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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月 :1987年10月

ルピナスさんはおじいさんと約束したとおり世界中を旅行して、海辺の小さな家に住み、3つめの約束「世の中を美しくする」ためにすてきな魔法を思いつきました。

                     (ほるぷ出版HPより)



最近、絵本を読んでいないなぁ~と図書館から借りて来ました。
ルピナスさんは、本当の名前をアリス・ランフェスと言います。

幼いとき、おじいさんから、遠い国の話を聞き
「わたしも大きくなったら遠い国に行く」と言います。
するとおじいさんは「世の中をもっと美しくするために、なにかしてもらいたい」と。
そしてアリスはそうすると約束します。

大きくなって世界中を旅して、年老いて、さて世界中を美しくするとは?と考え
思いついたこと。

それは美しいことでした。

絵も素敵。

ルピナスは花の名前。
実際に見たことあるようなないような・・・

ウィキペディアで調べてみたら・・・



こんなお花。絵本の絵と同じでした。
和名はハウチワマメ属。
花が下から咲きあがるためノボリフジとも呼ばれるとか。
なるほど・・・確かに逆さまにした藤の花のようです。

これが一面に咲いていたら、さぞ美しいでしょうね~。


素敵な絵本でした♪
やはり、絵本もたまには開いてみるものです(^^)
とても癒されました。

                         ★★★★★
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発行年月:2014年3月


 あおのは、ストレス性の病を抱え、神話伝説の残る山にあるキシダ治療院で暮らすことに。そこにはつきのという同年代の同じように両親を幼いころに亡くした女の子が居候していた。二人を結びつけた運命とは。

                   (角川書店HPより)


山奥の治療院「キシダ治療院」での物語。

タウン誌の編集部所属の水野あおの(23歳)は、潔癖症で加害恐怖。
心配した会社の先輩が治療院での治療を勧めてくれる。

治療院の岸田節子は、あおのを暫く治療院で暮らしながら治療することに。
治療院には、平井つきの(24歳)が家事手伝いとして既に暮らしていた。

あおのとつきのの会話がほのぼの。
高飛車なかんじのつきのとおっとり系のあおの。
ラストで明かされた二人の関係には・・・なるほど~と納得。

山奥の自然に囲まれた環境のなかで、ほのぼのした3人の暮らしが良い感じ。
家族のような時間だなぁ~と感じた。

河童のキヨシとあおのの関係もよかったし・・・カラス天狗まで登場には
ビックリだけど、全然、怖い感じじゃなく不思議な世界観がユーモラス。

表題の意味からして、薄々感じていたけれど、最後はちょっと切ないかんじだった。

でもあおのとよしのは幸せだろう。
二人が出会えてよかった!


不思議だけど、温かくて優しい物語でした(^^)
イラストが可愛いのもマル!


                           ★★★★




発行年月:2014年1月


 80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?

                      (小学館HPより)


1983年6月~1992年5月までのOL本木青子の物語。

田舎に帰ろうと決めて送別会だと上司に連れて行って貰った寿司屋「すし静」。
そこでは職人の握った寿司をその握った手から受けて食べるスタイル。
その食べ方も衝撃的だったが、寿司の美味しさにも更なる驚き。

また食べに行きたい!
そう思った青子は、田舎に帰るのをやめ、一人でまた「すし静」に食べに行けるように
なりたいと転職し自分の給料でたまに「すし静」に行くのが楽しみになる。


へ~お寿司で人生の転機が変わったんだぁ~。
面白い展開だなぁ~と最初から期待感が高まりました。
職人が握る寿司をそのまま受けて食べるスタイルって、実際にあるのかな~?


新しい会社での出会いもあったけれど、青子が憧れるのは「すし静」の
若職人・一ノ瀬。

青子の恋の行方は???なんてことも気になりながら、最初から最後まで
楽しく読めました。
食べるシーンが巧い!

最初に読んだ著者の作品「ランチのあっこちゃん」同様、食べ物の描写がいい。

ラストは、ちょっと切なかったけど、青子頑張れ!!と言いたくなった。



                       ★★★★★




発行年月:2008年9月


  生きるうえで、無傷ではいられなかった二人が出会って結婚。二
人は新居に一匹の猫を招き入れる。
子猫はおとなになり、やがて---- 夫婦と猫のせつない物語。

                    (ポプラ社HPより)



叔母の紹介で一時帰国していた未知男と見合いをした彩乃。
未知男はアメリカ国籍を有する。
出会って短時間のうちにお互いに惹かれ、数日で結婚を決めた二人。
そして、アメリカでの新婚生活がスタート。
二人とも離婚歴あり。
彩乃は、持病のため子どもが産めないからだ。
そんな二人は、猫を飼うことに決める。
動物愛護施設で、このままでは殺されてしまう猫を見て、そのなかの1匹を
連れ帰る。
名前はマキシモ。

猫の居る生活が、微笑ましく続き、いいなぁ~と羨ましく思った。
でもやがて来るマキシモの寿命。

動物病院に入院させるが、いつ亡くなってもおかしくない状態が続き
二人は家に引き取る決意をする。

マキシモは家に帰ることが出来て良かったなぁ~。
最期を二人に看取って貰えて幸せだったでしょう。


マキシモの最期に悲しみでうまく向き合えなかった未知男は優しい人なんだな~。
普段は前向き思考で、逞しいのに。
こういうギャップはいい。


暫くは喪失感の日々でしょう。
この後も二人揃って仲良く暮らして欲しいな。


                            ★★★
 


発行年月:2013年9月


短大を卒業してからおよそ20年。同窓会の案内を受けとって以来、ノンは学生時代に亡くなった男友達のことが気になりはじめる。彼は自殺ではなかったのではないか?  ノンは仲のよかった友人に連絡を取ると――。
彼女たちの「日常」を、静かな時の流れとともに丁寧に描き出す、著者の思いあふれる傑作。

                   (光文社HPより)
 

短大時代の友人に連絡をとる則江(ノン)。
出身高校が同じの領子に先ずは連絡。
高校の同窓会の話が出て、ノンはずっと気になっている森川雄士の死を語る。
自殺と噂されているけれど、本当は違うんじゃないか?

6つの話に分かれていて、それぞれに則江と領子と短大時代に仲がよかった
人たちが順番に登場して、最後は、皆でノンに会いに行こう!と決まる。


領子・・・会社が潰れて失業中。以前は出版社勤務で、今は愛犬モモと暮らしている独身。

明子・・・従兄(寛一)の紹介で知り合った子持ちの7つ年上の征治と結婚。娘の舞衣は中学生だが、自分のことを母親と認めてくれていないのでは?と少し悩んでいる。

小沼花・・・明子の従兄の寛一(カンペー)と一時付き合っていた。阪神大震災で姉夫婦を亡くし、そのころから寛一との関係がぎくしゃくし別れた。

穂乃香・・・短大時代、他の大学生だった森川雄士と付き合っていた。
しかし、つきあいに悩んでいてその相談相手だった栃田とその後、結婚。

美晴・・・ニューヨークの演劇学校に入学するため家出同然で渡米。
ダンサーになるのが夢だった森川とは友人でありライバルのような関係だった。


それぞれの現在、置かれた環境。
みんな少し、悩みも抱えながら生きている。
そして20年ぶりに美晴を除く全員が東北に住む則江の元に集合。
そして、則江自身も数日前、前々から疑っていた夫の浮気を白状させて離婚の危機を
感じていた。


集合し再会を喜ぶ彼女たち。
楽しく懐かしい会話の最中、襲った地震。


彼女たちが再会したこと、震災を皆で体験したことがその後の生き方を考えるきっかけになっていく。


学生時代の友人って、やっぱりいいよね~。
なんて思えた。


                      ★★★★★
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