発行年月:2015年1月
峰岸晄は五歳で伯父夫婦に引き取られ、空腹を抱えながら育った。母は死に、父は人を殺したからだった。学校では、椅子に画鋲が置いてあったり、いじめに遭った。幼なじみの木下怜菜は万引きまでさせられる晄をただ一人、案じてくれる存在だった。まったき孤独の闇の中で、晄が向かう先は――。驚愕のラストが待ち受ける、心に迫る傑作長編!
(双葉社HPより)
峰岸晄の5歳から29歳までの生き様。
両親が離婚し、母親と二人暮らしになった晄。
母親は水商売をしながら、ホスト通いにはまり、まだ幼い晄は部屋の外からカギを
掛けられ置き去り。
空腹、寂しさに堪えるなか、唯一の支えは仔猫だった。
従兄弟の慎司と見つけた仔猫だけど、慎司は晄が連れ帰っても良いと言ってくれた。
その後、伯父夫婦の家で暮らすことになり成長していく。
が・・・・家のなかでは肩身が狭く、学校では虐められるという生活が続く。
でも、そんなことは平気だと。
一人ぼっちで部屋に置き去りにされた時が最悪だと思っているからかな?
そして、大人になり、陥れる人を決めて生活を滅茶苦茶にする。
その動機は・・・。
なるほど・・・・とそれは理解出来た。
でも、ふつう、それを動機にするって考えにくいこと。
晄にとってのそれは、どん底の中の光を奪った者たちということだったんだろう。
辛く哀しい物語でしたが、最後まで一気に読んだ。
こんな風に成長する子が世の中にはいるんだろうな・・・と思ったら
堪らなく哀しくなった。
★★★★
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発行年月:2015年2月
無気力に生きるケータリング業者の水島健一。先輩の忠告も、派遣先で問われる不可解な薬の存在も軽く受け流してきたのだが、ある少年と出会い、それらと真面目にかかわらざるを得なくなる――。少年が最後に下した決断に、水島はどう向き合うのか! 傑作感動長篇。
(中央公論新社HPより)
いや~地味に泣けます(/_;)
表題が「僕とおじさんの・・・」だけど、僕って誰?と思っていました。
主人公は、44歳の水島健一。離婚歴あり、17歳の息子は元妻と暮らす。
フリーランスでケータリングをやっているけれど、市販品にちょっと手を加えたり
して見栄え重視の料理。
度々出てくる都市伝説<ケータリングの仕事をしている料理人は楽に死ねる薬(ショートカットドラッグ)を売ってくれる。その薬は病死と判断されるらしい>
水島は度々、その都市伝説の料理人と思われてしまう。
いい加減なかんじもするけれど、そうなったのには、哀しい過去があった。
妹と友を同時に登山で亡くしている。
そして根は人の気持ちを汲むことが出来る優しい人なんだとわかるエピソードが
いろいろ。
そして出会った少年・大谷英樹13歳。
出会ったのは、水島が腰を痛めて通いはじめたリハビリセンター。
英樹は車いすに座った青白い顔の少年。
何度も手術を繰り返し、学校に通ったのは小2の4か月だけという。
健一が持参する弁当に興味を持ち、ケータリングの仕事をしているけど仕事の
依頼がなかなか来ないとWEBページを見せると、これはもっと修正した方がいいと
アドバイスを貰う。
英樹の病気への向き合い方が、切ない。
長く療養生活をしている者の苦悩が強く伝わってくる。
健一は、無理強いせずに英樹に食べる意欲を沸かせる。
その過程が素晴らしい!
著者はもしかして、長い療養生活の経験あり?
終盤は、泣ける。
哀しいけれど、よかったねという気持ちの方が大きい。
表紙の朝ごはんの写真が、読み終えてみると数段美味しそうに見える。
★★★★★
発行年月:2011年1月
この子を「クヌート」と名づけよう――。白い毛皮を纏った三代の物語。
極北の地に生まれ、サーカスの花形から作家に転身し、自伝を書きつづける「わたし」。その娘で、女曲芸師と歴史に残る「死の接吻」を演じた「トスカ」。そして、ベルリン動物園のスターとなった孫の「クヌート」。人と動物の境を自在に行き来しつつ語られる、美しくたくましいホッキョクグマ三代の物語。多和田葉子の最高傑作!
(新潮社HPより)
ホッキョクグマの3代にわたる物語。
お話も3つの章に分けられている。
<祖母の近代論>
若い頃は、サーカスの花形だった、わたし。
昔のことを思い出しながら自伝を書く。
それが出版社から発表され、海外の人にも読まれる。
が・・・社会主義国のサーカスに対する動物愛護団体の非難に発展してしまう。
<死の接吻>
最初の話のわたしの娘・トスカの物語。
サーカスでほかのホッキョクグマと共演することになるトスカ。
調教師のウルズラとは、心が通い合い、夢のなかでそれぞれが言葉を話し
サーカスのある場面を練習する。
夢のなか以外では言葉を交わすわけではないが、本番のそのとき
お互いが同じ夢を見ていたんだと確信する。
<北極を想う日>
生まれたばかりのクヌートは、飼育員のマティアスの手から乳をもらい
成長していく。
クヌートにとって、マティアスは母親。
しかし成長し、いつもの遊びの最中に手が滑ってマティアスに怪我を負わせて
しまい、自立のときと判断され別の場所へ。
マティアスからはいろいろなことを教えて貰った。
クマが擬人化されているのがユニーク。
それぞれが、人間によって翻弄される様子は哀しい。
<死の接吻>でのサーカスの見せ場のシーンには感動しちゃった!
トスカとウルズラの信頼関係が美しい!
<北極を想う日>のクヌートとマティアスの関係も素敵でした!
成長したら一緒に居られない・・・仕方ないことかもしれないけれど
別れが辛かった。
自分が何故、母親から乳を貰えなかったのか?
クヌートの苦悩も切ない。
文章が美しくて、ちょっと海外文学みたいだなぁ~と感じた。
実際、著者は海外在住らしいと後で知ったけど。
他の作品もいろいろ読んでみたい。
★★★★★
発行年月:2011年4月
「待っていたのですよ」
深く吸い込まれた息が、ほっとはき出されるように、
この小説は この物語は いまここに存在する。
(講談社HPより)
図書館棚で気になり、借りて来た本。
初めて読む作家さんかも。
主人公は、安倍アズサ。
短大を卒業したけれど、就職浪人中。
特技は、探し物を見つけること。
そんなアズサをバイトで採用したのが、山の上にある登天郵便局。
郵便局のメンバー。
赤井局長、青木、鬼塚、登天(ここの地主)。
アズサにある物を探して欲しいという。
(後でちゃんと見つかる)
そしてこの郵便局は、死んだ人と生きて居る人が利用出来る郵便局。
ここで功徳手帳を発行。
郵便局員たちも元は、ヒナゲシだったりカラスだったり。
それから、殺害後放火された島岡真理子。
怨霊となって、現世に留まっている。
登場人物たちが、多いけれど、混乱することはない。
ただ、時々、頭に映像を思い浮かべてしまうと結構、怖いかなぁ~?
話は面白くないわけじゃないけれど、なんだかゴチャゴチャしてたかな?
終盤、真理子が殺害された経緯がわかり、無念だったろうなぁ~と思った。
本人が犯人を知り少しスッキリしたようなので良かったけれど・・・。
郵便局の出来る前にあった神社に祀られていた狗山比売(いぬやまひめ)も
気の毒。
兎に角、話があれもこれもで真理子のこと、狗山比売のこと
それぞれをもっと深く知りたかったかなぁ~?
これシリーズっぽい?
他にも著者の「幻想・・・」っていうのが沢山あるけれど・・
まあ、これだけでもういいか?^^;
★★★
発行年月:2015年3月
大手企業の幹部たちに届いた一通の手紙。それは、破滅への招待状だった。真相を探る二人の刑事と、テロ集団との攻防を描いた長編ミステリー。
5人の大手企業幹部たちに、一通の脅迫状が届く。信頼も友情もなく、ある罪の鎖でのみ繋がっている彼らは、警察に届けを出すこともできない。そして、一人は行方不明になり、もう一人は拉致される。ベテラン刑事の寒川と、新米エリート刑事の丹野が捜査にあたるが……。5人の罪とは何なのか、そして脅迫しているのは誰なのかーー。刑事と犯罪グループとの駆け引きを描いた、爽快な長編ミステリー。
(幻冬舎HPより)
ハッカーグループ<クーガ>による警視庁の犯罪情報管理システムへの侵入。
グループのリーダーは、天才ハッカー・マギ。
対する警察官は、寒川警部補と新任の丹野警部補。
<クーガ>たちが追い詰めるのは、5人の別々の大手企業のトップたち。
その理由は、15年前の事件関与に対する復讐?
マギの正体は?
5人の追い詰められる者たちは、過去に、常温核融合の研究をしていた巴博士を家族
と共に研究所ごと焼失させた。
寒川たちは、マギは博士の息子と考えているけれど、終盤、マギ自身は自分は
博士の息子・健太郎の友人という。
5人の人物たちは、何者かにより次々、怪死する。
最初それはマギたちの仕業と思っていたけれど、違った。
警察官。。丹野が殉死したのは残念。
熱血漢溢れるいいかんじだったのになぁ~。
しかし、最後まで読んでも、物語が途中じゃないか?という印象。
マギは目的を達成するために海外に行くと言うし・・・。
これは続くのか?
といろいろ調べていたら・・・・関連本があるとか?
「ブラックホーク」という書が、ここに出てくる人物の誰かが出てくるらしい。
それも読んでみたい。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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