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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年10月


まほろ駅前で起きる、混沌と狂乱の大騒ぎ!

まほろ市で便利屋稼業を営む多田と行天。
ある日多田は行天の元妻から子供を無理やり預けられて困惑する。
待望のシリーズ第三弾。

                  (文藝春秋HPより)



高校時代の同級生の二人。
多田啓介と行天春彦。
多田が営む、2年前便利屋に転がり込んで居候している行天。
二人のドタバタな感じが今回も楽しめました♪

でも、今回は、二人の過去がちょこっと詳しくわかり・・・二人ともそんな
辛いことがあったのね~(;O;)とややショックを受けて・・・

特に今回は、行天の元妻から娘・はるちゃんを預かることになり・・・
子どもが大の苦手の行天が、はるちゃんから最初は逃げ回るのだけど
少しずつ変化していく様子が微笑ましくもあり感動もした。


それから多田の恋バナも微笑ましい。


怪しげな宗教っぽい団体が絡んで来たり、やくざが登場したり
行天の指が飛んだり、話題豊富過ぎる最初から最後。

でもキッチリまとまるのは、凄いなぁ~。


行天のこれからの仕事ぶり、多田の恋の行方など、今後が気になることが
あれこれあるので、これはまた続編ぜひ書いて欲しいです。

ああ、そういえば、映画化されたのも見てみたいなぁ~。


                       ★★★★★
 
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発行年月:2014年3月


 星新一の流れを受け継ぐ
新世代ショートショート作家の旗手、初の単行本!
田丸ワールド全開の、ちょっと不思議な20編。

                   (出版芸術社HPより)


ああ、面白かった!!
星新一の流れ・・・確かに受け継いでいました!!

20のお話、どれも良かったぁ~。
特に最初の<蜻蛉玉>は、切なくて美しい不思議なお話で、最初が凄く良かったので
この感動が次のお話以降はどうなるかなぁ~?と不安でしたが、
どれもこれもパーフェクト!!
凄いなぁ~。巧いなぁ~。
感心しきりでございましたぁ~(^^)


不思議ななかに、クスッと笑えたり、少しブラック効いていたり、メルヘンチック
だったりと、いろいろな雰囲気で楽しませてくれました。


表題の<夢巻>も良かった!
思い出を葉巻のようにピンクの煙を吐き出しながら、堪能するなんて
楽しそう。
でも思い出だから、ちょっぴり切なかったりもするのかな?
表紙の絵は、そんなイメージを表しているんでしょうね~。
この表紙の絵も素敵です!


これからもショート・ショート作家として、いろいろなお話を読ませて
欲しいです!!



プロフィールを見たら・・・・東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒!?

すっごい、頭いいんだぁ~。
なるほどなぁ~理系でも頭良い人は、こういうお話も書けちゃうんだぁ~。

プロフィール見て、またまた感服致しましたm(__)m

                            ★★★★★



発行年月:2014年2月


夢が現実を浸食してゆく

殺してもいいんですよ───
リセットすれば何度でも殺せます
快楽を追求する都市「エピキュロポリス」の夢を繰り返し見る充(みつる)
これはただの悪夢か、それとも───

早くも本年の衝撃度No.1!
夢と現実の狭間を揺れる著者の最高傑作!

                 (祥伝社HPより)

 
主人公の日夏充は、システムエンジニアとして働いている。
ある日、中学時代の同級生・高峰と久しぶりに会い、再会を約束する。
そして、その翌日、中学時代の恩師の訃報を聞き、通夜に出かけ、再び
同級生・高峰と会う。
通夜の帰り、電車に乗り、その途中で、不思議な体験をする。
知らない都市になぜか居て・・・次に気が付いたら、日付が変わった昼間の電車内だった。

それから慌てて会社に行くが、大事な仕事をすっぽかした状態になり
突如、解雇命令が下される。

が・・・すぐに次の就職先が決まる。
次世代総合開発という会社。
そこの総括部調査室室長という肩書での辞令。
会社に出向くと、一人の女性社員・大槻砂季がいて、仕事内容などを説明される。
二人だけの部署。
仕事は、電話対応業務とレポート作成業務のふたつ。


不思議な会社だけれど与えられた仕事を淡々とこなしていく日々に、
まあまあ満足していく主人公。
しかし、時々、夢なのか、現実なのか、電車のなかにいて突然、辿りついた
「エポキュポリス」という都市に自分が居る。
そして、その都市の住人になることを強く迫られる。
果たして夢なのか?現実なのか?


主人公の戸惑いがそのまま読み手にも伝わってきて、どうなる?と気になり
先へ先へと頁を捲りました。
結局のところ、謎の都市・エポキュポリスって何だったんだろ?
死後の世界????
よくわからないまま終わってしまった感じだけれど、よくわからないなりに
楽しめたかな?

平山さんの作品はこういうかんじ多いなぁ~^^;
でも平山さんの書くこういう話、嫌いじゃないな。

好みが分かれる話でしょうけれど。


                           ★★★




発行年月:2014年2月


結婚を控えたある日、私の前に兄と名乗る青年が現れた。
明らかに年下の「お兄さん」は、私の結婚にあれこれ口出しを始めて…。
人生で一番大切なことを教えてくれる、ハートフルウェディング・ストーリー。      

                       (集英社HPより)



久しぶりの瀬尾さんの物語。
今回も、ほっこりする素敵なお話でした。


36歳の望月さくら。
両親と和菓子屋さんをやっている男性・山田との結婚が決まっている。
そんな、さくらの前に不思議な男性登場。
年は、さくらの一回り下の24歳。
けれど、青年は、さくらのお兄ちゃんだと言う。


一体何者なんだ???とさくらと同様、最初は不審に思ったのだけど・・・
このお兄ちゃんのさくらに対する献身的過ぎる行動に、好感を抱いてしまう。
さくらも同様かな?

婚約者の山田さんも実に良い人(^^)

二人は見合いで知り合い、恋愛感情みたいなものは、あまり大きくない様子だけれど
二人とも、謎のお兄ちゃんを介して親密さを増した感じ!
お兄ちゃん、グッジョブ!と言う感じですね~。


最後に、お兄ちゃんの正体が明かされます。
本当のお兄ちゃんじゃなかったのは当たり前なんだけど、
さくらの以前のお仕事繋がりだったんですね。


辛いことを乗り越えて、今があるということですね。

さくらにはこれから幸せな日々が待っている♪


登場する人たち、みんな心優しい人たちばかりで、癒されました!


                            ★★★★




発行年月:2014年3月


北の大地の片隅に、奇跡のようにぽつんと中学校の分校が残っていた。1年生4人と3年生1人。それほどの少人数でも、自称霊感少女もいれば、嘘つきといわれる少年もいる。そこに赴任してきたのは、やる気ゼロの新米教師。やがて彼が知ることになる少年の嘘の哀しく切ない理由とは? 迷い、うつむき、つまずきながら、進みつづける感動の青春前期物語。 

                     (徳間書店HPより)



北海道の村立中学校の分校に赴任した林武史。
生徒数5人の社会科教諭として働き始める。
着任早々、早く辞めたいと思ってしまう。
結婚を前提に付き合っていた彼女に振られ、彼女は別の男性と結婚すると知る。
相手は法科大学卒で司法試験も一発合格の将来有望な男。
自分も司法試験の試験に合格するのが目標。


最初は、まるでやる気なしの林だったが、そこの生徒5人と関わるうちに
気持ちが変化していく。

5人の生徒は・・
(中学3年生)
白井弥生。・・・たった一人の3年生。何をするのもひとり。1年前には先輩の桐子がいたから楽しかったのに・・・


中学1年生
江崎学・・・ 神童と呼ばれている。道内模試で3位。全国でも10位以内の成績。
柏木亮介・・・都会から転校してきた生徒。体が弱そう。よくすぐばれる嘘をつく。
手塚みなみ・・・自分には霊能力があると信じている。
松本憲太・・・村長の孫。体が大きく、いつも元気。


それぞれの悩みのようなものを交えながら、一人一人の目線で描かれる。

幼い頃から親友の学と憲太の関係が、学の勉強を優先させる姿勢によってギクシャク
しているのをずっと気に病んでいた憲太の苦悩が、なんだか切なかった。
村中の人たちから神童を言われ、その期待に応えなければと必死な学もなんだか
気の毒だったなぁ~。
でも、二人の友情は再確認できた様子で、良かった!


亮介がよく嘘をつく理由は哀しい理由だった。
そんな風に生きている子が居ると気づいてしまったら、どうしていいのか?
周りの大人は悩むだろうなぁ~。
教師の林は、うまく対応したと思う。
最初は、ダメダメな林も生徒との関わりを通じて、人としても成長したと感じた。
案外、教師、向いてるじゃん!



 全員が再び、再会できる日が来るといいなぁ~。
途中、ちょっと暗く終わるのか?と心配だったけど前向きな希望が持てる
ラストでホッとした。


                          ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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