発行年月:2015年12月
抱腹必至。読まずに語り、読んで語る読書会
翻訳家、作家、作家であり装丁家の四人が名著『罪と罰』の内容を
僅かな手がかりから推理、その後みっちり読んで朗らかに語り合う。
(文藝春秋HPより)
不朽の名作『罪と罰』(ドストエフスキー作)を読まずして語り合おうと
集まった4人。
吉田浩美さんは、以前子ども向けの影絵なので15分の短いものだった
けれど、見たことがあるということで、度々、その記憶に則って意見する。
全く情報なしじゃお手上げと言う事で考えたルールは
第1部から6部どれぞれ、適当に指定した頁を読んで良いことにすると
決めてそれから、また新たに推理していく4人。
三浦しをんさんの妄想が可笑しくて・・・
それに皆突っ込みいれたり、更に乗っけたり楽しそう♪
途中、登場人物の紹介や大雑把なあらすじを載せてくれてあるのも
ちゃんと読んでいない者にはあり難い!
ちょうど今、これの「下」を読み途中だという長女にも読み終わったら
読んで欲しい!と伝えました^m^
わたしもいつかちゃんと読んで、それからまたこれ再読しようかな?
また4人で別の本でやってくれないかな?
敬遠していた作品を読むキッカケになりそう。
★★★★★
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発行年月:2004年11月(単行本は1989年)
病に冒された弟と姉との最後の日々を描く表題作、
海燕新人文学賞受賞のデビュー作「揚羽蝶が壊れる時」ほか、
透きとおるほどに繊細な最初期の四短篇収録。
(中央公論文庫HPより)
初期の小川作品って考えたらあまり読んでいなかった。
これは海燕新人文学賞を取った作品「揚羽蝶が壊れる時」が収録された
短編集。
それよりも表題作がわたしはインパクト強く好きだった。
どの話にも病とか死とかが出てくる。
<完璧な病室>
21歳の若さで病死した弟と過ごした病室でのことを思い出す姉。
清潔な病室、そこに居る透き通ったような白い顔をした弟。
死が確実に迫っている弟を目の前にして、哀しいとかいう感情は
あまり伝わってこない。
病室にいる弟を見舞っている時間がとてもかけがいのない時間だったという
不思議な感覚。
ビーフシチューをみてチョコレート嚢胞を連想するとか・・・
心を病んでしまった人間と暮らすっていうことは無脳症の胎児の
ホルマリン漬けを食卓の真ん中に置いて食事するようなものなんて言葉にドキッ!
これは医療従事者でしかわからないグロテスクな例えだな・・・苦笑
この最初の話が衝撃的で、他の作品の印象は薄い^^;
<揚羽蝶が壊れる時>
父方の祖母をひとりで介護してきたけれど、施設に入れることに決めた孫の話。
<冷めない紅茶>
中学時代の同級生の通夜の帰りK君に声を掛けられ、後日K君の家に招待される。
K君の奥さんは中学で図書館司書として働いていた人だった。
<ダイヴィング・プール>
飛び込み競技をする男の子を観覧席から見ている。
彼は両親が営む孤児院にいる子。
初期の作品も小川さんの書く文章は、とても美しいな~。
★★★★
発行年月:2015年11月
人気の女性作家9名が贈る書き下ろし短篇! 小説
柴田よしき・大崎梢・光原百合・福田和代・松村比呂美・近藤史恵・永嶋恵美・篠田真由美・新津きよみ。作家発! 『捨てる』小説集。
(文藝春秋HPより)
9名の女性作家によるアンソロジー「捨てる」をテーマにした短編がずらり。
どの話も面白かった!!
しかし、柴田よしきさんって女性だったの!?
ここで初めて知りました^^;
<箱の中身は 大崎 梢>
ママが中身を捨てて来るまで帰って来ちゃだめと言われた女の子に出会った真琴。
ほんわか温かい気持ちにさせてくれた。
<蜜腺 村松比呂美>
夫が練炭自殺した。母親の借金を清算するために。
夫が大切にしていたウツボカズラを少しずつ処分する。
嫌な話でした。姑とのやり取りは怖い。
<捨ててもらっていいですか? 福田和代>
92歳で他界した母方の祖父の遺品整理を母とする朱里。
突然出てきた拳銃に驚く。
処理に困るものは早いとこ処分しておかなきゃね。
<forget me not 篠田真由美>
母が遺した壺。
捨てられずにとあるお店に持ち込み処分をお願いするけれど・・・
こういう物実際、出て来たらどうするかな?
<四つの掌編 光原百合>
。戻る人形
。ツバメたち
。バー・スイートメモリーへようこそ
。夢捨て場
初読みの作家さんでしたが、なかなか面白い趣向でした。
ツバメたちは幸福の王子のツバメを知るツバメが語る。
<お守り 新津きよみ>
子どもの頃に大好きな祖母から貰った手作りのお守り。
ずっとそれに守られてきたけれど、ある日、中身が変わった?
わたしだったら捨てないな・・・と思った。
<ババ抜き 永嶋恵美>
会社の恒例の旅行に参加したのは、わずか3名の女性。
会社の保養所内でトランプで遊ぶことに。負けたら罰ゲームで
秘密を暴露しようと決める。
ああ、嫌な女性同士。このあとどうなるんだろ?怖いわ~
<幸せのお手本 近藤史恵>
両親が中学の頃、離婚し、父方の祖父母宅で17歳まで暮らした。
幸せのお手本は祖父母の暮らしだった。
これは衝撃的でした!ずっと信じていたものが崩れるって哀しい。
<花子さんと捨てられた白い花の冒険 柴田よしき>
花子はパンジーの花が好き。
偶然、特に好きな白のパンジーを捨てようとしていた男性を見かけ
譲って貰う。男性の妻が花を育てているけけれど、狭いところなので
もうすぐ終わりの花を捨ててほしいと頼まれたと。
優しそうに見えた男性がまさかそんな人だったとは!
しかし、身近にそんな風にしている人がいるかもって思ったら恐ろしい。
ササ~ッと読めて面白い。
アンソロジー第二段も期待したいです(^^)
★★★
発行年月:1988年9月
自分の肉体にやけつく痛みに耐え、おなじ苦しみから女性を救おうと
医学の道を志した日本初の女医・荻野吟子の苦難と哀切の生涯を描く
著者初めての書き下ろし長篇。
注・・・↑の画像は新潮文庫の画
(河出書房新社HPより)
日本人初の国家資格を取得した女医・荻野吟子の物語。
医師になろうと決心したのが、嫁いだ先で夫にうつされた淋病というのが凄い。
大家に嫁いだけれど、遊びものの夫に淋病をうつされ実家に戻ったぎんは18歳。
病院での診察は屈辱的で、女医が相手ならこんな思いもせずに済むのでは?と
自ら女医になろうと決心する。
しかし、時代は明治。
女が学問をするなんてもっての外という時代。
まして女が医者になるなんて、気でもふれたか?という扱いを受ける時代。
それでもその志を応援してくれる人は居た!
近所の医師・万年とその娘・荻江。
そして母親とすぐ上の姉・友子。
医師になるための学校に入るが女子はひとりで、男子生徒たちには毎日、からかわれたり
屈辱的な目に遭う日々。
それでも志を遂げることしか頭にないぎんはめげない。
学校を優秀な成績で卒業しても、女子であるという理由だけで医師免許取得の試験の
願書さえ受け取って貰えないという事態。
直接、内務省まで出向き請願書を受け取って欲しいと申し出るが却下。
その後、今まで世話になった私塾の先生などに相談し、協力を得てやっと試験を
受け、合格。
女性の地位はこれほど低かったんだと驚くことばかり。
医師になって、やれやれと思ったら、またまた大変なことばかり。
キリスト教の信仰、北海道開拓・・・・・。
再婚した相手の人とは相思相愛で、本人は幸せだったのかもしれないけれど
違う人と再婚していたら、もっと医師として楽な人生が送れたんじゃないかな?
なんてことも思ってしまった。
兎に角、凄まじい人生を送った女性でした。
医師である著者ならではの詳しい解説もあり読み応えも十分でした。
★★★★★
発行年月:2015年8月
女性作家の再生の物語
過去に性的な傷をもつ千紘の前にあらわれたのは、悪魔のような男性編集者だった。
若手実力派による、鬼気迫る傑作心理小説。
(文藝春秋HPより)
薄い本なので、アッと言う間に読了。
しかし、内容は結構、濃かった!
小説家の菅野千紘。
両親は離婚し、母はスナックを経営。
その母から、2か月前に亡くなった学者だった祖父の蔵書を整理するのを
手伝ってほしいと頼まれ、鎌倉の祖父の家に。
大量の蔵書の整理の仕方に悩み、自炊することに。
自炊って初めて知った!
本を裁断してパソコンでスキャンする・・・つまり電子化して保存すること
だったんですね~^^;
ま、それはさておき・・・そんな作業をしながら
編集者として知り合った柴田という男とのあれこれを回想する話。
この柴田がクセのある男で・・・こういう人に引っかかったらいかん!
魅力もあるんでしょうけど・・・。
千紘が柴田との関係で悩む姿が切ない。
でも、ちゃんと見てくれてる人もいるのが救いでした。
柴田のことも裁断しちゃったということでいいのかな?
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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