発行年月:2013年2月
高架下の商店街を舞台にくりひろげられる、少し風変わりで、とびきり愛おしい人間ドラマ。映画化された人気作「つむじ風食堂の夜」の新バージョンともいえる著者会心の長編小説!
(毎日新聞社HPより)
久しぶりの吉田さんの長編。
楽しく読みました。
鉄道の高架下にある、高架下、晴天通り。
1番から60番まであって、8番が主人公・美子の営む小道具店。
お店の主は、むつ子さん。
しかし、ある日、突然「これからは寝てくらすから・・・」とお店の一切を
美子に任せ、本当に寝て暮らす生活に入ってしまった。
美子の大学からの友人・サキは26番で輸入雑貨のお店をやっていて、
38番の太郎食堂へ通うのが日課だったが、大将の太郎さん(65歳)は
入院。後を双子に見えるけれど年子の兄弟に任せている。
太郎食堂の太郎さんの料理が好きだった美子は
21番の喫茶店・ベ-コンのママが作るまかない飯・荒野のベ-コン醤油ライスを
度々、ご馳走になる。
そして、59番の食堂・やおきに食事を食べに行き、そこで最初は、声に
そして横顔に一目ぼれする。
なんとも楽しい商店街の人たちとの交流。
これもドラマ化とかしたら面白そうだな~。
頭のなかで勝手に映像化して楽しみました^m^
★★★★
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発行年月:2013年7月
日々の暮らしの細々とした発見。
忘れられない出会いの思い出、大好きな本のこと・・・・
などなど、やさしい眼差しに満ちたエッセイ集!
(講談社HPより)
小説が面白い人のエッセイは、やはり面白いなぁ~。
川上さんの日々感じることがあれこれ。
最初の『匂いの記憶』は、季節ごとに順番に。
どれも、ああ、なるほど~と思うものばかり。
どんどん焼き・・・・睦月
春の雪・・・・如月
よもぎ・・・・弥生
ツベルクリン・・・・卯月
衣更・・・・皐月
ながぐつ・・・・水無月
蚊取り線香・・・・文月
扇子・・・・葉月
新蕎麦・・・・長月
こおろぎ・・・・神無月
セーター・・・・霜月
だいこん・・・・師走
ほかの章は
『ぬか床のぎきげん』
ぬか床の4つのご機嫌のお話は面白かった。
笑ったり、慇懃だったり、怒ったり、淋しがったり・・・・
そういう風に感じて表現できるって凄いなぁ~。
ぬか床を持ったことがないけれど・・・^^;
『いつもそばに本が』『いつもそばに本が2』
川上さんのお気に入りの本の紹介があれこれ。
まだ読んだことがない本も多かった。
現代文は得意なのに、古典が苦手だったとは意外。
白石一文さんの「この世の全部を敵に回して」は、是非、
読んでみたいと思った!
『お訊ねしますが』
川上さん、作家さんになる前は、大学で生物を勉強したこともあって、学校で
生物を教えていたんですね~。
大学時代のウニの研究の話は興味深かった!
卒業研究は「ウニの精子のしっぽの運動性」だそうです。
『晴れたり曇ったり』
そういう名前の喫茶店があったそう。
大学時代、バスに乗っていていつも車窓から見ていて、いつか寄ってみようと
思いつつ、ついに行かなかったお店。
うんうん、そういうお店なら、わたしも沢山、あるわ~。
特に共感したのが、「スナックとスナップ」。
えんどう豆、確かに昔はスナックエンドウだった。
そして気づいたら、スナップエンドウと表示されるようになっていた。
わたしも川上さんとおんなじように、いつから変わったんだろ?と思ってました。
同じものなのに、全く違う呼び名になっているものって意外と多くて
若い子との会話の最中、お互いに「?」となることがあって・・・
川上さんの言葉にウンウンとうなずきながら読みました。
ああ、楽しいエッセイ集!!
★★★★★
発行年月:2012年4月
母を亡くした50歳のアキコは、編集の仕事を辞めて調理師免許を取り、母が経営していた食堂を継ぐことになった。従業員は近所に住むサバサバした性格でよく気がつく真面目なしまちゃんの一人だけ。メニューは2種類から選ぶボリュームのあるサンドイッチとスープ、サラダ、小さなフルーツのすっきりシンプルなもの。食材はできるだけ無農薬もしくは低農薬のものを使って、色々な評判に揉まれながらもアキコなりのこだわりと誇りを持って働き続けていた。そんなある日、生まれてこの方一度も会ったことのなかった、今は亡き実父の話を聞くことになり、アキコの異母兄弟が住んでいる町まで出向くことに。一方、唯一の家族であるネコのたろちゃんには異変が起こり……。
(角川春樹事務所HPより)
こういう話はよくあるけれど、いいなぁ~♪
サンドイッチとスープ、サラダ、小さなフル-ツ。
パンは全粒粉か天然酵母の2種類から選べるのは、お店のメニュ-。
これだけのメニュ-だけれど、スープとサンドイッチは、日替わり。
万人に受けなくてもいい、食べたい人が食べに来てくれたら・・・という思いで
ただ出す料理は新鮮で安全なものを丁寧に作って出すという姿勢。
女性には受けそうなお店だなぁ~。
わたしも近くにあったら常連さんに仲間入りしたい♪
主人公、アキコとは同年代だから、会話もしてみたい。
なんてあれこれ、思いながら楽しく読めた。
アキコの生い立ちは、少しわけあり。
自分の異母兄弟かもしれない(その確立はかなり高い)と思われる人に勇気を出して
会いに行ってみた場面も素敵。
結局、訪ねた理由は明かさなかったけれど、もう新しい人間関係は出来たと思う。
ネコのたろちゃんも可愛い!!
ネコ好きには、そのしぐさの描写はたまらない♪
ああ、素敵な物語でした。
WOWOWが見られれば、ドラマも見られたのに、ざんね~ん(/_;)。
カモメ食堂っぽいなと思ったら、キャストが本当にカモメ食堂そっくりな
ことを知り、\(◎o◎)/!ビックリ。
ますます、ドラマが見たいよぉ~!!
この本は、長女が図書館から借りて読んでいて「面白いよ」と言うので
読んでみました。
群さんの本は「かもめ食堂」以来かも。
ほかの本も読んでみたくなりました♪
★★★★★
発行年月:2013年4月
変質しない夫婦関係などない。罪と罰を抱き共に生きる。それこそが、結婚――。
あの日、月島の路地裏であなたを見つけた。これこそが私の人生の快挙。しかし、それほどの相手と結婚したのに五年が過ぎると、夫婦関係はすっかり変質してしまった。共に生きるためには、不実さえも許す。それこそが夫婦。そう思っていたが、すべては私の驕りにすぎなかった……。結婚の有り様をあなたに問う傑作夫婦小説。
(新潮社HPより)
プロメラマンを目指していた俊彦は、挫折感を味わいながら街を歩いていて
妻となる、みすみと出会う。
ふと入ったお店で、再びみすみを見つける。
みすみは小料理屋を経営していた。
その後、何度か店に通い、結婚。
やがてみすみは妊娠していたことを知らずに流産。
店を続ける気力もなくなるくらいに精神的に落ち込む。
俊彦は、カメラマンになることを諦め、今まで文章を書くことが好きだったこともあり、もうひとつの夢であった小説家を目指そうとする。
みすみが二度目の妊娠をし、今度は細心の注意を払い生活をするが・・・
再び流産。ますます、落ち込む、みすみ。
そんなときに阪神淡路大震災。
神戸にある、みすみの実家・中林酒店も半壊。
夫婦で神戸に向かい、そちらに引越し、復興に力を注ぐ。
その後もあれこれ。
小説家の道が開けたと思えば、力になってくれた編集長が交通事故死。
みすみの浮気疑惑。
夫婦にとっての危機が幾度も訪れる。
それでも2人で居たことが、やがて明るい光が見えてくることに繋がっていく。
最後、みすみの乳がん発症には、ビックリしたけれど、ホッとした結末で良かったぁ~。
若い人には面白くないかもしれない話だけれど
なかなか、面白かった。
★★★★
発行年月:2009年10月
イギリスの貴族生活を離れたベニシアが、日記に綴った里山での日々! 待望のエッセイ集、第2弾!!
NHKhi/BS2の番組で人気の、ベニシアさんの新作。古民家を修復することから始まった、新しい出逢い、豊かな暮らし。
(世界文化社HPより)
NHKのEテレでただ今、日曜の夕方、再放送中。
毎週楽しみに見ています(^^)
テレビでは、ベニシアさんのほか、お孫さんのジョ-くんが時々出てくるくらい。
ご主人やお子さんは1~2度出てきたかな?
本では、結構、家族のことも書かれていて興味深かった。
特にご主人との出会いがこの本で知れました(^^)
巡り遇うべきだった、お2人というかんじ。
素敵なご夫婦。
ハ-ブ研究家であるベニシアさん。
お庭がハ-ブでいっぱい。
育てている草花も自然なかんじだけど、すごく手入れされているんでしょうね。
毎日を丁寧に暮らすって、こういうことなんだなぁ~と感じました。
お友だちも素敵な方ばかり。
ベニシアさんの性格がきっと呼び寄せるんでしょうね~。
秋には映画が公開予定。
そちらも楽しみです(^^)
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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