発行年月:2015年5月
作家デビュー30周年記念作品――彼女は計算して奇跡を起こす。


(角川書店HPより)
最初は、なんだかファンタジーっぽいなぁ~と思いながら読んでいましたが・・・
次第に事件が絡んで来て、物語の展開が面白くなってきた感じ。
主人公は羽原円華(18歳)。
彼女には不思議な力がある。
気象状況を敏感に感じ取り、それを使って奇跡的な現象をつくりだす事ができる。
その能力を授けたのは、父親で脳神経外科医。
そして、同じような能力を持つ青年・甘粕謙人。
一家が巻き込まれた硫化水素によるガス中毒で、母親と姉を亡くし、自身は一時
植物状態であったのを円華の父が手術し、その後、奇跡的に回復した。
円華と謙人、二人に共通する能力。
謙人の一家が巻き込まれた中毒事件の真相。
終盤近くまではハラハラドキドキだったけれど、ラストは意外とあっさり。
これでお終いかなぁ~?というかんじ。
円華と謙人のその後もちょっと気になるなぁ~。
東野作品は、読みやすいのはいい。
この表紙の絵(写真?)も雰囲気あっていい。
気になった「ラプラス」は、物語中に説明アリ、数学者の名前だそうですが
実在するんだろか??
★★★
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発行年月:2015年6月
「俺たち家族になっちゃおうよ」
無職宿ナシの亀谷幸慈は、ある日、秋葉原でギャルにカツアゲされていた青年を助け出す。青年はどうやら記憶喪失で、曰く「自分は元・天使で、さっきのギャルは悪魔」であるらしい。関わらずに去ろうとした幸慈だったが、直後、やむにやまれぬ事件が起き、ふたりは行動をともにすることに。
翌日ふたりは、池袋の街角で園部シメ子と名乗る女性に声をかけられ、成りゆきで彼女の家『猫の森』を訪れる。そこには坊主頭の大男マロ、ぽっちゃり眼鏡のオク、色白イケメンのミチヤが同居しており――。
(光文社HPより)
シメ子と名乗る女性の家で同居生活を送ることになった亀谷幸慈。
無職で宿無しの28歳。
ある日、ギャルに暴力を振るわれていた青年を助ける。
青年(ガブリエル)は元天使で暴力を振るっていたギャルは悪魔のサターナだとか。
ガブリエルも一緒に同居のメンバーに。
他のメンバーは、
・落合真呂(40)・・・最年長、見かけはイカツイが心優しい、家のまとめ役
・奥山基樹(34)・・・ぽっちゃりメガネのオタク
・駒寺美智也(24)・・・イケメン
園部江里子・・・風俗業で働く源氏名はシメ子。自分の家に宿無しの人を
住まわせている。
最初は、愉快な面々の共同生活の様子にほのぼのしたものを感じて
読んでいましたが・・・・後半から、メンバーたちの本当の姿が明かされます。
このメンバーは1か所に集まったのには、ちゃんと理由があった。
それは衝撃的なものでした。
う~ん。
なるほど・・・・・。
本日サービスディが関係して来ていました。
真呂が、叶えて欲しかったこと・・・・いろいろ考えさせられました。
確かに、人は、暮らしている環境によって、悪人にも善人にも
変わるものかもね。
なかなか、面白かった。
サスガ朱川さん!!
★★★★
発行年月:2015年4月
武道館を目指すアイドルたちの現実と未来 武道館ライブの実現を目指し活動する アイドルグループ「NEXT YOU」。成長する彼女たちをシビアかつ熱を持った視線で描く。
(文藝春秋HPより)
武道館でコンサートをする!
それが目標のアイドルグループの少女たちの物語。
主人公は、日高愛子17歳。
幼なじみで同じマンションに暮らす大地とは、アイドルになっても変わらぬ
付き合い。
高校で剣道部に所属し、県大会優勝、インターハイ出場も果たす大地の試合が
武道館であると知り、グループのなかで気の合う碧を誘い応援に駆け付ける。
アイドルグループは6人から5人に。
脱退した子は別の道へ。
人気が出ると注目度も上がり、雑誌で私生活が取り上げられたり
それがネット上で批判のタネになったり・・・
アイドルって大変だ。
犯罪を犯しているわけでもない。同年代の子たちが普通にしていることなのに
アイドルがするのは許されないという風潮は、異常だな。。。
愛子と大地のことも、雑誌で尾ひれがついた形で記事になって・・・
その後、愛子はどうした?と思ったら・・・
終盤、そんなことから12年後、武道館コンサートを警備するバイトの
若者たちの会話から、愛子はその後、引退して今は結婚しているとか。
まあ、幸せになったのなら良かったけど、
その辺の愛子の決断の過程がちょっと知りたかったなぁ~。
でも、アイドルとか芸能界のことよく調べたな~。
若い人が読んだら、もっと楽しめたかもしれないけれど
ちょっと退屈だったな^^;
★★
発行年月:2005年1月
薬も、癒しも効かない、あなたに贈る処方箋。
みのり31歳、独身。元カレが結婚すると知ったその日から、原因不明の体調不良になった。行き着いた先は漢方診療所。悪戦苦闘する女性をそこはかとないユーモアで描く、あなたのための処方箋。第28回すばる文学賞受賞作。
(集英社HPより)
表題の通り、漢方のお話満載。
主人公・みのりが医療機関を転々としながら、自分の症状をどれも「異常なし」と
片づけられてしまうことに絶望感を抱き、最後に随分、前に受診した漢方医の
ことを思い出し、その漢方診療所を訪ねることで症状が少しずつ
好転していくお話。
昔、受診したときの老医師は居なかったけれど、若い医師の診察を一度受け
信頼しようと思えたのは幸運だったなぁ~。
医者を信頼出来ないと、治療効果もうまく出ないってことはありそう。
みのりは、物書きの仕事をしているから、これって著者の実体験?
と思ってしまったけれど、実際どうなんだろ?
凄く詳しく漢方の話、東洋医学の物の考え方とか書かれていて
勉強にもなりました。
話のテンポも語り口調もよくて、読みやすい。
他の作品もまた読んでみたい。
★★★★★
発行年月:2015年5月
NHK総合でドラマ化!
涙と笑い満載の自伝的青春小説
高度経済成長期の東京。ヴァイオリニストになるという大志を抱き、長崎から上京した中学生の佐田少年。愛すべき悪友や恩師、ヘンテコな隣人との毎日のなか、直面する人生の挫折。夢を諦めた少年が選ぶ道とは――? “佐田雅志”が「グレープ」の“さだまさし”になるまでの、七転八倒のきらめく日々を描いた意欲作!
(NHK出版HPより)
先にドラマの方を見たので、同じ話ばかりかなぁ~とあまり小説は
期待していなかったのですが・・・・・・
予想以上にドラマより面白かった!!
(ドラマも凄く良かったけれど・・・)
おもしろエピソードも初めて知る話が多々あり、ホントかなぁ~?と
思ってしまうほど。
それでも幼い頃からずっとプロのヴァイオリニストになるのを目標に
やってきたのに、高校卒業近くで自分の進路について悩み、ヴァイオリニスト
になるという夢を諦める過程の苦悩は、やはり辛かったんだな~と
改めて感じた。
学生運動がさかんな時代で、東京に住んでいたら、やはり身近なところで
危ない目に遭うようなこともあったんだなぁ~。
あさま山荘事件とか、三島由紀夫の自決とか、時代背景も感じさせる
出来事も出てきて興味深かった。
そして、『まぼろしの邪馬台国』の著者、宮崎康平を親戚のおじさんのように
思える人脈を持っているというのも凄いなぁ~。
ドラマでも出て来たけれど、作家の宮崎康平さんだったとは・・・
本を読んで初めて気づき驚いた!
でも、さだまさしさんって、凄い人だな。
学生時代の友人関係から教師たち、バイト先の大人たちなどなど
出会う人たち、みんな凄く良い人たちで、きっと彼がそういう人たちを
惹きつける魅力を持っているってことだろうな。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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