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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年5月


 太平洋に浮かぶ美しい島、ミクロ・タタに棲む愛くるしい両生類。
彼らは島の守り神と言われている。

ところが、インフラ整備のために泉をつぶしてから
島の異変が始まった。

真っ黒で俊敏なトカゲのような生物が、昼となく夜となく島民を襲う。
咬まれると口中の毒でショック状態に陥り、最悪死ぬ者も出てきた。

広がり続ける被害。しかしこれは始まりに過ぎなかった……。

                  (講談社HPより)



表題だけ聞くと、御伽話っぽいSF?と思いましたが・・・
これは恐ろしい話でした~(;O;)


動物の生態系を人が壊すと、こんな恐ろしい事態にもなりかねないという
著者からの警告のような話。
可愛いトカゲのような生き物ウアブ。
島の開発事業により、その生き物が絶滅の危機に陥ることを憂い、池に移動させたあと
可愛かったウワブが驚異的な攻撃力を持つトカゲに変異して、動物や人をも
襲う。
その描写がなんともグロテスク・・・^^;


で結果的に収束したのですが、何やら、また悲劇が繰り返しそうな予感を
抱かせるラストにゾゾ~ッ。


こういうこと、現実にも起こりうる?と考えたら怖くて・・・・。
ヘタなホラー小説より怖い話だと思う。


また、この表紙絵も怖い。
本を読んでいるときも閉じても不気味で表紙を見えないように
置いておきました^^;


                           ★★★★
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発行年月:2016年4月

「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」。ある日、六年間連れ添った妻
はこう告白し、ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まる……。真贋に揺れる夫婦の不確かな愛情を描く表題作ほか、無人の巨大マンションで、坂ブームに揺れる町で、非日常に巻き込まれた四組の夫婦物語。奇想の町を描く実力派作家が到達した、愛おしき新境地。

                  (新潮社HPより)



ドラマ「世にも奇妙な・・・」みたいなお話4編。
どれも夫婦が巻き込まれる不思議な世界。


<終の筈の住処>
新築マンションを購入し転居してきた夫婦。
同じマンションの住人に全然合わない不自然さ。
近隣住民が異常なほどの過熱した建設反対運動を行っている不可解さ。


<ニセモノの妻>
突発性真偽体分離症の感染者が国内でも相次ぐなか妻が突然、自分はニセモノかも
しれないと言いだす。そしてニセモノだという妻と共にホンモノを探す。


<坂>
坂ブームが起きる前から坂のある土地を購入し妻と二人で暮らしていた。
妻は坂愛好家としてどんどんエスカレートしていく。
それについて行けない夫。
「あなたとは傾きが違うみたいね」という蔑みの言葉・・・。
一般住民と坂愛好家のバトル勃発。


<断層>
断層被害者の妻を温かく見守る夫。
自分が断層の裂け目に落ち込んだことを自覚しないように。


どれも不思議な話で、よくもまあこんな話、思いつくものだと感心^m^
やはり表題作が一番、印象的かな?
ニセモノの妻(かな?)が良い人で・・・。
最後の<断層>は、なんだか哀しいけど優しく温かい、不思議なかんじ。


                 
                          ★★★



発行年月:2001年3月


 山間の村に単身赴任していた柳沢は、8年ぶりに東京の我が家へ帰ることになった。でもなぜか、柳沢に淡い恋心を寄せ、東京にあこがれる女子高生・佐知子と、家庭に問題を抱えた主婦・早苗が着いてきた! さらに、追いかけてくる者もいて……。道中はトラブル続出。はたして、柳沢は東京に帰ることができるのか。おかしくてちょっとせつないロードノベル。

                    (双葉社HPより)



2016年8月に新装版が発売されたようですが、図書館ではその前のを
借りてみました。
表紙が素敵だったので・・・笑

久しぶりの赤川次郎作品でしたが、面白かった!!
やはり読みやすいし。


主人公の柳沢将夫(48歳)は、単身赴任先から8年ぶりに東京の我が家に帰ることに。
その道中に起きた珍事件あれこれ。
きっと凄く良い人なんだろうな。
赴任先の下宿の奥さん、喫茶店の奥さん、それから女子高校生にまで好意を持たれて
それが元での珍道中となるわけだけど。。。。

東京の家族、妻と高校生の娘の話もあって
ラスト、無事に帰った柳沢の様子にホッとした。


話の途中に殺人事件、心中事件などもあって、飽きないストーリー展開でした!

赤川次郎作品、少し読み返したくなった。


                        ★★★★




発行年月:2016年2月

男子高校生がハンドベルで奏でる、病みつき不協和音なユーモア青春小説!


廃校間近の高校に通う錫之助は、ひょんなことからハンドベルの音色に魅せられ、偶然居合わせた3人の同級生と部の創立することとなる。女子高との合同練習を目当てに始まった部活動だが、演奏は意外に面白くて……?

                   (角川書店HPより)



楽しかったぁ~。
男子生徒たちがいい。
最初は、やや不純な動機で始めたハンドベルだったけれど、最後は自ら楽しむために
鐘を鳴らしていたかんじ。

クラス担任のダイブツ先生もユニークでいいなぁ~。

こんな先生いたら学校生活楽しいだろうね^m^

男子生徒の一人のバイト先「友々家」・・・・どこかで聞いたなぁ~と
思ったら、「店長がいっぱい」で出て来たお店でしたね~。
そこの霧賀さんが結構、重要な働きしていたのも面白かった♪
男子生徒たちの親たちも素敵!



ハンドベルは全く馴染みがないけれど、経験者ならベルの振り分け表みて
演奏できそう♪
わたしにはチンプンパンプンでしたが・・・・^^;

 
 
彼らの進路も気になったけど、何処かで(今後の作品のなかで)
彼らのその後を知れたら嬉しいんだけどなぁ~。

特に錫之助!
ハンドベルを始めたことで、家業を継ぐのもアリだと思い始めている?


著者のお仕事小説が好きですが、青春物も良いですね(^^)


                      ★★★★



発行年月:2016年4月

伊豆にある老人ホーム「のっぴき庵」の入居者は、仕事がないベテラン俳優や女優のみ。大スターの入居、脇役俳優の失踪、女優の結婚宣言など、一癖も二癖もある面々が起こす騒動はオーナー・今村富夫の悩みの種だ。そんな気苦労の絶えない富夫は考え続ける――「『人生、半ばあきらめて、終着駅を待っている』と口にする“のっぴきならない”彼らに、僕は何ができるのだろうか」と。そして、思わぬトラブルをきっかけに、大きな賭けに出た!

「思い通りにならないときこそ、
過去をふり返れば、新しい生き方が見えてくる」
女優初の芥川賞候補になった作家が描く“元気になれる”物語。

                      (講談社HPより)



のっぴきならない状況になった元俳優たちが暮らす「のっぴき庵」。
経営者は55歳の今村富夫。

過去の恋バナあれこれが面白かった。
それぞれ、若い時には色々、あったようですね。

最後に入居してきた、英 幸三。
かつては主役を次々こなした元、大スター。
英と重田金男の三角関係的な話が一番面白かったかな?

70歳過ぎても、明るく元気に日々を過ごす「のっぴき庵」の人たちがいい。

でもオーナーの今村富夫の資金源がちょっと気になった。


物語りの内容は、ちょっと退屈でした^^;
大きな事件は起きずでしたが・・・・・。

表紙の猫となかのイラストは、南伸坊さんなんですね~。
こういう絵、好き♪



                         ★★★





 

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