発行年月:2005年1月
薬も、癒しも効かない、あなたに贈る処方箋。
みのり31歳、独身。元カレが結婚すると知ったその日から、原因不明の体調不良になった。行き着いた先は漢方診療所。悪戦苦闘する女性をそこはかとないユーモアで描く、あなたのための処方箋。第28回すばる文学賞受賞作。
(集英社HPより)
表題の通り、漢方のお話満載。
主人公・みのりが医療機関を転々としながら、自分の症状をどれも「異常なし」と
片づけられてしまうことに絶望感を抱き、最後に随分、前に受診した漢方医の
ことを思い出し、その漢方診療所を訪ねることで症状が少しずつ
好転していくお話。
昔、受診したときの老医師は居なかったけれど、若い医師の診察を一度受け
信頼しようと思えたのは幸運だったなぁ~。
医者を信頼出来ないと、治療効果もうまく出ないってことはありそう。
みのりは、物書きの仕事をしているから、これって著者の実体験?
と思ってしまったけれど、実際どうなんだろ?
凄く詳しく漢方の話、東洋医学の物の考え方とか書かれていて
勉強にもなりました。
話のテンポも語り口調もよくて、読みやすい。
他の作品もまた読んでみたい。
★★★★★
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発行年月:2015年5月
NHK総合でドラマ化!
涙と笑い満載の自伝的青春小説
高度経済成長期の東京。ヴァイオリニストになるという大志を抱き、長崎から上京した中学生の佐田少年。愛すべき悪友や恩師、ヘンテコな隣人との毎日のなか、直面する人生の挫折。夢を諦めた少年が選ぶ道とは――? “佐田雅志”が「グレープ」の“さだまさし”になるまでの、七転八倒のきらめく日々を描いた意欲作!
(NHK出版HPより)
先にドラマの方を見たので、同じ話ばかりかなぁ~とあまり小説は
期待していなかったのですが・・・・・・
予想以上にドラマより面白かった!!
(ドラマも凄く良かったけれど・・・)
おもしろエピソードも初めて知る話が多々あり、ホントかなぁ~?と
思ってしまうほど。
それでも幼い頃からずっとプロのヴァイオリニストになるのを目標に
やってきたのに、高校卒業近くで自分の進路について悩み、ヴァイオリニスト
になるという夢を諦める過程の苦悩は、やはり辛かったんだな~と
改めて感じた。
学生運動がさかんな時代で、東京に住んでいたら、やはり身近なところで
危ない目に遭うようなこともあったんだなぁ~。
あさま山荘事件とか、三島由紀夫の自決とか、時代背景も感じさせる
出来事も出てきて興味深かった。
そして、『まぼろしの邪馬台国』の著者、宮崎康平を親戚のおじさんのように
思える人脈を持っているというのも凄いなぁ~。
ドラマでも出て来たけれど、作家の宮崎康平さんだったとは・・・
本を読んで初めて気づき驚いた!
でも、さだまさしさんって、凄い人だな。
学生時代の友人関係から教師たち、バイト先の大人たちなどなど
出会う人たち、みんな凄く良い人たちで、きっと彼がそういう人たちを
惹きつける魅力を持っているってことだろうな。
★★★★★
発行年月:2015年8月
どうしたら、もっとふつうに彼を愛せるの? 誰かわたしを止めて、お願い――。
美容師として念願の自分の店をもち、専業主夫の夫に支えられ、しあわせな結婚生活を送っていたはずなのに。気づくと愛する夫を傷つけている舞。ある晩、夫を殴打し部屋を飛び出した舞は、帰らぬ彼をひとり待ち続けている希子と出会う。白いマンションのなかで渦巻く孤独、次第にもつれる男女の愛と渇き。息をもつかせぬ渾身長篇。
(新潮社HPより)
舞と希子二人の女性の物語。
舞は、元美容師の三隅孝(ミスミ)と暮らしている。
ミスミは体調を崩し家で家事をこなし、舞は自身が経営する美容室で忙しく働く。
舞は、時々、ミスミに対して激しい暴力をふるってしまう。
ミスミは全く抵抗せず、耐えている。
希子は、旅行会社勤務の独身。
恋人の遠藤道郎が来るのを待つ日々。
道郎は、テレビの番組制作会社勤務で、出張が多く数週間帰らない日もある。
実は、ミスミと希子は5年前からの知り合いで、希子が住むマンションが快適だと
教えたことで、同じマンションに引っ越してきた。
そして、希子は舞の美容室の客となり、二人は自然と親しくなる。
舞も希子もそれぞれのパートナーとの関係に悩んでいる。
お互いのそんな気持ちを付き合いのなかで知り、良き理解者となる。
同じような悩みを共有したことで、自分たちの置かれた環境を
変えてみる必要性に気づいたのかな?
繭というタイトルの意味が、読み終えたら理解出来た。
二人とも新たな幸せを掴めるといいなと思う。
なかなか衝撃的な描写もあり、こういう男女もいるものか?と
理解し難い部分もあったけど、結構、面白く読んだ。
★★★★
発行年月:2002年1月
第126回芥川賞受賞作!
家族の求心力が失われている時代に、勇気を与えてくれる
重要な作品である---村上龍
拾い上げるとそれは写真だった。母と一緒に知らない男が写っている。
母は前を向いたまま左手を伸ばし、慎の手から写真を取り上げた。
そしてアクセルを深く踏み込んだ。追い越し車線に移り前方の軽自動車を
抜き去ると「私、結婚するかもしれないから」といった。
驚いた慎はなぜか母の顔ではなく、背後の追い抜かれた車をみてしまった。
やや遅れて慎のした返事は「すごいね」だったが、いってみて
変な感じがした。(本文より )
( 本の帯文より/文藝春秋発行)
表題先の前に同時収録の「サイドカーに犬」があり、こちらは映画化されたのを
既にみているので、映像が頭に浮かんできました。
両親が喧嘩して、母親が出て行ってしまった。
小学4年の薫と弟は、やがて、父の知り合いの女性・ヨーコと出会い
夏のひと時を一緒に過ごす。
薫も弟も、成り行き任せなかんじがいい。
ヨーコと薫の関わり方もいい。
最後はあっ気なく別れが来るけど、それも仕方ないことと淡々と受け入れる薫。
寂しさはあるんだろうけど、ヨーコという女性に出会った思い出は
この先、何か影響するだろうな~。
表題作の方は、母子家庭の小学5年生の慎が主人公。
子ども目線なので読みやすく、芥川賞受賞作っぽさがない。
こちらの少年の方が結構、シンドイ状況かなぁ~。
兄弟いないし、いつも家で一人留守番。
祖母も事故で亡くしちゃうし・・・
イジメにまであうようになって・・・・
でも、なんだか優しいし物事も考えすぎないのも強く生きて行くには
必要なことかもなぁ~なんて思った。
表紙の絵、何処かでみたな~と思ったら、佐野洋子さんの絵でした!
内容とちょっと雰囲気違うけど、インパクトあって面白い絵だな。
★★★
発行年月:2005年7月
ときに愚かしくも愛しい“人間”を描く、胸に迫る長編
地方の未来を真面目にわらう!!
過疎の町を再生しようと悪戦苦闘する元若者たちが仕掛けた策とは……?
UFOで町おこし!?
「俺のところの民宿は、つぶれる。うちに田畑はない。あるのは今更だれも見向きもしないテニスコートだけだ。客は来る。公共工事の作業員だ。下請けの下請け、そのまた下請けの建設会社が、宿泊費を叩きに叩く。お袋は去年からこの先の工業団地にパートに出てる。それで過労から腎炎を起こして倒れた。倒れるほど働いたところで、食っていけない。俺はまたここを出ていって、東京で職を探すだろう。しかし学部卒の技術屋に職はない。ビル清掃か、キャバレーの呼び込みか、仕事があれば御の字だ。残ったおふくろは、民宿村と心中する……」(中略)「売るか、日本の四次元地帯で」孝一が手の中のショットグラスをカウンターに静かに置いた。「格好つけちゃいられねえってことだ」――<本文より>
(講談社HPより)
先ず・・・・ロズウェルって、何だっけ?と思ったので
調べてみました。
「ロズウェル事件」とは、1947年に米ニューメキシコ州ロズウェル近郊に墜落したUFOから米軍がエイリアンの遺体を回収したと大々的に報じられたものの、政府や軍が詳しい情報を開示しないために謎だらけとされ、UFOファンのイマジネーションと夢を強く掻き立ててきた。
ああ、そんな話、聞いたことあるなぁ~。
子どもだったので「え?凄い!!」と思ったけれど・・・
今考えると、本当だったのかねつ造だったのか???
そして、この物語は過疎化の町に再び人が沢山、訪れる活気ある町にしようと
奔走する30~40代(?)男性たちの物語。
集客の目玉は、UFO。
町全体を四次元スポットとして売り出す作戦。
やってる事は、子どもっぽいけれど、町を活性化したいという熱い思いはなかなか
いい。
やってる本人たちは楽しそう。
でも、段々、ほぼつくりものの世界になってきて、それが問題にもなるんだけれど、
開き直って、面白がる。
そしたら、それを承知でも人が集まり始め・・・という話。
結構、話が長いので、面白いけど、途中でやや飽きました^^;
もう少し短くしてもいいんじゃないか?と思ったけれど、
篠田さんって結構、重い話を書かれるので、こういう作品も書いていたんだ~
と驚きだった。
★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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