発行年月:2014年11月
あなた、どこかへ
辿りつけるでしょうか。
「webちくま」の人気連載を単行本化!
太宰治、吉川英治、ケストナー、ドイル、アンデルセン……。
あの話この話が鮮やかに変身するパスティーシュ小説集。
思わずにやりとする、文芸の醍醐味がたっぷり!
(筑摩書房HPより)
有名な文豪の作品を基に書かれた短編集。
「パスティス」とはの説明が最初にありました。
アブサン(リキュール酒の一種。ニガヨモギを主成分とした, アルコール分70パーセント前後の緑色の洋酒)の製造が禁じられた時代、代用品として作られたお酒が「パスティス」。
その意味を辿ると「ごたまぜ」という意味だとか。
この短編集は、模倣、パロディ、珍解釈とごたまぜの世界の作品たち
と著者の解説。
基になった、お話
<満願>・・・太宰治「満願」
<Mとマットと幼なじみのトゥー>・・・吉川英治「宮本武蔵」
<夢一夜>・・・夏目漱石「夢十夜」
<腐心中>・・・森鴎外「普請中」
<カレー失踪事件>・・・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズシリーズ」
<ムービースター>・・・映画「キングコング」
<毒蛾>・・・宮澤賢治「毒蛾」
<青海流水泳教室>・・・岡本かの子「渾沌未分」
<王様の世界一美しい服>・・・アンデルセン「裸の王様」
<親指姫>・・・アンデルセン「親指姫」
<伏魔殿>・・・施耐庵「水滸伝」
<新しい桃太郎のはなし>・・・作者不詳「桃太郎」
<国際動物作家会議>・・・ケストナー「動物会議」
<寒山拾得>・・・芥川龍之介「寒山拾得」
<富嶽百景>・・・太宰治「富嶽百景」
<ドゴーを持たっしゃれ>・・・ペコット「ドゴーを持ちながら」
坪内逍遥「ロミオとヂュリエット」
面白く読んだのは、<カレー失踪事件>ミステリーも食べ物が主だと面白い!
あとは、<親指姫>政治家のセクハラ発言と童話が混ざったブラックユーモア的話で
男は勝手だ!と憤りが・・・。
<富嶽百景>は愉快だったフランス人の義兄に一度本物の富士山を見せてあげたくて
奮闘する話。やっと見られたと思ったのに・・・なるほど思い込んだイメージ通りじゃないと
認めないのね^^;
基になっているお話、読んでない作品が多いので、著者の意図する面白さが
わたしには伝わり難いのが残念でした。
読み手の勉強不足が試される作品でした^m^
★★★
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発行年月:2014年9月
二人の詩人の冒険に立ちはだかる
謎につぐ謎、奇人また奇人!
停電調査の旅に出た詩人・オルドバと猿のチューヤー。
この世の二階から魔都・東京の夜景を見おろす詩人・シャバダ。
忽如として行方不明になった十数名の「児島」と、
その謎を追う探偵・中田と相棒の探偵犬・終列車。
物語の行方は、この世の二階にあるといわれる、
幻の〈電氣ホテル〉へ――。
奇怪にして愉快な活劇小説!
(文藝春秋HPより)
二人の詩人・オルドバとシャバダのそれぞれの冒険物語と思いきや・・・
彼らは別々に、不思議な旅に出る。
オルドバは、賢い猿のチューヤと共に。
シャバダは、謎の女・黒子のキャシャと共に・・・。
そして登場する可笑しな人やら動物やら、何者か得体のしれないものたち多数。
頭の中が混乱するけれど、もう途中から理解不能で、ただただ文章を追うのみ。
それでも十分、可笑しくて楽しい。
不思議な物語。
吉田氏の頭のなかは、どうなってるんでしょ?
こんな話、どうして書けるのかしら?
本の装幀がまたまた凝っていて、これもまた芸術作品ですね!!
理解不能でも予告にあった第二幕編も読むのが楽しみです♪
★★★★
発行年月:2014年9月
「ジウ」サーガ、再び。歌舞伎町封鎖事件から七年。ついに、やつが甦る!
戦慄のダークヒーロー「歌舞伎町セブン」×殺戮のカリスマ「ダムド」。
そして、新宿署の東弘樹警部補に、最大の危機が!
(中央公論新社HPより)
ジウシリーズ再び!ということで楽しみに読みました。
最初から、殺しのシーンはかなりのグロさでしたが・・・^^;
「歌舞伎町セブン」のメンバーたちが、敵対するのが「ダムド」。
東警部補を狙う「ダムド」から東を守る。
で、結局、「ダムド」って何だったんだ?
「ジウ」の方が神秘性があって、悪者なのにちょっと魅力も感じた部分あったんだけど、
ジウほどのインパクトがないかんじでした。
今回は、元特殊部隊の伊崎基子が登場!
ドラマの影響で、黒木メイサが浮かんで来ますが、ミサキという名前で
歌舞伎町セブンのメンバーの一員として存在。
基子がミサキと名乗っていることが、ちょっと嬉しい。
そして、益々強くなっていた!!
このシリーズはまだまだ続きそうですね。
次回作も楽しみです♪
★★★★
発行年月:2014年3月
ステーキハウスのオーナー夫妻が、独身でオタクの妹を心配するあまり開いた合コン。そこに集まった、奇妙な縁の男女6名。結婚したかったり、したくなかったり、隠していたり、バツイチだったり…。彼らのさざ波のような思惑はやがて大きなうねりとなり、それぞれの人生をかき回していく―。ままならないけれども愉しい人生を、合コンをモチーフに軽妙な筆致で描く、かつてない読後感を約束する傑作長編!
(BOOKデータベース/幻冬舎)
面白かったぁ~。
結婚したい6人の男女がある晩、ステーキハウスに集まり合コン。
設定したのは、店のオーナー夫妻。
≪合コン参加メンバー≫
・佐藤 歩(35歳)・・・小説や文章を書く仕事をしながら細々と暮らしている。
・住井瀬莉・・・ステーキハウスの常連客。オーナー夫妻との会話から合コンの話になり自身も参加することに。
・宮本さなえ・・・結婚相談所で数々の男性と知り合うが長続きせず。瀬莉に誘われて合コンに参加。
・小野利也・・・ステーキハウスに酒を卸している会社の跡取り息子。
・戸倉祐一郎(35歳)・・・彼女いない歴7年。プログラマー。
・米山正勝(38歳)・・・特殊機械部品メーカー勤務。実は既婚者。
6人の交流が、この夜の合コンによって始まる。
それぞれの語りで今までの恋愛の話、合コン前後の生活の変化などが綴られる。
結果、いろいろありながら、皆、落ち着きそうな予感(?)。
人と人の縁って面白いな。
合コン、もっと若い時、体験してみたら良かったかも・・・^m^
★★★★
発行年月:2014年11月
虫と話ができる幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母――。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長編小説。
(朝日新聞出版HPより)
虫と会話できる5歳の拓人と7歳の姉・育実。
姉は弟が可愛くて、一緒に外出する。
殆どが拓人が行きたいところ。
お気入りは、霊園のツツジの茂みで見つけたヤモリ。
そして、霊園の池のカエル。
ヤモリもカエルもチョウも好きじゃないけれど、拓人が意思疎通するそれらは
なんだか可愛いと思えてくる。
霊園の管理人・児島保男や、二人が通うピアノ教室の先生・千波とその母・志乃。
隣に住む独り暮らしの老女・倫子などとの関わりも愉快。
それぞれの大人の事情の行く末も面白かった。
姉弟の両親・耕作と奈緒の夫婦間のことも最後は何か変化あるのかな?と思っていたけれど
よくわからないままお互いが納得したふうだった。
拓人に虫や小動物以外の友達・シンイチくんが現れたときが嬉しかった!
拓人と育実はどんな大人に成長していくんだろう。
最後、それぞれが大人になって語り合う場面がチラッと出てきたけれど
こんな会話が出来る姉弟の関係っていいな。
拓人の語りの部分は、全部ひらがなで読むのにちょっと時間がかかるのだけど
そこを読むのが楽しかった♪
★★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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