発行年月:2015年3月
歴史的大惨事となった脱線衝突事故から10年。このところ不可解な事件が相次いでいた。女性がカラスに襲われ失明。白昼の凄惨な殺人。不思議な能力(念動力)を持つ小学生・信悟の優しかった女先生も突然豹変し、彼を執拗に付けまわすようになった。いったい何が起きているのか。背後には太古から地球にいた謎の生命体のたくらみが。信悟は圧倒的力を持つ生命体にいかに立ち向かうか。昭和の下町を舞台に描く、直木賞作家渾身のノスタルジックホラー。
(徳間書店HPより)
昭和46年が舞台。
小学校3年生になった立花信吾と彼の友達や、学校、近所の商店街の人々たちを
巻き込む不可解な凄惨な事件の連続。
起きる事件は、恐ろしいものばかりだけど、信悟の正義感、優しさにずっと
救われる。
そして、事件の真相は、なんと・・・・。
よくわからないけれど、ちょっと寄生獣を連想しちゃいました^^;
得体の知れないものとどう決着をつけるのか?
最後の展開は・・・ああ、なるほど・・・・。
鍵は将悟くんでしたか?
そして、信悟の優しさがこの町のピンチを救ったのかもね・・・と思いました。
今回も、昭和の懐かしい物が、いろいろ出てきました。
が・・・ロケットアイスはちょっとわからなかった。
似たようなものは知っているけれど、キャップは付いてなかったなぁ~。
ちなみに、わたしたちは「チューチューアイス」と言ってましたが^m^
エピローグで、信悟も、その弟の将悟も立派な大人に成長し、仲良しの兄弟のまま
だったのが嬉しかった。
★★★★
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発行年月:2014年9月
太平洋戦争末期、空襲が激しさを増す中、貞明皇太后は疎開することを拒み続けた。それは、今すぐ戦争を終えてほしいという、皇太后の命をかけた主張だった――。
のちに貞明皇后となる九条家の姫、節子は、幼少の頃に農家へ預けられ、「九条の黒姫さま」と呼ばれるほど活発な少女として育つ。その利発さと健やかさを評価され、皇太子妃として選ばれたことから、明治、大正、昭和をつらぬく節子の激動の人生が始まった……。
病に臥せることの多かった大正天皇を妻として支え、母として昭和天皇を見守り続けた貞明皇后の、平和への願いと家族の絆を描く。
正当な評価をされてこなかった大正天皇の実像に迫るとともに、皇室の視点から日本の近代史に光を当てた傑作長編。
(PHP研究所HPより)
大正の時代は短く、大正の天皇と皇后さまのことは、全く無知でした。
が・・・この本を読んで、お二人とも人間として、素晴らしい方たちだったんだと
知ることが出来ました。
大正天皇は、幼いときから病弱で、髄膜炎の既往があり、お后候補に当初選ばれて
いなかった九条家の節子(ながこ)様が選ばれたのには、お体が大変、丈夫で
あったことが一番の要因だったとか。
節子さまの幼い頃の様子は、お転婆娘ですが、心優しい女の子で
大正天皇のお后としても常に天皇の気持ちを汲んで気持ちが通っていた
素晴らしい夫婦だったんだなぁ~という逸話が多かった。
世界的には、戦争があちらこちらで起き、日本もそこに巻き込まれていく
激動の時代。
そんなことを憂い、天皇でありながら、危い道に突き進むことを自分の意志だけで
食い止めることが出来ない悔しさを感じていた大正天皇。
それを側でいつも見ている節子さまも同様の心痛。
今の天皇・皇后さまもたぶん、同じような心境かと想像してしまいました。
あまり知られていない大正天皇のこと、そして、それを支え続けた皇后さまの
ことが、よくわかる物語でした。
昭和天皇と良子さまの物語も書いてくれないかなぁ~?
★★★★★
発行年月:2014年3月
また、あの音が聴こえる――東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上京した男。
生者と死者が共存する土地・上野公園で彷徨う男の生涯を通じ、
柳美里が「日本」の現在と未来を描いた傑作!
(河出書房新社HPより)
上野公園でホームレスとして生きる男が主人公。
名前は?出てきたかな?
男は、福島県で昭和8年生まれ。
8人の弟、妹の一番上で、貧しい一家の暮らしを支えるため懸命に働き
成人し、結婚し妻と娘・息子との生活を得たが、出稼ぎのため東京に出る。
昭和38年の12月。
東京オリンピックが開催される前の年で、インフラ整備などで働き口には困らなかった。
福島に帰るのは、盆暮れだけで、後は東京で働いた。
やがて、娘は嫁ぎ、息子は、レントゲン技師の国家資格を得たという嬉しいニュースを
聞くが、その直後、息子はアパートの部屋でひとり死んでいたという。
65歳の妻が他界してからは、一人暮らしだったが、孫が世話をしてくれることに
なった。
が・・・・孫を自分のことで縛るのは忍びないと一人東京へ出て
ホームレス生活を始める。
男の人生、なんだか空しいことだらけ。
やがて、3.11でその孫も津波にのまれる。
辛いことがこれでもかと押し寄せるが、男は淡々と生きる。
心の中のことが描かれていないので、余計空しさを感じてしまう。
柳さんのあとがきが、またいろいろと考えさせられる内容でした。
こういう真面目に生きて来たのに、理不尽な運命を生きている人たちに
福祉の力でもっと手を差し伸べられないのかな?
歯がゆさだけが残りますが、こういう事を多くの人が知るべきだと感じた。
★★★★★
発行年月:2015年1月
想像力と感応力が炸裂する超異色短編集 時代や場所に関わらず、
社会に時折現出 する抑圧と奴隷状態。
それは今ここで起きても不思議ではない。
七作を収録した超異色 短編集。
(文藝春秋HPより)
長編じゃなくて短編集でした。
七つの話、どれも嫌な話ですが、すらすら読めました。
<雀>
15歳のスズメ。母も祖母も舌を切られている。長老の妻になることを拒んだから。
恐ろしい。
スズメが暮らす家が「スズメのお宿」と呼ばれているなんて、ブラックジョークが
尚更ゾゾ~ッ。
<泥>
泥に囲まれた島に囚われている女子高校生たち。
よくわからない状況だけど、その中に自分が居たら・・・と想像してしまうと
堪らなく恐ろしい。
<神様男>
アイドルになる夢をやっと叶えた娘のイベントを見学に行く母親。
これはちょっと笑えた。
アイドルも大変だけど、その家族はもっと大変だかも。
<REAL>
ブラジルでNPO活動している友人を訪ねるアサミ。
彼女はもうすぐ20歳になる娘が自殺したことを友人に告白。
友人の活動先で知り合った少女に娘の面影をみる。
これは、ちょっと切ない話。
同じ年頃の娘を持つ母親として、アサミの気持ちが痛いほどわかって
泣けてきた。
<ただセックスがしたいだけ>
炭鉱労働のために村に入ったコウサ。
男たちがソワソワ、自分の住処を片づけたり、食べ物を調達している
様子を不思議に思っていたが、その理由は、女だった。
男って、そういう生き物?
<告白>
薩摩の商人ヤジローは、藩の役人を殺めてしまい日本から船に乗りこみ逃亡。
日本は鎖国中で着いた国で、日本人の老人から声を掛けられその男の家に
老人の告白話が怖い。
ヤジローはどうなったんだろう?
<山羊の目は空を青く映すか>
囚人として暮らすタンネ。
監視様たちに密告すれ国家に忠誠を誓っている証とされる。
父は一級囚人だと信じていたが・・・。
これって、何処かの国にありそうな話だなぁ~。
タンネの最期の気持ちは安らかだったのかな?
表紙の暗い絵が、本の内容に見事に合っていて、見入ってしまった。
次は長編を読みたい!
★★★
発行年月:2015年4月
外国人の素直な目から、ニッポンの奥の深さと可能性を再発見!
花見は「クール!」だけど紅葉狩りは「クール?」
居酒屋は「クール!」だけどカラオケは「クール?」
コスプレは「クール!」だけどゆるキャラは「クール?」
だんだんやみつきになるウォシュレットと風呂。
自動販売機に日本の平和を感じ、宅配便とコンビニに驚愕する。
残業の多い日本のビジネスマンを見て、「日本人は時間に正確じゃない」と発見し、
初対面でいきなり年齢を訊く日本人に憤る。
(講談社HPより)
この番組、NHKのBSで何度か見たことあります。
なので、番組を見ていて知っている話もありましたが、面白い!
特にp78の外国人が「自分が日本人になったと思う瞬間」っていうのには
笑った!
なるほどね・・・・^m^
日本ってやっぱり良い国だなぁ~と思える本でもありました。
番組、今度は録画しておこうかな?
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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