発行年月:2014年9月
「ジウ」サーガ、再び。歌舞伎町封鎖事件から七年。ついに、やつが甦る!
戦慄のダークヒーロー「歌舞伎町セブン」×殺戮のカリスマ「ダムド」。
そして、新宿署の東弘樹警部補に、最大の危機が!
(中央公論新社HPより)
ジウシリーズ再び!ということで楽しみに読みました。
最初から、殺しのシーンはかなりのグロさでしたが・・・^^;
「歌舞伎町セブン」のメンバーたちが、敵対するのが「ダムド」。
東警部補を狙う「ダムド」から東を守る。
で、結局、「ダムド」って何だったんだ?
「ジウ」の方が神秘性があって、悪者なのにちょっと魅力も感じた部分あったんだけど、
ジウほどのインパクトがないかんじでした。
今回は、元特殊部隊の伊崎基子が登場!
ドラマの影響で、黒木メイサが浮かんで来ますが、ミサキという名前で
歌舞伎町セブンのメンバーの一員として存在。
基子がミサキと名乗っていることが、ちょっと嬉しい。
そして、益々強くなっていた!!
このシリーズはまだまだ続きそうですね。
次回作も楽しみです♪
★★★★
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発行年月:2014年3月
ステーキハウスのオーナー夫妻が、独身でオタクの妹を心配するあまり開いた合コン。そこに集まった、奇妙な縁の男女6名。結婚したかったり、したくなかったり、隠していたり、バツイチだったり…。彼らのさざ波のような思惑はやがて大きなうねりとなり、それぞれの人生をかき回していく―。ままならないけれども愉しい人生を、合コンをモチーフに軽妙な筆致で描く、かつてない読後感を約束する傑作長編!
(BOOKデータベース/幻冬舎)
面白かったぁ~。
結婚したい6人の男女がある晩、ステーキハウスに集まり合コン。
設定したのは、店のオーナー夫妻。
≪合コン参加メンバー≫
・佐藤 歩(35歳)・・・小説や文章を書く仕事をしながら細々と暮らしている。
・住井瀬莉・・・ステーキハウスの常連客。オーナー夫妻との会話から合コンの話になり自身も参加することに。
・宮本さなえ・・・結婚相談所で数々の男性と知り合うが長続きせず。瀬莉に誘われて合コンに参加。
・小野利也・・・ステーキハウスに酒を卸している会社の跡取り息子。
・戸倉祐一郎(35歳)・・・彼女いない歴7年。プログラマー。
・米山正勝(38歳)・・・特殊機械部品メーカー勤務。実は既婚者。
6人の交流が、この夜の合コンによって始まる。
それぞれの語りで今までの恋愛の話、合コン前後の生活の変化などが綴られる。
結果、いろいろありながら、皆、落ち着きそうな予感(?)。
人と人の縁って面白いな。
合コン、もっと若い時、体験してみたら良かったかも・・・^m^
★★★★
発行年月:2014年11月
虫と話ができる幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母――。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長編小説。
(朝日新聞出版HPより)
虫と会話できる5歳の拓人と7歳の姉・育実。
姉は弟が可愛くて、一緒に外出する。
殆どが拓人が行きたいところ。
お気入りは、霊園のツツジの茂みで見つけたヤモリ。
そして、霊園の池のカエル。
ヤモリもカエルもチョウも好きじゃないけれど、拓人が意思疎通するそれらは
なんだか可愛いと思えてくる。
霊園の管理人・児島保男や、二人が通うピアノ教室の先生・千波とその母・志乃。
隣に住む独り暮らしの老女・倫子などとの関わりも愉快。
それぞれの大人の事情の行く末も面白かった。
姉弟の両親・耕作と奈緒の夫婦間のことも最後は何か変化あるのかな?と思っていたけれど
よくわからないままお互いが納得したふうだった。
拓人に虫や小動物以外の友達・シンイチくんが現れたときが嬉しかった!
拓人と育実はどんな大人に成長していくんだろう。
最後、それぞれが大人になって語り合う場面がチラッと出てきたけれど
こんな会話が出来る姉弟の関係っていいな。
拓人の語りの部分は、全部ひらがなで読むのにちょっと時間がかかるのだけど
そこを読むのが楽しかった♪
★★★★
発行年月:2014年10月
それぞれの家族を亡くし、天涯孤独で身を寄せ合う運命のふたり。
お互いしか癒せない孤独を抱え、かすかな光へ歩き出す道のりを描く。
恋と、魂の救済の物語。1年ぶりの長編小説。
(集英社HPより)
まこと、嵯峨。
二人は幼いときから、ずっと一緒に生きてきた。
姉と弟のように・・・。
成長すると恋人となり、将来もずっと二人は一緒だとお互い確信しているかんじ。
二人の生い立ちが特殊だからだろうか、二人の世界が完全に出来ていて
ほかの者を寄せ付けない雰囲気。
こういう男女の関係も実際、あるのかもな・・・。
二人のやや複雑な生い立ちのなかで、アリゾナのセドナで暮らした時期が
もっとも幸せな思い出でもあり辛い思い出でもある。
そんな場所に、二人が希望を持って再び訪れようと決めるまでの過程の物語。
辛いことがあっても、二人一緒に居れば大丈夫!
まこの通う大学の教授も素敵だったし、嵯峨が務めるパン工房の人たちも
きっと素敵な人たちなんだろうな。
アリゾナのセドナの街の様子が、なんだかとても魅力的に描かれていた。
実際、どんなかんじなんだろ?
ばななさんの思い出も込められた物語なんでしょうね。
哀しい部分もあるけれど、希望に満ちたラストが良かった。
★★★★★
発行年月:2014年10月
医者である市原玲人は、友人の平松光恵に、首から上だけが狼のいわゆる「狼男」の死体写真を見せられる。彼女はその写真と大切な取材手帳を市原に託し、忽然と姿を消した。時は20年遡る。阿巳雄山の奥に、特殊能力を持つ「マガチ」とよばれる人々が暮らしていた。マガチの青年シズクは、初恋の少女を忘れられず、彼女を追って東京で暮らし始めるが……。一途な純粋さが胸を抉る、一気読み必至の、純愛ホラー巨編
(講談社HPより)
友人のルポライターから見せられた狼男のような遺体の検死写真。
そこから、医師でもある市原玲人が不思議な事件の真相を追うことにより
出会う「マガチ」と呼ばれる者たち。
怪奇めいた話でしたが、途中から玲人の息子(今は離れて暮らす)・一真が登場して
小学校5年生の割にしっかりとした賢い考え方、物言いに癒されました。
玲人と一真の関係もほのぼの。
物語の進行と共に、マガチの一人である曲地谷シズクが思いを寄せる同級生の
城野麻弥子へ書いた手紙が綴られる。
シズクは上京した麻弥子に会いたくて自身も山奥のシャバから上京する。
純朴で優しくいシズクだが最初の職場では先輩とうまく行かず辛い目にあう。
が、その後出会った北原は、シズクを何かと庇ってくれる頼れる存在となる。
不思議な力を秘め、バンテンと呼ぶ変身により人間とは異なる容姿と
強い特殊能力を持ってしまう「マガチ」。
その力を自己制御できず苦悩するシズクは痛々しい。
シズクが麻弥子を思い続ける気持ちは本当に一途で・・・・・。
ラストは、哀しいけれど何となくホッとした。
朱川さんのいままでの作風とは一味違うけれど、なかなか面白かった!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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