発行年月:2015年9月
罪と罰、悪と正義、加害者と被害者……。
人生、そんな簡単に割り切れない。
そのボーダーにこそ、真実がある。
あるシェアハウスに住む厄介者たちの物語。
(幻冬舎HPより)
覚醒剤使用により執行猶予3年の吉村卓生は、住んでいたアパートが火事で住処を
なくす。
保護司の小菅のはからいもあり、シェアハウスの住人となることが出来た。
そこの住人は、皆、何かしら罪を犯した者たち。
シェアハウスの経営者・朝田潤子が素敵な人で、こんな風に本当に困っている
人をサポートできるって凄いなと思った。
吉村の他の住人たち
・矢部紫織・・・昼は弁当屋でアルバイト。夜は時々、銀座のバーで働く。
・小池美羽・・・20歳 アイドル並みの容姿 16歳で喧嘩の末一人を殺してしまった。
・中原通彦・・・恋人を庇って人を殺したことがある前科者。古着屋で働く。
・加藤友樹・・・幼なじみの友を見捨てた為、その友が殺されたことを後悔している。
・野口彰・・・フリーの記者。シェアハウスに潜入取材のため住人となる
住人たちがあることで結束し、住人の一人を救うことに必死になる終盤は
特に読み応えあり面白かった。
ずっと記者とだけ記された人物が、シェアハウスの住人になった本当のわけも
わかり彼の行動に心を打たれた。
罪を犯した者もやり直しのチャンスが与えられる世の中になればいいな。
表題の「プラージュ」は、フランス語の「海辺」の意味と本文中にあり
海と陸の境界。
それは、シェアハウス「プラージュ」は罪を犯した者とそうでないものの境界と
いうことだろうか?
彼らのその後も気になるな~。
★★★★
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発行年月:2015年12月
飛べ! あなたはもう一人じゃない。
交差するはずのなかった、それぞれのままならぬ人生。
小さな勇気が奇跡の連鎖を起こす、書き下ろし群像ミステリー。
尾岸七海(13)は母の再婚相手に身体を求められていた。「この男を本当に殺したい」。島薗元治(74)は妻に先立たれ、時間を持て余している。「若い奴は全くなってない」。永淵亨(32)はネットカフェで暮らし、所持金は1887円。「もう死ぬしかないのか」。山添択(13)は級友にゴミ扱いされて不登校に。「居場所はゲームの中だけだ」。設楽伸之(43)は二代目社長として右往左往している。「天国の父に笑われてしまう」……。全く接点のなかった、困難に直面する一人ひとりの日常。誰かの優しさが見知らぬ人を救う、たった一日の奇跡の物語。
(幻冬舎HPより)
日常を苦悩に押しつぶされそうになりながら生きている人たち。
でも、それぞれが何らかのアクションを起こした事で、変わっていく。
一番、気になったのは、13歳の七海と同じく13歳の択。
二人は、ゲーム内のチャットで知り合う。
七海は自分の悩みのタネである義父のことを殺してほしいという。
それに対して択は七海の救うためならと考える。
二人は、<いて><えとろふ>と呼び合う。
七海の願いが叶った後、二人は、実名を教え合い、今後は会うのかな?
イジメに会い、不登校になっていた択の周りの環境も少し良い方向に
向かって行きそう。
13歳の二人を救ったのは、他の大人。
ちょっとしたきっかけで、こんな風に変われたらいいね~。
表題の意味もわかりました。
そして、この表紙の絵も素敵。
ちょっとエグイ場面もありましたが、面白かった。
★★★★
発行年月:2016年2月
奇想天外なユーモアあふれ、不思議な幻想の世界も描く。また知性と少女性をもあわせもつ児童文学作家、高 楼方子の珠玉のエッセイ。旅先で、日々の暮らしで、本や映画のなかで出会った印象深い〈おばあさん〉たちを拠りどころに、遠い日の光景や様々な思いをユ ニークな視点で綴る。深く心に沁み入る話から、思わず笑える話まで、多彩な短編集を読むようなおもしろさ。出てくる本や映画は、ぜひとも読んだり見たりしたくなる、世界が広がるエッセイ集です。偕成社ホームページで2012年から2年にわたり連載したものの単行本化。
(偕成社HPより)
高楼さんのいままで出会った老嬢さんの物語。
ポルトガルやイタリアで出会った、おばあさんたちもチャーミングだったなぁ~。
ナポリの杖を左右に振りながら交通量の多い道路を横断する、おばあさん。
オレンジの木の下でオレンジ売りをする、おばあさん。
また映画や本のなかの印象深い、おばあさんたちの話も面白かった!
いじわるばあさんが好きというのも共感。
またその絵が本当に長谷川町子さんの絵に似ていて、ビックリ!
「夕映えの道」は本と映画、両方、知らなかったので、本を読んで映画も
見てみたい!!と強く思ったのでメモ!
そして、おばあさんの絵がどれも可愛い(#^.^#)
愛される可愛いおばあさんになりたいなぁ~と思える本でした。
★★★★
発行年月:2015年12月
昭和の子どもたちの人生は、やり直せる。新たなるメッセージが溢れる最新長編。
元子役の映画監督・小松亘氏は週刊誌のインタビューで、かつて主人公として出演したドラマのロケ地だった団地の取り壊しと、団地に最後の一花を咲かせるため「たんぽぽプロジェクト」が立ち上がったことを知る。その代表者は初恋の相手、成瀬由美子だった……。少年ドラマ、ガリ版、片思い――あの頃を信じる思いが、奇跡を起こす。
(新潮社HPより)
年内いっぱいで取り壊し決定の、つぐみ台3丁目団地。
かつて人気ドラマ「たんぽぽ団地の秘密シリーズ」のロケ地だった、団地。
そのシリーズのドラマに子役で出演していた、小松ワタルは、今は映画監督になり
取り壊しが決まった団地で「たんぽぽプロジェクトクト」が結成されていることを知る。
その代表はかつての初恋の同級生・ナッチョ(成瀬由美子)。
再び、団地を舞台にした映画を作りロケを、つぐみ台3丁目団地でやることに。
1973年に小学6年生だった、ワタルとナッチョ。
そして、団地に住む祖父に会うため、父親・直樹と共に来た杏奈(小6)は
団地に住む純平(小6)や、ロケ地に来た子役の美咲カノン(小6)と知り合う。
純平は全国屈指の進学校に通っているけれど、勉強が遅れぎみで周囲から孤立。
勉強はトップなうえ、何事もそつなくこなすハヤトとその子分3人には
嫌がらせを受けている。
純平はいい子。
彼みたいな子が生き難い環境はどうにかしなきゃ!
カノンや杏奈によって、ハヤトたちとの関係が少し変化したのは嬉しかった。
時空たつまきが起きて、過去と現在が交錯し、今は大人の人たちが
子どもの姿で登場するのがユニーク。
杏奈は、一度も会ったことがない祖母の昭子のこともいろいろ知ることが
出来た。
昭子さん素敵な女性でした(^^)
今はもう会えない人たちとも会えたり、大人も子どもだったときの気持ちを
思い出したり・・・大人たちの年齢が自分ともかぶったりするので
重松さんのの話は、毎度、懐かしい気持ちになります。
かなりSF的要素が多いお話でややわかり難いところもありましたが
まあまあ楽しめたかな~。
かつて団地に住んでいた人ならもっと楽しめるかも。
★★★
発行年月:2016年1月
成長する子どもの時間、老いゆくお年寄りの時間、イヌが感じる時間など、生きもののように伸び縮みする「時間」(=よはひ)をテーマにした27編。幻想と現実のあわいを描く、著者の新たな代表作。
(集英社HPより)
お話好きのお父さん(著者?)とその息子・ぴっぴの成長を挟みながら
語られる色々なお話。
主人公は人だけじゃないのも面白い。
<十八歳のきのこ > <九十二歳のイースト菌> <三千三百ページのノート>
<千二百年生きる馬> <四歳のピーコートのボタン>などなど・・・・
ちょっとジーンときたのは<旅する香りちゃん>
香りの記憶って鮮明なんだなぁ~と納得。
JRの事故現場での追悼集会での話なので、ちょっとしんみり気分だったけど
香りちゃんは、皆のためにいい仕事をしたと思う。
息子のぴっぴ君が最初は2歳5カ月で登場し、お話の終わりでは5歳の誕生日を
迎える。
周りの人に成長を祝ってもらって幸せそう。
ぴっぴくんは、いしいさんの息子さんのことでもあるのかな~?
表紙の題字は息子さんの「いしいひとひ」くんの書いた字とか。
う~ん。なかなかいい字。のびのび育っていつかお父さんと同じように
お話をいっぱい作ってそれを世に出してほしいな(^^)
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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