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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2013年3月


 私って「かわいそう」だったの? 「女による女のためのR‐18文学賞」受賞第一作!

ずっと穏やかに暮らしてきた28歳の梨枝が、勤務先のアルバイト大学生・三葉と恋に落ちた。初めて自分で買ったカーテン、彼と食べるささやかな晩ごはん。なのに思いはすぐに溢れ、一人暮らしの小さな部屋をむしばんでいく。ひとりぼっちを抱えた人々の揺れ動きを繊細に描きだし、ひとすじの光を見せてくれる長編小説。

                   (新潮社HPより)



28歳独身の野坂梨枝。
母親と二人暮らし。
幼い頃、両親は離婚し、兄は家庭を持ち、離れてたところで暮らしている。
過干渉ぎみの母親に辟易する毎日だったが、兄家族が実家で同居する
ことになり、それを機に1人暮らしを始める。

ドラッグストアの店長を務める梨枝。
そこに新しいバイトとして来た20歳の大学生・三葉。
梨枝に親しげに接し、最初は仕方なく夜勤のバイト終わりにごはんを一緒に
食べたりしているが、徐々に彼との関係を特別なものと考える。

ドラッグストアに定期的に来る女性は、バファイリンを過剰に服用している様子。
気になり再三声を掛けるが、彼女は反論。
それでもまた店に来る。

兄の妻・雪ちゃんは、梨枝が幼いころから知っている小さい時からもお姉さんとして
接していた存在。
母は同居してから、雪ちゃんの作る食事がマズイことを梨枝になんとか言って欲しいと。



身近だから言えないことって確かにあるよなぁ~。

母親に、恋人に、兄嫁に・・・

ラスト、実家で餃子を作る場面は、ほんんわかして良かったなぁ~。
ギクシャクしていたかんじが取れたみたいで。


バファリン常用の彼女との関係も良い方向に行きそうで
梨枝の周りの人間関係が一挙にうまくいきそう。

あ、でも蜘蛛を潰せなかった柳原は、その後どうしたんだろ?


途中まで嫌な雰囲気だったけど、ラストは明るく終わってくれて良かった。


                          ★★★★
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発行年月:2004年9月


 何が起こっているのか知らないほうがいい。自分もその謎を作りあげた張本人なのだから――。欧米各国で絶大な賞賛と人気を得た、不条理で物語にみちた新ロシア文学。

恋人に去られ孤独なヴィクトルは売れない短篇小説家。ソ連崩壊後、経営困難に陥った動物園から憂鬱症のペンギンを貰い受け、ミーシャと名づけて一緒に暮らしている。生活のために新聞の死亡記事を書く仕事を始めたヴィクトルだが、身辺に不穏な影がちらつく。他人の死が自分自身に迫ってくる。ロシアの新鋭による傑作長編小説

                        (新潮クレストブックHPより)



売れない小説家・ヴィクトルは、動物園から譲り受けたペンギンのミーシャと
暮らしていた。
そして、ある日、編集担当者・ミーシャから暫く娘を預かって欲しいと頼まれ
4歳のソーニャを預かる。
警察官・セルゲイと親しくなり、彼の姪であるニーナがソーニャの保育係を
引き受けてくれて・・・・
段々と家族のような雰囲気になる。
この辺りまでは、なんだか微笑ましいかんじでした。

ペンギンのミーシャも喋らないし自己主張なしだけど、存在感あって可愛いし。

でも段々と周りの人たちが事件に巻き込まれ、自身の身の危険を感じるヴィクトル。


そして、ラスト、ヴィクトルの下した決断にビックリ!
本気か?

この後のペンギンのミーシャやソーニャ、ニーナはどうする???

他にも謎がいろいろ。
だけど、十分に楽しめた。

物語の雰囲気がすごく良かった!
続編があるみたいだけど、翻訳されているのかな?
後で探してみよう。


                          ★★★★



発行年月:2015年8月

いつも通りの夏のはずだった。その事件のことを知るまでは……。

 海辺の小さな町で暮らす高校生・光介。夏休みに入ったある日、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、心中と聞かされていた祖父母の死が、実は「どちらかがどちらかを殺した」無理心中事件であり、ここで生きていくために事実をはっきりさせたい、という決意を聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルも務めていた祖母。二人の間にいったい何が起こったのか。

 残された写真が語るもの、関係者たちの歪んだ記憶、小さな嘘……。そして真相を追う光介が辿り着いた、衝撃的な事実とは……。

 『サクリファイス』『タルト・タタンの夢』などで話題の著者が、海辺の町を舞台に、青年のひと夏の冒険と成長を描く、切なくてさわやかな青春ミステリー。 

                   (PHP研究所HPより)




高校1年生の光介が主人公。
地元では偏差値の一番高い高校に入学し、中学でのいじめからも解放。
そんな光介の家に、母の姉・芹と娘・双葉(8歳)が同居することに。

伯母である芹から聞かされた亡き祖父母のこと。
そこから知る祖父母の生前のこと。
祖父は写真家で被写体は祖母だった。
その写真を見た光介は、その写真のなかの祖母の美しさとその写真から強烈な何かを
感じる。

母親にはナイショで祖父のこと。祖母のこと。
二人の死に至った理由を知りたくなり過去の祖父を知る人たちに会って話を聞く。


なるほど・・・・芸術を追い求める人の周りにいる家族って大変だと思う。
祖母の苦悩に気づいたときは辛かった。
光介にとっても辛いことを知ってしまったと思う。

でも光介は良い子だな。

ひと夏の出来事で、色んな思いをして成長した光介の物語、
なかなか面白かった!

彼の今後もちょっと知りたい。


                      ★★★★


                           
 



発行年月:2015年10月


 ポール・オースターが絶賛した『インディアナ、インディアナ』(朝日新聞出版、2006)につづく、柴田元幸が翻訳を熱望するレアード・ハントの長編翻訳第二弾。南北戦争以前、ケンタッキーの山の中に住む、横暴な男。そこに騙されて連れてこられた一人の女性が二人の奴隷娘たちと暮らし始めると……。雲の女王になった話、黒い樹の皮の話、濡れたパイだねの話、タマネギの話など、密度の濃い語りですすむ、優しくて残酷で詩的で容赦のない小説。

                    (朝日新聞社出版HPより)




1960年頃、14歳で母のまたいとこである男・ライナス・ランカスターの元に嫁いだジニア。
そこには黒人の姉妹、ジニア(12歳)とクリオミー(10歳)が居て、奴隷とて
男の農場の豚の世話やら家事をしていた。
ジニアは最初、年が近い姉妹と本当の姉妹のように遊んでいたけれど・・・
あることを境に、姉妹に対して折檻する立場に。
そしてジニ-は夫に支配されるという日々。

過酷な状況で、精神的に参ってしまうジニアだったんでしょうけれど、姉妹に
とっても過酷さは同様。

姉妹のほかにも、ライナスに仕える奴隷がいて、アルフィブラスが時々
語る話は面白かった。
が・・・・彼もライナスに暴力を振るわれ、そのために命を落とす。


物語は、語り手が変わって行く。

奴隷として居た家から姉妹で逃げ出した姉妹のその後を語る姉のジニア。
時は50年後。
逃げ出してから姉が産んだ息子のプロスパーと共に、再び50年前に居た場所を
訪れる。
ジニーに会うため。

救いは、ジニーも家から出た後、優しい雇い主・ルーシャス・ウィルソンの元に身を寄せ、
穏やかな暮らしを迎えられていたこと。


物事の分別もつかない少女・ジニーが奴隷たちにした仕打ちは許されないけれど
彼女もまた被害者で弱い立場の者を力で押しつけて支配する男に腹が立った。

表題の意味は深い。

この時代、同じような優しい鬼が、たくさん居たんでしょう。


訳が巧いのか、読みやすかった!
同じ著者で同じ訳者の「インディアナ・インディアナ」もそのうち読んでみたい。


                          ★★★★★



発行年月:2016年3月


 
94歳になった「東北のマザー」、〈森のイスキア〉佐藤初女さんが、
生涯を通じて伝えたいことのすべて──。
四季の風景、お料理、真実の姿とともに綴られる最期のメッセージ。
至福の写真エッセイ。      

                 (集英社HPより)



2016年に逝去された著者の最後の本。
2016年を迎えたことをこの本にも書かれていたので、ご本人はもしかしたら
死期が近いことを何となく感じていらっしゃったかも。

森のイスキアのある青森県の春夏秋冬の自然美しい写真もあって
初女さんの優しい表情の写真も多数。

言葉のどれも心に沁みて、そばに置いておきたくなる1冊ですね。

おにぎり、やっぱり美味しそう(#^.^#)



                          ★★★★★
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