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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2015年4月

未練を残して死んだ者は鬼となり、井戸の水を赤く濁す。そのままでは水源は涸れ、村は滅んでしまう。鬼となった者の未練を解消し、常世に送れるのは、“ミツハの一族”と呼ばれる不思議な一族の「烏目役」と「水守」のみ。大正12年、黒々とした烏目を持つ、北海道帝国大学医学部に通う八尾清次郎に報せが届く。烏目役の従兄が死んだと。墓参りのため村に赴き、初めて水守の屋敷を訪ねた清次郎は、そこで美しい少女と出会う──。過酷な運命を背負わされた二人と一族の姿を抒情豊かに描いた、清艶な連作ミステリ。

                     (東京創元社HPより)




短編連作の形。
ミツハの一族には、烏目を持つ男とむくろ目を持つ女が生まれる。

亡くなった者がこの世に未練を残すと、井戸の水が濁り小安辺の村の池に鬼が出たことを
報せる。
鬼を黄泉に送ることが出来なければ、村の水は枯れてしまう。
そのために、烏目役とむくろ目の水守で力を併せ、鬼の未練の元を断ち切らなければ
ならない。


<水面水鬼>
最初の話の鬼は、清次郎の従弟で村の烏目役だった八尾庄一。
庄一は、自死だった。
庄一の未練の元は水守。

<黒羽黒珠>
次の話の鬼は、亡くなった3兄弟の末っ子7歳の捨吉。
未練は、拾って育てようとしていたヒナ。

<母子母情>
鬼は佐々本トシ38歳。
妾として子どもを産んだが産後の肥立ちが悪くて亡くなった。
残した子の将来が心配で成仏出来ずにいた。

<星雲青山>
鬼は内藤由太郎80歳。
移住する前の地が懐かしく忘れられずにいた。

<常世現世>
鬼は八尾清次郎。
未練は、水守。


どの話の鬼も未練を断ち切れない亡き人たち。
哀しいのは、最後の話。
烏目役は一度きりだと最初は思っていたのに、いつしか水守に会うことに
喜びを感じてしまった清次郎。
従兄の庄一と同じ運命を辿ることになってしまった。


怪しく美しい話でした。


                         ★★★★★
 
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発行年月:2015年8月


 世界遺産・富岡製糸場の成立秘話が満載
富岡製糸場の初代工場長・尾高惇忠の娘・ 勇は、婚約を棚上げして女工になる。
明治の日本を支えた製糸業を隆盛に導いた父娘 のドラマ。

                   (文藝春秋HPより)



富岡製糸場の歴史がよくわかり勉強させて貰いました!
工場長として製糸場の工女探しから始めた尾高惇忠は、娘の勇を
第一工女として、富岡に連れて行く。
祐は14歳で2つ年上の許婚・永田清三郎に3年間待って欲しいと告げ
清三郎も承諾する。

二人の行く末も気になりつつ、富岡での苦労話が軸となって物語が進む。
先ずは、工女探しから始める父と娘。

なんとか、200人ほどが集まる。
製糸場には工女の宿舎と工場長の父が住む官舎、そして洋館にはフランス人の生糸の専門家家族
と職工、工女たちの指導をする者、医師など12名が暮らす。



工女同士の人間模様も面白かった。
いろいろな地から集まった工女たち。

美人で物怖じせず、口が悪い貴美。
工女たちの取り締まり役の青木照の孫・敬は、大柄だけど控え目。

貴美には最初、勇も敬もイヤミを言われたり、意地悪されたりするけれど
次第に強い絆で結ばれていく。


植松さんのお話は、困難のあとに明るい結末が待っているので、ちょっと
安心して読めるのがいい。

一次は、清三郎との婚約も白紙に戻されたり波乱もありながら、最後は
結ばれる様子でホッ。

敬と貴美にも嬉しい結末でした♪

富岡製糸場、いつか見に行きたいな~。


                       ★★★★★



発行年月:2003年9月


 ウォルターとダニーが公園で見つけたゲームは、呪われたゲームだった! 
サイコロをふり、ゲームをはじめたふたりをまっていたのは、
予想もしなかった危険で奇妙な冒険だった……。

                  (ほるぷ出版HPより)



ジュマンジの続編。
今度は、宇宙に・・・・。

ジュマンジの最後の頁、確かに、二人の子どもがゲームを持って
走り去る姿が描かれていました!
その子どもたちが、この絵本の二人だったんですね~。

ウォルターとダニーの兄弟。
ゲームを始めるのは、弟のダニー。
でも突然、宇宙のなかにいる二人。

スケールが大きくて楽しい。

これも映画化されているようなので、是非、見てみたいなぁ~。


こちらのラストは、ジュマンジとはちょっと違うというのも読み手の
想像力を膨らませてくれる。


やはり絵が素晴らしい!!


                      ★★★★★



発行年月:2004年3月

富士山のふもとに集め続けたゴミの 要塞に住む妖怪のような老女の話「ジャミラ」他、

霊峰富士にまつわる、せつなくも美しい 小説集!

                (文藝春秋HPより)




富士山が出てくる4つの短編。

どの話も良かった!


<青い峠>
コンビニでチーフとして働く岡野(29歳)。
元は医学生だった。大学の友人・飯田と正式信者に
なるために富士山麓の研鑚所にいた時の思い出。
研鑚所で飯田は、亡くなった・・・富士山が好きだった。


バイトのこずえが岡野の支えになってくれそうでホッとする。
これって、オウムの話だよね?
こんな風に能力ある人が潰されちゃう宗教って恐ろしいと改めて感じた。



<樹海>
小学校から受験で入学し、中学卒業で、それぞれ違う進路を選んだ3人の少年。
卒業旅行として、樹海で野宿。

無鉄砲だけれど、何かを学んだようす。
首を吊り損ねた男に遭遇の場面はドキッ!



<ジャミラ>
ゴミに囲まれて富士の麓の街で暮らす老女・木村マツ。
市役所環境課のボクは、木村マツにジャミラと名付ける。
説得に応じ、ゴミ撤去となる。

なんだか、ジャミラが哀しい。
少しでも楽しく人の関わりを感じながらこれからは暮らして欲しいな。



<ひかりの子>
水子供養の観音菩薩にお参りに行った、看護師の美奈子。
自身が関わる堕胎手術で生きられなかった子どもたちの魂が
安らかであるように、祈る。
そこで出会った流産で子どもを亡くした女性・梶川むつ子と
女性ばかりで富士登山するツアーに参加する。

参加女性たちのそれぞれの話が強烈。
なかでも子宮がん末期で最後の頑張りに富士山に登る決心をした小林順子が
印象的。
彼女を支えながら美奈子も登る。

病院勤務で産科に居た時堕胎手術で生きられなかった子どもを、
わたしも見たことあるので美奈子の怒りは共感できた!



どの話も重たいものを抱えた人たちが富士山に救われる。
そういう力がやっぱり、あるんでしょうね。



                      ★★★★★



発行年月:2008年10月

木を見て森を見ず――。細部に注意しすぎ、肝心の全体を見失うことのたとえで、事件捜査において、最も避けなければならないことである。この小説に登場する刑事は皆、これを徹底し犯人を逮捕していく。だが、彼らは気づかなかった。その森が想像以上に大きく深いということに……。5つの殺人事件。果たして刑事は真実をみたのか?今、注目を浴びる著者の連作警察小説。 

                  (双葉社HPより)




ちょっと前の誉田作品。

主役は一人の女性・シズカ。
でも中盤まで、その姿は影を潜めている。
殺人事件が起きるたび、浮かぶ若い女性の存在。
名前を変えて、事件に関わる彼女の正体を読みながら段々と探る。

シズカの正体がわかってきた中盤以降が面白かった。


物語は短編連作の形で進む。
シズカは、警察官・伊東孝俊警部補の娘。
しかし、それは戸籍上であり、シズカは、伊東の妻・深雪の連れ子だった。

伊東と深雪が知り合うキッカケの話が良かった。
暴力夫から守った伊東がその後、深雪と結婚し、シズカと3人で暮らした。
それがシズカの幸せな第一歩にならなかったのが辛い。


最後は、哀しいとしか言いようがない。


主人公はシズカでしょうが、彼女の語りが殆どないので、彼女の心理描写とか
もっと知りたかったな・・・。


                        ★★★


 
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