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読んだ本の感想あれこれ。
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31vN-oQg1bL__SX230_.jpg    発行年月:2008年12月



   この本は、「どうして?」という問いかけによって、日々を新しくするための秘訣です。

 暮らしのなかのひとつひとつと向き合い、じっくりと考え、頭だけでなく自分という存在すべてで取り組むためのやり方を、たくさん並べてみました。

 「暮しの手帖」編集長、書店経営、文筆業と、八面六臂の活躍を続ける著者・松浦弥太郎が、自身の経験から見つけた、まいにちを大切に生きる秘訣。

 よく働き、よく暮らすための実用集です。川原真由美さんのイラストもたくさん入って、肩の力を抜いて、リラックスして読めるつくりになっています。

 「今日もていねいに。」暮らしたいあなたに贈る本。


                                     (PHP研究所HPより)



4章から構成されていました。

第1章  すこやかな朝ごはん
第2章  とびきりのランチ
第3章  しなやかな人生のためのアロマ
第4章  おだやかな晩ごはん

そして、おわりに ~明日を待ち遠しく眠りたい~


朝、目覚めてから朝食を摂り、仕事や学校に出かけ帰宅して晩ごはんを食べて眠る。
そんな一日の生活を追うように、いろいろな場面で、ちょっとていねいに物事を考え行動してみる。
そうすれば、次の日が来るのもまた楽しみになる・・・・みたいなお話。

なるほど~と思うことばかり。
共感するべきものが沢山あり、男の人なのに、この著者は、すごく細やかな気遣いの出来る方なんだなぁ~と
とても好感が持てました。

こんな旦那さまだったら、奥様は幸せだろうなぁ~。

一番、おおきく心のなかでうなずいたのが
第3章のなかでの『しずかなしぐさ』という項目。
立ち振る舞いが静かな人は、素敵だと常々思っているので、わたしもそれを心して日々、
行動したいと思います。


★★★

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発行年月:2005年12月


夢かうつつか。物語の痕跡を探して、物語の中の十字路を訪ねて歩く――作家が「水」をめぐる物語を模索する「雨を聴いた家」、「影の絵」を描くオビタダが主人公の「水晶万年筆」など、6つの短編を、文章とモノクロ写真で構成。人気制作ユニット、クラフト・エヴィング商會の物語作家と写真家による新しいコラボレーション。「小説トリッパー」連載の単行本化。

                        (朝日新聞出版HPより)



吉田篤弘さんの物語と、坂本真典さんのモノクロ写真のコラボ。
物語は6つ。
どの話にも出てくるのは十字路。
不思議で何処か懐かしいかんじのする物語と写真。


「雨を聴いた家」
水に纏わる話を書こうとしている小説家。
町のあちこちにある十字路。
そこで出会う沢山の<S>。
ある女性が言う「この町の底には透明な水たまりがある」と。


「水晶萬年筆」
珍しいことが好きで嫌いな絵描きのオビタダ。
夥しいの「夥」と書く。
おでん屋<つみれ>の女将さん(つみれさん)の父親も絵描きだったという。
そして、2人でその父親が銭湯にあるというので、見にいく。


「ティファニ-まで」
レストラン・ティファニ-まで研究室の助手のサクラバヤシ君と向かう。
今までにないことば・新語研究者のわたし。
サクラバヤシ君と議論を交わしながら進むが、ティファニ-には辿り着けず・・・・。


「黒砂糖」
師匠のあとを継いだわたし。
師匠は世界でたったひとりのファンファ-レ専門の作曲家だった。
そして、夜を愛していた。
先生のとっておきの一曲は『夜のためのファンファ-レ』。
その一曲を吹いたあと夜の路地裏に姿を消すことが度々あった。
わたしもその曲を吹く、すると・・・・・


「アシャとピストル」
買えないものがあるなら、それを売ろう。
アシャは世にも不思議な怪しげな商売を思いつく。
酒場で知り合ったオ-シンイ=往診医。


「ルパンの片眼鏡」
師匠とは路地で出会った。
師匠はルパンと名乗った。
師匠に誘われ家に行くと、カヲルさんという女の人がいた。
師匠は、片目を無くして探していたところで、わたしに出会ったそうで
カヲルさんに「俺の片目」と紹介した。



なんとも不思議なよくわからない物語ばかりですが、その独特な世界観がすごく好き!
そして、物語のあとにあるモノクロの町の風景写真がまた、想像力を刺激してくれた。
写真の風景は、寂しいような悲しいような不思議なもの。
カラ-じゃないのがいいんだろうなぁ~。


                                       ★★★★★


6130e2rZ-SL__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2013年4月


きっと、あの頃の仲間に会いたくなる------

15歳の夏、臨海学校で一緒に遠泳をした8人組のバディ
"おしゃもじハッチ”。
おしゃもじは、海を泳ぐための命札だった。
10年経ったいま、突然、その輪がひとつ欠けてしまったことをきっかけに
再会し、再び泳ぎだす。その中には、主人公・佐千子の音信普通になった
昔の恋人も含まれていて・・・・・

忘れかけていた何かを思い出させる、著者初の渾身の青春小説!


                                        (スタ-ツ出版HPより)


谷村さんが青春小説!?
と読む前から興味津々でした。

読んでみて・・・・とっても良かった!

中学時代、一緒に遠泳をした仲間たち。
25歳になり、彼らはそれぞれの場所で、生きていた。
そして・・・そんなとき、仲間の一人・義朝が海の事故で亡くなったと知る。

主人公・佐千子も知らせを受けてかつての仲間たちに連絡をする。
仲間の一人、のぞむとは大学まで付き合ったが、彼の留学を機に一方的に別れを告げられ、
音信も途絶えたままだった。
仲間の死をきっかけに集まったメンバ-たち。

このまままた別れるのも・・・・とみなが心のなかで思いながらいるとき
佐千子が「もう一度、みんなで遠泳をしよう!」と言い出し、再会を誓いながら別れる。

佐千子とのぞむの恋は?どうなる??

一方、密かに佐千子に思いを寄せていた環が告白!

ほかのメンバ-にも、それぞれ置かれた環境で、いろいろな恋愛問題があったり・・・・

大人になっても、こんな風に繋がっていられる仲間がいるっていいなぁ~。

それぞれのメンバ-の大切な人も、メンバ-と知り合いになって、どんどん輪が大きくなっていく。

最後の遠泳の場面は、清清しいかんじで、青い空が目に浮かぶようでした(^^)


★★★★

51ikxa1HQDL__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2013年4月

小さな命が、寄り添ってくれた。
ある日、少女とおばあさんが見つけたのは、
小さな鳥の卵。
大切に温めた卵から孵ったのは------


                      (ポプラ社HPより)



すみれさんの頭の上で卵から孵ったオカメインコ。
名前はリボン。
そみれさんとその孫のヒバリちゃんが成長を見守るけれど、ある日、ちょっとした間に外に
飛んで行ってしまう。
2人が大切に育てていたリボンが飛んで行ってしまったときは、読みながら、とても哀しかった。
外の世界で生きていかれるのかしら??
すみれさんとヒバリちゃんと同様に心配しました。

が・・・リボンはその後、いろいろな人の元を訪れ、人々を癒したり、勇気づけたりしていきます。


いろいろな人の元での物語もよかったけれど、やはり最初にリボンを育てた
すみれとひばりのその後の話が良かった!
すみれさんは、ベルリンに住んでいたことがあり、そのときに大好きだったハンスさんとの悲しい別れがあって・・・
大変な時代に辛い思いをしたんですね~。

それから、最初の話では、まだ子どもだった、ひばりも最後に再び登場。
30歳を過ぎたひばりは、ハンスさんを探す旅に出る。
そして、すみれとリボンとの思い出のある家を訪れて、奇跡が起きる。

病気を患っている、ひばりだったけれど、最後は、前向きに病気を克服しよう!と決心する。


生きていると楽しいことばかりじゃないけれど、そういうときに、ふと心安らぐ存在が近くに
居るっていいな。
鳥は、なんとなく苦手なんだけれど、リボンは可愛い♪


                                          ★★★


 
 
61amilWBT2L__SX230_.jpg    発行年月:2013年1月

   巨大ショッピングモールに客を奪われ、シャッター街と化した商店街。
   老店主たちに頼られたニセ坊主の思いつきは、
   町と人々を再生できるのか!?


印刷工場を経営していた笠井武は、
友人の連帯保証人になったことから莫大な借金を抱えてしまった。
苛烈な取り立てから逃げた先の無人の寺で一夜を過ごし、
首を括ろうかと考えていた彼は、町の老人たちに新しい住職と勘違いされる。

「ポックリ逝かせてほしい」と懇願された笠井が事情を尋ねると、
彼らはシャッター商店街の老店主たちで、
もう生きていても仕方ないと言うのだが-------。


                                      (光文社HPより)


連帯保証人の借金、1億円を抱えてしまった笠井武。
妻と息子(小5)と別れ、一人さすらい、偶然見つけた無人のお寺。
ひょんなことから、そこの新しい住職が来たと勘違いされ・・・。

寂れた商店街の再建に知恵を捻ることになる。

半分、いい加減な助言が上手くいき、商店街の店主たちからは頼りにされる。
そして、借金を抱えていることを暴露すると、皆でその返済をするという。

こんなうまい話はないだろう・・・^^;

でも、まあ、楽しく最後は、ハッピ-エンド。

借金ほんとに返済できるんだろうか???

連帯保証人って、やっぱり怖いな。



 

★★★





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