愛らしい。
化粧品開発に纏わる、会社内の人間関係も良い感じで
箱理の周りの人たちは、みな、個性的だけれど好感が持てた。
万理の結婚相手を最初は批判していたヨシエさんだったけど、孫の幸せを望んでいるから出たことばだったんだな~。
亡くなったヨシエさんのご主人も幽霊で登場。
夫婦のやり取りにも温かいものを感じた。
不思議な存在、タコリも箱理の幸せを願って存在していて、もう大丈夫かな?というところで
姿を消して行ったのかなぁ~。
不思議な場面がいっぱいだったけど、最後まで楽しめました♪
★★★
温泉。それは地上最強のパワースポット。
心も体もあったまる。
わたしは、自分が凍えていたことに、気づく。
卒業したら、家は出る。
それ以外、未来は何も決まっていないけれど、人生なんとかなるんじゃないか。
わたしには、地上最強のパワースポットがある。
息が詰まるような日常にも、きっと風穴があく。
極上のガール・ミーツ・ボーイ・ストーリー!
(光文社HPより)
お風呂大好き。
銭湯大好きの女子高校生・大島柚子。
友達がスィーツのお店に寄ろうと誘っても、お風呂に入りに行く日だから・・・と断って・・・・
小学校の時から一人で通っている銭湯・松の湯。
そこで会う、おばちゃん・平松さんとは仲良し。
最初から変わった設定。
銭湯・・・・懐かしいなぁ~。と思いながら読み始めたけど、途中から急展開。
お風呂以外のことは、どーでもよかった柚子の前に現れた男性・瀬田川福一。
短期間のうちに、どんどん二人の関係が急接近!
将来設計まで出来ちゃって・・・・・
うまく行き過ぎでしょ?と思ったけど、面白かったからいいでしょう。
あぁ~温泉に浸かりたくなってきたなぁ~('∀`)
★★★
発行年月:2012年9月
異才・冲方丁が『天地明察』に次いで放つ、大河エンタテインメント小説!
何故この世に歴史が必要なのか。生涯を賭した「大日本史」の編纂という大事業。大切な者の命を奪ってまでも突き進まねばならなかった、孤高の虎・水戸光圀の生き様に迫る。『天地明察』に次いで放つ時代小説第二弾!
(角川書店HPより)
長かったぁ~!!
751頁ですから!!
でも、面白かったです!
テレビで見ていた「水戸黄門」とは全く別人のようなお話です。
幼少期から晩年までを描いています。
物語の最初は、67歳の光圀が、腹心の藤井門太夫を自ら斬る場面。
テレビでみていて勝手にイメ-ジしていた柔和なイメ-ジとは180度違うその様子にビックリ!
そして、物語は、光圀の幼少時代へ。
父は徳川家康の11男。水戸藩初代当主。
光圀には、同じ母親を持つ兄・頼重(幼名は竹丸)がいるが、父は光圀を次期当主に決めた。
兄が病気をしたこともあるが、なぜ自分を世子に?という疑問がずっと頭にあった光圀。
しかし、兄は、光圀を生涯、助けよき理解者として寄り添ってくれた。
光圀は、詩歌で天下を取りたいと思っていて、学問を通じて、林読耕斎と友情を深める。
そして、剣術では、宮本武蔵を師と呼び、相手に与える苦痛を最小限で止めを刺す方法を伝授される。
最初の場面は、そんな武蔵の教えに従ったもの。
それは「義」を持っての行いだった。
大火により、貴重な書物が殆ど、焼けてしまったことの後、光圀は、日本で初めての歴史書「大日本史」の製作に取り掛かる。
そのとき、大事な人たちも大勢、亡くしたが、自分のするべきことを見つけ、邁進していく姿は
凄いなぁ~と思った。
先の「天地明察」で登場の碁打ちで星の知識がある安井算哲も登場。
新しい暦づくりを応援する光圀との対面の場面はありました。
そして終盤のシ-ン、紋太夫を自ら斬る場面。
なるほど、こういう経緯で冒頭のシ-ンがあったのか。
光圀の心境を思うと、哀しく切ない。
いや~読み応え十分でしたぁ~。
これだけの物語を書くには、相当な資料を読んだんだろうなぁ~。
参考文献が書かれていなかったけれど・・・・・。
★★★★
異才・冲方丁が『天地明察』に次いで放つ、大河エンタテインメント小説!
何故この世に歴史が必要なのか。生涯を賭した「大日本史」の編纂という大事業。大切な者の命を奪ってまでも突き進まねばならなかった、孤高の虎・水戸光圀の生き様に迫る。『天地明察』に次いで放つ時代小説第二弾!
(角川書店HPより)
長かったぁ~!!
751頁ですから!!
でも、面白かったです!
テレビで見ていた「水戸黄門」とは全く別人のようなお話です。
幼少期から晩年までを描いています。
物語の最初は、67歳の光圀が、腹心の藤井門太夫を自ら斬る場面。
テレビでみていて勝手にイメ-ジしていた柔和なイメ-ジとは180度違うその様子にビックリ!
そして、物語は、光圀の幼少時代へ。
父は徳川家康の11男。水戸藩初代当主。
光圀には、同じ母親を持つ兄・頼重(幼名は竹丸)がいるが、父は光圀を次期当主に決めた。
兄が病気をしたこともあるが、なぜ自分を世子に?という疑問がずっと頭にあった光圀。
しかし、兄は、光圀を生涯、助けよき理解者として寄り添ってくれた。
光圀は、詩歌で天下を取りたいと思っていて、学問を通じて、林読耕斎と友情を深める。
そして、剣術では、宮本武蔵を師と呼び、相手に与える苦痛を最小限で止めを刺す方法を伝授される。
最初の場面は、そんな武蔵の教えに従ったもの。
それは「義」を持っての行いだった。
大火により、貴重な書物が殆ど、焼けてしまったことの後、光圀は、日本で初めての歴史書「大日本史」の製作に取り掛かる。
そのとき、大事な人たちも大勢、亡くしたが、自分のするべきことを見つけ、邁進していく姿は
凄いなぁ~と思った。
先の「天地明察」で登場の碁打ちで星の知識がある安井算哲も登場。
新しい暦づくりを応援する光圀との対面の場面はありました。
そして終盤のシ-ン、紋太夫を自ら斬る場面。
なるほど、こういう経緯で冒頭のシ-ンがあったのか。
光圀の心境を思うと、哀しく切ない。
いや~読み応え十分でしたぁ~。
これだけの物語を書くには、相当な資料を読んだんだろうなぁ~。
参考文献が書かれていなかったけれど・・・・・。
★★★★
発行年月:2012年5月
ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。
(ポプラ社HPより)
虐待に纏わる5つのお話。
<サンタさんの来ない家>
ぼくは悪い子だからサンタさんが来ないという小学4年生男子・神田くん。
新米教師の岡野匡は、そんな神田くんの様子を注意深くみる。
「神田さんはいい子だよ」・・・・。
新任最初に受け持った1年生のクラスは学級崩壊させてしまったけれど、
岡野先生もいい先生だと思った!
<べっぴんさん>
毎日、娘を連れて公園に行く母親。
子どもを遊ばせながら、みな優しい母親を演じている。
<うそつき>
小学6年生のだいちゃんはうそつきだという息子。
そして、家に遊びに来るようになり、だいちゃんの言っていることは嘘ではないと気づく。
けれど、息子はあくまでもだいちゃんは嘘を言っていると信じている。
なぜなら、とうてい信じられないような哀しいことだから・・・。
<こんにちは、さようなら>
小学生の通学路に住んでいる老女。
子どもの可愛らしい様子を日々楽しみにしている。
特に気になるのは会うと必ず「こんにちは、さようなら」と挨拶してくれる男の子。
ある日、その子が家の鍵を無くして困っている様子を見かねて、自宅に招き
迎えに来た母親と話をするとその子は障害を持っているという。
男の子の良いところを褒め、一人で子どもを育てている母親に温かいことばを掛ける老女。
切ないけれど、ちょっと温かい気持ちになれる良いはなしだった。
<うばすて山>
40過ぎで独身のかよ。
子どもの頃は、母親かた冷たくされ傷ついた。
そんな母親が認知症のため、近いうちに施設入所すると、母親と一緒に住んでいた妹から聞き、
施設入所の準備中、2~3日、母親を預かることになる。
暫くぶりに会った母は自分のことを娘とは認識しない。
まるで子どもに戻ったような母親にはじめて「かよちゃん」と呼ばれる。
過去のことを忘れてしまった母親と向き合い、複雑な思いを抱くかよ。
虐待という重いテ-マで綴られる物語だけど、桜ヶ丘と同じ町に暮らす人たちの物語で、
最初に出てくる岡野先生が、4番目の障害を持った男の子の話にもちょこっと出てきたりする。
虐待の話だけれど、救いがないわけではない。
誰かがそこにちょこっと関わるだけで、抑えることが出来そう。
身の回りにそういう子は今のところ居ないけれど、こういう時代、気を配って周りの
子どもたちの様子をみることも必要なんだなぁ~なんて思った。
★★★
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女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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